2012年1月31日 (火)

「まねきTV」に事業差し止め命令

20120131_aobadori その前に。
IvyBridgeの発売予定時期がほぼ固まったようです。4月1日から7日の間。まず4コアのi7とi5あわせて10種類が投入されるようです。
これまでは4月8日とされていましたので、わずかに前倒しされたことになります。
対応チップセットのZ77、Z75等も同時に発売されます。

この情報は北森瓦版さんのブログ(経由での Fudzilla )からですが、そこにも「この情報は最終的なものではない」と書いてあるので、再変更はあるかも知れませんが何にせよ、遅れることはなさそうです。

テレビ番組をインターネット経由で海外などでも視聴可能にしたサービスが著作権法違反にあたるとして、NHKと民放各社が、サービスを運営する「永野商店」に事業差し止めなどを求めた訴訟の差し戻し控訴審判決が31日、知財高裁であった。飯村敏明裁判長はサービスが著作権侵害にあたるとし、永野商店に事業差し止めと約170万円の支払いを命じた。
産経新聞)

この「まねきTV」の問題は、このブログでも2006年に取り上げました。詳しくはそちらをご参照いただきたいんですが――

簡単に言うとSONYのロケーションフリーという機器を利用して、契約者にインターネット経由で離れた場所のテレビ放送を見れるようにするサービスです。ロケーションフリーという機器は契約者個々人が購入し、1台で見れるのは1人だけです。「まねきTV」側はロケーションフリーを置く場所だけ提供してる事になります。従って不特定多数への送信には当たらないということで、東京地裁では「まねきTV」側が勝訴。つづく知財高裁でも2008年にTV局側の控訴を棄却、「まねきTV」側が勝訴しました。

しかしTV局側が再び上告、2011年1月に最高裁は知財高裁の二審判決を破棄し、審理を差し戻していました。きょうの判決はそれを受けてのものです。

最高裁が二審判決を破棄した理由ですが、

まねきTVのサービスについては、ベースステーションを分配機を介するなどしてテレビアンテナに接続し、受信された放送が継続的に入力されるように設定した上、事務所に設置・管理していることから、利用者がベースステーションを所有しているとしても、送信の主体は永野商店とみるのが相当だと指摘。サービスは契約を結べば誰でも利用可能であることから、送信の主体である永野商店から見てサービスの利用者は不特定の者として公衆に当たり、ベースステーションを用いて行われる送信は自動公衆送信であり、サービスは放送の送信可能化に当たると言うべきだ
INTERNET Watch

ということだそうです。
たぶんこれだけでは何故送信の主体が永野商店(まねきTV)になるのかも、送信可能化とは何のことかも理解し辛いかと思われます。そのあたりを知りたい方は、リンクした INTERNET Watch のページから全文をあたって下さい。法律の知識のない私には、あまりよく理解出来ません。なんとなくですけど、テレビ局勝訴の判決を導くために法律的な技術を駆使してるという印象で、あまり読んでも意味ないかも知れないという気がします。

私が一番理解出来ないのは、「まねきTV」の行為によってTV局側がどんな損害を被ったのかです。170万円の支払いを命じてるんだから、170万円分の損害を被ってるんでしょうけども・・・??

またこの日は同じく

審理が差し戻されていた「ロクラクII」についても、知財高裁は31日、著作権侵害にあたるとして、運営する「日本デジタル家電」に事業差し止めと計1570万円の賠償を命じた。
産経新聞

「日本デジタル家電」の件については、このブログで取り上げたことがありませんので、過去の INTERNET Watch から引用したいと思います。
「ロクラクII」というのはハードディスク・レコーダーで、親機と子機がワンセットになっているもの。親機で番組を録画、自動的にインターネット経由で子機に送られ、子機のハードディスクにデータがたまっていくというものです。特に海外に住んでいる人を対象に作られた商品のようです。
日本デジタル家電では親機をレンタルしてこの会社内に置き、子機を契約者に渡す(レンタルもしくは買い取り)という形での営業をしていたようです。

まず一審の東京地裁。テレビ局側勝訴です。

一審の東京地裁は2008年5月、日本デジタル家電は親機の設置場所を提供するなど、複製行為を管理・支配していると認定。日本デジタル家電が複製の主体にあたり、それによる利益も得ているとして、合計733万円の損害賠償を命じた。

続いて二審。日本デジタル家電側が逆転勝訴です。

 これに対して二審の知財高裁は2009年2月、日本デジタル家電の管理・支配する場所に親機が設置されていたとしても、サービス利用者の私的複製を容易にするための環境などを提供しているに過ぎないとして、日本デジタル家電は複製の主体にはあたらないと認定。一審判決の損害賠償命令などを取消した。


最高裁ではまたまた逆転で、差し戻し判決。

 最高裁判決では、「複製の主体の判断にあたっては、複製の対象、方法、複製への関与の内容、程度などの諸要素を考慮して、誰が当該著作物の複製をしていると言えるかを判断するのが相当」だとした上で、放送番組の場合にはアンテナで受信した放送を機器に入力しなければサービスとして成立せず、この行為はサービス提供に不可欠な「放送番組の複製の実現における枢要な行為」であり、サービス提供者が複製の主体であると解するのが相当だと指摘。原審判決を破棄し、審理を知財高裁に差し戻した。 
INTERNET Watch

こちらは「まねきTV」の件と違って、複製が問題になっているようです。ただ同じくこれもどういうことでTV局が1570万円分の損害を被ったのか、よく判りません。
両方の事件とも、最高裁の判決はアンテナで受信したものを分岐するというところに、ポイントがありそうですが、そこにポイントを置くというのはどうなんでしょうか?
特に「ロクラクII」の件は、複製をして番組を保存するのは子機なわけですから、親機での録画は便宜的なもの、日本デジタル家電の役割は『法律で認められた私的複製の幇助にすぎない』という解釈もできるのではないかと思います。

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2012年1月30日 (月)

FMも変更

20120130_aobadori 今日は最低気温が氷点下6度、昨日の朝は氷点下7度。
目が覚めると空気も凍ってるので、一瞬自分が北極にでもいるような錯覚に・・・

日中も寒くて、一応きょうは最高気温2.8度と真冬日にはならなかったんですが、私が出掛けた3時すぎには完全に0度を下回ってる感じ。風も冷たいし、う~~~具合が悪い… 寒さのせいで気分が悪いというのは初めての体験です。明日ブログの更新が途絶えたら、凍死したんだと思って下さい。

「N響アワーが終了」の項目のtsugumi711さん宛のレスにも書いたんですが、NHKは新年度の番組改正でFMにも大ナタをふるいました。
というのはちょっと大袈裟かもしれませんが、日曜日のFMが大きく変わります。

これまで午後の4時間枠でオペラのライヴ録音や海外でのコンサートのライヴ録音などが放送されていた「サンデークラシックワイド」がなくなります。
代わりに金曜日の午後に「オペラ・ファンタスティカ」というタイトルの番組が新設される予定です。NHKの説明では「オペラの歌曲をノーカットでたっぷりと聞かせる」とのことです。『オペラと歌曲』じゃなくて『オペラの歌曲』です。

で「サンデークラシックワイド」だった4時間枠の後番組としては、3つの番組が予定されているようです。
「きらクラ!」初心者にも分かりやすいクラシックを紹介(たぶん2時間番組)
「洋楽80'sファン倶楽部」(1時間)
「ミューズノート」国内外の女性ヴォーカルを紹介(1時間)
おかげさまで日曜日は留守録音の心配をすることなく、心置きなく外出できます。良かった良かった。ムカッ!

金曜日の「オペラ・ファンタスティカ」は、一応午後2時から6時までの4時間番組のようです。会社員や学生は普通聞けない時間帯ですから、誰を対象にした番組作りをするのでしょうか。ちょっと不思議な気がします。

(以上は平成24年度国内放送番組編成計画による)

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2012年1月29日 (日)

CM

20120129_2 キリンフリーのCMが嫌いです。俳優の瑛太が出演し、ホームパーティーをしてるやつ。
若い女性(瑛太の奥さんもしくは恋人と設定)がレンジにかけられた深鍋を見て「ねぇ。なんかぐつぐつ…」。で、そのあと「ねぇ、こっち来て飲もうよぉ」。

うわぁ・・・書いてただけで苛々してきました。
「ぐつぐつ」は「ぐつぐつ」、煮えてるからグツグツしてるんだろうが、「なんか」じゃねえよ!と怒鳴りたくなってしまうのです。火弱めるとか、そのまま煮続けるとか、なか覗いてるんだから分かるだろうに。料理もできないのかぁ、お前は!!
「ねぇ、こっち来て飲もうよぉ」もいらつきます。いかにも私ってば、気遣いのできる素敵な女なのと言いたげな。料理もできない、何の役にも立ってない女が、いい子ぶってんじゃねえよ!と。

あ、なんだか興奮してしまいました。血圧あげちゃいけないのに…

このキリンフリーのCM、前の洗濯編も嫌いなCMだったけど、同じ路線で作るってことは結構世間では好評で、私が少数派なだけなんでしょうか?
もちろん俳優の瑛太氏や共演してる女性(高見まなみさんというモデルさん)が嫌いなわけではありません。このCMを作ったディレクター氏と徹底的に感性が合わないだけだと思います。

そういえばCMというと、思い出すことがあります。

三、四十年前はCMのことをよく「お知らせ」と言ってました。あれは何故なんでしょう?お知らせはお知らせ、企業のコマーシャルとはまったく違うものなんですが。70年代あたりの一時的な流行で、80年代のはじめぐらいには、またCMに戻ってたと思います。

まもなく90年代に入ろうかという頃、当時ローカル・テレビ局でニュースの仕事をしていた私は、アナウンサーからこんな話をされました。

「TAROさん、今日○○ディレクターの番組で、『CMの後は』って言ったら凄い怒られたんですよ」
「え、なんで?」
どうしてだろうと?とちょっと不思議に思いました。
「それは…CMと略さずコマーシャルと言えってこと?」
「いえ。『お知らせ』ですって・・・」
・・・
私は思わず立ち上がって「ダッセーーーーー!」と叫んでしまったのですが、その○○ディレクターは会社の先輩だった上、少しアンタッチャブル系の方でもあったので、結局そのままになってしまいました。

3年ほど前、その○○ディレクターの番組を手伝いました。彼が書いた台本を見たら、いまだに「お知らせの後は…」となってました・・・。やっぱりねぇ、、、まあ、予想してなかったといえば嘘になりますけど。

※ キリンの画像はWikipediaより。

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2012年1月28日 (土)

最近の太陽光は――

20120128_yoheinuma 白鳥ってどうして寒い所が好きなんでしょう?――まあそういう動物だからなわけですが、このところ仙台の気温は日中でも氷点下かせいぜい0度ぐらい。ところが与兵衛沼の白鳥さんたちときたら、氷の張った沼で泳いでるのはまだヨシとして、きょうのように厳寒ではありながら強い日差しがさすという日など、決して日向には出てこないのです。日陰になった氷の上などに数十羽が固まっています。もしや白鳥なだけに、日焼けして色黒になるのを防いでいるのでしょうか?

真面目な話、日本に飛来する白鳥は多くシベリアの北極圏近くに生息してるらしいのですが、温度を調べたら北極海に近い地域は夏でも2度ぐらいにしかならないそうです(同じシベリアでも内陸部は30度ぐらいになる所もあるそう)。北極圏だったら日差しは極端に弱いでしょうし、宮城の冬は彼らにはちょっと微温くて、日差しも強すぎるのかも知れません。昔はこの辺には白鳥は来なかったんですが、開発その他で北海道・東北北部の湖沼がどんどん少なくなってるんですね。

20120128yonekurayama さて、これは昨日のニュースなんですが、東京電力が2009年から山梨県甲府市に建設していたメガソーラー発電所が、昨日(27日)から運転を開始したそうです(写真はWikipediaから)。年間発電電力量は1200万kWで、これは一般家庭3400軒分の使用電力量に相当するんだそうです。興味が有る方はこちらのサイトを

これももちろん結構なんですが、私は太陽光発電の本命はメガソーラーじゃなくて、一般家庭が個々にパネルを設置するタイプ+蓄電池の形式ではないかと思います。メガソーラーだとやはり発電所から家庭に届くまでに減衰するわけですし、停電になったらこれまで同様お終いです。病院などは特に個々に太陽光発電パネルを大量設置するのは、必要なことではないかと思います。もし日本列島が地震多発の変動期に入ってるんだとしたら、なおさら。

ということで以前にも取り上げましたが、最近の製品はどうなってるのか調べてみました。

まずパナソニック。
昨年12月太陽光システムと連動する住宅用の蓄電システムを発売しました。これは太陽光発電システムと連動させて、停電が発生したらシステムの「自立運転コンセント」に自動供給するというもの。「自立運転コンセント」というのは、太陽光システムで得た電気を電力会社からの分電盤に流して合流させる分とは別に、独立して使えるように別個にコンセントを用意したものです。

ただ出力は120W、稼働時間は3時間までとちょっと物足りない感じ。311のように何日間も停電が続いた時などは、まず冷蔵庫の電源を確保したいわけですが、ちょっとそういうのには向かないようです。
詳しくはこちらをご覧ください。値段は45万9900円(希望小売価格)。もちろん太陽光システムとは別で、この蓄電池だけの値段です。

パナソニックは先月開かれた「エコプロダクツ2011」に太陽光パネルと大容量蓄電池などを組み合わせた、家庭用のシステムを展示していて、(1)通常は太陽光利用で電気代を安く(2)災害・停電時には自給自足モードという、すぐれて便利なもので、パナソニックというブランドもあっていかにも「本命」という感じがします。ただし発売は少し先(2012年度中)で、値段も高いみたいです(普通の太陽光システム+200万円ぐらいとのこと)
パナソニックのシステムに似たようなのは京セラも発売を予定していて、この夏ごろに、しかし値段は未定とのことです。

ということで、なんとなく帯に短し襷に長しという方にはフロンティアオーズという会社から、大容量の家庭用蓄電池「ENEBOX」というのが発売されてます。これは容量5460Wで、冷蔵庫だけなら30時間ぐらい使えるみたいです。最大出力は1500Wで、コンセントは6つつあり当然複数機器の使用も可です。
一般家庭用のコンセントから充電するんですが、オプションで太陽光パネルと接続して充電することも可能だそうです。
一見良いことずくめのようですが、ただしこちらも値段は高くて120万円します。もちろん太陽光システムは別。詳しくはこちら

クマザキエイムという会社からは持ち運べるトランク型の太陽光発電・蓄電のシステムが発売されました。価格は69800円。詳しくはこちらをどうぞ
パナソニックからも去年の夏に10万円ぐらいで蓄電池「ポータブル電源」が発売されていますが、惜しいかなACから充電するので、停電が長引いた場合には使えないということになるんですよね。太陽光パネル連動型だと(晴れてさえいれば)その心配はないので、安心かもしれません。

値段も手頃だし興味深い製品ですが、この「家電Watch」の記事には製造会社あるいはモジュールの提供会社がどこか書いてないので、もし購入を考える方がいらっしゃったら、そこはちゃんとご自身で調べていただくようお願いします。

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2012年1月27日 (金)

3つのニュース ~ニュースの落ち穂拾い Watch What Happens

20120127_yoheinuma またもや訃報です。

アカデミー衣装デザイン賞も受賞している、世界的な衣装デザイナー/アート・ディレクターの石岡瑛子さんが、膵臓ガンのため亡くなったそうです。73歳でした。(シネマトゥデイによる)

石岡さんはまずアート・ディレクターとして世界的に有名になり、マイルス・デイヴィスが1986年に発表した「Tutu」のジャケット・デザインではグラミー賞を受賞しています。
映画のコスチューム・デザインを担当したのはわりと遅くて、1991年頃からのようですが、1992年にはコッポラ監督の「ドラキュラ」でアカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞。最近の作品では「インモータルズ-神々の戦い- 」などがあります。
衣装デザインは映画だけでなく舞台も手がけており、ブロードウェイの「M.バタフライ」や「スパイダーマン」、ビデオ化もされているハルトムート・ヘンヒェン指揮のネザーランド・オペラ「ニーベルングの指輪」などを担当しています。
ご冥福をお祈りいたします。

東京大学大気海洋研究所(千葉県柏市)などの研究チームは27日、東海、東南海、南海地震が想定される太平洋・南海トラフで、過去に複数の震源域で津波地震を発生させた巨大断層を発見した、と発表した。1707年の宝永地震を引き起こした断層の痕跡とみられるという。
同研究所は「発見した巨大断層を地震発生モデルに組み込むことで防災研究にも貢献できるのでは」と期待している。
南海トラフでは、過去の地震の研究から五つの震源域が想定されている。これらの震源域が連動して起きる巨大地震では、断層破壊が紀伊半島・潮岬沖から東西に伝わると推測されていたが、証拠は発見されてなかった。 

(時事通信)

20120127ruptureareas_2 この地域はご承知のように東海地震、東南海地震、南海地震という地震の巣を抱えているわけです。それらの震源域は記事中にあるように5つに分けられていて、右図のとおりです(Wikipediaによる)。これらを震源とする地震は単独で起きてすら大きな被害を出してきたわけですが、特に311後は連動型になる危険性を考えて対策を立てるべきだという声が大きくなっています。まあこの辺の話は、関東以西にお住まいの方は私よりはるかに詳しいだろうと思います。

その連動型、しかも数百キロにわたって地殻が壊れたとしか考えようのない広い地域に甚大な被害を及ぼした超弩級の地震が宝永地震で、記録に残る日本の歴史上最大の地震とされています。

記事中にも簡単に書いてありますが、おさらいすると宝永地震というのは1707年(宝永は元禄の次になります)10月4日に紀伊半島沖を震源にして起きた巨大地震で、三河や河内、土佐などで震度7クラスの揺れ(震度6クラスはあまりに広範囲で書ききれません)。当時のやわい建築ですから凄まじい被害が出ました。津波は最大で25メートル以上になったものと考えられています。津波が押し寄せた地域は伊豆から九州太平洋沿岸にまで及び、大阪湾にも入り込んだそうです。(以上はWikipediaによる)

問題は何時起きるかですが、もちろん判りません。巨大津波の跡などから、300~400年おきに起きているんじゃないかと考えられているようです。

20120127cat_2 訃報と暗い話題ばかりなので、少し楽しい話題を探しました。

今はパナソニック・グループになってしまいましたが三洋が発売したニッケル水素電池「エネループ」は、すっかり充電用の電池の代名詞となってしまいました。その「エネループ」にディズニーキャラクターモデルというのが登場するんだそうです。また単なるキャラクターモデルだけではなく、特別にウォルト生誕110周年記念モデルというのも限定発売されるようで、人気を呼ぶかも知れません。

電池なんて見えないところに入れるのに、装飾してどうするんだろうと思わなくもないのですが、もしかして充電器にいれておく時が楽しいのでしょうか?
詳しくお知りになりたい方は、AV Watch をどうぞ。

※ 1枚目の写真は与兵衛沼の白鳥。3枚目は沼のほとりで何かを狙う猫。まさか白鳥を・・・??

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2012年1月26日 (木)

パーヴォ・ベルグルンド死去

20120126_berglund 昨日に続いてまたもや悲しい知らせを書くことになるとは思いませんでした。
シベリウス演奏の権威として知られるフィンランドの指揮者パーヴォ・ベルグルンドが25日亡くなったそうです。82歳でした。

昨日のアンゲロプロスのショックからまだ立ち直れてないのに、今度はベルグルンドとは・・・
ベルグルンドは数年前から健康上の理由で引退状態でしたので、現役指揮者が亡くなったほどの衝撃ではないにしても、なんというか2日続けて胸に杭でも打ちこまれたかのような打撃です。

ベルグルンドのお嬢さんがフィンランドの新聞に語ったところによりますと、直接の死因は肺炎らしいのですが「とても穏やかに消え入るように亡くなった」ということです。いかにもベルグルンドらしい最後だったと思います。(Supercunductorより)

パーヴォ・ベルグルンドは1929年の生まれ。ということはハイティンクやプレヴィン、アーノンクールらと同い年ということになります。
ヴァイオリニスト出身で最初は1949年にヴァイオリン奏者としてフィンランド放送交響楽団にはいりました。どこかの時点で指揮者に転身したようで、1962年にはそのフィンランド放送響の首席指揮者になっています。

ベルグルンドの名を一躍世界に轟かせたのは、ボーンマス交響楽団を指揮した「クレルヴォ交響曲」の世界初録音でした。このオーケストラに合唱、独唱が入った巨大な交響曲は、シベリウスが自らの指揮で初演した後、撤回してしまったという幻の作品で、作曲者の死後もごくまれにフィンランド国内で演奏されることがあるだけでした。

それがようやくレコードという形でヴェールを脱いだわけで、世界中のシベリウス好きを狂喜させたものと思われます(少なくとも私は)。
1970年に行われたこの録音の後、ベルグルンドはフィンランド放送響のポストを若いオッコ・カムに譲り渡し、72年にはそのボーンマス交響楽団の音楽監督に就任。シベリウスの交響曲全集の録音などを行い、シベリウス演奏では筆頭にあげられる巨匠としての名声を確立します。

ベルグルンドはその後、ヘルシンキ・フィル、ヨーロッパ室内管弦楽団ともシベリウス交響曲全集の録音を行なっており、いずれもシベリウスを語るには欠かせない名盤とされています。
いわゆる本場物ということになり作曲者への限りない慈しみをこめたヘルシンキ・フィル、室内オケの特徴を生かして純粋で透明な世界を創り上げたヨーロッパ室内。それぞれの良さがあって甲乙つけがたいのですが、シベリウスはあまり好きじゃないとか、聞いたことがないという方でしたら、ヨーロッパ室内のほうが良いかも知れません。シベリウスが好きな方にはヘルシンキ・フィルがおすすめです(シベリウス好きなら既に持ってる人がほとんどでしょうから、あまり意味のない推薦かも知れませんが)。

YouTubeでベルグルンドが2002年にBBC交響楽団を指揮した第7交響曲という珍しい音源を見つけましたので、URLを貼っておきます。ただし7番は決してとっつきやすい曲ではないので、シベリウス好きにだけお勧めです。
http://www.youtube.com/watch?v=KF2Q0IKkWvA&feature=results_video&playnext=1&list=PL3A3B50632F46A412

心よりご冥福をお祈りいたします。

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2012年1月25日 (水)

テオ・アンゲロプロス監督が事故死!

20120125 衝撃です。アンゲロプロス監督が亡くなりました。

映画界の世界的な巨匠でカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞の「永遠と一日」などで知られるギリシャのテオ・アンゲロプロス監督が24日、アテネ近郊で新作映画の撮影中、道路を渡ろうとしてバイクにはねられ、搬送先の病院で死去した。76歳だった。ギリシャ紙カティメリニ(電子版)などが伝えた。「旅芸人の記録」(75年)で名声を確立。独特の長回し撮影による映像で知られた。
(共同通信)

なんという…
病気や老衰、自然災害とでもいうのならまだ諦めもつきますが、こんなことで…。とても信じられない思いです。
共同の記事には「道路を渡ろうとして」となっていますが、Wikiには「トンネル内でバイクにはねられ」と書かれていて、正確な事故の状況は不明です。頭を強打し、運ばれた先の病院で亡くなったようです。

テオ・アンゲロプロス監督は1935年、ギリシャのアテネ生まれ。アテネ大学卒業後、ソルボンヌに留学、のちパリ高等映画学院に入りますが、教師と対立。ギリシャに戻って左翼系の新聞で映画批評の活動を始めます。
ギリシャで軍事政権が発足した翌年の1968年に、彼の実質的な処女作となる短編映画を発表。1970年には長編第1作を発表し、本格的な映画監督としての第一歩を踏み出します。(1965年に撮影した Forminx Story  (英語題名)という長編作品があるが未完に終わっている。)

1975年「旅芸人の記録」を発表し(カンヌの国際映画批評家連盟賞)、アンゲロプロスは一躍世界映画界の最高峰に躍り出ます。
日本での公開はずいぶん遅れて1979年でしたが、監督も俳優もまったくなじみのない名前であったにもかかわらず、上映と同時に映画ファン・批評家双方から最高級の評価を受け、この年のキネマ旬報ベスト・テンの第1位に輝きました。オルミの「木靴の樹」、チミノの「ディア・ハンター」、ヴィスコンティの「イノセント」、ドライヤーの「奇跡」などをおさえての第1位ですから、1979年度は並の年度のレベルではなかったことが伺えると共に、「旅芸人の記録」への評価がほとんど絶対的なものであったこともお分かりいただけると思います。

「旅芸人の記録」で私たちは旅する人々の精神の軌跡を描くことが、同時に歴史そのものを描くことになるという奇跡を目の当たりにしたのではないかと思います。
歴史の一断面を切り出してドラマに仕立てるのはハリウッドがよくやります。歴史上の事件を時間軸にそって大河ドラマに仕立てるのはNHKが得意です。アンゲロプロスがやったのはもちろんそういうことではありません。その驚きは体験して下さいとしか言いようがなく、アンゲロプロスにとっても他に同じ構造をなぞった作品がないことを考えると、(全作品見てるわけではないので断言できませんが)ただ1度の奇跡だったものと思われます。

以後日本公開されたすべての作品で、アンゲロプロスは常に最高の評価を受けてきました。ベルイマンも亡くなった今、アンゲロプロスの名前は映画が芸術であり続けると信じる人々にとっての《希望》の象徴ですらありました。それがいきなり断ち切られるとは…

2008年に撮影された The Dust of Time (英語題名)という作品が日本未公開のままになっています。これが「エレニの旅」に続くトリロジーの第2作ですから、あるいは第3作を撮影中の出来事だったのでしょうか。
ご冥福をお祈りいたします。

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2012年1月24日 (火)

アカデミー賞のノミネーション発表

20120124_the_help_2 2011年度の米アカデミー賞は、現地時間の24日朝に候補作が発表になりました。

作品賞(9本)
「アーティスト」
「ファミリー・ツリー」
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(凄い題名ですが原題が Extremely Loud & Incredibly Close。トム・ハンクスとサンドラ・ブロックで「めぐりあう時間たち」のダルドリー監督作品。来月公開。)
「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」(1960年代のアメリカ南部を舞台に白人女性と黒人女性の友情の軌跡を綴った感動のドラマらしいです。3月公開.)
「ヒューゴの不思議な発明」
「ミッドナイト・イン・パリ」
「マネーボール」
「ツリー・オブ・ライフ」
「戦火の馬」

主演男優賞
デミアン・ビチル(明日を継ぐために)未公開ですが東京国際映画祭で上映されています
ジョージ・クルーニー(ファミリー・ツリー)
ジャン・デュジャルダン(アーティスト)
ゲイリー・オールドマン(裏切りのサーカス)ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の映画化
ブラッド・ピット(マネーボール)

主演女優賞
グレン・クローズ(アルバート・ノッブス)
ヴァイオラ・デイヴィス(ヘルプ ~心がつなぐストーリー~)
ルーニー・マーラ(ドラゴン・タトゥーの女)
メリル・ストリープ(マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙)
ミシェル・ウィリアムス(マリリン 7日間の恋)

助演男優賞
ケネス・ブラナー(マリリン 7日間の恋)
ジョナ・ヒル(マネーボール)
ニック・ノルティ(Warrior)
クリストファー・プラマー(人生はビギナーズ)
マックス・フォン・シドー(ものすごくうるさくて、ありえないほど近い)

助演女優賞
ベレニス・ベジョ(アーティスト)
ジェシカ・チャスティン(ヘルプ ~心がつなぐストーリー~)
メリッサ・マッカーシー(ブライズメイズ)
ジャネット・マクティア(アルバート・ノッブス)
オクタヴィア・スペンサー(ヘルプ ~心がつなぐストーリー~)

監督賞
ミシェル・アザナヴィシウス(アーティスト)
アレキサンダー・ペイン(ファミリー・ツリー)
マーティン・スコセッシ(ヒューゴの不思議な発明)
ウディ・アレン(ミッドナイト・イン・パリ)
テレンス・マリック(ツリー・オブ・ライフ)

外国語映画賞
「少年と自転車」(ベルギー)ダルデンヌ兄弟の作品で春公開
「Monsieur Lazhar」(カナダ)
「別離」(イラン)
「Footnote」(イスラエル)
「In Darkness」(ポーランド)

ちょっと疲れましたので、他のノミニーについては公式ホムペもしくはAllcinema Movie & DVD Database をご参照下さい。

「ヒューゴの不思議な発明」が最多の11候補にノミネートされた。以下、「アーティスト」が10候補、「マネーボール」と「戦火の馬」が6候補で続いた。また、ルーシー・ウォーカー監督が東日本大震災直後の日本を捉えた「津波そして桜」が短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。授賞式は2月26日に開催予定。
(Allcinema Movie & DVD Database)

ゴールデン・グローヴ賞で完全無視された「ツリー・オブ・ライフ」が作品、監督賞にノミネートされているのなども注目されます。

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2012年1月23日 (月)

「クリスタル・サイレンス」チック・コリア&ゲイリー・バートン ~思い出の名盤・49

20120123_crystal_silence_2 1970年代から80年代の初めにかけて、クリスタルという言葉がとってもオシャレで洗練された感触を持つ言葉とみられていた時代がありました。その頂点にあったのが田中康夫の小説「なんとなくクリスタル」(1980)。クリスタルはこの小説で完璧に流行語になり、アガサ・クリスティの『鏡は横にひび割れて』の映画化は「クリスタル殺人事件」という日本語タイトルに。ジャズのサックス奏者グローヴァー・ワシントンJr.がビル・ウィザースのヴォーカルをフィーチャーして録音したナンバー Just the Two of Us にまで、「クリスタルな恋人たち」などという日本語タイトルが付けられたりしました。

クリスタル・ブームはなぜかあっという間に衰えて、小説の翌年公開された かとうかずこ主演の「なんとなくクリスタル」は期待はずれの興行成績に終わり、ビデオ化もされてないようです。Just the Two of Us ももはや恥ずかしくて誰も「クリスタルな恋人たち」なんて言いません。みんな「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」と原題で言います。

そんな中、70年代のクリスタルで今も残っているのが、このチック・コリアのアコースティック・ピアノとゲイリー・バートンのヴァイブによる名盤「クリスタル・サイレンス」。残った理由は作品の水準の高さもさることながら、音楽自体が本当にクリスタルという言葉にピッタリだったからかも知れません。このデュオ・アルバムが録音されたのは1972年11月。勿論日本のクリスタル・ブームとは無関係で、「クリスタル・サイレンス」は原題そのものです。

それにしても二人の美しく繊細な音色が絶妙に絡み合うこの世界は、本当にクリスタル。時には水晶の輝きに、時には雪の結晶にと姿を変え、ひたすら透明で純粋な音のユートピアを綴っていきます。
アルバム・タイトルになった曲「クリスタル・サイレンス」はチック・コリアが「リターン・トゥ・フォーエヴァー」のために書いた曲ですが、これをアルバムのタイトル・チューンに選んだのは、芸術的な意味でも商業的な意味でも、正解以外のなにものでもないでしょう。

日本盤についていえば、下手に訳さずに原題のカタカナ表記にしたのも大正解(Jazzの場合はそのほうが普通ですが)。そもそもクリスタル・サイレンスって何と訳せばいいのか判りませんが、語感からもカタカナ以外はありえないでしょう。クリスタルということばの《か行》と《さ行》と《ら行》で出来たクリアな語感は、言葉が立ってると言うか、特別なものを感じさせます。
考えてもみてください。シルヴィア・クリステルがシルヴィア・ダイヤモンドなんて名前だったら、きっとただの脱ぎ女優にしかならなかったでしょうし、滝川クリステルが滝川サファイアだったりルビー滝川だったりしたら、ワイドショーのレポーター止まりだったかもしれません。まあ、これはクリスタルじゃなくてクリステルですけど。

このアルバムの中で特に惹きつけられるのは、最後から2番目に置かれた曲、「チルドレンズ・ソング 」。アルバムの初めからどんどん音楽がシンプルになっていって、「チルドレンズ・ソング」では本当に余計なものを削ぎ落して、音楽が純粋な音の連なりにまで還元されたような印象を受けます。そして続く「ホワット・ゲーム・シャル・ウィー・プレイ・トゥデイ」は対照的にリズムの面白さを活かした(といってもこれもシンプルなのですが)活気あふれる曲で終わる。聞いて深い満足感を得られる絶妙の配置のように思います。

チックのアコースティック・ピアノ――つまり普通のピアノ。チック・コリアはエレクトリック・ピアノを弾くことも多く、ピアノだけだとどちらか判らない事が出てくるので――の音色は、前世代のジャズ・ピアノの名手たち、オスカー・ピーターソンやジョン・ルイスやハンク・ジョーンズやエトセトラと比べて、ちょっと腰高な感じがします。カラヤン指揮ベルリン・フィルとアバド指揮ベルリン・フィルの違いみたいな(?)。
でもそれが煌くゲイリー・バートンのヴァイブの音色とぴったり合うんですよね。この原稿を書くために久々に聞いて、すっかり酔いしれてしまいました。
最近眠りがやけに不順なんですが、きょうはよく眠れそうな気がします。

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2012年1月22日 (日)

雪に隠れて・・・

20120122_masue 私は子供の頃から雪が好きでした。いままさに降っている状態も好きですが、積もって一面真っ白になったりするとやたら嬉しくなってしまいます。やはり雪はこの世の汚いものを総て隠してくれるからでしょうか?

宮城県内は昨日の夜からサラサラとした粉雪が降り始め、今朝起きたら一面の銀世界。仙台は7センチと今シーズン一番の積雪を記録しました。私の家は山の上の方なので、十数センチは積もってました。というか今もとけずに道路や屋根は白いまま。午後の遅い時間に外界に降りてみたら、街中は結構融けていましたから、やはり丘の上より平地は暖かいんですね。

ところで私がやたらドトールやヴェローチェなどの安いカフェに行くのは、以前からこのブログをお読みくださってる方はご存知かと思います。
家の中だけで仕事をしてるとどうしても気持ち的にしんどいので、仕事を持っていくわけですが、そうすると多少は長居をする傾向になります。当然そうなると途中でトイレに行きます。

でまあ、行こうと思った瞬間に誰か別の人に入られるというのは、普通によくある話です。公衆便所式にというかなんというか、便器がいっぱいあるところはいいんですが、大概の小さな喫茶店では男性用と女性用が1部屋ずつしかありません(男性用1つに、女性用2つとか、女性用が多いところは少し増えてきました。)

前に入った人が出てくるのを待つことが何度も重なると、そのうち不思議なことに気付きました。
中年以上の男性の場合、あっという間に出てきます。まあそうですよね。
ところが20代の若者はトイレに入ってから出てくるのが凄く遅いのです。5分ぐらい待ってようやく出てくるなんて言うのがザラなのです。もうこっちは1分も待てないというのに。

「最近の子はカフェでウンコをするのだろうか?」というのが私の素朴な疑問でした。

ところがある時気づいたのです。トイレに入る前と後では、彼らは頭(髪)が違っていたのです。
つまり想像するに――本人に聞いたわけじゃないので想像しかできないわけですが――彼らはトイレに入って、乱れた髪型を5分かけて丁寧に整えていたのです。あるいは整えていたのではないかと思われるのです。

20120122_eastside ま、5分というのは多少の誇張が入ってますが、でも明らかに髪が整えられて出てくる長雪隠の子が増加してるのは確かです。強風で乱れた髪を手櫛でサッと整えるなどという(のは普通だと思いますが)レベルの時間ではないからです。
私はユニセックス化とかにはかなり寛容なのですが、女性がお化粧をなおすように丁寧に一本一本髪の束をつまんで、角度をつけたりしてるのかと思うと、なんとなく心配にならざるをえません。そのうち電車で化粧する女性と同じように、カフェの客席で鏡を出してヘアメイクをやり始める男子とかも出てきそうで・・・

まあ私自身は同世代の他の男と比べても、ことさらにオシャレとか身だしなみとかには気を使わない方なので(整えるほどの髪もないし)、標準にはならないかもしれませんが。

小澤さんと水戸室内管の今日のサントリーホール公演ですが、小澤さんはプログラムの順番を変更して、後半に持ってきたハイドンのチェロ協奏曲1曲だけを振ったそうです。

時折、用意された椅子に腰掛けたり水を飲んだりしたが、いつものように全身を使った表情豊かな指揮を披露。終演後、総立ちとなった聴衆の拍手に、笑顔で何度も深々と頭を下げた。 

(時事通信)

とのことです。何はともあれ深刻な事態にならずに良かったです。

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2012年1月21日 (土)

N響アワーが終了

20120121mito その前に、これは昨日のニュースだったんですが、小澤さんが水戸室内管の20日の公演をキャンセル。22日の東京公演もどうなるか分からないとのことです。

指揮者の小澤征爾さん(76)は20日、水戸市での水戸室内管弦楽団第83回定期演奏会の指揮を、体調不良のため降板した。
演奏会は19日に水戸芸術館で始まり、小澤さんは時折椅子に座りながらも、予定されていた3曲中2曲を約40分間、指揮した。20日は体力が回復しなかったため、東京都内の自宅に帰ったという。同日の演奏会は指揮者なしで行われた。22日から25日まで東京などで公演が予定されているが、小澤さんの出演は未定。

(毎日新聞)

キャンセルになった本日の水戸室内管のコンサートは差額1万円~6000円の払い戻しがあったそうです。

水戸芸術館のHPによりますと、19日の演奏会終了後、

>小澤氏はかつて経験したことの無いほどの大変な疲労を感じ、本日の演奏会に向けて体力の回復に専念しましたが、今日になっても演奏会で指揮をすることができる体力を取り戻すことができませんでした。

ということです。ちょっとまずいですね。
東京公演については、水戸芸術館は吉田秀和館長の名前で、ギリギリまで分からないのでという緊急メッセージを出しています。

20120121_nhk_broadcasting 「ザテレビジョン」によると、教育テレビの音楽番組「N響アワー」がこの3月で終了することになったそうです。
「N響アワー」は名前の通りNHK交響楽団の演奏を紹介する番組。なんと1980年から30年以上も放送されてきました。現在の放送時間帯は日曜夜9時~10時。

後番組は作家の石田衣良さんと作曲家の加羽沢美濃さんが司会を務める「ららら♪クラシック」。
なんでも毎回、演奏家や作曲家、音楽の生まれた町などにスポットをあて、クラシックの意外な面白さを紹介するそうです。クラシック初心者で「聞いてみたいけど、何から始めていいのか」という人にも気軽に楽しめる番組なんだそうです。またN響の演奏だけでなく、バレエも含め色々なジャンルの音楽が紹介されるようです。

どうなんでしょう、これは。
そうでなくてもNHKの地上波ではどんどんクラシック番組が減ってきています。この「N響アワー」も前はもっと放送時間が長かったと思うんですが、今は1時間。交響曲の一部割愛など平気で行います。先日はデュトワ指揮のマーラー8番を第1楽章の後、いきなり第2楽章の途中に移ってずっこけました。
ということで「N響アワー」も本格的な音楽番組とは言えない部分もあるのですが、それでも残された数少ないクラシック番組の牙城という感じではありました。それに以前は池辺晋一郎さん、今は西村朗さんという第一線の作曲家の話が聞けて、そこにも価値があったと思います。

初心者が気軽にクラシックを楽しめる番組を作るのは大賛成ですが、それは総合でやって欲しかったと思います。結局地上波では教育テレビにあっても芸術・伝統芸能関連の番組はどんどん減らし、見たい人はBS契約して下さいということなんでしょうけど。なんかむかつく。

※ 水戸芸術館とNHKの写真は Wikipedia から。

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2012年1月20日 (金)

ペルーで古代のスナック出土 など~ニュースの落ち穂拾い Watch What Happens

20120120_huanchaco ペルーで古代のスナック出土

というタイトルがNiftyの注目ニュース欄に載ってました。
不思議。なぜスナックと判ったのでしょう?バーでも居酒屋でもただの食堂でもなくスナックと判明した根拠はいったい?・・・と思って、記事をクリックしてみたら。

現在のペルー沿岸部に住んでいた古代人が、最も昔では6700年前からトウモロコシを調理していたことが、このほど発掘されたペルー北部の海岸地帯にあるパレドネス(Paredones)、ワカ・プリエタ(Huaca Prieta)の両遺跡の発掘物の分析から判明した。ここからはトウモロコシの軸、皮、穂、茎が出土している。
(ナショナルジオグラフィック)

な~んだ。スナック菓子のスナックだったとは。
画像はこちら。左上のものがポップコーン状態の実がついてたんだそうです。

実際、今回の研究でピペルノ氏が最も驚いたのは、新たに見つかった遺構から出土したトウモロコシの多様さだった。可食部の形から種子の色に至るまで、実に多岐にわたっているという。「農民たちは積極的に品種改良を行い、優秀なものを栽培する」とピペルノ氏は述べている。
(同)

ピペルノ氏というのは今回の研究を発表した一人で、ワシントンD.C.の国立自然史博物館の学芸員だそうです。

スナックが重要なんじゃなくて、今から7000年近くも前に品種改良によって多様な品種のとうもろこしを栽培。料理の方法もポッップコーンなどさまざまなやり方で加工してたということが重要なニュースなんでしょうね。たぶん。――紀元前4700年といえば、日本はまだ縄文時代。稲作は始まってませんでしたから、それと比べると古代アンデスの人々の農業への取り組みはものすごく進んでますね。そっちに驚きました。

写真はペルー北部のワンチャコ海岸(Wikipediaから)。遺跡とは関係ありません。

20120120kodak_tower_top_2 コダック製品の国内供給は継続

前にお伝えしたイーストマン・コダック社(写真はWikipediaから)の件ですが、19日に連邦倒産法第11章の適用を申請、経営破綻しました。ただし業務は通常通り続けるとのことです。
これにともなって日本の国内総代理店である加賀ハイテックは、

20日、同社が取り扱うイーストマン・コダック製品の国内提供を継続することを明らかにした。
加賀ハイテックは、アマチュアおよびプロ向けコダック製品の国内総代理店。コダック製のデジタルカメラ、デジタルフォトフレーム、写真用フィルム、印画紙、映画用フィルムなどを取り扱っている。

(デジカメ Watch)

連邦倒産法第11章というのは日本の民事再生法に当たるもので、通称 chapter 11 と呼ばれてるんだそうです。もちろんここは《じゅういち》ではなく《イレヴン》と言いましょう。(エスペリオンXXIじゃないので。)
コダック社は通常通り業務を続け、経営再建を目指すとのことで、すでにシティグループから9億5,000万ドルの融資を受けたということです。



20120120 遺伝子組み換えマウスが逃走

最後にこれは結構深刻なニュースなんじゃないでしょうか。

文部科学省は20日、独立行政法人国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)が遺伝子組み換えマウスの管理が不十分だとして、同センターに対し、厳重注意した。
同省によると、同センターの研究棟で昨年12月28日、遺伝子組み換えマウス1匹が飼育室から逃げ出した。マウスは、今月7日に、捕獲装置で捕らえられた。飼育室の扉が開けたままで、逃亡防止用装置も外していたことが原因という。
このマウスは、人や哺乳動物に対する病原性は持っていないことから、人への健康影響はない。

(読売新聞)

今回はたまたま人などに伝染する病原菌等は持ってなかったそうですから良かったものの、なんらかの実験をしていたんでしょうから、いろいろSF的なことを想像するとちょっと怖くなりますね。
しかもネズミが清潔であるべき病院の中をウロチョロしてて、11日間も捕まらないなんて。年末年始は捕獲係も休んでたのかしらん?
なお独立行政法人国立病院機構東京医療センター(写真はWikipediaより)は、旧・国立東京第二病院と国立病院東京医療センターのことです。

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