2012年5月17日 (木)

ウィックスとオイストラフのシベリウス協奏曲 ~思い出の名盤・56

20120517 シベリウスは短波ラジオを持っていて、世界中の放送局で自分の作品が流れるのを聞くのが好きだったそうです。当然自作を弾くさまざまなヴァイオリニストの演奏を知ってたものと思われ、何人もの演奏家に対して賞賛の言葉を述べています。

シベリウスがヴァイオリン協奏曲ニ短調の演奏を高く評したヴァイオリニストには、イグナティウス、ウィックス、オイストラフなどがよく知られています。ヌヴーやイダ・ヘンデルなども誉めていたという話もネットで読んだことがあります。なんとなく単に女性ヴァイオリニストが好きだったんじゃないかという気がしないでもありません。

それだけにこの中に男性ヴァイオリニストであるオイストラフが含まれていることは、やはり注目すべきなんじゃないかと思います。というかいまさら注目しなくてもオイストラフのシベリウスは非常に高く評価されてきましたし、映像も含めるといまや録音が何種類出まわってるのかよく分からないくらいでもありますが。

LP時代に出ていたオイストラフが弾くシベリウスのヴァイオリン協奏曲は、代表的なものが3種類ありました。

一つはシクステン・エールリンク指揮ストックホルム祝祭管弦楽団と共演したもので1954年録音のもの。オイストラフ45歳ぐらいの演奏です。極めてヴォルテージの高い演奏というべきでしょうか。後の60~70年代の録音で私達がよく知っているオイストラフに比べると、幾分か線は細いかも知れませんが、非常に集中した演奏で、しかも多くの女性ヴァイオリニストたちと違って、個人的な情念のようなものを感じさせないのが素晴らしい。もちろんエールリンクの指揮も最高です。

第3楽章も快速演奏ですが「ぶっ飛ばしてる」感は皆無で、細部も完璧。それでいて音楽が燃え上がってるさまが感じられます。オイストラフは作曲者本人と会ったことがあるのですが、その時に第3楽章の演奏について「速すぎませんでしたか?」と聞いたところ、シベリウスからは「いや、あれで良い」という答えが返ってきたのだそうです。つまり作曲家にとってもこの演奏のテンポで良いのだろうと思います。

このCDはこれまで何故か複数のレーベルで出ていて、かつては輸入盤のCBSレーベルでよく見かけましたが、最近では東芝から発売されているようです。この録音の唯一の欠点は音質で、特に第二楽章には明らかな瑕疵があります。もうちょっと聴きやすい音質なら良かったのですが、演奏だけ取り上げれば私にとっては後述するウィックス盤とともにこの曲の最も好きな演奏です。

オイストラフの2枚目は1959年に行われたアメリカ演奏旅行の合間に、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団と行われたもの。これはソロイストもオーケストラも完璧としかいいようのない演奏。特にオーマンディ&フィラデルフィアのバックがさすがで、「北欧的」だの「冷たさ」だの「自然」だのというシベリウスについてまわる形容詞とは無縁であっても、この美麗な響きには抵抗できないような気がします。

ただ完璧+完璧の演奏で、どこにも文句のつけようがないのに、でもなんとなく意気上がらないものも感じます。50年代のオイストラフのアメリカ・ツァーは鳴り物入りで行われ、大成功だったのですが、同時に冷戦時代とあって、彼の訪米をソ連の宣伝と考える保守派の激しい反対運動もあったと伝えられています。そんな中でハードな異国のツアーをこなし疲れていたのか、あるいはそんな緊張感から解き放たれてお気に入りの指揮者・オーケストラとスタジオにこもってり、リラックスしてしまったのか?

そこにエールリンク盤のひたむさはありませんが、それでもこの完璧な美しさ――特に第一楽章冒頭の――が魅力でないわけはなく、名盤のひとつであろうかと思います。

LP時代に発売になった3枚目のオイストラフはロジェストヴェンスキー指揮のものでした。私が最初に買ったのはこれです。この演奏は気合という意味では一番で、とにかく最初から最後までオイストラフの演奏は凄い気合が入りまくりで、いったいなにが起きてるんでしょうか?

ロジェストヴェンスキーもオケを鳴らしまくり、オイストラフの熱演に応えています。でもこれは明らかにチャイコフスキーではないでしょうか?面白い演奏ですが、いつも聞きたいとは思いません。

そしてカミラ・ウィックス。このシベリウスの女神の演奏を私がはじめて聞いたのは、もう大学を卒業し就職してからでした。ウィックス盤がずっと欲しくてたまらなかったのですが、当時ウィックス演奏のLPは廃盤になっていて、どうしても手に入れることができなかったのです。
入手したのはちょうどLP時代の終りぐらいだったでしょうか。新聞社に勤める先輩の記者の方が持っていて、カセットにダビングしてもらいました。

もしかするとシベリウス自身が「私の曲の理想的な解釈者」と呼んだということに影響されてるのかもしれませんが、この演奏は私にも理想的に聞こえました。情熱も集中力もあるのですが、それが後のチョン・キョンファの盤のように息が詰まるものにならず、伸びやかで音楽のバランスが失われてはいません。むしろ端正とすら言ってよいでしょう。冒頭は本当に人間は誰もいない雪に覆われたフィンランドの森と湖を、ウィックスによって奏でられた歌だけがスッと流れていくような、そんな想像すら。シベリウス好きならそれだけでノックアウトされるような演奏です。
この演奏の素晴らしさは指揮者が作りだした部分も大きく、エールリンク指揮ストックホルム放送響のバックは理想的なシベリウス世界を描いています(1952年録音)。

ウィックスはニューヨーク生まれですがノルウェー系で、ヴァイオリニストとしての活躍の場も北欧中心だったようです。そのせいと、あと30代で結婚してコンサートの場からは退いたということが影響したようで、その令名に比して録音は多くありません。有名なものとしてはワルターと共演したベートーヴェンの協奏曲(ライヴ)がありますが、私は聞いたことがないです。

このウィックス盤、昔東芝EMIから発売されたCDは廃盤になってしまい、ようやく再発されたと思ったら大部のBox品だったり、今にいたってもなかなか入手が難しかったのですが、ようやく6月にEMIから廉価盤で発売されるようです。

私はこの協奏曲が大好きなのですが、もし無人島だか座敷牢だかに3枚持っていくことを許されたとしたら、やはり上記のオイストラフ&エールリンクとウィックス、それにペッカ・クーシストのヴァイオリンにセーゲルスタム指揮のOndine盤ということになるでしょうか。もっとも神尾がしかるべき指揮者・オーケストラと録音したら、どれかと入れ替えるかもしれませんが。

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2012年5月16日 (水)

「人生はビギナーズ」 マイク・ミルズ監督

20120516_beginners 少し体調が戻ってきたものの、休んでたぶん仕事が立て込んでしまい、なかなかブログに復帰できませんでした。体の調子は完全ではないんですが、とりあえず大きな仕事がひとつ終わって暇になったので、更新再開したいと思います。――ということで時間が出来たこともあり、今日は映画「人生はビギナーズ」を見てきました。

ストーリーをざっと読んだ感じでは、あまり興味をひかれそうな話でもなかったんですが、なにしろクリストファー・プラマーのアカデミー賞最高齢受賞作です。アカデミーだけでなく英米の殆どすべての対象になりうる映画賞で、助演男優賞を独占しました。SOMマニアとしては見逃すわけにはいきません。(まあ「最高齢」の部分については、数年内にもマックス・フォン・シドーによって記録更新される可能性がありますし、願わくばプラマー自身によって主演賞受賞で更新してほしいものですが。)

「『私はゲイだ』父が75年目に明かした真実が、僕の人生を大きく変えた。」
映画の内容は各種宣伝でも明らかにされているように、70歳代になった父親(プラマー)からいきなりゲイであることをカミングアウトされた男(ユアン・マクレガー)が、とまどいつつも人生最後の日を謳歌する父の姿に感化され、自身の生き方を見直すというもの。

と書くと(後半部分は)ありきたりな自分探しものみたいで、つまんなさそうなんですが――だから最初はあまり気が進まなかったんですが――実際に見てみたら、全く予想と違う映画でした。なによりもアメリカ映画のウェルメイドとは違い、むしろヨーロッパ映画を思わせます。

監督は非常に能力のある人とみました。いくつもの時制が交錯する作りなんですが、まったく混乱すること無くスムーズに流れていて、巧みです。映像はおしゃれ、衣装や小道具、セット、背景の景色はもちろん非常に吟味されセンスが良く、映画のテンポはゆっくりなんですが、これ以上緩かったらトロくなっちゃうというギリギリのラインでとどまっています。

プラマーとマクレガーの演技が上手いのは言うまでもありません。特にマクレガーはプラマーの名演の陰に隠れて映画賞などでは特に評価されてませんが、繊細で的確な演技でもの凄くいいです。そしてユアンの恋人役になるメラニー・ロランが超絶的な美人で、登場シーンからラスト・シーンまですべての表情がチャーミング。彼女を見るためだけでもおすすめしてもいいかも知れません。

まだ少し夜になると具合が悪くなり、早く寝ないといけないので詳しいストーリーは割愛します。
ただ不思議な事にこの作品はなにか物足りなさも感じます。良作と言えますし、一つ一つのシーンは非常に魅力的であったり、考えさせるものであったり、共感を抱かせるものであったり、またプラマーの夫婦関係にショッキングな設定もあるのですが、見終わってなんとはない不満を感じるのです。

普通のドラマなら掘り下げるところを素通りしたり、詳しく説明するところをパスしてるのかも知れませんし、あるいはもしかすると監督の自伝的作品であることが影響してるのかも知れません。作り物としてのドラマを構築するよりは、実体験をそのままなぞる方に重点がおかれてしまったんじゃないかとも想像できます。実人生って決してドラマのように整合性のあるものじゃありませんから。

ゆるいテンポの映画はダメな人、結論の出ない映画は嫌いな人には、絶対におすすめできませんが、考えるのが好きな人にはおすすめです。私はこの映画の登場人物の中では、メラニー・ロランに最も共感をいだきました。箪笥のシーンでの感情など、「ああ、わかるなあ」という感じ。マクレガーの母、つまりプラマーの妻も少し奇妙な、でも非常に興味深い人物として描かれていて、映画は積極的に描こうとしていない彼女の人生に、つい思いを馳せてみたくなりました。

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2012年5月10日 (木)

訃報

どうも風邪をこじらせたみたいで、ずっと体調を崩していて更新を休んでますが、訃報がありました――

オペラ研究家・評論家で数多くの著作でもおなじみの永竹由幸さんが、昨日前立腺ガンのため亡くなられたそうです。73歳でした。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

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2012年5月 6日 (日)

新種のシーラカンスの化石発見 ~ニュースの落ち穂拾い Watch What Happens

20120505_jozenji シーラカンスといえば生きた化石として有名ですが、これは生きたシーラカンスではなく化石となった状態で発見されたシーラカンスの話。現生のシーラカンスとは全く異なる特徴を持つ種がかつては生存していたということのようです。

元ネタはナショナル・ジオグラフィックなのですが、最初@niftyニュースの記事が全くワケワカメで頭の中が「?」でうめつくされてしまいました。

今回発見された新種の化石は、1950年代と1980年代にカナダのブリティッシュ・コロンビア州にある州立ワピティレイク公園で収集された。最も状態の良い化石はアルバータ州のロイヤル・ティレル古生物学博物館に、その他の3つの化石はブリティッシュ・コロンビア州のピース地域古生物調査センターに保管されてきた。
「2009年に化石の再調査を行ったところ、自分の目を疑った。2つ、3つ、4つと見つかっていくうちに、ようやく重大な発見だと理解できた。」とウェンドラフ氏は振り返る。
 アメリカのカリフォルニア州にあるロサンゼルス郡自然史博物館に所属するシーラカンス専門家ジョン・ロング氏は、「(レベラトリクスが)2億年続けてきた生活を突然捨てて、ほかのシーラカンスとはまったく異なる役割を占めるとは驚きだ。」と話す。

(@nifty)

元のナショナル・ジオグラフィックの記事に当たったら、ようやく理解できました。これは続報だったんですね。ヘッドラインに載らなかったので気づかなかっただけで、実は元記事は5月4日の@niftyニュースに載ってました。すごく長いのでNGの記事を適当にまとめると――

まずこの化石がいつ頃のものかというと、今から2億5000年前。三畳紀と呼ばれている時代の初期のもののようです。
シーラカンスは2億2000年前からまったく進化してないと言われていますが、どうやら進化をやめた時期よりもっと前には、全然違う種も存在していたようだということなんだろうと思います。

201205061 何がどう違うのかですが、違うのは尾ビレです。
これが新たに新種と分かった化石>クリック!
左が原生種のシーラカンス。
確かに全然違いますね。

201205062 原生種に化石の尾をつけてみました(右図)。なんだかずいぶん精悍になったような気がします。
どうやらマグロの尾ビレに似ているんですね。ということで、研究チームのウィルソン氏によれば「広大な海域を巡回してエサを探し、素早く襲いかかって捕らえていたと考えられる」とのこと。

それでは、現在は主にマダガスカル周辺などの海に住んでいるシーラカンスが、なぜに化石はカナダで発見されるのか?――ですが、三畳紀には地球上の大陸は全部ひとつにつながっていました。いわゆる超大陸パンゲアというやつです。左下がパンゲア大陸の図(Wikipediaより)で、これをみると現在シーラカンスが住んでいるアフリカ大陸東部の海と、この化石が発見されたカナダの東海岸とはつながっていたことが判ります。

20120506 この新種のシーラカンスが他の動きの遅いシーラカンスから別れて進化した理由ですが、これは三畳紀の前のペルム紀の大量絶滅に関係があるようです。発表したウェンドラフ氏によれば「大量絶滅により、海中で高速移動する捕食動物がいなくなった。その隙間を埋めるように、レベラトリクスが進化していったのだろう」とのこと。

一番気になるのは、高速で泳ぐことが出来るいわば進んだ種であるはずのこの広い尾ビレを持つシーラカンスが絶滅し、遅い動きしかできないシーラカンスが現在まで残ったのはなぜかですが、ウェンドラフ氏は、「レベラトリクスは、さらに高速移動能力に優れたサメなどの捕食動物に地位を奪われた」と推測しています。

ウィルソン氏は広大な海域を巡回してと想像していますが、どうなんでしょう?マグロみたいに回遊魚になればよかったのに、1箇所に居たようなきもします。

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2012年5月 4日 (金)

昨日から今朝にかけて記録的大雨

20120504_yoheinuma1 東北地方は前線を伴った低気圧の通過により、昨日から今日にかけて5月としては記録的な大雨となりました。JR仙山線と陸羽東線の一部区間で列車が運休したほか、各所で道路の通行止めも相次ぎました。
被災地では仮設住宅に避難勧告が出て、また避難所へという地域があったそうです。なんとも…

震災後の工事のため水が抜かれて干からびていた与兵衛沼は、この雨で一気に増水しもとの豊かな水量に戻りました。20120504_yoheinuma2 右の写真の右手下部に写っている白いのが、地震で壊れて新たに作りなおした部分。与兵衛沼は灌漑用に作られた人造湖で、ここから取水してるようです。堤が壊れたってどういうことだろうと思っていたら、こういうことだったんですね。

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2012年5月 3日 (木)

ムンクの叫び、96億円で落札

20120503_toramai ずっと調子が悪く、おまけに風邪までひいてしまって、更新を2日休んでしまいました。体調が戻るまで、しばらくの間は休み休みいきたいと思います。

さてムンクの「叫び」が96億円で落札したんだそうです。え!?あの有名作を美術館が手放したの?と一瞬思いましたが、これは有名なオスロの美術館にあるやつではなく、個人所蔵だったパステルで描かれたヴァージョン。

競売大手サザビーズによると、ノルウェーの画家エドバルト・ムンク(1863~1944年)の代表作「叫び」の競売が2日夜、ニューヨークで行われ、1億1992万2500ドル(約96億1千万円、手数料込み)の高値で落札された。同社によると、絵画の競売落札価格としては史上最高という。同社は8千万ドル以上で落札されると予想していた。4点ある「叫び」のうち1895年のパステル画。
(共同通信)

画像はこちら>クリック!

こんな綺麗なヴァージョンもあったんですね。
CNNニュースによればこの絵はノルウェーの実業家ペッター・オルセンという人が所蔵してたそうで、オルセン氏の父親がムンクと親交があったんだそうです。パステルであること、背景の人物が一人横を向いてることが特徴です。

ちなみに有名なオスロ国立美術館のはこちら。>クリック
ムンク美術館に展示されているうテンペラ画のヴァージョンはこちら>クリック
ついでながらムンク作品は日本とアメリカでは著作権が切れてパブリック・ドメインになってますが、ノルウェー本国ではまだ著作権が生きてるそうです。

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2012年4月30日 (月)

裏町の虎舞

20120430_toramai1 この中新田の「火伏せの虎舞」は毎年必ずニュースで取り上げられ(昨年は震災の影響で中止になりましたが)、宮城県の視聴者にはおなじみの行事となっています。しかしそうしたTVニュースなどに写る部分(左の写真)というのは、あくまでも虎舞の民俗芸能としての側面であって、この虎舞のもつ役割の半分の面でしかありません。

火伏せの虎舞は初午祭りという神社のお祭の一環として行われるものであって、実は虎舞を踊る中学生達はいくつものチームにわかれて町中(旧・中新田町内)の家を一軒ずつまわっては舞を踊り、神社の御札を配っていきます。このあたりは獅子舞や秋田のなまはげと似ています。こうしたいわば宗教的な部分を担うのが、虎舞のニュースには出ないもうひとつの側面です。
20120430_toramai2 何十チームもお囃子を鳴らしながら町を回っているので、この日の中新田はまさしく『町内には一日中祭り囃子が鳴り響きました』状態になります。右の写真はそうした町内を回っているチーム。

ちなみに虎舞が来た家は当然ご祝儀を出さなければならないので、多少の出費を覚悟しなければなりません。ということで普通の個人宅には一頭だけが、大きな商店などには2~3頭の虎が揃って出向くようです。
20120430_toramai22 この地域に昔から住んでいる人たちはもし虎舞が来なかったりすると「今年は抜かされた」などと怒るんだそうで、その一方で新しい住民の中にはご祝儀出すのは嫌という人もいるでしょうし、行事の主体となっている消防団(火伏の祭りなので)の人たちも気を使うところなのかも知れません。

それとともに町の中心部を3台の山車が華やかに練り歩きます。引っ張るのは子供たちですが、もちろん大人の消防団員も前後についていて船だったら舵取りみたいな役目を果たすんだと思います。山車の中には幼稚園児ぐらいの年齢のお稚児さんが乗って太鼓を叩いたりしています。この山車にも虎舞のチームが数頭ついて、やはり一軒ずつ訪問しては舞を披露し、神社の御札を渡していきます。

20120430_toramai3 なお書き忘れましたが、現在は(旧)中新田町は(旧)小野田町、(旧)宮崎町と合併して加美町となっていて、中新田という住所は存在しません。

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2012年4月29日 (日)

火伏せの虎舞(加美・中新田)

20120429_hibusenotoramai_2 昨日、前夜祭の写真を載せた加美町の火伏せの虎舞。今日は本番の日でした。私はただ見てただけでしたが、天気が良くすごく暑くてそれだけで疲労困憊してしまいました。踊ってる中学生の元気さに唖然・・・

なので本日も写真だけにしたいと思います。とても気力が…

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2012年4月28日 (土)

火伏せの虎舞の前夜祭/最古の弦楽器

20120428_toramai 明日は宮城県加美町・中新田地区のお祭り「初午祭り」の日です。県の重要無形文化財にもなっている「火伏せの虎舞」が行われるのですが、それに先立って今日は前夜祭として、地元の稲荷神社と八幡神社に虎舞の奉納が行われました。(この写真は八幡神社で撮ったものです。)

が、今日はちょっと疲れてるので、詳しくは明日の本番分も含めて後日書きたいと思います。

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青森県八戸市にある紀元前1000年ごろ(縄文時代晩期)の是川中居遺跡から出土した木製品が、現存する世界最古の弦楽器の可能性があることが、弘前学院大(青森県弘前市)の鈴木克彦講師(考古学)らの研究で28日までに分かった。鈴木講師は、弥生時代の登呂遺跡(静岡市)などから出土した原始的な琴と似 ていることから「縄文琴」と命名し「日本の琴の原型ではないか」と話している。
(共同通信)

写真はこちらです>クリック!

確かに楽器のような感じはいたしますね。でもなんかこれだけでは何がなんだか判らないので、詳しい記事を探しました。東京新聞にありました。(というか最初の2段が文章一緒なので、@niftyニュースが共同のリード部分だけしか載せなかったんですね、きっと。)

木製品は長さ約五十五センチ、幅約五センチ、厚さ約一センチの細長いへら型。上部に四角い突起、下部に直径約一ミリの穴や刻みがあるのが特徴。杉かヒバのような材質でできている。
 鈴木講師らによると、毛髪や麻などを素材とする弦を数本、穴に通して張り、指や木の枝ではじいて演奏したとみられるという。


 世界最古の弦楽器は、中国湖北省随県で出土した紀元前四三三年ごろのものとされている。この木製品が弦楽器なら、それより五百年余りさかのぼることになる。

 是川中居遺跡では一九二六年以降、同じ形状の木製品が計二十本発見されている。同様の木製品は、いずれも縄文時代の忍路土場(おしょろどば)遺跡(北海道小樽市)、松原内湖遺跡(滋賀県彦根市)、亀ケ岡遺跡(青森県つがる市)でも見つかっている。

 鈴木講師は七八年に弦楽器説を発表。滋賀県の発掘チームは機織り具と主張し、見解が分かれていた。鈴木講師は二〇〇八年夏ごろから再び研究を開始。機織りに役立たない突起や、作業の妨げになる穴があり、機織り具とは考えられないと結論づけた。
 その上で弘前学院大の笹森建英特任教授(音楽学)とともに復元品を作製。笹森特任教授が実際に演奏し、弦楽器として使えることを証明した。二人は今年二月、報告書にまとめた。

(東京新聞)

それでその復元品を演奏してる写真がこちら>クリック!

単純に私が音楽好きだからでしょうか。やはり機織り具よりも楽器のほうが夢があっていいような気がします。

(なお、記事中に出てくる忍路土場遺跡などの発掘品はWikipediaを見たら、すでに縄文琴としての扱いがなされていました。また滋賀の松原内湖遺跡に関しても、滋賀県教育委員会のページで、弦楽器の可能性が述べられています。)

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2012年4月27日 (金)

日記

20120427_sakura1 ちょっと体調が悪く昨日は更新を休んでしまいました。
今日もこれで終ります。

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2012年4月25日 (水)

ヨドバシの新店舗が26日オープン

20120425yodobashi1 宮城と近県の人以外にはなんの役にも立たない情報ですが――

前にも建設中の写真を載せた「ヨドバシカメラ仙台第2ビル」が完成。
明日26日(木)に「ヨドバシカメラ・マルチメディア仙台」の新店舗がオープンします。別に私が告知する筋合いもないんですが、朝9時30分の開店で「仙台店限定 大特価商品をご用意いたします」だそう。

駅東口のペデストリアンデッキを降りてすぐ、駐車場のところから新たに新店舗直通の専用エスカレーターが出来て、道路を横切る必要はなくなります。

20120425yodobashi2 また震災以来ずっと閉鎖されていた、東口から旧・農協会館前に出る地下通路が、再び通れるようになります。駅側から行くと地下通路はいったんヨドバシ新ビルの地下に入って、
▼まっすぐに行くとエレベーターでオフィス・フロアに、
▼右に行くと売り場行きのエレバーターに、
▼左に行くと階段で道路に出るみたいです。
それにともなってこれまで歩道を占領していた地下通路出口の構造物はなくなりましたが、けっこう通行の邪魔になってたのでこれはグッドかも。

旧店舗は引越しのため今日25日は臨時休業でしたが、あれだけの広い売り場からたった一日で全商品を移動しちゃうんですね。驚きです。
前にも書きましたが、現在の売り場は取り壊されて跡地には新たにヨドバシカメラの新ビルが立てられます。2014年予定のそのビルの完成と同時に売り場は再び戻り、明日からの第2ビルの店舗部分は別に利用されるということです。

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2012年4月24日 (火)

仙台で桜が満開と聞いて

20120424_sakura5 街なかに出てみましたが、満開と言うにはもう一息でした。特に仙台の桜の名所として知られる榴岡公園は、枝垂れ桜ですが、まだ5部咲きぐらい。
それでも仙台は最高気温が今年最高の21.8度まで上がり、ウイークデイにもかかわらず公演はお花見の人達でいっぱい。例年のような楽しいお花見シーズンが やってきました。去年は「ああ、こんな時でもいつものように桜は咲くんだ…」などという、感慨というか思いに駆られたものですが・・・

20120424_sakura4 ところで東京クヮルテットが解散するんだそうです。

世界的に著名な弦楽四重奏団で、ニューヨークを拠点に活動してきた「東京クヮルテット」が来年6月に解散し、約44年にわたる演奏の歴史に幕を閉じることになった。同楽団が23日までに公式サイトで発表した。4人の奏者のうち、昨年11月に第2バイオリンの池田菊衛さん(64)とビオラの磯村和英さん(66)が13年6月の退団を表明。残る2人の外国人奏者が解散の道を選んだという。
(共同通信)

20120424_sakura6 東京クヮルテットは第1ヴァイオリン以外は比較的メンバーの交代が少なく、特にヴィオラの磯村さんは1969年の結成以来のメンバーでした。その磯村さんと、1974年以来のメンバーである池田さんが来年6月をもって勇退、この春に新メンバーを決めて、磯村さんらが脱退する来年6月から新たな活動を始めることになっていました。
でもこのニュースを見ると、1stヴァイオリンのビーヴァーとチェロのグリーンスミスは、それをやめて解散を選んだようですね。

東京クヮルテットの登場はひじょうに衝撃的なもので、その評判は最初は外電で伝わって来ました。ミュンヘン国際音楽コンクールでの優勝、アメリカでの高い評価、DGへの録音。クラシック音楽の奥座敷とも言うべき室内楽の分野、なかんずく弦楽四重奏という分野で日本人奏者が世界的な存在となるというのは、一般のクラシック・ファンに相当な驚きを与えたのではないかと思います。

20120424_sakura7_2 60年代から70年代初めの日本の音楽批評の世界では、スメタナ四重奏団に代表される東欧・ロシア系の団体が高く評される一方で、ジュリアード弦楽四重奏団などアメリカに本拠を置く団体は実力通りの評価を受けなかったのではないかと思います。そうした傾向を一蹴したのも東京クヮルテットとクリーヴランド四重奏団の活動でした。

残念といえば残念ですが、でもオリジナル・メンバーとは全く関係のない人たちで名前だけ続いていくよりも、解散で良かったんじゃないかという気もします。

20120424_sakura3_2 マイクロソフトは新しいOSの Windows 8 のリリース・プレビュー版を6月第1週に提供するそうです。このプレビュー版というのは昔のRC版のことですから、一般のユーザーが試用するのに適したやつですね。詳しくは PC Watch の記事を御覧ください。

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