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2005年2月24日 (木)

裁判ニュースの落穂拾い Watch What Happens・3

20050224EkimaeJP私は法学部ではないし、報道時代にも司法は経験したことがなかったので、裁判とか法律の解釈のことはあまりよくわからない。それでも政治や経済に関することがらが争点になっている裁判だったら、「なんだ、この判決は!」と思うことはあっても、ある意味では(自分の考えとは逆の判決が出たにしても)よく判るのである。確かに、これこれこういう立場に立てばこういう判決になるんだろうなと、不満ではあっても理解は可能だ。

ただ時々、まったく訳の分からない判決にであうこともある。これも先週のニュースだったのだが、いろんなブログやBBSで話題騒然(というほどでもないか)だったので、ご存知の方も多いと思う。私にはどうも理解できないものの一つだった。

「お済度」とは何か?新明解国語辞典によると、

済度(さいど) 「度」は悟りの彼岸へ渡す意。仏が、人間の悩み・迷いを解決してやること。「衆生済度」。

無罪の理由は「宗教行為と認める余地があり、性的意図を認めるには合理的疑いがある」というのだが、そりゃ宗教行為と認める余地はあるでしょう。だが同時に性的意図も認める余地があると思うのだが・・・。人間の気持ちって「宗教行為」と「性的意図」は排他仕様になってるという事だろうか?

そういえばあの事件も私には不思議に思えた。国士舘大学サッカー部の学生15人による15歳の女子高生に対する集団レイプ事件である。先週、一部に判決が出ている

不思議だったのは逮捕の段階。これはたしか12月の逮捕だか送検だかの時点で、15歳の少女にも落ち度があったとして、強姦ではなく強制わいせつになったと思う。
落ち度とか、自暴自棄とかが具体的にどのようなことなのかよく判らないが、「彼氏と別れてムシャクシャしていた」とかいう話なので、なんとなくシチュエイションは想像がつく。しかし15歳に15人がかりで7時間である。

知的・精神的に未成熟であり、まさに落ち度があるのが未成年ではないのだろうか?落ち度があるのは承知の上で、だからこそ社会全体が、未成年者を守っていく。それが少年法の精神ではないのだろうか。それなのに落ち度があったという理由で加害者側の罪状は軽減されるというのが、なんだかうなずけない。

同じ未成年なのに、被害者の女子高生は「落ち度がある」と非難され、加害者の男のうち2人は未成年者という理由で実名をさらされない。
神主の「お済度」の件も含めて、そこに女性蔑視を感じるのは私だけだろうか?

写真:仙台市内

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コメント

>女性蔑視
ムカシは、これである意味一貫性があったのかもしれませんけど、このごろはそうでもないような気がする報道もけっこうあるような気がします。自分が見聞きする報道だけからの印象だから、いい加減に決まっているのですけど、なんだかわけがわからないってことが多いですね。つまり、男も大変というか気の毒って思うようになりました・・・

投稿: | 2005年2月24日 (木) 08:01

昔は裁判と言えば、上級審に行くに従って判決が反動的になるというのが常でしたが、最近ちょっと変わってきてますね。
高裁・最高裁のほうが地裁より常識に沿った判決が出ると言うことも、ぼちぼちあるような気がします。こちらの捉え方が変わって来たと言う可能性もあるので、一概には言い切れませんけども。

でもやはり司法も警察も世の中の流れからは、少し遅れ気味ではないかと思います。

世間一般について言えば、男も大変というのは全くその通り『らしい』んですけどね。(私自身は男であるがゆえに大変だった経験は無いので、なんですが・・・)

投稿: TARO | 2005年2月24日 (木) 11:54

国士舘の件は15人がかりとはいえ「被害者」側にあまりにも「被害意識」が無いうえ,部員の一人と事前に青姦してたので強姦の立件は無理だったと言うことだと思いましたが.
有名なサセ子だったということです.(週刊誌ネタですが)

投稿: Esclarmonde | 2005年2月24日 (木) 18:49

>部員の一人と事前に青姦

それがつまり落ち度ということですよね。
でもその後、主犯格の男はその女の子を部屋に運び込んで、サッカー部員を呼び集めたわけでしょう?まさか15人7時間まで合意の上だったとは思えませんが。
二十代の女性の6割だか7割だかが性病になったことがあるという時代に、「サセ子」というのも死語な感じですが、「有名なサセ子だったから」という警察や司法の感覚こそが、まさに女性蔑視だと私は思うんですがね。

投稿: TARO | 2005年2月24日 (木) 20:58

いいえ,司法は立件したかったみたいなのに,「被害者」があまりにもDQNだったので諦めたみたいです.
「被害者」は「嫌だ」とも「強引」とも思ってなかったようです.
むしろ本人が喜んでいた可能性もあります.

投稿: Esclarmonde | 2005年2月24日 (木) 21:56

ふう~む。でも強制わいせつの立件は出来るわけですか?それはどういうことなんでしょう?

投稿: TARO | 2005年2月24日 (木) 23:09

最初のコメント、名前忘れてましたm(_ _)m
話題の件で、ここでの情報のみの感想ですが・・
女性蔑視という表現でもいいですが、男性の性欲に関しては女性に責任があるという考えが潜在的にあるんでしょうねえ。修道女たちがよく言いましたよ。女は男を守らなければいけないとね。つまり、女が男の性を正しく導かなければ男はどうしようもないって意味ですわ。ちょっと視点がずれてるかもしれませんけど、「ルル」を思い出しますねぇ・・・

投稿: edc | 2005年2月25日 (金) 00:35

ミッション系の学校にいかれてたんですね?
その修道女の方たちの言葉、なんだかすごい犠牲的精神ですよね。キリスト教的ではあるのかもしれないけど、なんだかなと言う気がします・・・

男が自らを厳しく律するというのが、昔からの日本人の(特に武士とかは)生き方であって、女性に責任があるなんていう考えは、根本的に甘いと思うんですよね。

投稿: TARO | 2005年2月25日 (金) 01:35

あら^^? 犠牲的精神だとは思ってませんでした・・・あきらめというか、自己防衛第一ってことで〜〜

>男が自らを厳しく律する
同感です( ^o^ )/~~~ こういう男性ばかりだったらうれしいです。

投稿: edc | 2005年2月25日 (金) 08:38

あ、そう読むんだったんですね。(笑

まあ、私が書いたのは、そこに規準が置かれるべきだと言う事で、「男はみんな狼よ」に倫理の規準を置くのは、根本から間違ってると思うんですよね。
社会全体を見た場合には、世の中はいろんな人がいて成り立つので、倫理的・道徳的に非の打ち所の無い人ばかりでも、たぶん異様な社会になるだろうとは思うんです。。。
ちなみに私は会社の実力主義とか言うのには反対で、終身雇用・年功序列の日本式経営の支持者なのです。上と同じような理由で。

投稿: TARO | 2005年2月25日 (金) 21:46

はい。男に甘いのではありません^^;

>終身雇用・年功序列
社会秩序&基盤の維持のためには、信念を持って、守ってほしかった。ご都合主義の経営側には失望です。
上記二つはもう風前の灯火なのに、一括同時採用、年齢固執は未だにありみたいだし・・

投稿: edc | 2005年2月25日 (金) 22:54

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