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2005年6月12日 (日)

チェリビダッケのフォーレ

20050612YoheiJP今日の仙台は最高気温、28.7度まで上がりました。
一日外にいたので、顔と腕だけ激しく日焼けしてしまいました。なんだかヒリヒリしてきそうな嫌な予感・・・

たまにはCDの感想でも。
チェリビダッケ指揮のフォーレのレクイエムのCDをきいてみました。ストラヴィンスキーの詩篇交響曲が一緒にはいっています。(EMIから昨年発売されたチェリビダッケ・エディション)

詩篇交響曲は、きっとチェリビダッケお得意のレパートリーではないかと思います。
実は、私が初めて彼の演奏を(録音で)きいたのも、この曲でした。
いまちょっと正確な年代は調べがつかないのですが、70年代の初めごろにFMで放送されたもの。まだシュトゥットガルト放送交響楽団が南ドイツ放送交響楽団という名称だった頃の演奏で、前半に詩篇交響曲、後半にブルックナーの第9交響曲というプログラムでした。
(チェリビダッケの演奏はその前に、やはりFMでミケランジェリとの皇帝が放送され、音楽ファンの間で大評判になったらしいのですが、それは私は聞いていません。)

その後チェリビダッケの指揮による演奏は、シュトゥットガルト放響(南ドイツ放響)、ロンドン交響楽団、ミュンヘン・フィル、ベルリン・フィルなど、NHK FMでさまざまな曲目が放送されてきましたが、フォーレ/レクイエムはなかったように思います。

フォーレ好きの私としては、かなり気になると言えば気になる、でもジュリーニみたいに重苦しいのだったらやだなあという気もあって、なかなか手を出せないでいたのです。

さて、チェリビダッケからはちょっと横道にそれますが、フォーレのレクイエムは版の問題があって、これがブルックナー真っ青のややこしさなのは、良く知られているとおりです。
ややこしくなった原因は、1901年に出版されたスコア(シンフォニック版とかフル・オーケストラ版とかよばれる)が、実はフォーレ自身のオーケストレーションではないこと。にもかかわらずフォーレは、その演奏の成功を大変喜んでいたと伝えられること。いわゆるオリジナル版の初演以後、作曲者がどんどん改訂を重ねたこと。フォーレによる自筆譜が、散逸している上に、一部は失われてしまっていることなどがあげられます。

初演以降どのような改訂が加えられたかは、フォーレ研究家として名高いネクトゥーの「評伝フォーレ」に詳しく解説されています。この本はフォーレ好きにとっては聖書のようなものなので、興味のある方はぜひ買ってお読みください――と言いたい所ですが、1万円もするので、レクイエムの部分だけ今週ぽつりぽつりとダイジェストしてみたいと思います。(続く)

写真:ロールシャッハテスト、ではなくて与兵衛沼の夕焼け

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