モーツァルト生誕250年
今日1月27日はモーツァルトの誕生日。それもあえて言うまでもなく生誕250年の!
今年の音楽界は世界中、モーツァルトだらけですが、中でも今日は各地でモーツァルト、モーツァルト、モーツァルト。
◆ 世界各地のモーツァルト
(1) 生地ザルツブルクではまさにモーツァルト週間の真っ最中とあって、ウィーン・フィルがウィーンから出張してきています。
今日はマチネでアーノンクール指揮ウィーン・フィルで、エマールのピアノ。
(2) ソワレがムーティ指揮ウィーンフィルのガラ・コンサートで、ソリストにはフレミング、ハンプソン、内田光子、クレメル、バシュメットと豪華。
(3) 一方ウィーンでも国立歌劇場で午後に「魔笛」、
(4) 夜には会場をテアター・アン・デア・ウィーンにかえて「イドメネオ」のプレミエ。ご存知のとおり「イドメネオ」は小澤が帯状疱疹で日本に帰国してしまったため、急遽ペーター・シュナイダーが代理で振ることになったのは伝えられたとおりです。演出はウィリー・デッカー。出演はシコフ、キルヒシュラーガー、キューマイヤーで、エレットラにフリットリ。
(5) フォルクスオパーも勿論モーツァルトで、「フィガロの結婚」。
(6) ベルリン国立歌劇場はバレンボイム指揮で、シルヴィア・シュヴァルツとクヴァストホフ、ヴァイオリンのズナイダーをソリストにオール・モーツァルトのコンサート。バレンボイム自身の弾き振り(K488)も。
(7) かつての首都ボン・オペラは「ドン・ジョヴァンニ」。
(8) ドレスデン国立歌劇場というのかザクセン州立歌劇場というのかドレスデンのゼンパーオパーは、ヘルムート・ブラニー指揮のモーツァルト中心のコンサート。
(9) デュッセルドルフとドゥイスブルクの二つの都市で作っているライン・ドイツ・オペラは2都市共にモーツァルトで、デュッセルドルフが「後宮からの誘拐」、
(10) ドゥイスブルクが「ドン・ジョヴァンニ」。
(11) フランクフルトはクリストフ・ロイ演出の「皇帝ティトゥスの慈悲」。クルト・シュトライトとジルヴァーナ・ドゥスマン。
(12) ハノーファーはブルクハルト・フリッツ出演の「ルチオ・シッラ」。
(13) ライプツィヒは「後宮からの誘拐」。
(14) マンハイムは「フィガロの結婚」エテリ・グヴァザヴァの伯爵夫人。
(15) ミュンヘンは「後宮からの誘拐」で、ディアーナ・ダムラウとクルト・リドル。
(16) ブレーマーハーフェンは面白いことに演劇でピーター・シェーファーの「アマデウス」。
(17) パリはガルニエで「ドン・ジョヴァンニ」。シルヴァン・カンブルランの指揮で、ペーター・マッテイとクリスティーネ・シェーファー(アンナ)とミレイユ・ドランシュ(エルヴィーラ)。
(18) ブリュッセルのモネ劇場は「コジ・ファン・トゥッテ」フェランドをパーヴォル・ブレスリク。
(19) チューリヒは「皇帝ティトゥスの慈悲」。カサロヴァ、ハルテリウス、ヴィテリアにエヴァ・メイ、ティトにロベルト・サッカ。
(20) バルセロナのリセウ劇場はモーツァルトの初期オペラからのアリアを集めたコンサート。会場を変えて子供のための「魔笛」というのもあるようです。
(21) メトロポリタン歌劇場も「魔笛」ですが指揮はポール・ダニエル。レヴァインじゃないと祭典的な感じがしないので、たまたまレパートリー上演と日程があっちゃったってとこなんでしょうか?
(22) ニューヨーク・フィルは「マジック・オブ・モーツァルト」という3週間にわたるシリーズが開幕。今日はマゼールの指揮でジョイス・ディ・ドナートらが出演して、戴冠ミサ他。
(23) ボストン交響楽団はフランス音楽のコンサートですが、中に1曲だけモーツァルトのK488。それだけ?と思うでしょうが、ハイティンクが振ってリチャード・グードのピアノとなると結構なセレブレイションじゃないでしょうか。
絵はフラ・アンジェリコ(1400-1455)作「モーツァルトの母への受胎告知」(母アンナ・マリアへ天使が神の子が生まれることを告げる)
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コメント
す、す、すごい情報! コピ−&ペーストじゃなさそうですね。
名前のあがっている歌手はTAROさんのお好みの歌手なのでしょうか?
小澤さんは帯状疱疹なんですか。
投稿: keyaki | 2006年1月28日 (土) 01:09
keyakiさん
全部、HPにいって調べました。コピー&ペーストしたくても、こんなおバカな遊びをしてるとこは無さそうなので。あってもドゥイスブルクとかブレーマーハーフェンとか入れないと思うし。(ちなみにドイツではどちらも、非常に高い水準のオペラハウスとして評価されてると思います。)
名前があがってるのは好きな歌手じゃなくて、わりと有名な歌手および比較的最近、お友達ブログに登場した歌手たちです。
たとえばハノーファーのフリッツは、「ボリス」でのあのむさいグレゴリー、モネ劇場のブレスリクは同じくイケメン白痴君です。
小澤さんは帯状疱疹で、気管支炎と角膜炎も併発してたらしいですね。もうそろそろ退院されたかと思うんですが。
投稿: TARO | 2006年1月28日 (土) 01:28
ギャッ(@。@; ほんと、凄いですね~~
今、(6)ベルリン国立歌劇場からのコンサートを聴きながら書いてます。
もう、リンデンってば、なんでオペラは全然放送しないのに、コンサートは放送するのよ
モーツァルトのお誕生日で特別放送というんだったら《魔笛》にして欲しかったわ。クスン(U_U)。。。
>フリッツ&ブレスリク
挙げて下さって、ありがとうございます(^^!
ブレスリク出演の《コジ》は、明日放送があるんですよねぇ~~
多分出かけちゃうから、聴けないのが残念。聖愚者の時は、ちょっとよくわかんなかったので、もう一回ちゃんと聴きたいんですけどねぇ。
ちなみに、只今リンデンのコンサートに出ているシルヴィア・シュヴァルツは、この前の《ボリス》で、クセーニャでした。すっごい美人ですよ(^~^}}}}}
>小澤さん
そうだったんですか。帯状疱疹だけでも痛くて大変なのに…
投稿: ヴァランシエンヌ | 2006年1月28日 (土) 05:39
どれか一つ行かせてもらえるとしたら、やっぱりハルノンクール/エマールかな。エマールは現代もの長くやってたのは意外なほど繊細な音楽やる人で、モーツァルトとメシアンが共によいといった面白いタイプと思います。
ハイティンク/グードも魅力ですが、個人的にはグード(大ピアニスト!)はモーツァルトよりバッハ、ベートーヴェン、ブラームスといったイメージなもんで。
オペラだったら舞台観たことがない「ルーチョ・シッラ」ですかね。
欧州での祝年には、リスト、ヴァーグナー、ヴェルディ、シューベルト、ベッリーニ(ヴェルディと重複)、ドニゼッティ(シューベルトと重複)、モンテヴェルディ、マイヤベーア(気の毒にもモーツァルトと重複)、プーランク、ヴェーバー(リストと重複)とかにぶつかりましたが、少なくとも仏では91年と今回のメディア(音楽専門でない一般プレス・TV・ラジオ)のモーツァルト・フィーバーは他をダントツで圧しています。前回同様、一般週刊誌までが特集号を組み、特に今回フィガロ紙(紙版は21日付)が社説に採り上げたのは珍しく思いました。演劇記者執筆のモーツァルト讃に商業主義への皮肉を絡め、ディスク価格・コピー著作権論争に触れた特にどうということのない内容ではありますが。さすがに社説にしてたのは、独語紙でも、ネット検索した限りではシュヴァーベンの地方紙1紙のみ、NZZ記事は社説かも知れませんが。
仏ではリスト、マイヤベーアはほぼ無視、ドニゼッティ、ベッリーニは完全無視でした。コンサートの集客力が高いシューベルトでさえオペラの演奏会形式上演があったくらいで、メディア・フィーバーはありませんでしたから、モーツァルトの一般知名度・消費喚起力は特別なのでしょう。フィガロ社説が触れてるように、蘭ブリリアント・クラシックスのモーツァルト全集170CD99ユーロ(1万4000円)が仏だけで10万セット売れたというのがメディア的には最大の話題ですね。
今年はショスタコーヴィチも祝年らしいけど、こちらは仏放送局が主要管弦楽作品の全曲演奏シリーズを先シーズンから組んでて忘れられてません。
まあ祝年に欧州大都市に居合わせても、欧州中飛び回って公演やシンポジウムに参加するヒマとカネがなければ特に恩恵はありませんよね。
91年のモーツァルト年も、パリは珍しいものでは牧人の王」演奏会形式があった位だったと思います。デファンスで夏行われた「モーツァルトの夜」(ロージー「ドン・ジョヴァンニ」と「アマデウス」仏語版!の無料野外上映会)は新凱旋門に沈む壮麗な夕陽と共に楽しい思い出ですが。若者に混じって、モーツァルトに敬意を表した(と思われる)蝶ネクタイのおっさんが何かキマッていたのを憶えています。
「受胎告知」はプラド蔵のものですか。24日にハ短調ミサの演奏会に行き、ドゥセの歌う「Et incarnatus est」を聴いてきました。アンジェリコは時代の差を超えモーツァルトにピッタリ来ますね。ディスクのジャケットに使われてそうな。04年11月に2度目の声帯手術(ポリプ除去)を受け、その後出演を極少に絞っていた彼女ですが、05年7月のオケ伴ベルカント・リサイタルでの印象とは逆に、今回のモーツァルトでは「完全復活」に思え嬉しく思いました。28日はガーディナー/EBSがモーツァルトの最後の交響曲3曲をやるので楽しみにしています。
http://www.lefigaro.fr/culture/20060127.FIG0263.html
投稿: 助六 | 2006年1月28日 (土) 08:36
ヴァランシエンヌさん
バレンボイムが記念公演で「魔笛」をやってくれればよかったわけですが・・・(でもスペシャル公演ということでザラストロにパペをもってこられたりしたら台無し?)
記念のコンサートに抜擢ということで、シルヴィア・シュヴァルツはバレンボイムお気に入りなんでしょうね。
帯状疱疹ってストレスが原因でなることが多いんですよね。やはりウィーンはストレス半端じゃないんでしょうかねぇ。アバドもベルリンのストレスで癌になっちゃったし、大物は大物なりに大変です・・・
投稿: TARO | 2006年1月28日 (土) 13:23
助六さん
>一般週刊誌までが特集号を組み、特に今回フィガロ紙(紙版は21日付)が社説に採り上げたのは珍しく思いました。
面白いですねぇ。なんとなくフランスという国は欧米の他の国が熱狂するものには、わざと距離を置いてクールを装うというイメージがありましたが。さすがモーツァルトというべきでしょうか。
ブリリアントのセットは10万組ですか・・・え、14億円!
ドゥセ、なかなか復調しないというような批評ばかりが流れていて、どうしたんだろうと思っていましたが、完全復調ですか。よかった。
彼女が歌うハ短調ミサなら是非とも聞きたいものですが、昨日の祝賀公演の中だと、ダムラウのコンスタンツェに惹かれます。
フラ・アンジェリコは、はい、プラドのものです。
フィレンツェの修道院の壁画も大好きです。
モーツァルトの宗教曲や教会ソナタのジャケットなんかにはぴったりですね。
投稿: TARO | 2006年1月28日 (土) 13:37
うわ、すごいリスト!上の方々同様に驚きです。
でもハンブルクが抜けているのは…私がTBしやすいように?(笑)
投稿: フンメル | 2006年1月28日 (土) 21:41
フレミングは不調で代役はバルトリ、バレンボイムはコンサート直前にひっくり返って入院、彼の助手のSalemkourという人が振ったそうです。中東欧は大寒波ですしね。暑いオーストラリアでも試合放棄が多いし、皆さん苦労されてますね。
投稿: 助六 | 2006年1月29日 (日) 08:24
フンメルさん、TBありがとうございました。(笑
ハンブルク、何かモーツァルト関連の行事があったらフンメルさんがお書きになるに違いないと、期待してました。
でもまさか夕方から真夜中までのマラソン演奏会だったとは!胸焼けせずに聞きとおせるのも、モーツァルトの音楽のマジックでしょうか。
オペラは調べたんですが、27日当日はヘンデルでしたね。
投稿: TARO | 2006年1月29日 (日) 13:14
助六さん、情報ありがとうございます。
あらら、バレンボイム倒れちゃったんですか。
フレミングの代りにバルトリって、これはこれで凄い代役ですね。よく彼女スケジュールが空いてましたねえ。
小澤、バレンボイムが倒れ、アバドは無理は出来ないでしょうし、レヴァインもここ数年体調があまりよくないようですね。なんだか健康不安をかかえた大物が多いですね。
投稿: TARO | 2006年1月29日 (日) 13:40
ええーっ、バレンボイム倒れたんですか?
放送を聴いていた時には、全然気がつきませんでした(^^;
最近忙しかったですからねぇ…
去年の11月ごろから、ずーっと振ってましたでしょ?年末年始の私の6回のコンサート通いのうち、3回はバレンボイムの指揮でしたもの…
ところで、リンデンのこのコンサート、当初ソリストはシルビアちゃんではなく、バルトリだったんですよ。
↓を参照…(もうコンサートが終わっちゃいましたから、ソロソロ消えちゃうかもしれません)
http://www.staatsoper-berlin.de/de/fs_a2.htm
>(でもスペシャル公演ということでザラストロにパペをもってこられたりしたら台無し?)
いやーん、イタイトコロを突かないで(><;
投稿: ヴァランシエンヌ | 2006年1月30日 (月) 12:28
ヴァランシエンヌさん
んー、これは謎ですね。もしかするとムーティがフレミングを気に入らず(アバド派だから?)、不調ということにして外してバルトリを出演させることに、最初から決めてたのかもしれないですね。
(ムーティはスカラ座でロッシーニの「ウィリアム・テル」をやったときも、どうしてもステューダーを使いたくて、リハーサルまでは歌ってたクベルリを病気にしたてあげて、ステューダー代役ということにして初日を開けたという前歴がありますし。)
おや、シルヴィアちゃんはヴァランシエンヌも歌うんじゃないですか!
投稿: TARO | 2006年1月30日 (月) 20:19
ソプラノ好きのTAROさんの為に?シルヴィアちゃんを一度聴いて頂きたく、記事を作りました。
TB&リンクさせて頂きましたので、また遊びに来て下さいね(^^)
投稿: ヴァランシエンヌ | 2006年1月31日 (火) 01:00
そんなわけでヴァランシエンヌさんのお宅で、シルヴィア・シュヴァルツのパパゲーナを聴いてきました。
ちょっとだけなんではっきりとは言えないんですが、とても綺麗な声+素直な音楽性と聞きました。
ということで皆さん、TB先をたどってヴァランシエンヌさん家にGO!
投稿: TARO | 2006年2月 1日 (水) 02:15