2月は贖罪の月
いえ、別に詩人になろうという訳じゃないんです。二番煎じだし。
今日は2月1日。立春もすぐそこです。
ところがここ2~3日なんとか過ごしやすい日が続いてたのに、2月に入った途端に仙台は雪。昨夜から降り積もり、夕方など市内は大渋滞でした。
さてこの2月。
英語の月名、ジャニアリーからディセンバーまでは、すべてラテン語を語源とするというのはよく知られています。7月のジュライと8月のオウガストがそれぞれ、ユリウス・カエサルとオクタヴィアヌス・アウグストゥスに由来するというのも、学校で習いますし、誰でも知っていると思います。
それ以外の月はというと俄然心もとなくなるのですが、それでも1月ジャニアリーJanuary(ラテン語ではヤヌアリウス IANUARIUS)が古代ローマのヤヌス神JANUS(IANUS)、3月March(ラテン語のマルティウスMARTIUS)が軍神マルスMARUSに由来するというのは、わりと知られてると思います。では2月フェブラリーFebruaryは?
贖罪の神フェブルスFEBRUSに由来するのですね。
しかしではなぜ2月は贖罪の神の名前を持ってきたのでしょう?
ということでネットで調べてみました。
もともとローマでは最初の王ロムルスが定めた暦は1年が10ヶ月でした。しかしその後、後継者のヌマ・ポンピリウスが2ヶ月増やして、1年を12ヶ月にしたのですが、その時つけたしたのがヤヌスとフェブルスに由来する名前。
つまり本来フェブラリーは1年の一番最後の月だったのです。
1年の贖罪をして心身ともに清らかになって新年を迎えるため、毎年この月には、浄めの儀式FEBRUAフェブルアが行われるしきたりになっていました。
こうしてこの月の名前はラテン語で フェブルアリウスFEBRUARIUS(英語のFebruary の語源)となった訳です。
ところが後に、カエサルがこの二つを動かして、1年の頭に置いたために、12月から2月になっちゃったということです。(そのために順番にずれてしまって、7を意味するセプテンバーは9月に、8を意味するオクトーバーは10月になってしまった。以下11、12月も同じ。)
調べた限りこれが1番説得力のありそうな説なんですが・・・。んー、ただそれだと1月は本来は11月だったことになります。
「ヤヌスは物事の始めと終わりを司るので、前の年と次の年の境目に位置する1月に」という昔学校で習った説明と矛盾が生じてきますね。これはどうなっちゃうんでしょう?まあ、1月終わっちゃったから、気にしないでいいですか。
いずれにせよ2月は贖罪の神の月、誰かさんは拘置所で贖罪してるでしょうか?
ちなみにこのFEBRUS, FEBRUA(単数主格はFEBRUUM)の語源は、どうやらFEBRIS(「熱」という意味)らしいのですね。つまり英語のフィーヴァーにあたるわけで、2月はフィーヴァーする月ということにしてもいいかも。
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コメント
今年の灰の水曜日は3月1日だそうですが、四旬節、だいたい2月中のことが少なくないのも、この暦と関連ありなのかしら?(今年の復活祭は4月16日ですって)
投稿: edc | 2006年2月 2日 (木) 07:23
euridiceさん
んー、どうでしょう?二つ考えられますね。
(A)四旬節って復活祭の日取りと絡んでくるんですよね。
復活祭についてはたしか前にヴァランシエンヌさんのブログで話題になったと思いますが(移動祝日)、春分の日の後の最初の満月のあとの日曜日でしたっけ。
そう考えるとこの暦とは関係ないということになりますね。
(B)イエスが40日間の断食をしたのにちなんで、一般信徒も食事制限と祈りの生活に入る期間。これをなぜ復活祭の前のこの時期に持ってきたかというと、あるいは古代ローマの贖罪の月ということに関連がある。
Bもありそうな気がしますが、でもキリスト教徒にとって古代ローマの神は邪神なので、あまり影響は受けてないと考えるべきかもしれませんね。
投稿: TARO | 2006年2月 2日 (木) 12:57
なんか、呼ばれたような気がしたので(^。^;
直接関係ないかもしれませんが、春を迎える為に、身を清めて~~みたいな意味があるのかもしれませんね。
ちょうど日本の節分と同じような「日」のことを教わってきたので、TB&リンクさせて頂きました。キリスト教関連の「暦」も、色々調べてみると面白いですね。
投稿: ヴァランシエンヌ | 2006年2月 2日 (木) 23:26
ヴァランシエンヌさん
TBありがとうございます。
グラウンドホッグ・デイなんてあるんですか。
後ほどそちらにお邪魔しま~す。
投稿: TARO | 2006年2月 3日 (金) 00:03
始めまして
ご存知かもしれませんが、国立天文台の
http://www.nao.ac.jp/QA/faq/a0307.html
にも一通り説明があります。
ローマ人て、かなりテキトーですね
投稿: if | 2006年2月 3日 (金) 12:27
ifさん、はじめまして。
国立天文台のサイトのご紹介、ありがとうございました。
なんと、ジャニアリー(IANUARIUS)の方は、最初は名前がついていなかったのですか。
しかもこの説明だとカエサルがジャニアリー&フェブラリーを年のはじめに移したんじゃなくて、すでにカエサル時代には移ってたんですね。
どこか移った時点かその直後ぐらいに、ヤヌス由来の名前がつけられたということで、すんなり理解できそうです。
(あと本記事の方で王の名前が間違ってたので、修正しました。)
今後ともよろしくお願いします。
投稿: TARO | 2006年2月 4日 (土) 00:35