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2006年3月 2日 (木)

お知らせ

20060302Jouzenji8JP前にこのブログで2回ほどアダモのことを取り上げましたが、その時コメントをいただいたM.D.さんから情報を頂きました。
今月5日から久々の日本公演が始まるんですが、それを前に3日の「筑紫哲也NEWS23」にアダモが出演するそうです。
ファンの方はお見逃し無く。

若い方でアダモを知らない方も、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。と言っても「ニュース23」で果たしてどういう内容のインタビューが行われ、どういう歌唱シーンが放送されるのかはわかりませんけども。
なにゆえに今アダモの日本公演のチケットが数時間で売り切れたりするのか、単なる中年リスナーのノスタルジーではそうはいかないわけで、そこいらへんがわかるようなインタビューだといいんですが。

また「CDジャーナル」の3月号にインタビュー記事が載っていて、これも全体が実に読む価値のある記事なんですが、インタの最後に昨年のフランスでの暴動について質問されています。この部分をちょっと引用してみたいと思います。

「サルコジの誤った発言がすべての引き金になってしまったわけだ。若者がとった行動が良かったとは決して言わないが、その根底にある怒りは理解できる。つまりは政府が貧困に苦しむ人たちに対して、ちゃんとした政策をとるべき時期が来ているということだ。それは世界中で起こっていることだ。ヴァン・ゴッホの絵が何十億ユーロで売れる一方で、飢えで命を落としていく人たちが大勢いる。裕福な人と貧しい人の距離は広がる一方だ。裕福が悪いと言ってるんじゃない。貧しさがなくなってもいいんじゃないかと言ってるんだ。理想論と言われるかもしれないが、人は夢を見るべきだ。いつか夢が実現するかもしれないからね」

90年代の初めぐらいから変な風潮が出てきたんだと思いますが、今の日本では総理大臣もタレントも、金持ちも(なぜか)貧乏人も、所得格差が開くことこそが良いことだと思っているきらいがあります。アダモのメッセージが、そういう人々にも届くといいのですが。

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コメント

>90年代の初めぐらいから変な風潮
ほんとに不思議です。

>(なぜか)貧乏人も
まあ、まだ真性貧乏ではないか、
そうなるかも.... の想像力欠如あるいは、
嫌なことは考えたくない逃避心のなせるわざかしら.....

>金持ち
似たような心理じゃない??

>裕福が悪いと言ってるんじゃない。貧しさがなくなってもいいんじゃないかと言ってるんだ。

これが難しいんですよね.....  
でもある意味、戦後の日本ってこの状態を出現させたんじゃないかしら..... もう続かない?

投稿: edc | 2006年3月 3日 (金) 09:23

euridiceさん

>でもある意味、戦後の日本ってこの状態を出現させたんじゃないかしら..... 

そう思います。

しかしバブル崩壊の直後から、まず累進課税に不満を持つ人々が「どんなに働いても税金でがっぽり持っていかれるのは不公平だ」と声を上げ始めたんですね。働いてもというのは言葉のマジックで、「どんなに儲けても」というべきだったのですが。
アメリカでは日本のようなきつい累進課税じゃないので、成功した人は大金持ちになれるというのが、アメリカ盲信の人々とスーパー・リッチに憧れる人々を刺激しました。
ちょうどアメリカだけが有利になれるグリーンスパンの世界戦略に日本が唯々諾々と従っていた時期で、この90年代前半の風潮と言うのがその後の日本を決めてしまいましたねぇ。
もう戻れないんじゃないでしょうか。

投稿: TARO | 2006年3月 3日 (金) 13:09

アダモ、ムカシ、ムカシは、本当に、ハンサムでしたよね。でも、彼の、言葉、重みがありますね。こんな、発言を、するヒト、年取っても、真面目に、音楽に、取り組んできたんじゃないかな。。。一昨日だったか、BSで、フランスの移民問題の、ドキュメント、見たばかり。。。なんと、3年前に、ベルギ-の、ジャーナリストが、作ったとか、、、あの、暴動は、起きるべして、起こったようです。フランス社会、とにかく、コネ社会で、社会のシステムが、金持ち優遇が、余りにも、ヒドイ。自由、平等、。。。は、
嘘の国で、移民層の、しかも、フランス籍を、もつ、移民たちが、社会の、悪平等に、潜在的に、不満を、持っていたこと。。。ですから、アダモの、言葉は、的を、エテイマス。また、とうの、フランスの、下層レベルは、長い年月の、我慢に、もう、慣らされて、フマンを、いうことすら、なく、アキラメ。。。

TAROさんに、感謝!打倒!!サルコジの、ワタシ、マスマス、このヒト、国際社会に、大きな、顔して、出て欲しくないんですよね。でも、イカンセンカナ、このヒト、かっての、アメリカ大統領選の、あの、バカと、同様、大衆にオモネルノガ、スゴク、上手くて、ライバルが、お坊ちゃまだから、余計、彼に、有利なんです、フランス大統領選に。。。社会党は、もしかしたら、美人女性が出るかもしれません。彼女、凄い
カリスマ性が、あります。イマの、党首の、内縁の、ツマとか。。。もちろん、行動力バツグン
彼女、デテキタラ、メディア、殺到でしょう。。。

TAROさん、ありがとうございました。ワタシにとって、有難いレビュ-でした!!

投稿: YOKO | 2006年3月 3日 (金) 17:08

YOKOさんも、打倒サルコジなんですね!
全くあの人の発言には、唖然とするばかりです。

アダモはインタビューでこの他にも非常に聞くべきことを多々述べています。そしてそのようなアダモの思想が、単なる政治的主張に終わるんではなくて、美しい詩として結晶し、歌になるところが素晴らしいところですね。

>フランス大統領選に。。。社会党は、もしかしたら、美人女性が出るかもしれません。彼女、凄い
カリスマ性が、あります。

YOKOさんの予言は当たるから、注意しておきます。

ちなみに新聞に掲載された写真を見る限りでは、今のアダモもなかなかハンサムです。60代とは思えないほど若々しいし。

投稿: TARO | 2006年3月 4日 (土) 00:20

90年頃壁崩壊とコンピュータ普及で資本移動が加速し、「高税率・高賃金・高福祉」では資本、富裕者、雇用は逃げていくだけという意見が幅を利かせて、「グローバル化」と「経済リベラリズム」が世界的合言葉になったような。
混合経済の伝統が大変強いフランスでさえ、ジョスパン社会党内閣は、「ミドルクラスと労働者の連携」を掲げて右派内閣以上の民営化を実行し、左右の政策差が目立たなくなって、02年の大統領選と総選挙で左派大敗・極左伸長を招いて、左派支持者の制裁を喰らった形でした。先の欧州憲法否認もその延長線上と言えます。「エリート欧州が上から決めたリベラル経済で工場は東に行っちゃう」というのが否認の主因でしたから。
経済面ではフランスは、今でも「英米型リベラル経済」への反発は強いと思います。目下は外国資本による仏企業買収が議論を呼んでます。
因みに2月26日付「ルモンド」紙は「日本大当たり La martingale japonaise」と題して、「日本は、民間主導の驚くべき改革を成し遂げ、長いトンネルを抜け出した。英米式ウルトラ・リベラリズムの罠には陥らずに、不定期雇用、賃金柔軟化等で経費を下げ、高付加価値の製造は国内に残したまま、製造工程をアジア経済に組み込むことに成功」といった調子で、「日本に学べ」とブチ上げてます。隣の芝生は緑ってことね。

これに対し、アフリカ系移民層の若者に元凶があるとされる(これはある程度事実でしょう!)治安悪化問題では、フランスの右傾化は否定しがたい。サルコジは「クズracaille」発言後でさえ支持率は50%を超え、勢いを得て「『クズ』という語は弱すぎる」などと発言する始末で、腹の底ではサルコジに喝采を送ってる仏人は左派支持者にさえ多いというのが小生の実感です。
ナポレオン以来の1世代で移民を全くの仏人にするという「同化政策」は戦前まではうまく機能したけど、戦後のアフリカ系移民は同化能力も努力も劣るというのは、大半の仏人の本音だと思います。今回の暴動も、仏語表現力、学校課程、仏文化・社会構造に適応し切れない彼らにも(よくヴェトナム系移民の同化成功・社会的上昇が比較材料に引かれる)、職務質問、就職等での「仏人」側からの差別にも、共に責任があると思います。
この種の暴動が注意を引いたのは81年リヨン近郊のものが最初で、その後は毎月のようにどこかで起こっており、今回初めて全国に飛び火・長期化したため、国際報道の対象になった訳です。悲しいことに今回の暴動はイデオロギー性も要求もなく「子供の火遊び」に近いというのが現実です。
言論界でも若い時の左派から「フランス的価値の擁護」に転じた一連の「新反動思想家」の多さが目につきます。左翼の「人権主義」(サルコジの言葉)を「反仏」として批判する類の。

ところで昨今のムハンマド風刺画問題ですが、フランスでは右も左も「ヴォルテールらが勝ち取った宗教批判の自由は侵さざるべき西洋の基本的価値」というのが、理論的コンセンサスで(現実レヴェルでは、無用な挑発と取られかねないヘタクソな風刺画は自粛しようという判断もあったにせよ)、「他人の大切な価値観を傷つけるのはイカン」というブログ意見が目立つ日本とは結構違うなと感じます。
「これ以上西洋的価値がイスラム的価値に侵食されるのはゴメン」という「ナショナリスティックな」対立軸もあるにせよ、「自由の保障こそが人権擁護」という考えと「自由の行き過ぎの制限が人権擁護」と考える立場の対立という方がより根本的と思います。

小生はロワイヤルが「美人」だとは思いませんが(仏政界では、ミッテランに可愛がられたギグーが群を抜いた「冷たい美人」でしたねぇ)、彼女の人気高止まりは仏評論家諸氏の大きな興味を引いてます。まあ、社会党のおっさん(オランド、ファビユス、ストロス=カーン、ラング)たちは「古狐」のイメージが強く、一人として右派のサルコジやド・ヴィルパンの清新さを持ってないから、ロワイヤルの「新鮮、女性、感じよい」というイメージが目を引くということじゃないかと思います。ただ彼女の今までの仕事は家族・環境問題といった内政個別問題に限られていて、外交・財政等の「大政策」では全く未知数と言われてます。フェミニスム・家族については大変保守的といわれ、この点もサルコジの右舵に対抗するプラス材料なんても言われてますね。
いずれにせよ過去の例からも、大統領選1年以上前の人気調査など、候補選定にも当選にも全く当てにはなりません。95年は「バラデュール大統領」、02年は「ジョスパン大統領、オブリ首相」が選挙数ヶ月で十分真実味を帯びてましたから。

投稿: 助六 | 2006年3月 4日 (土) 08:44

助六さん

日本は抜け出すのに15年以上かかってるし、景気が上向いたとは言われていても、実感できてる人は少数のような気がします。たしかに15年の間に不良債権問題などどうにか片付いた問題はあったにせよ、中高年の自殺率、戦後日本を支えてきた町工場テクノロジーの壊滅、そして貧富の格差の拡大と、暗黒面は多く、フランスの論調はほんとうに「隣の芝生」という感じ。
経済政策で唯一評価できるのは、デフレ・スパイラルに陥るのを、食い止めることが出来たことぐらいでしょうか。

>言論界でも若い時の左派から「フランス的価値の擁護」に転じた一連の「新反動思想家」の多さが目につきます。

こういう人は日本でもいますね。後ろめたさがあるのか、やたら発言が攻撃的になるのがウザっ!
攻撃的な発言と言うのは、当然威勢がいいし、TVの討論番組などに出てくるリベラルよりの人たちは、まったくディベートの能力に欠けてるので(私が聞いてさえ判るほどの、理論的な矛盾すら突っ込めない)、とても目立つことになりますね。
ただこういう人たちのナショナリズム発言は、本人も意図せざるところで、嫌韓厨・在日差別(例外なくDQN)をバックアップすることになってるような気もして、そういうのどう思ってるのかなと疑問を感じます。

>「他人の大切な価値観を傷つけるのはイカン」というブログ意見が目立つ日本

日本人は「御上による規制」というものに、疑問を抱かない。むしろ自らを律するよりも、他から律されるほうが楽というところがあるのかもしれません。

投稿: TARO | 2006年3月 4日 (土) 12:54

助六さん、長々と、ありがとうございました!

暴動は、サルコジに、有利に、働いたと、思っておりましたが。。。あ----あ。。。ガンバレ!ド・ビルバン!!彼は、父親が、外交官で、小さな頃から、世界中、渡り歩いていまして、確か、アフリカにも、住んだことがあるようです。また、ハヤクから、アメリカの横暴に、ラジオで、反対意見を、述べたりして、当時の、アメリカの、高官から、クレ-ムを、受けたり。。。この人の、外相時代の、シャカリキの、働きが、あったおかげで、文明の、衝突に、ならなかったんでは。。。と、ワタシハ、高く、彼を、カッテオリマス!ダイスキな人です。

一年後、ですね。。。また、いつか、助六さん、詳しいご解説、期待していますね!!!

投稿: YOKO | 2006年3月 5日 (日) 03:37

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