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2006年5月30日 (火)

新宿御苑を生かしてヒートアイランド抑制~ニュースの落穂拾い Watch What Happens

20060529gyoenjp_1記事を読んでもさっぱりなんのことやら分からなかったのですが、面白そうな感じはしたので。
まずネットニュースの引用。

「環境省の検討会は29日、東京都新宿区にある国の大規模緑地新宿御苑(面積58ヘクタール)を生かし、周辺の市街地の気温を下げる方策を示した報告書をまとめた。建物の屋上や壁面を緑化したり、空き地を設けて風の通り道をつくるなどの改善案を盛り込んでいる。2005年7月末~8月末の調査で、御苑内の気温は、100メートル北側の繁華街などに比べ1~2度低かった。」

なんかこのニュースで分かるのは新宿御苑の気温が周囲に比べて1~2度低いということと、検討会が報告書をまとめたということだけ。肝心の中身がよくつかめません。

屋上の緑化はやってるところも多いですが、いったい壁面の緑化ってどうやるんでしょう?
空き地を設けて風の通り道というけど、あの地価の高い新宿でどうやって空き地を確保するんでしょう?
それでいったい御苑を生かしてって、どう生かすんでしょう。環境省のHPに行って調べてきました。

詳しく知りたい方はこちらへどうぞ

それによりますと、夜から朝方にかけて御苑の上空30メートル程度まで「冷気溜まり」というものが存在してるんだそうです。・・・冷気溜まり!

これは市街地100mぐらいのところまで流出していて、冷気の厚さは10mぐらい。
これを市街地にもっとガンガン流出させてやればいいわけです。そのためには既存の緑地をつなぐ路線に、冷気の通り道を作ってやればいいのですが、現状ではそんな通り道は全然ありません。ビル等が邪魔してるんですが、
a)全面的に再開発
b)部分的に再開発(既存道路の脇に空き地)
c)現状をそのままに何らかの手段で改善

c は要するにいまさらビルの高さを減らせとは言えないし、再開発には金もかかるのでので、ではどうするかということですね。

ビル屋上に緑地を設ける。街路樹。散水。道幅を広げる。などなどによって、風(冷気)を誘導できるんじゃないかということのようです。
つまり冷気を冷たいまま、運ぶという感じ。

a はな、な、な、なんと100年前の緑被を再現する計画だそうです。100年前???だってそんな再開発したら、いったいいくらかかるんだ?(報告書には金額は無し。)
でもこれだと御苑の北側は、最上階に瀟洒なペントハウスを備えた超高級・低層マンションとかになるみたいで、それはそれで建設業界をひきつけるかも。

でもって残念ながら一番知りたかった「壁面の緑化」について、詳しいことは書いてありませんでした。ので、他のHPを調べてみたら、壁面の緑化って、いま話題の手法なんですね。
水の確保や植生の定着といった問題はあるものの、壁面緑化パネルなんかも売り出されていて、今注目の方法みたい。もっとも蔦の絡まるチャペル(byペギー葉山)とか、大昔からの古典的壁面緑化もありますが。

でもあたり一帯のビルの壁面全部が植物で埋め尽くされていたら、それはそれで気持ち悪いような・・・

写真は東京発フリー素材写真集様から。加工いたしました。

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コメント

緑天然クーラーの緑送風経路を作るということなのでしょうが、通路も緑化すると冷気誘導効果があるらしいのが面白いですね。

東京は60年代都市計画や都市景観を忘れてしまった見返りにも、その50年後「近代都市人工緑化」で多少カネが掛かっても世界の最先端を走って欲しいと思います。
「一帯のビルの壁面全部が植物で埋め尽くされ」も私は大歓迎です。

熱気が収まった夏の夜、皇居中庭とか使って野外オペラ上演とかできないかな。

投稿: 助六 | 2006年5月30日 (火) 08:36

助六さん

地図を良く見てみると、新宿1丁目あたりが再開発(されるとすれば)地帯になるようですね。
その南側に、かの有名な新宿2丁目というのがありますが、そっちは再開発されずにそのままずっと残っていくのかも。

>「一帯のビルの壁面全部が植物で埋め尽くされ」も私は大歓迎です。

実は私は時々、植物恐怖症みたいなのを覚えたりするんです。
DNAの中に植物発生初期の、まだ酸素が有毒だった時代の原始生物の記憶が埋め込まれてるみたいです。
有害な酸素を撒き散らして、植物が土と岩、水だけの無機的な地球をどんどん侵していくイメージ。
「砂漠の何があなたを惹きつけるのですか?」
「イッツ・クリーン」
のアラビアのロレンスさんもそうではなかったかと。。。。。

投稿: TARO | 2006年5月30日 (火) 14:16

2004年の日記に同じ様な記事を書いていたのを思い出しました。
<ヒートアイランドの解消にビルの屋上に緑を植えるのが有効という話で、屋上の緑化を図るオーナー等には、国からの補助金が出るらしいのでゼネコンが市場拡大を見据えている>とか、なんとか。その市場は、<2001年には2000億円だったものが、2010年には3600億円にまで膨らむ予想が出ている>と書いています。
その頃、NHKのTV小説は確か「わかば」をやっていて、“ビオトープ”というのも話題になったような気がします。ビオトープ絡みのNPOもあったようですが、久しぶりの都市緑化の話題ですね。
緑が増えて、石油エネルギー等の消費が抑えられるのはよろしいことかと思います。

投稿: 十瑠 | 2006年5月31日 (水) 06:09

十瑠さん

2001年段階でも2000億円の市場規模なんですか。凄いですね。
10年で倍近くの成長産業で、しかも毎年そのぐらい投資されていくということは、累積で3兆円以上ということなんですねえ。

変な話ですが、前に私の高校時代の友人が関西でビルの屋上を緑化する会社を経営していて、自治体とかにも入りこんでいたみたいなんですが、でも何か上手く行かなかったらしくて、やめちゃったんですね。
もうちょっと持ちこたえてれば、時代の流れにうまく乗れたかもしれませんねえ。早過ぎたんでしょうか。

投稿: TARO | 2006年5月31日 (水) 12:59

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