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2006年12月

2006年12月31日 (日)

大晦日

20061231toushogu1少し気温は低いものの、雪も降らず穏やかな大晦日となりました。
写真は仙台市の東照宮。
元旦の初詣客を迎える準備が始まっています。
このブログを始めた2004年の大晦日にも、おなじようなアングルで撮った写真を掲載していますが、この時は大雪でした。

宮城県は雪が少なく、仙台市中心部で年内に大雪が降るというのは大変に珍しくて、今年のような天候が普通です。

20061231toushogu2jp_1県内の初詣客は皆、塩釜神社とか仙台の南の岩沼市にある竹駒神社に行ってしまいます。仙台市内なら大崎八幡。東照宮は名前は立派なんですが、例年近所の人たちが来るアットホームな雰囲気の初詣になっています。

だから午後になるとすっかり客もはけちゃったりして・・・

ということで今年もあと20分をきりました。
ブログも3年目に入りました。始めた時には予想もしなかったんですが、こんなに長く続けられてるのも、お読みくださってる、そしていつもコメントをつけてくださってる皆様のおかげです。どうぞ来年もよろしくお願いいたします。

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2006年12月30日 (土)

2006年を総括する(2)

20061230abbadojp 今年もいろいろありましたが、スポーツではなんといっても荒川選手の金メダル。

映画では、アメリカ製品の不買をやってるために、今年も(タダ券もらって観たもの以外は)アメリカ映画を見れませんでした。ああ、もう欲求不満。限界。イーストウッドの映画もミスティック・リバー、ミリオンダラーベイビー、星条旗、硫黄島と、全部見逃してるし。アメリカがイラクから撤退するか、もしくはある程度イラク介入を不当なものだったと認めたら、一人不買運動を止めるつもりなんですが、年明けに3300人も増派するそうだし・・・

音楽ではなんといってもアバドの元気な姿を確認できたことです。もちろん録音やDVDでルツェルンでの活動は伝えられてきましたが、やはり生で確かめないと。
プログラムのマーラー/6番は70年代にウィーン・フィルとの名演のライヴがFMで紹介されて以来、是が非でもアバドで聞きたいと思っていた曲。

第1楽章は寄せ集めオケの良いところも悪いところもくっきりとでた演奏で、アンサンブルや特に管楽器の音色の不統一など、「ベルリン・フィルなら完璧なのにな」と思わせるところが散見されました。しかしその一方で、あまりにもサラッと流したBPOとのCDに対して、アバドは非常に表現意欲というのか、積極的に踏み込んでいて、これは少なくとも病気前のBPO時代には、あまり見れなかった姿勢のように思います。(もちろんBPO定期は直には聞いてないので、来日公演およびライヴ録音でうかがえる範囲の話ですけども。)冒頭の低弦の響きなどBPO盤の不満を解消してくれました。
2楽章(アンダンテ)は残念ながら粗くて、常設の一流オケには遠く及ばず。
3、4楽章は前2つの楽章で見られた寄せ集めオケの欠陥が、指揮者の積極的な音楽作りと、オーケストラ一丸となった情熱的な音楽への取り組みによって、完全にカヴァーされ、感動的なものとなったように思います。

演奏が終わっても、客席は皆身動きも出来ず、数十秒の沈黙が続きました。9番ならともかく6番で!まったく得がたい体験でした。

プライヴェートでは去年(2005年)は一年に家族が計3回も入院するなど、大変だったんですが、今年(2006年)はいろいろあったものの、一度も入院などはなく、まあまあ穏やかな一年だったかなと思います。
来年もなんとかこんな調子でいってくれれば。

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2006年12月28日 (木)

遅ればせながら「まねきTV」の件

20061228akihabarajpこれは22日のニュースで、翌日の新聞にも取り上げられていましたから、ご存知のかたは多いと思います。ちょっとタイミングを逃しちゃったんですが、一応著作権がらみは追いかけてるので、メモ代わりに書いておきます。

「まねきTV」というのは、SONYのロケーションフリーを利用して、契約者にインターネット経由でテレビ放送を見れるようにするサービス(永野商店というところが行っている)の名称です。

(ロケーションフリーという製品については後で説明します。)

NHKと民放5社は、これが著作物の送信可能化権の侵害に当たるとしてサービスの停止を訴えたんですが、東京地裁はこの8月、その申し立てを却下していました。このため知的財産高等裁判所(知財高裁)に抗告していたんですが、知財高裁は22日、抗告を棄却する決定を下しました。
(まねきTVのHPには誇らしげに、勝訴の報告が。)

詳しく知りたい方はInternet WATCH の記事をご覧ください。

このSONYのロケーションフリーという製品ですが、これはTVやビデオデッキ、DVDレコーダーなど家電製品をつないで、これをLANに流せるデータに変換(具体的にはMPEG4-AVC またはMPEG2に圧縮して)、ルーターに接続して家庭内LANに流すというものです。

これをルーターに接続しておき、LANを無線にしておけば、ノートパソコンを家の中のどの場所に持ち出しても、TVやその他の映像が見れるということになります。

仮に自宅のPCを外出先からもアクセス可能にしておいた時には、外出先でも自宅のTVなど映像機器の映像が見れることになります。

TVなんか宿泊先のホテルで見りゃいいだろうと思われるかもしれませんが、出張先でもローカルの番組をチェックする必要がある人は結構いそうで、そんな人には重宝しそうな気がします。自宅のPCの電源をONにしておかなくてもいいというのもメリットかも。

「まねきTV」はそのロケーションフリーの機械を永野商店側(というかまねきTV側)が預かり、そこに契約した各人がインターネット経由でアクセスするというサービス。

これは東京にあるので、
▼主にローカルの人がその地域ではネットされてないキー局の番組を見たい時、
▼海外在住の人が、日本のTVを見たい時、
の2つのケースで利用価値がありそうです。

もしまねきTV側が1台のロケーションフリーを購入し、インターネット上に流し、不特定多数が視聴できるようにしたと言うのなら、明らかに著作権の侵害にあたります。
しかし、ロケーションフリーを購入するのは、個々の契約者であり、まねきTV側はいわば場所とアンテナを貸してるだけのようなものですから、テレビ局サイドの申し立てには最初から無理があったと思わざるを得ません。

実際、裁判長は今回の棄却の決定にあたりそのような理由を述べています。

『三村量一裁判長は「視聴するための接続環境を提供しているだけ。機器から転送された番組は1台しか受信できず、不特定多数に対する送信には当たらない」と述べた。』(asahi.com)

なによりも、このサービスによってテレビ局側が、何を損するかがよくわからないのです。契約者が放送をTVで見るかPCで見るかという違いであって、winnyによって映画DVDがまるごと流れてしまうというようなケースとは根本的に異なるからです。むしろそれによって一人でも多くの視聴者が、実際には獲得できているわけです。(まあ、NHKの場合はこればっかりになると、受信料の徴収に問題が出てくる恐れがありますが。)
たとえばテレビ東京系列は宮城県にはローカル局を持っていないので、これによって全国のネットしてない県の視聴者も獲得できることになります。

ものすごくうがった見方をすれば、ローカル局を見ないで、まねきTV経由のキー局の番組ばかりをみるようになり、ローカルスポンサーに打撃を与える――などという影響は考えられなくもありません。でもまあ、いくらなんでもちょっとという気がします。
なによりもこのサービスはロケフリ購入代金の他に、イニシャルコストが3万円以上、月々の会費が5千円以上かかるので、スポンサーに打撃なんていうほど利用者が増えるとは考えにくいからです。

いつもおなじことばっかり書いてるような気がしますが、日本の産業界も行政も、新しいサービスが生み出されたときには、それを規制してばかりいないで、逆に盛り立てていくようにならないと、いつまでたっても<名ばかりの景気回復=実態は切実な不況感>から脱出できないのではないかと思います。

秋葉原の写真はいつものように東京発フリー写真素材集さまから。加工しました。

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2006年12月27日 (水)

こういうニュースを落穂拾いというのもなんですが ~ニュースの落穂拾い Watch What Happens

20061227satajp1)佐田行革相が辞任

政治団体の不明朗な会計処理が明らかになった、佐田行革相が今日夕方辞任しました。

これは既にご承知と思いますが、佐田氏の政治団体である「佐田玄一郎政治研究会」が、2000年までの11年間に、賃貸契約を結んでいない東京都豊島区内の事務所家賃計約7840万円を政治資金収支報告書に記載したというもの。

昨日の記者会見では、政治団体の存在も知らない、架空経費が何に使われたのかも知らない、「地元に聞いて見ます」の一点張りだった佐田氏。

そもそもこの政治団体自体が架空のものではないのかという疑惑があったわけですが、これに関して佐田氏は辞任後に記者会見し、

『「賃貸契約はしていなかったが、後援会の人が事務所を借りて活動していた」と釈明。「実際に政治活動を行っている実体のある政治団体で、架空の事務所費や政治活動費は一切ないことを確認した」とし、問題はなかったことを強調した。』(読売新聞

いうまでもなく安倍内閣にとっては本間政府税制調査会会長に続く痛手です。

安倍首相は今回の辞任について、

『「国民に対し責任を感じている。今後、こうしたことのないように(人選は)適切に判断したい。今後、行革などの分野で適切な人物を任命し、結果を出して国民に責任を果たしたい」と述べ、自らの任命責任を認めた。後任については、「出来れば年内に決定したい」とした。』(読売新聞

安倍首相はこちらもまた昨日の会見で「事実関係を調査して」の一点張りだったわけですが・・・
これでまたまた内閣は支持率を下げることになるのでしょうか。
私は彼の思想的な立場には反対なものの、小泉前首相のように変な一言キャッチフレーズで、うまく責任逃れをしてしまう不誠実な態度よりは、「調査して」の方がまだマシと思ってるのですが。

2)アメリカはイラク派兵3300人増員

「現在イラクに駐留する米軍は13万4000人。ゲーツ長官は先週就任したばかりで、今回が初の増派指示となった。」(ネットニュース

アメリカの世論が批判的になってるので、増派は一時的なものなんでしょうが、いったいどうなるのでしょうか。

A)アメリカはイラクから退却し、イラクのことはイラク人にまかせるべき。
B)それが本筋でも、いまは既に内戦状態でありルワンダ化が心配される、アメリカは開戦した責任をとるべき。

という2つの立場があるわけで、どちらがベターなんでしょう?分からないですよねえ・・・

小泉内閣は無条件でブッシュを支持し、現地に派兵したわけだから、日本人も無関心ではいけないわけですが。

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2006年12月26日 (火)

これはお笑いなのか? ~海外ニュースの落穂拾い Watch What Happens

20061226rodinjp笑激のニュースがロイター電で。

『韓国政府は、今年の年末にかけて売春宿を利用しないと約束した会社員に対し、プレゼントを贈るというキャンペーンを行っている。同国の男女平等問題を扱う省庁はウェブサイト上で「年末の夜に出かけて健全な夜を過ごすとあなたが約束し、他の人にもすすめるならば、たくさんのプレゼントを贈ります」と呼びかけた。
 社員に年末の忘年会などの後に買春をしないことを誓約させた企業には、資金援助をするという。

 この省庁の報道官は、こうしたキャンペーンを行っていることは確認したが、質問に対する答えは差し控えた。
 しかし、この省庁の別の関係者は地元紙の取材に「韓国の企業文化の中では深くお酒を飲む面があり、男性同士のつながりを強める方法として買春を受け入れる状況にあって、なくすのが難しい儀式のようになっている」と語った。

 政府は、買春をしないと約束した社員の人数に基づいて映画チケットを贈るほか、最も多くの社員に誓約させた企業には賞金も出すという。
 しかし、このキャンペーンについては、多くの国民が当惑している。このプランはお金のムダで、韓国男性は飲みに行った後、いつも買春しているように思われるとの声が挙がっている。』

なんだ、こりゃ!?
私はハングルが出来ないので、このウェブサイトに行けないのが残念。

韓国からビジネスマンが日本にやってくる。接待する。
「日本では、飲んだ後に買春をする習慣がないんですよ。すみませんね」などと日本人に蔑むように言われ屈辱。――なんていうパターンが頻発しかねないであろうことを、この男女平等問題を扱う省庁というのは考えなかったのだろうか?

マジ、理解できない・・・

なおこの項目に限り、嫌韓厨の方のコメントをお断りします(理由:ウザイから)。

写真:ロダンの「地獄門」

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2006年12月25日 (月)

ジェイムズ・ブラウンが死去!

20061225brownjp_1まさかクリスマスにこんな悲しいニュースが伝えられようとは。

「米ソウルミュージック界の大御所歌手、ジェームス・ブラウン氏が25日、死去した。73歳。死因は明らかでないが、ブラウン氏は24日、肺炎で病院に運ばれた。ブラウン氏は『プリーズ・プリーズ・プリーズ』などのヒット曲で知られる。」(共同通信

ネットニュースの共同の記事には「プリーズ・プリーズ・プリーズ」しか挙がってませんが、日本では断然「セックス・マシーン」が有名でしょうか。あのジェイムズ・ブラウンも、もう73歳になってたんですね。

私は中学・高校生時代にはモータウンを中心とするR&Bが好きで、よく聞いていました。
ただし私の好みはオーティス・レディングやマーヴィン・ゲイ、マイケル・ジャクソン(というかジャクソン・ファイヴ)、スモーキー・ロビンソンといった少し都会派な感じのR&Bシンガー。ジェイムズ・ブラウンはさすがに泥臭いというのかちょっと強力すぎて、積極的には聞きませんでした。それでもやはりぽっかりと大きな穴が開いたような気持ちです。

ご冥福をお祈りいたします。

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2006年12月24日 (日)

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス

20061224nightmarejpイヴの夜、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
何故か、きょう仙台市営バスに乗ったら沢庵の香りがそこはかとなく・・・

それはともかくささやかなクリスマス・プレゼントとして、ニューズウィーク日本版で見つけたブッシュ大統領のお言葉を。

「世間では陰謀説が流行している。本当にこの国を動かしてるのはディック(・チェイニー)だとか、カール(・ローブ)だとか。ブッシュが国を動かしているという陰謀説はなぜないんだろう。本当に頭にくる。」

あんたが国を動かすのは陰謀とは言いませんから!!

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2006年12月23日 (土)

松下、日本ビクターを売却か? ~ニュースの落穂拾い Watch What Happens

20061222aerjp日本ビクターと言えば、かのベータマックスを駆逐したVHSビデオの開発メーカー。松下電器の子会社ですが、随分長いことハイビジョンを圧縮無しで録画できる唯一の手段だったW-VHS(アナログ)とD-VHS(デジタル)も開発し、いわば松下グループのソニーといってもいいような存在(ちょっと違うか?)。

共同通信によれば、売却の理由は「業績不振のビクターを連結対象から外してグループ事業再編に区切りをつける」ため。

日本ビクターにとって痛手だったのはVHDがレーザーディスクとの規格競争に敗れたことだといわれていて、このあと次々と技術力の高さを誇る新商品・新規格を提示・提案しますが、VHSのようなヒットには結びつきませんでした。

まあたしかにもはやVHSビデオの時代じゃないし、W&D-VHSもマニアだけのものに終わりました。かつては球形のスピーカーやSXシリーズで一世を風靡したオーディオ部門も、いまはオーディオ界全体が不振の真っ只中。

どうやらバブル崩壊後は収益の点ではかなり苦しかったらしく、赤字と黒地の繰り返しをVHSの特許料収入で下支えしていたという側面があったようです。でも売却するほどのお荷物な存在になっていたとは。

なお日本ビクターは昭和2年創業の歴史のあるメーカー。松下電器産業の子会社にはなっていますが、あわせて71社の連結子会社を抱える、それ自体が大きなグループ企業の中核でもあります(レコード会社のビクターとテイチクも日本ビクターの連結子会社)。

2006年度の中間決算を見てみると、グループ全体の連結で経常利益は34億3600万円の赤。単独では25億3900万円の赤字というわけで、前年同期(それぞれ84億6700万円、32億2700万円の赤)に比べると赤字額は大幅に減少しているものの、なかなか大変そうです。

さて売却先ですが、
「中堅音響機器メーカーのケンウッドと交渉を始めたほか、ビクター経営陣が米投資ファンドのサーベラスをスポンサーとして松下から株式を買い取る、経営陣による自社買収(MBO)の構想などが浮上しているもようだ。」とのことです。

有力売却先と見られているケンウッドは、今年創立60周年を迎えて、かつての社名だった「トリオ」ブランドを復活。オーディオ不況はどこの会社も同じことと思っていたら、お金あるんですね。

この共同通信の報道に対して、ケンウッドは今日以下のような声明を出しています。
「本日、一部報道機関により、当社と日本ビクター株式会社が経営統合を検討しているとの報道がありましたが、現在、決定していることは何もございません。」

ちなみにケンウッドの来年3月の決算は経常利益で60億円、当期純利益で50億円の黒字と予想されてるみたいです。

写真:AER(アエル)というのは仙台駅前のビルの名前です。それではクリスチャンの方にはメリー・クリスマス!その他の方には良い連休を。

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2006年12月22日 (金)

TOTO

20061222rodinjpロック・グループのTOTOは、メンバーの一人が来日した時に、便器につけられたメーカーのロゴにヒントを得て、グループ名にしたのだとか。――という話は有名ですが、でも本当なんでしょうか。

で、きょうの話題は音楽のTOTOではなくて、便器の方。先日我が家の個室に座っていた時に、思いました。
この便器は20年ぐらい前に備え付けたTOTOのウォシュレットなんですが、一度も壊れて修理したことがないのです。
便座が温まったり、乾燥の温風が出たり、水の温度調節は勿論、ムーブもついてて微妙な位置の調節が出来たりと、当時は最新式のものでした。
最新式なら当然、こなれてないところも出てきておかしくないわけですが、全く壊れず調子も悪くならずに使い続けられています。

これがTOTOというメーカーの優秀さによるものなのか、一メーカーに限らない20年前の日本企業の物作りの優秀さによるものなのかは判りませんが、かなり凄いことではないかと思います。

そこへいくと最近の、特にコンピュータ関係と車関係の酷さはどうしたことでしょう。
1)日本人全体のレベルが下がってる。
2)コンピュータも最近の車も、複雑さはかつての車・家電製品やまして便器の比ではない。

などという理由も考えられますが、「すぐ故障する製品を作って買い替えをうながす」(別名ソニー・タイマー)などといううがった見方も捨て切れません。もちろんそれは邪推だと信じたいですが。

先日は買ったばかりのI・Oデータの液晶ディスプレイが調子が悪く、結局初期不良ということで交換するはめになりました。しかし韓国SAMSUNGのディスプレイは5年ぐらい使ってますが、一度も故障したことはありません。

私はコンピュータ関係のパーツでは、自作を始めて以来これまでパイオニア、オウルテック、I・Oデータの製品で初期不良にあたっています。全部日本製品。

それにたいしてアメリカ、台湾、韓国、シンガポールの製品では初期不良も故障も、5年間で一度も経験していないのです。
日本製品だからといって日本で作ってるとは限らないし、製品に使われるパーツが海外製というのは多くあるでしょうから、上の個人的体験だけでどうこういうのも公平じゃないのですが、それにしても、と思わざるを得ないのです。

写真:ロダンの「考える人」

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2006年12月21日 (木)

グレイス公妃

20061221gracejpグレイス・ケリーは1956年にモナコのレーニエ大公と結婚し、映画界から引退しました。
ハリウッドの最盛期とも言える1950年代を彩った女優の中で、オードリー、リズ、バーグマンなどは70年代まで活躍していたので、私たちの世代にとっても親しみのある人たちですが、グレイス・ケリーとマリリン・モンローの二人は、どうしても「リヴァイヴァルで見る映画に出てる人」という印象になってしまいます。

そんなわけでグレイス・ケリーにはとりたててこれといった思いいれもないのですが、仙台市内のデパートで「グレース・ケリー展」が開かれていたので、行ってみました。(藤崎、~26日まで。Fカード会員はカード提示で無料)

仙台の後、全国を全国を巡回するようで、スケジュールは>クリック

ただし展示の内容は王妃になってからのグレイスについてで、映画女優としての彼女についてではありません。中心は彼女のワードローブと、グレイスが作った押し花のアート。

押し花絵は英語ではプレスト・フラワー・ワークというそうですが、押し花を台紙にデザインしていくもの。
グレイス公妃は結婚した後、山荘で押し花を作るのを趣味としたそうで、花をはさむのに使った電話帳や分厚い本、押すのに使ったアイロン(電気のじゃなくてコテの大きいの)なども展示されています。

太陽と花にあふれたモナコの王妃ですから、生の花はあふれていたと思うんですが、なぜに彼女は押し花にして永遠の命を与えたかったのでしょうか?

グレイス公妃は1982年に自動車事故で亡くなりました。夫のレーニエ大公も昨年亡くなったのは、記憶に新しいところです。
会場では当時のニュース・フィルムなども映写されていましたが、レーニエ大公って、なんていうかデヴィッド・ニーブンを小太りにしたような人だったんですね。グレースは見初められて幸せだったのでしょうか?
ヒッチコックから逃げるために、レーニエ大公の求婚を受け入れたという穿った見方もあるようですが。

本人じゃないと判らないことですが、でも幸福だったのかもしれないですね。ダイアナ妃とは違って、惚れられてたわけだし。若く美しい姿は、フィルムに永遠に残っていますしね。

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2006年12月20日 (水)

私の好きなクリスマスLP

20061220posjpというのも変なタイトルですが、クリスマスの音楽で好きなのが、もうひとつありました。

「コルネリウス/クリスマス歌曲集Op.8 ヘルマン・プライ」

コルネリウスは「バグダッドの理髪師」で知られた作曲家。この歌曲集は、中の1曲「三人の王(三博士)」だけはリサイタルなどで取り上げるひとがいますが、全曲を聞く機会はあまりないんじゃないかと思います。

シューベルトやシューマンの歌曲のように、一聴人を惹きつける魅惑的なメロディという訳ではないのですが、地味ながら忘れがたい曲集だと思います。

で、このプライ盤はLPで持ってたんですが、探してもCD情報が見つかりません。もしかするとまだCD化されてないのかも。

今LPは手元になくて聞けない状態になってるので、ディテイルについては書けないんですが、地味なこの歌曲集にプライが暖か味を与えて、いつまでも心に残る録音にしています。

現在このクリスマス歌曲集Op.8はオラフ・ベーアのCDが出ているようですが、残念ながら私は聴いていません。

* * * * *

14日の記事へのtsukune☆彡さんのコメントでご紹介いただいた、キャスリーン・バトルのクリスマス・アルバム、聴いてみました。

>彼女の最良の部分が記録されていると思います。

と、仰ってるとおりで、とても暖かくかつ心のこもった歌がきかれます。
プライスとは声質がまるで別なので、聴いた瞬間の印象は全然違うんですが、――一口キャッチフレーズをつけるとすれば、プライスは「ゴージャス」、バトルは「ピュア」でしょうか――底の方で共通するものも感じます。
たぶん敬虔さ、真摯さ、暖かみといった要素でしょう。

「聖しこの夜」と黒人霊歌の「マリアにみどり児が生まれた(Mary had a Baby)」「オー・ホーリー・ナイト」などに、特に魅かれるものを感じました。

「聖しこの夜」はそれこそ小学校の先生が子供たちに心をこめて歌って聞かせるような素直で感動にあふれた歌いぶり。「オー・ホーリー・ナイト」は逆にクラシックの歌手としての魅力が全開という感じでしょうか。

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2006年12月19日 (火)

「墜落のある風景」 マイケル・フレイン

20061219headlongjp フレインの「墜落のある風景」は、ユーモア・ミステリーのジャンルに入る作品なんですが、単に小説としてだけでなく、ブリューゲルの謎を解くいわば「美術ミステリー」としても、なかなか面白い作品です。
前に「名画と名曲」シリーズで、ブリューゲルを取り上げたときにも、チラッとだけふれました

主人公のマーティン・クレイはなんと哲学者。しかし美術史家の妻ケイトの影響もあって、このところ美術作品の意味を探るイコノロジーに凝っています。

そんなときに偶然クレイは隣家で1枚の古い絵を発見します。

これは、これは、もしやブリューゲル?
しかももしかすると失われた「月暦画」の1枚では?

ということで、その隣の家の男からうまくブリューゲル(らしき絵画)を掠め取り、ガッポリ儲けた上に、美術史家としても名をあげようとするドタバタと、本当にブリューゲルで、本当に月暦画の1枚なのかどうかを推理していく美術ミステリーとが、ほどよく溶けあって進んでいきます。

作者のマイケル・フレインは1933年、ロンドンの生まれ。「ガーディアン」の記者などを経て、コラムニストへ。

小説が日本で紹介されるのは、「墜落のある風景」(1999、邦訳は2001年・創元推理文庫)が初めてでしたが、この作品の前に小説8作、哲学書(!)1冊、戯曲13本、映画とテレビのための脚本3本を書いていて、チェーホフの翻訳などもしているそうです。

もっともフレインは日本では小説家としてよりも、むしろ戯曲作家として有名でしょうか。

「コペンハーゲン」は2000年度のトニー賞を受けていて、日本では2001年に江守徹の主演で上演されましたし、「デモクラシー」は去年、鹿賀丈史と市村正親の共演で話題をよびました。また「ノイゼス・オフ」は世界各国で人気を博してるそうで、日本でもやはり去年、新国立劇場で井川遥らの出演で上演されました。

この「墜落のある風景」の巻末の解説に、カート・ヴォネガットの言葉が引用してありました。「マイケル・フレインは私のお気に入りの英国ユーモリストである。」
カートはこの作品についても「わが愛するユーモア作家マイケル・フレインは今回ミステリ仕立ての物語と、眠りを誘う――もとい、異常なまでの博識を駆使して、偉大な絵画は、偉大な音楽と同じく、惚れぼれするほど華々しく人の心をひっかきまわすことができると証明してくれる」なんぞと賛辞を述べています。

それで、この「墜落のある風景」、絵画好きにはすこぶる楽しめる小説だと思うんですが、少なくとも日本ではこの作品が凄く人気があるとか、高く評価されてるなどという話は聞いたことが無いので、美術が好きじゃない人にはあまり関心を呼ばないタイプの小説なのかもしれません。

でもたとえ美術に興味が無い人でも、私のブログを(少なくともこの春から)読んでくださってる方でしたら、ブリューゲルについては基礎知識バッチリだと思うので、すんなり読めるはずです。
――と、最後は手前味噌でしめる。

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2006年12月18日 (月)

ノロ

20061218norojp ノロウイルスのニュースが次々と!
今度は宮城県から沖縄に行った修学旅行の高校生31人も、ノロだったことが判りました。(ネットニュース

世界中で流行してるんだそうで、フィギュアの高橋と安藤もノロか?などといわれたりしてました。
乾燥すると空気中に漂って口から感染というのが、なんともやっかいな。
比較的軽度の食中毒ですし、腸炎ビブリオみたいに時に命にかかわるものと違って、過度に怖がることはないと思いますが、お年寄りや小さな子供など抵抗力のない人の場合は重症になることもあるそうです。

さてこのノロウイルスなんですが、いったいどんなウイルスなんでしょう?調べてみました。

ノロウイルスは、表面にカップ上の窪みをもつ構造蛋白で覆われ、内部にプラス1本鎖RNAを遺伝子として持っています。――なーんちゃって、生物と化学が大嫌いだった私には、なんのことだかさっぱり。

ウイルスそのものについて理解するのは無理っぽいので、数字を見てみましょう。
厚生労働省のHPによりますと、昨年までのノロによる食中毒の件数と患者数は以下の通りです。

      2002年 2003  2004  2005
件数    268      278     277     274
患者数  7961   10603  12537   8727

(多分一冬単位じゃなくて、1年単位の数字。)

件数はほぼ毎年同じなのに、患者数が極端に違うのは、どうしてなんでしょう?
今年の数字はまだわからないんですが、ノロを含む感染性胃腸炎の発生数は、この11月ぐらいから例年とは比較にならないほど急激に増えているようです。(今年47週までのデータ。)

とにかくTVなどでさんざん言われていますが、
1)トイレの後にはちゃんと手を洗う。
2)食品はしっかり加熱する。
ということのようですね。

食品については、(食材も食器・調理器具も)85度で1分間の加熱で大丈夫だそうです。生牡蠣の一番美味しいシーズンが、ノロ・シーズンってことなんですね、、、、

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2006年12月17日 (日)

光のページェント2006

20061217pageant1jp 今年も「光のページェント」が始まりました。といってもすでに12日から始まってるんですけど。
七夕と一緒で、毎年同じなんですが、つい見に行ってしまいますね。

会場はいつものように青葉通りと定禅寺通り。会期は昨年と同じで12日から31日までの20日間。ただし20周年だった昨年は100万個の豆電球を灯したのに対して、今年は70万個と少なめ。

20061217pageant2jp このイベント、豆電球を灯すだけなんですが、それでも結構お金がかかって、慢性的な予算不足となってるようです。
で、100万個を70万個にすると、単純計算で電気代は70/100。これだけの処置で、昨年の7割に押さえられることになります。
会期もたしか昔はもっと早かったような気がするんですが、10日ごろからやってたんじゃないでしょうか。
(仮りに10日からだとして考えると、電気代も人件費も20/22で91%ぐらいに節約できる勘定。)

20061217pageant3jp 23日の土曜日は「サンタの森の物語」というパレードがあります。
一般市民もサンタの格好で参加します。去年の写真はこちらの一番下。ただ歩くだけでもちょっと楽しいかも。

さて、あとはもう書くこともないので、全然関係ないことを。いま教育TVの「NHK音楽祭」特集、ハーディングとルイージが指揮したコンサートを聴いてるんですが、ゲスト・コメンテイターの紹介でいちいち変なジングルを入れたり、民放のバラエティ的な番組作りはなんとかならないんでしょうか?
音楽番組に本番の音楽以外は入れないで欲しいです。

20061217pageant4jp そしてついでに書くと、「NHK音楽祭」ってやる意味あるのか?と思います。普通に民間のプロモーターが呼んだ有名アーティストが、普通にいつでも聞けるようなポピュラー名曲のコンサートをやって、それにNHK音楽祭という名称をつける。

日本の公共放送がやる催しとして、自慢は出来ないですよねえ・・・
ミュージック・トゥモローの地方公演でもやった方が、遥かに有意義かと。

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2006年12月15日 (金)

ゴールデングローブ賞のノミネート発表

20061215ggnjp アカデミー賞の行方をうらなうとも言われる、ゴールデングローブ賞各部門の候補者・作品が発表されました。

なんといっても日本での話題は、ブラッド・ピット出演の映画「バベル」で、菊地凛子(りんこ)が助演女優賞にノミネートされたことでしょう。
既に発表されたナショナル・ボード・オブ・レビューの新人賞受賞に続く快挙。

彼女は聴覚障害者の女子高校生役なんだそうで、障害者役は受賞しやすいと言われるアカデミー賞へのノミネートも有力視されているようです。
(先日のニュースでは「全米映画批評会議」の新人賞などと伝えられたので、なんか聞いたことない賞だなと思ったら、ナショナル・ボード・オブ・レビューのことでした。この賞に関しては昔からカタカナでいうのが慣例なんだから、変に訳すなよ!)

「バベル」はカンヌ映画祭の監督賞を受賞していて、映画自体の評価は高く、今回のゴールデングローブ賞でも、最多の7部門にノミネートされているようです。

なおゴールデングローブ賞はハリウッドの外国記者協会が選定する賞で、発表は来月15日。

以下主な賞だけですが

作品賞(ドラマ部門)
バベル
ボビー
ディパーテッド
Little Children
クイーン

作品賞(ミュージカル・コメディ部門)
Borat
プラダを着た悪魔
ドリームガールズ
リトル・ミス・サンシャイン
サンキュー・スモーキング

主演男優賞(ドラマ部門)
レオナルド・ディカプリオ(ブラッド・ダイアモンド)
レオナルド・ディカプリオ(ディパーテッド)
ピーター・オトゥール(ヴィーナス)
ウィル・スミス(幸せのちから)
フォレスト・ウィテカー(ラスト・キング・オブ・スコットランド)

主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)
サシャ・バロン・コーエン(Borat)
ジョニー・デップ(パイレーツ・オブ・カリビアン;デッド・マンズ・チェスト)
アーロン・エックハート(サンキュー・スモーキング)
キウェテル・イジョフォー(キンキー・ブーツ)
ウィル・フェレル(ストレンジャー・ザン・フィクション)

主演女優賞(ドラマ部門)
ペネロペ・クルス(ボルベール<帰郷>)
ジュディ・デンチ(Notes On A Scandal)
マギー・ギレンホール(Sherrybaby)
ヘレン・ミレン(クイーン)
ケイト・ウィンスレット(Little Children)

主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)
アネット・ベニング(Running With Scissors)
トニ・コレット(リトル・ミス・サンシャイン)
ビヨンセ(ドリームガールズ)
メリル・ストリープ(プラダを着た悪魔)
レニー・ゼルウィガー(ミス・ポッター)

助演男優賞
ベン・アフレック(Hollywoodland)
エディー・マーフィー(ドリームガールズ)
ジャック・ニコルソン(ディパーテッド)
ブラッド・ピット(バベル)
マーク・ウォールバーグ(ディパーテッド)

助演女優賞
アドリアナ・バラサ(バベル)
ケイト・ブランシェット(Notes On A Scandal)
エミリー・ブラント(プラダを着た悪魔)
ジェニファー・ハドソン(ドリームガールズ)
菊地凛子(バベル)

監督賞
クリント・イーストウッド(父親たちの星条旗)
クリント・イーストウッド(硫黄島からの手紙)
スティーヴン・フリアーズ(クイーン)
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥー(バベル)
マーティン・スコセッシ(ディパーテッド)

イーストウッドの「硫黄島からの手紙」は外国語映画賞の候補にも入っています。外国映画じゃなくてアメリカ映画なんだけど、セリフが外国語だからということですね。
昔は外国映画賞としてアメリカ以外の国の作品が、英語部門と外国語部門に分かれてたんですが、今は外国語映画賞という形、1本のようです。

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2006年12月14日 (木)

私の好きなクリスマスCD

20061214pricejp 私はキリスト教徒ではないので、特にクリスマスを祝うということもありません。だからクリスマスの音楽について書くなんて、かなりおこがましいという気もするのですが・・・

世の中には多分、星の数をはるかに越えるぐらいのクリスマス音楽が出てて、中には私の好きな歌手、ヘルマン・プライのDVDとかもあるし、ジュリー・アンドリュースも入れてたりするわけですが(長いこと廃盤中)、でもなんといっても最高に好きなのは、

「クリスマス・ウィズ・レオンティン・プライス」

これですねえ。

発売当初から名盤と讃えられてきたので、いまさらという感じですが、でもやはりレオンティン・プライスの歌声は最高です。

あまりにも美しく、チャーミングな音色。十分な力感があるのに、メロウで、まるでとろけたチョコレートのような味わい。しかもこの人の歌はただ綺麗なんじゃなくて、聞いていて心の暖かさを感じさせるのが、またまた素晴らしい。

おまけにバックはカラヤン指揮ウィーン・フィル。二十世紀でもっともゴージャスな伴奏でした。

クリスマスに一緒に過ごす人がいないと、お嘆きの貴方などには特にお薦めです。

実は私が持ってるのはLPで、CDでの再発については把握してないんですが、ちょっと調べてみたら・・・ ん~、なんだか今、日本で発売になってるCDはクリスマスの曲だけ集めたコンピとか色々出ていて、Amazonを見ても、なんかよくわかりません。

で、2004年に再発されたものが最新だと思うんですが、それはアマゾンでは見つけられませんでした。「アヴェ・マリア」というタイトルで、プライスじゃなくてカラヤンの名前がメインで出てる↓(下)がその次に新しいかなあとも思うんですが。ジャケットがちょっと嫌かも。

本当はオリジナル・ジャケット・デザインの2004年「クリスマス・ウィズ・レオンティン・プライス」の方がお薦めです。

バッハのクリスマス・オラトリオなら、古いといわれるかもしれませんが、やはりいまだにリヒター指揮のアルヒーフ盤でしょうか。ヤノヴィッツ、ルードウィヒ、ヴンダーリヒ、クラスですから、これを超える録音は今後も出るかどうか。


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2006年12月13日 (水)

Winny開発者に有罪判決 ~ニュースの落穂拾い Watch What Happens

20061211dainoharajp ファイル交換ソフト Winny を開発して「著作権法違反幇助罪」に問われていた元・東大大学院助手の金子勇氏に対し、京都地裁は罰金150万円の有罪判決を言い渡しました。

求刑の懲役1年に対して罰金刑だったわけですが、当然金子氏側は控訴することにしています。

IT Media のニュースによれば、次のようになっています。

判決で裁判長は「著作権侵害に利用されていることを知りながらバージョンアップを繰り返したことが、著作権侵害ほう助にあたる」とし、有罪判決を言い渡した。ただ金子被告に著作権侵害助長の意図はなかったことは認定され、Winnyの技術が有用であり、価値中立的であることも認めた。

 金子被告は「公開時にはWinnyで違法ファイルをやりとりしないように言ったし、2ちゃんねる上でもそう言ってきた。裁判で、違法行為をあおるような行為はなかったと認定されたの点は良かったと思う。だが罰金であっても有罪判決というのは不服。徹底抗戦したい」と述べた。

 「裁判では、わたしが積極的に著作権違反をまん延させたのではない、とは認められたが有罪だった。むしろやるべきことをやらなかった(著作権侵害のまん延を止めなかった)不作為が問われているような気がした。それは論点がおかしくなっているのではないか」

うひゃあ~、判りにくいですね。

>金子被告に著作権侵害助長の意図はなかったことは認定され、Winnyの技術が有用であり、価値中立的であることも認めた。

だったら何故有罪に?

読売オンラインによれば、

「(ウィニーが)著作権侵害に利用されていることを明確に認識、認容しており、独善的かつ無責任な態度に対する非難は免れないが、インターネット上で著作権侵害をことさら生じさせることを積極的に意図したわけではない」

というのが判決の要旨のようです。
ん~、ますます判りにくいですね。
開発後に著作権侵害に利用されていることを認識していて、にもかかわらずヴァージョンアップしたことが無責任な態度で、態度が無責任だったことが、150万円分の罪になるということなのでしょうか?

そういえばこの判決を前にしたデモンストレーションだったのか、Winnyによる著作権侵害の額は、「6時間で100億円」(笑)というデータが発表されていました。

で、実際に Winny がらみで社会に深刻な害を及ぼしてるのは、Winnyを利用した著作権侵害ではなく、

1)ウィルスの開発者
2)データを流出させた馬鹿な警察官やら自衛隊員やらその他の公務員やら

の行為だと思うのですよね。これらは著作権侵害とは全く別の問題で・・・

私はこういう問題について詳しくないので、あまり自分自身の意見というのをもてないのですが、簡単に有罪にして欲しくなかったと思います。

本来はこのwinny技術をいかして何らかのビジネスに結び付けるべきだったのではないか。この種の技術では日本が世界標準を握るというぐらいに、国と産業界が一丸となって、育て上げるべきではなかったかと思います。まあ、なんにせよもう終わりですが。

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2006年12月12日 (火)

アラーニャ退場! ~ニュースの落穂拾い Watch What Happens

20061212libraryjp 今日から師走の仙台の街を彩る「光のページェント」が始まりました。ですが、ちょっと街に出れなかったので、それは後日に回して、

1)スカラ座でアラーニャが途中退場

「世界的に有名な名門オペラハウス、ミラノ・スカラ座で10日、公演中のベルディ作品「アイーダ」の主演男性歌手が観客からヤジを飛ばされたことに憤り、本番中にもかかわらず、舞台を退場していたことが分かった。
(中略)
 スカラ座で歌手が公演を途中で放り投げたのは初めてという。」
読売

これは、これは。
アバド、ムーティと謹厳実直派の治世が続いて、すっかりスキャンダルから縁遠くなっていたスカラ座。
特にムーティ時代はとりあげる作品がいずれも音楽史的にはすこぶる重要ながら、すべてがマエストロによって統制されたカッチリした上演。シーズン・オープニングからスキャンダルなんて、遠い昔の話になっていたわけで・・・

「2回目の公演で主人公アイーダの相手役を務めるフランスの名テノール歌手ロベルト・アラーニャ氏が最初の独唱を終えると、観客席から『恥を知れ』といったヤジが飛び始めた。これに対し、アラーニャ氏はこぶしを振り上げ、舞台袖に姿を消した。その後、すぐに登場した代役の男性は衣装がないため、ジーパン姿で歌ったという。」

アラーニャはもしかすると音声障害を起こしてたのでしょうか?初日のネットでの中継を聞いた人の中からは、「アラーニャではないと思った」などという驚きの声すら出ているようです。

ところで今回のアイーダ、63年にスカラ座で伝説的とも言える舞台を出したゼッフィレッリが、再度スカラで挑む新演出というのが話題だったわけですが、もうひとつ。
空席のスカラ座芸術(音楽)監督の最有力候補として、ガッティとライバル関係にあるシャイーが「シーズン初日」を振るというのがそれ以上に重要でした。

今シーズンのスカラ座では今月と来月このシャイーの「アイーダ」が出た後、一月後半からは、ガッティの「ローエングリン」が始まります。今回のアラーニャ事件で、二人の勢力バランスはどうなるのでしょうか?

なお「アイーダ」のステージ写真はこちら

2)図書の受難

「各地の公立図書館で、雑誌などから写真や記事を切り取ったり、専門書に蛍光ペンで線を引いたりするなど、図書を傷つける行為が増加している。

 中には、閲覧室で堂々と雑誌を切り取り、職員から注意されると『どうしていけないの』と反論する人もいる。」読売

このニュースは東京都世田谷区の区立中央図書館で取材して書いているようですが、図書館の本で線などが引いてあると、本当に腹立たしいですね。
とくに哲学の本なんかに線引きしてあると、頭にきます。「お前はカント読む前に一般常識勉強しろ!」みたいな。

でもそれはまあ、どこにでも公共心のない人はいるということで、あきらめてますが、あまりにもあまりなのは後半の部分。

>閲覧室で堂々と雑誌を切り取り、職員から注意されると『どうしていけないの』と反論する人もいる

想像を絶するとはこのこと。

まったくのヤンキーなら図書館になんか最初からこないわけで、この人もおそらく一定の学力レベルの人間だろうと思われます。
いったい日本人はどうなっちゃったのでしょうか?それともここまで酷いのは、東京だけの話なんでしょうか?なんかもう「あきれる」とか「驚く」とか「親の顔が見たい」とかを通り越して、異次元の生物みたい。

写真:国会図書館(東京発フリー写真素材集さまから)

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2006年12月11日 (月)

ちょっと抜けただけでこんな変な文章に

20061211birdjp今日は時間が無い上に、ネタもないので揚げ足取りなどを。

ちょっとした気まぐれで、久々にカラヤンのヴェルレクの映像を見てみました。普段解説などは読まないので、見逃していましたが、レオンティン・プライスについて、変な記述が。

「ミシシッピーの歌姫(デイーヴァ)レオンタイン・プライスは、容易に想像されるとおり、はじめベス(《ポーギーとべス》)を当たり役として最初の名声を築いたが、《トスカ》のタイトルロールの成功がウィーンやコヴェント・ガーデンへの登場につながった。1969年には《アイーダ》でスカラ座へのデビューを飾っている。この間、彼女の成功には、つねにカラヤンがあった。その決定的とも呼べるものは1962年と63年、ザルツブルクでのレオノーラ(《トロヴァトーレ》)である。リリコ・スピントの豊かな声と長く持続するブレス、巧みにコントロールされた高音域でのピアニッシモの美しさは、ヴェルディのソプラノとしての素質をいかんなく示している。ただ、このとき、彼女はすでに絶頂期を過ぎ、とくに中音域での内にこもる発声、黒人特有のヴィブラートが、やや耳につくようになっていた。

「アイーダ」でのスカラ座デビューが69年になってるのは、ケアレスミスにしても変すぎるけど、とりあえず置くとして、問題は後半部分(太字にした部分)。なんだかわけ判らない文章になっています。
執筆は萩原秋彦さんですが、これは明らかに執筆者のミスではなく、印刷側というか校正ミスでしょう。

これは1989年発売のLDの解説をそのままDVD用の解説に転用したものらしいですが、どこでこんな意味不明な文になってしまったのでしょうか?

おそらく「ヴェルディのソプラノとしての素質をいかんなく示している。」と、「ただ、このとき、彼女はすでに絶頂期を過ぎ、」の間に、

『カラヤンとプライスは1977年になって、この「トロヴァトーレ」をEMIにスタジオ録音している。』とかあるいは『プライスは1977年にカラヤンがウィーンで上演した「トロヴァトーレ」でもレオノーラを歌っている。』とか、そんな一文が抜けてしまったのかと思われます。

DVD発売の際に抜けたのなら、――それも無論好ましくないわけですが――まだ許せるけども、LD初出で抜けていて、DVD再発でもそのまま掲載したとしたら、ちょっと酷いような。

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2006年12月 9日 (土)

「モジリアーニ・スキャンダル」 ケン・フォレット

20061209follettjp映画化もされたベストセラー小説「針の眼」(1978)で、まさに彗星のように私たちの前に登場したケン・フォレット。
日本人にとってはまれにみる大型新人の出現だったわけですが、実は本国イギリスではすでに10作もの作品を発表していたというのは、後から知りました。

その頃の名前はサイモン・マイルズだとかザカリー・ストーンだとかいうのだったそうで、う~ん、確かにケン・フォレットに比べるとなんか弱いかも(失礼)。

この「モジリアーニ・スキャンダル」はそのストーン時代に書いたもので(1976)、フォレット自身も強い愛着を持っている作品のようです。

作品は「針の眼」以降の重厚長大なものとは違って、軽やかな筆致のクライム・ノヴェル。

まず女子学生ディーがパリで知られざるモジリアーニの作品を捜す手がかりを得て、イタリアに旅立つシーンで始まります。
失われた傑作を探す話なのかと思いきや、舞台はロンドンに移り、こんどは贋作の話に。
いったいこれは何の話なの?と思う間もなくストーリーはどんどん変な方向へ。

いくつもの話が並行して語られていって・・・いったいこれはどうなるんだろうと思うと、さすがはフォレットというべきか、最後はきっちりと話が収束します。それこそ故アルトマン監督あたりが映画化したらピッタリだったような。

部分・部分の表現や描写が特にユーモラスということはないのですが、全体に英国風なのか、ひねったユーモアがあり、後のフォレットには見られない一面かもしれません。

ただ、この作品はモジリアーニを主題にしているとはいうものの、画家の知られざる一面などの新しい知識を得られるとか、モジリアーニを見るときの視点が変わるとか、そういうことはなく、単なる題材として取り上げただけのようです。
モジリアーニの必然性は薄く、 The Modigliani Scandal というタイトルがおしゃれっぽいから、モジリアーニにしただけかも。

なおロンドンの名だたる画商を騙せるような贋作が、あまりにも簡単に作られるというあたり、いかになんでもムリがあるように感じます。

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2006年12月 8日 (金)

おじいさんの絵 2. ベラスケスの「セビリャの水売り」 ~名画と名曲・57

20061207velazquez1jpベラスケスは西洋美術史上、最もエピソードの少ない画家といってもいいかもしれません。若い頃から天分を発揮し、国王付きの画家となって、その恵まれた境遇のまま一生を終えました。

作品も必然的に、王室の人々の肖像画などが主になってしまい、同じくスペインで活躍した先輩のエル・グレコや後輩のゴヤのようにドラマティックな絵を描く人々と比べると、「同じスペインの画家なのか?」とすら思えるほどです。

しかし、その作品の精神世界は非常に高くかつ深く、作品宇宙の大きさはレオナルドやミケランジェロに比肩するといっても過言ではないでしょう。

私のもっとも好きな画家の一人で、前にも「糸を紡ぐ女たち」を取り上げました。この「セビリャの水売り(少年と水売り)」は、宮廷に上がる前のもので、ベラスケスの初期の作品ということになります。

全盛期の「糸を紡ぐ女たち」や「ラス・メニーナス(宮廷の官女たち)」ほどの完成度は具えていませんが、しかし実に美しく、むしろ見る度に(といっても実物は1回しか見たことがありませんが)魅力を増していくようにすら思えます。

ベラスケスが生まれたのは1599年。生まれた場所はこの絵の舞台であるセビリャ。若くして宮廷画家となり、2度のイタリア旅行を除けば、生涯をスペインで暮しました。

ベラスケスの時代のスペインの国王はフェリペ4世でした。
フェリペはベラスケスより5歳年下で、1604年の生まれ。
父のフェリペ3世の後をついで、スペイン王に即位したのが1621年。さらにナポリ・シチリア王とポルトガル王も兼ねています。亡くなったのが1665年ですから、ベラスケスが宮廷に入った1624年から、亡くなった1660年までをすっぽりカヴァーしています。

この時代、スペインは衰退期に入ろうとしていました。
まずブリューゲルの項でも述べたように、すでに前の世紀のカルロス1世(カール5世)とフェリペ2世の時代に、相次ぐ戦争で国庫は底をついていました。

そして1588年、無敵艦隊が壊滅的敗北。それをきっかけにネーデルラント独立の勢いは激しさを増し、やがて北部ネーデルラント(現在のオランダ)が実質的な独立を果たします。
1621年にはスペインに流れ込む新大陸の銀を押さえるために、ネーデルラントは西インド会社を設立、スペインの斜陽化に拍車をかけます。

と、そんな時代に即位したのがフェリペ4世であり、フェリペのもと宮廷画家を務めたのがベラスケスだったわけです。さらにフェリペ4世の治世下ではポルトガルの独立やら、カタルーニャの反乱やらが起きて、スペインは衰退への坂を転げ落ちていきます。

20061207velazquez2jpそしてまるで時代を象徴するかのように、フェリペ4世という人はなにか覇気のない、病的な感じすら与えるヴィジュアルです。(右はベラスケスによる肖像画の部分。)
実際、子供時代は大変に病弱だったようで、大人になっても肖像画をみるとひ弱な印象はぬぐえません。

それになんというかこう、よく判らないところがあります。
フェリペ4世はフランスのブルボン王家からアンリ4世の長女のエリーザベトを妻にもらっているのですが、実の妹のマリア・アナ王女を溺愛していて、マリア・アナがハプスブルグ家の神聖ローマ皇帝フェルディナント3世に嫁ぐ際には、出発をズルズル遅らせたというエピソードがあります。

しかも妻エリーザベトが死んだあとには、そのマリア・アナの娘、つまりフェリペ4世にとっては実の姪を後添えにもらっています(1649)。どうなっちゃってるんでしょうか?
(なおベラスケスの肖像画で有名なマルガリータ王女は、このマリア・アナとの間に出来た娘です。)

ただしこのフェリペ4世は人柄は善かったようで、国民には愛されたといわれています。また芸術の保護という点でも特筆すべきで、特に絵画に関してはいまプラド美術館に並んでいる名品の数々を見るだけで、フェリペの鑑識眼の確かさが伺えます。

一方ベラスケスですが、彼は1610年に11歳で当時セビリャの大画家だったフランシスコ・パチェコのもとに弟子入りします。
1617年、18歳でベラスケスは一人前の画家として画家組合に登録。ちなみにこの年に後のスペインを代表する画家となるムリリョが生まれています。

1618年には師パチェコの娘のファナと結婚。
1623年にマドリッドへ行き、初めて国王の肖像画を描き、その年の10月には宮廷画家に任命されます。

20061207velazquez3jpこの「セビリャの水売り」が描かれたのは、1620年頃。二十代はじめにしてすでに肖像画一発で宮廷画家に任命されるだけの、凄い腕前に達していたということを証明するものともいえそうです。

威厳ある老人の横顔、純真そうな少年の表情、そして全ての人が絶賛するグラスと壷や、そこに垂れた水滴のリアルな描写。
印象派の画家たちがベラスケスをして「画家中の画家」と呼んだというのは、この初期作品だけでも十分に納得がいくように思います。

なおこの作品はイギリスのウェリントン美術館にありますが、私はたまたまNYのメトロポリタン美術館でベラスケス展があったときに見ました。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

さて、この作品にはどんな曲がふさわしいでしょうか?
この絵をジャケットに使ったビウエラ曲集のCDも去年あたり出ていましたが、買わないでしまったので聞いていません。
で、ちょっと考えて思いついたのが、つい最近再発されたばかりの、ビクトリア・デ・ロス・アンヘレスが歌う「スペイン名歌集」の中の1曲『物売りの声』。

まあ物売りと水売りは、かなり性質が異なるような気もしますが、そこはお許し願いましょう。

この曲は20世紀スペインの作曲家オスカル・エスプラ(1899-1976)が、1929年に作曲したソプラノと管弦楽のための歌曲集「5つのプライエラス」の中の1曲です。(詩はラファエル・アルベルティ。)

エスプラという作曲家は私はよくしらないんですが、CDの解説によれば、スペインの地中海岸の出身で、この地方の民俗音楽からえた独自の音階理論を持っている知性派として知られた人とのことです。

この「物売りの声」という曲、タイトルだけ聞くと、「南京豆売り」みたいなのかと想像してしまいますが、全然違います。
そもそも詩がこっちの勝手な予想とは全然違うもので、

「色づいた雲、売りますよ
・・・
紫色にバラ色の
巻雲はいかが」

とか

「雪に炎、売りますよ」

というような、とてもファンタジックなもの。

エスプラの曲は詩にぴったりと寄り添った美しいもので、あえて言うまでもなくロス・アンヘレスの歌も限りなくチャーミングです。

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2006年12月 7日 (木)

53時間メンテナンス終わる(怒!・・・そして衝撃の結末

20061207niftyjp@niftyは一昨日午前10時から、足掛け3日間におよぶココログのメンテナンスに入り、本日の午後3時にようやく終わりました。

53時間にものぼるメンテの時間をとるというのは、他のプロバイダーでもちょっと聞いたことの無い、異例のことのように思います。しかも告知は不徹底で、私もメンテの知らせの見出しは見ましたが、いつものことだろうと思ってうっかりスルーしていました。よもや3日間もブログに入れないとは。

メンテ前にコメントをいただいていたeuridiceさんと助六さんには、レスが遅れて大変失礼いたしました。

メンテナンスというと、いつも逆にメンテ後に不具合が発生するのが問題になりますが、それをなくすためにでしょうか?十分な時間をとったのは。

とりあえずメンテの内容を詳しく知りたいとおもって、告知のページにいってみました。

すると。な、な、なんということでしょう。予想だにしなかった衝撃的なアナウンスメントが!

これは@niftyのお知らせを、そのまま引用しますので、お読みください。

「昨夜の負荷テストにて、負荷が高まりレスポンスが悪化するという現象が発生いたしました。当初は改善できる項目であると判断し、修正/検証作業を行いましたが、本日になっても原因の特定ができず、問題の解決には更に長時間を要すことが予想されたため、一旦メンテナンス前の状態に戻させていただき、 12月7日(木)15時にサービスを再開いたします。

ココログをご利用いただいている皆様には、長時間お待ちいただいたにもかかわらずこのような状況となってしまいましたこと、お詫び申し上げます。」

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2006年12月 4日 (月)

ラロ 歌劇「フィエスク」 

20061204gobanchojpラロの歌劇「イスの王様」(Le Roi d'Ys)を、フランス語のタイトル見るまで擬人化された椅子が活躍するメルヘン・オペラだと思い込んでいたのは、この私です。実はドビュッシーの「沈める寺」と同じ伝説の場所の名前だったとは。

それはともかく、先日NHK-FMで、珍しいラロのオペラ「フィエスク」が放送されていました。
モンペリエ音楽祭のライヴで、アラーニャほかの歌手陣。『珍しい』もなにも、世界初演だったのだとか。

蘇演じゃなくて初演?ラロ(1823-1892)のオペラが世界初演ってどういうこと?

というわけで、どうせ音楽事典を調べてもなかなか出てこないでしょうから、忘れないうちに簡単に放送で喋っていたことを、メモしておきたいと思います。

放送の解説によれば、この作品はもともとラロが、パリのリリック座というところが主催したコンクールに応募したもので、3位に入ったのだそうです。

ラロは若い頃にいったん作曲家を目指したものの芽が出ず、夢を捨ててヴィオラ奏者として生計をたてていました。
再び作曲家になろうと決意したのは42歳で結婚したときですから、コンクールといっても40代の話です。(作曲は66―67年)
3位に終わったことは、特に台本作者はとても不満だったようです。1位と2位の作品は今はまったく聞くこともない作曲家の作品のようですし、当然ラロも不本意だったことでしょう。

ラロは作品の出来に自信を持っていて、自費でヴォーカル・スコアを出版したりしました。しかし結局生前は勿論死後も一度も上演されることはないまま、今日まで来たようです。

ストーリーですが、シラーの戯曲「フィエスコの反乱」が原作になっています。フィエスクはフィエスコのフランス語の形。

舞台は1547年イタリアのジェノヴァ。

共和主義者の伯爵フィエスクは、熱狂的な老共和主義者ヴェルリーナとともに、ジェノバ総督のアンドレアス・ドリアを倒して、共和制の実現を目指します。
そして実際にその企ては実現するのですが、人々の支持を得て新たな総督に就任したフィエスクに、ヴェルリーナは第二の圧政者を予感し、不安を覚えるのでした。--というようなお話ですが、そこに総督ドリアの娘ジュリアと、フィエスクの愛する妻レオノーレがからみます。

今回の世界初演ではヒロインに予定されていたゲオルギウはキャンセルしたものの、主人公フィエスク役は予定通りアラーニャが歌い、ゲオルギウの代役にはミシェル・カニッチオーニというソプラノ。知らない人ですが、大変素晴らしく、きっとこの上演が世界に羽ばたくきっかけとなるに違いありません。
令嬢ジュリアにはカルメン歌いとしても有名なベアトリス・ウリア=モンゾン。
老共和主義者のヴェルリーナにはフランク・フェラリ。(バスとNHKの資料には書いてあるんですが、バスティーユの「ボエーム」ではマルチェッロを歌ってるようです)。

全員熱演でホント、ちょっとした偶然で埋もれるって怖いなと思いました。

ということであらためてラロの音楽って素敵。この後に番組ではマルティノン指揮のCDをつかって、ラロの代表作でもある、バレエ音楽「ナムーナ」を流してたんですが、こっちはさらにもっと充実感があって。

写真:東五番町通りの銀杏並木

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2006年12月 1日 (金)

OSに5万も出すなんて・・・

20061201vistajp「嘘・・・アプリが全然動かねえじゃん」と各方面に失望を与えているWindows Vistaですが、11月30日まず企業向け(ボリュームライセンス版)のが発売になりました。

日本では当日発売分はブータブルCDが作成できない自己展開式のexeファイルだけだったみたいで、きょう12月1日の午後になって、ようやくISOイメージが提供されたようです。

個人向けのは来年1月末に発売になるわけですが、それにしてもこのWindows Vista、沢山あって分かり難いことこのうえなしです。しかも値段がやたら高いし。

10月26日付の PC watch が見積もった参考価格は以下のとおり。

Home Basic 27,090円
Home Premium 31,290円
Business 39,690円
Ultimate 51,240円

値段については外為のからみで変わるかもしれません。また種類としてはこれにアカデミック・パッケージ版、およびXPからのアップグレード版が加わります。なおどれからどれにアップグレードできるかの制限があるようです。(値段についてはこのほかに、それぞれの種類についてより安いOEM版が出るわけですが、果たしてどの程度になるものか。)

最大の売り物であるべきXPからの変更点が、エアログラスとかいう見た目の機能だけでは、あまりにも魅力に乏しく、5万円も出す価値が本当にあるのでしょうか?しかも一番安いBasicはエアログラスが使えません。

アプリケーションも使えないのが多いとしたら、散々だし。

とはいえ microsoft は、Vista発売後2年でXP Home のサポートを打ち切るとしています(XP Pro は7年後)。つまり2009年です。
98/SE/MEの時のように延長されるかもしれませんが、そう長くはないでしょう。となるとやはりどこかでVistaに移行はしないといけないわけですが・・・

とりあえず私が期待しているのは、個人向けVistaの発売ではなくて、それに合わせてあるんじゃないかと噂されている Intel のCPU、 C2Dの値下げです。

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