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2006年12月11日 (月)

ちょっと抜けただけでこんな変な文章に

20061211birdjp今日は時間が無い上に、ネタもないので揚げ足取りなどを。

ちょっとした気まぐれで、久々にカラヤンのヴェルレクの映像を見てみました。普段解説などは読まないので、見逃していましたが、レオンティン・プライスについて、変な記述が。

「ミシシッピーの歌姫(デイーヴァ)レオンタイン・プライスは、容易に想像されるとおり、はじめベス(《ポーギーとべス》)を当たり役として最初の名声を築いたが、《トスカ》のタイトルロールの成功がウィーンやコヴェント・ガーデンへの登場につながった。1969年には《アイーダ》でスカラ座へのデビューを飾っている。この間、彼女の成功には、つねにカラヤンがあった。その決定的とも呼べるものは1962年と63年、ザルツブルクでのレオノーラ(《トロヴァトーレ》)である。リリコ・スピントの豊かな声と長く持続するブレス、巧みにコントロールされた高音域でのピアニッシモの美しさは、ヴェルディのソプラノとしての素質をいかんなく示している。ただ、このとき、彼女はすでに絶頂期を過ぎ、とくに中音域での内にこもる発声、黒人特有のヴィブラートが、やや耳につくようになっていた。

「アイーダ」でのスカラ座デビューが69年になってるのは、ケアレスミスにしても変すぎるけど、とりあえず置くとして、問題は後半部分(太字にした部分)。なんだかわけ判らない文章になっています。
執筆は萩原秋彦さんですが、これは明らかに執筆者のミスではなく、印刷側というか校正ミスでしょう。

これは1989年発売のLDの解説をそのままDVD用の解説に転用したものらしいですが、どこでこんな意味不明な文になってしまったのでしょうか?

おそらく「ヴェルディのソプラノとしての素質をいかんなく示している。」と、「ただ、このとき、彼女はすでに絶頂期を過ぎ、」の間に、

『カラヤンとプライスは1977年になって、この「トロヴァトーレ」をEMIにスタジオ録音している。』とかあるいは『プライスは1977年にカラヤンがウィーンで上演した「トロヴァトーレ」でもレオノーラを歌っている。』とか、そんな一文が抜けてしまったのかと思われます。

DVD発売の際に抜けたのなら、――それも無論好ましくないわけですが――まだ許せるけども、LD初出で抜けていて、DVD再発でもそのまま掲載したとしたら、ちょっと酷いような。

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コメント

途中の文章が抜けちゃうというミスもあるわけですね。活字時代にもミスはあったでしょうが、コンピュータになってからますます増えてると思います。校正、ちゃんとやってるのかしら? 

ちょっと話がずれますけど、変換ミスをゼロにするのはほんと難しいし・・・ 手書き時代には、あまり意識しなかったけど、ワープロになって、「同音異義語」の多さを実感するようになりました。ときどきお手上げの気分になります・・・

この間テレビで「男はつらいよ」を見てたとき、『寅さんは鈍行列車の旅にこだわりがある。特急ははやいから料金が高いというのは寅さんには通じない。コーエンの・・』 と聞こえたとき、多少聞き取りにくかったことも手伝って、一瞬何?!ってとまどいました。

「相棒」では、「ハンザイシコー」って言ってましたが、「ハンザイ」は。一瞬「犯罪」しかないけど、「シコー」のほうは悩んじゃいます。志向、指向、嗜好、思考、施行、試行、ここいらからはあり得ないけど、至高、歯垢・・・

投稿: edc | 2006年12月12日 (火) 07:36

スカラ座のアイーダは1957年でいいのかしら。
そもそもこの文章は、ヴェルレクの解説のために書いたプロフィールではないようなかんじもしますね。1977年のトロヴァトーレの録音の感想文かしら。
それとも、LDでは、もっと長い文章だったのを、DVD発売のとき、誰かが勝手に短くしたのかもしれませんね。
これって、揚げ足取りではないですよ。明らかに変ですもの。

投稿: keyaki | 2006年12月12日 (火) 08:55

euridiceさん

ん?全然判りません。
コーエンは色々ありますが(とっさにフィギュアのサーシャ・コーエンかと)、この文脈でコーエンだと・・・?
ハンザイシコーも何がなんだか。犯罪、販材、ハンザ同盟の石工じゃないですよね。
本当はかなりマズイわけですが、最近は変換ミスに対する自分自身の規準がすごく下がってるような気がします。

投稿: TARO | 2006年12月12日 (火) 13:44

keyakiさん

「アイーダ」でのスカラ座デビューなんですが、実はよくわからないんです。
1960年という資料があって、そっちだと思い込んでいたんですが、念のためと思って調べたら、1957年と書いてあるサイトもありますね。いずれにせよ1969年は、まるで誤りですが。

私も「揚げ足取り」は違うなと思ったんですが、実はどうしても足を上げてる鳥の画像を作りたかったんです・・・

二十世紀のオペラ史に残る大歌手を、いまさら「ミシシッピの歌姫」というのは変だろうって気がしますが、これは揚げ足取りでいいのかな?

投稿: TARO | 2006年12月12日 (火) 13:53

>実はどうしても足を上げてる鳥の画像を作りたかった
アゲアシ鳥、可愛いですね!

>コーエンは
こう続きます。『コーエンのボートだって、三十分より一時間の方が高い。短時間なら安くするべき。だから、間違えても特急や新幹線には乗りません』

>ハンザイシコー
『一番近くにいながら、安斉のハンザイシコーに気がつかなかった私が悪いのです』とか、その部分が『ボウリョクシコー』になったりの台詞です。どの『シコー』をシコーしてたんでしょう、台本作家さんは。

投稿: edc | 2006年12月12日 (火) 21:30

euridiceさん

あ、思い出してきました。寅さんのその台詞聞いたことがあるような気がします。

犯罪の場合は犯罪指向でしょうかねえ、一番ありそうなのは。暴力だと暴力嗜好もありですが。
ニュースの場合は極力聞き違えの起きそうな単語は使わないか、やむをえない場合はスーパーで補助することになっていますが、ドラマだと、そうもいきませんしねえ・・・

アゲアシ鳥はもっとグッと上まで上げてビールマン風にしたのを、今度作ろうかと。

投稿: TARO | 2006年12月12日 (火) 23:42

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