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2007年3月21日 (水)

ヘフリガー逝去

20070321haefligerjpちょっと遅くなりましたが、テノール歌手のエルンスト・ヘフリガーが、3月17日に亡くなられていたことを、ユルシュールさんとeuridiceさんのサイトで知りました。新聞に記事が載っていたとのことですが、ずっと忙しくて一面の見出しぐらいしか読まず、ネットも政治ニュース以外はほとんどノーチェックだったので。

「マタイ」をはじめとするバッハの数々、もちろんシューベルトの歌曲、ワルターとのステレオの「大地の歌」など名盤が数限りなくありますが、一つを選ぶとすればもちろんリヒターとの1959年の「マタイ受難曲」。そしてもう一つ、ヨッフム指揮コンセルトヘボウ管とのベートーヴェン「荘厳ミサ曲」を上げたいと思います(フィリップス)。前にも書いたかもしれませんが、アグネス・ギーベル、マルガ・ヘフゲン、エルンスト・ヘフリガー、カール・リッダーブッシュという4人の独唱者は、まさに「心から心へ」という言葉そのものの歌を聞かせてくれます。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

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コメント

ユルシュールさんのところで知りました。歌曲や宗教曲では聴いていても認識していなかったのですが、日本の歌では感動しました。ほんとうに「心」を感じさせてくれる歌だと思います。あとちょっとで米寿だったんですね。 

投稿: edc | 2007年3月22日 (木) 06:46

euridiceさん

ヘフリガーの日本の歌、ちょっと前にもNHK教育TVで放送していましたね。
ヘフリガーは親日家で日本の団体ともバッハを共演したりはしていましたが、それでも最初に彼が日本の歌のCDを出した時には、かなりの驚きでした。バッハ、モーツァルト、シューベルトといった、がちがちの保守本流のレパートリーの人だと思いこんでいたので。
アンコールでちょっと歌いますくらいの人は沢山いますが、本格的な取り組みは日本人歌手でもなかなか出来ないですものね。

投稿: TARO | 2007年3月22日 (木) 13:53

私の場合、あのCDがなかったら、ムカシの立派な声楽家のひとりとして名前を知っている程度のままだったと思います。あの録音で、特別な歌手の一人になりました。

投稿: edc | 2007年3月22日 (木) 17:47

ヘフリガーと言えば何年か前のMET来日時に特別コンサートでやった
「グレの歌」に、ナレーションで参加していたのではないでしょうか。
金欠で行けずあとで知り合いに『すごくよかった』と散々聞かされて
借金しても行くんだった…と思ったものですが。
ヘフリガーの訃報を目にし、またあのときの後悔の思いが…。

リヒターのマタイ以外は、フリッチャイの「後宮」など好きで聴いています。
「魔笛」はいまだに刷り込みのヴンダーリヒ以外なかなか受け入れられず聴いてないのですが。
CLAVES盤のシューベルト歌曲集も枯れた味わいが良く愛聴盤です。

投稿: ayame | 2007年3月23日 (金) 00:10

euridiceさん

そういうのって幸せな出会いですよね。
どんなに素晴らしい声や技術をもっていても、心に響かない限り、特別な歌い手にはなりえないですから。しかもその心に響く瞬間というのが、誰にも予測できないし、聞き手一人一人みんな違ってる。ヘフリガーの日本の歌については、そうした心に届いた聞き手が非常に多くいたんでしょうね。だから1発で終わらずに後続の企画がたてられた。
明らかに日本歌曲の録音はチャレンジだったと思うんですが、ヘフリガーにとってもそうした聴衆を得たというのは、とても幸福なことだったんじゃないかと思います。

投稿: TARO | 2007年3月23日 (金) 01:10

ayameさん

あ、忘れていましたが、そうでしたね。レヴァインはミュンヘンフィルとのCDでもヘフリガーを起用していますし、レヴァインの中に、この曲のナレーターは絶対にヘフリガーでなければというものがあったんでしょうね。

私もClavesのシューベルトは好きです。イェルク・エーバルト・デーラーとの録音ですよね。
オペラはあまり聴いてないんですが、私がオペラを聴き始めた頃はヘフリガーはもうほとんどオペラの舞台にはたたなくなってたし、録音も歌曲と宗教曲に限定されてたのが原因かと思います。
タミーノの刷り込みがヴンダーリヒだったら、これはもう抜け出せないですよね。あれは特別すぎます。

投稿: TARO | 2007年3月23日 (金) 01:18

ご無沙汰しておりました。ユルシュールです。
TAROさん、先日は弊ブログにコメントとトラックバック、ありがとうございます。
ごあいさつが遅くなってしまってごめんなさい。

私にとってはヘフリガー氏はリート(それもシューベルト)の印象が強いのですが、リヒターとの『マタイ』のCDを図書館から借りてテープにダビングしたものが家にあったはずなので、オフラインが落ち着いたら探してしっかり聴いてみようと思っています。彼が歌った“大地の歌”があるとは初めて知りました。ヘフリガーとマーラー……ちょっと意外な取り合わせ、という印象を受けますが、気になります。

投稿: ユルシュール | 2007年3月25日 (日) 23:40

ユルシュールさん、こんばんは。
私のところのブラウザは、タブでいくつかのブログが一斉に開くように設定してるんですが、まずeuridiceさんのブログのヘフリガーの写真をみて「おや、今日はヘフリガーの話題ですか。あとで、ゆっくり読ませていただきましょう」と思い、ユルシュールさんのページに移ったら「さよなら」の文字。ええっ!?というわけで、初めて亡くなられたことを知った次第です。

ワルターのステレオ録音の「大地の歌」は、たぶん私が最初に買ったヘフリガーのレコードだと思います。高校生の頃、この曲が好きで、ワルターのモノーラルとステレオ、バーンスタインのウィーン・フィルとの方と、3つ立て続けに入手して聞き比べてたりしてました。パツァークとヘフリガーとキング。全く三者三様の個性的な歌でしたが。
リヒターの「マタイ」はその後でした。これははじめてのマタイだったので、完全に刷り込みになってしまいました。

投稿: TARO | 2007年3月26日 (月) 01:01

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» エルンスト・ヘフリガー [雑記帳]
エルンスト・ヘフリガー(テノール、スイス1919.7.6-2007.3.17)については、たぶんシューベルトの「冬の旅」などのCDで名前と来日が多く、日本との関係が深いということなど、なんとなく知っていました。とても感動して、再認識したのは、いわゆる日本の唱歌をドイツ語訳したものを歌ったCDを聴いたときです。ドイツ語歌詞のなじみ深い歌が、日本語で歌われる以上に心に迫ってきて、胸がいっぱいになりつつ、驚いたものです。 日本の歌が、ドイツ語で歌われるのは受け入れ難いという向きもあるようですが、私は... [続きを読む]

受信: 2007年3月22日 (木) 06:46

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