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2007年5月11日 (金)

CDレンタルと著作権の問題

20070510jozenjijpデジタル録音用の機器やメディア(MD、音楽用CD-Rなど)の値段に上乗せされている、著作権料に相当するお金のことを、「私的録音録画補償金」といいます。

この補償金制度は相反する二つの立場から不備を指摘されています。

▼JASRACなどからは著作権侵害は多方面で行われていて、もっと補償金を獲れる網を拡げるべきという主張が。

▼そして一般の消費者からは、著作権法で認められている私的録音になぜカネを払わなければならないのかという不満や、JASRAC等が主張するiPodや汎用CDR等への課金は明らかに不当だという主張(これは昨年検討されて、課金はおかしいということで、とりあえず見送られました)、それに二重取りになっているものがあるのではないかという疑問などが出されています。

この補償金制度について見直しをすべく、文化庁では小委員会をつくって検討を重ねているわけですが、昨日10日その小委員会がひらかれ、CDレンタルの問題についてヒアリング等が行われました。

詳しくはこちらの INTERNET Watch の記事をお読みいただきたいと思いますが、JASRACサイドの主張は、レンタルCDの私的複製(借りたらCDRやHDDなどに録音してしまう)によってCDの売り上げ減という損害を受けているというもの。

これに対して日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合(CDV-JAPAN)専務理事の若松さんという方が回答しましたが、その内容はごくかいつまんでまとめると、

1)レンタルが行われているのは世界でも日本だけだが、CDの売り上げ減少は世界的な傾向で、レンタルが日本のCD生産量減少に結びついてるとは思われない。

2)現在のレンタル料には私的複製の補償金は含まれていない(つまり仮に今後補償金が上乗せされても、原則的には二重取りにならないということ)、

という2点です。

ただしレンタル料金のなかにはすでに著作権料が含まれています。私たちがレンタルした場合、アルバム1枚につき50円を著作権料として払っています。
つまり「聴く」という行為にかかわる著作権料は、ちゃんと払っているわけです。
たまたまレンタル屋に早く返したいから何かのメディアにコピーしたからといって、そこからもカネを徴収すべきだという考えは、私には強欲としか映りませんが、どんなもんでしょうか。

しかも必ずしも借りたからといって、コピーするとは限らないし。してもアルバム全体ではなく1、2曲ということも大いにあるでしょう。

おまけにこの私的録音録画補償金制度は、デジタル録音に関する制度であって、アナログ録音には適用されません。ですから私たちはカセットデッキを買っても、カセットテープを買っても補償金は払っていません。

まったく同じ行為をCDRで行った時には、すでに音楽用メディアを買った段階で補償金を払っているわけですから、完全に二重取りです。
なにか極端な不公平が出現するように思われます。

データ用メディアには補償金は上乗せされていませんが、JASRACではデータ用にも上乗せを主張しているわけですから、二重取りを目指しているということになるわけで、ちょっと矛盾が過ぎるようにも思われます。


なお若松氏は、レンタル事業者の立場として、この問題に関して以下のように述べています。
「レンタルCDからの私的録音が、CD売上減少の原因とは言えない。一部では、レンタルCDからリッピングした音楽ファイルがファイル交換ソフトなどに流通したり、レンタルCDから数十枚のCD-Rにコピーしてばらまいているという指摘も耳にするが、これらの行為を明らかにする根拠は出ていないので事実無根だと思う。また、CD購入層はシニア層にシフトしているが、レンタルCD利用者は若年層が大半。従って、レンタルCDからの私的録音を制約しても、CD 購入にはつながらない。むしろ、レンタルCDからの使用料を含めて、権利者に利益が還元されなくなる状況になりかねない。こうした実態を正しく評価した上で、今後の私的録音録画補償金制度の設計を行なって欲しい。」

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コメント

JASRAC,嫌い!(笑
違法ならちゃんと摘発すればすむことでしょうに.....

話題がそれますが、今までは、アップルストアで買ったものは、iPodに入れてしまうと戻せなかったのですが、コピーできるようになりましので、オペラの全曲盤から、一曲分買ってみました。
iTunesだけでなく、自分のパソコンにもコピーできますが、「保護されたオーディオファイル」となっていて、他のファイル形式、mp3等には変換できないようにガードがかかっています。
それにしても、ちょっとこの歌手のこのアリアが聞きたいというときには、本当に便利です。
買ったものは、ちゃんと「購入したもの」の項目に入ってますし、しまい忘れもないし....です。

投稿: keyaki | 2007年5月12日 (土) 14:03

keyakiさん

JASRACの目的は1円でも多く徴収することですから、摘発することよりも補償金の形で、どんどん範囲を広げていくほうが有利なんですよね。

インターネット上の著作権問題でも、これはあくまでも私の推測に過ぎませんが、見せしめ的に2、3のケースを摘発することはあっても、ネット上での音楽ファイル公開の一律禁止を求めるというようなことは無いはずです。
逆に「ネット上では著作権法違反がこんなに横行している」ということをアッピールして、「だから補償せよ」という形で、プロバイダーに払う料金の中から、補償金をとるという方向を目指しているのではないかと思います。
一つ一つのケースをつぶしていくよりも、その方がはるかに楽で、かつ利益は大きいですから。いずれそう主張してくることになると、予想しています。

でもこれは阻止しなければなりません。私たちが聴く音楽のほとんどは、JASRACとは無関係の18世紀や19世紀の作曲家の作品なわけですから、私たちが払うプロバイダー料から浜崎あゆみに金が渡るなんていうのは不愉快きわまりないわけで。

HDDでもiPodでも故障するということはあるので、コピー可能にするのは絶対ですよね。地デジのように録画できてもその機種じゃないと再生できないなんてのは、傲慢すぎるように思います。音楽に関しては世界的にコピーガードは外す傾向ですから、日本もその流れには逆らえないとは思いますが・・・

投稿: TARO | 2007年5月12日 (土) 16:15

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