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2008年2月16日 (土)

地味に復帰

20080216inmjpはたして継続して更新できるかどうか自信がないんですが、とりあえずブログ復活させたいと思います。
仕事が忙しかったことにくわえて、プライヴェートでもちょっと問題を抱えていて、一事はブログを閉鎖しようとも思ったんですが、なんとか大丈夫かなという状態まできましたので。

更新を休んでいた期間、コメントやメールを下さった方には、あらためて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
またもしプレッシャーを与えないようにと、あえてメール等を控えてくださった方がいらっしゃいましたら――と、勝手に架空の設定をするのも変な奴だと思われるかもしれませんが――御礼を申し上げます。

それからaostaさんから、クリムトの記事にTBをいただいたんですが、なぜかうまく入りません。ちょっと理由がわからないので、リンクで代えさせていただきたいと思います。aostaさんのサイトはこちらです。>クリック

ところで休んでいた間に、音楽界の大物が何人か亡くなられました。シュトックハウゼン、ジャズピアニストのオスカー・ピーターソン、江藤俊哉さん。keyakiさんのサイトで知りましたが、驚いたことにセルゲイ・ラリンも亡くなってたんですね。まだ若いのに。

オスカー・ピーターソンの名録音というのは数限りなくあるわけですが、中でも60年代に録音されたエド・シグペンとレイ・ブラウンとのトリオなどがいちおしの名盤ということになってるようです。

でも私が一番好きなのはライヴ盤の「フリーダム・ソング」におさめられた『ナイジェリアン・マーケットプレイス』。
この「フリーダムソング」という2枚組みのアルバムは、1982年の日本公演のライヴで、ジョー・パス、ニールス・ペデルセン、マーティン・ドリューという当時の彼のお気に入りのクワルテットによる演奏。このクワルテットによるステージは(「フリーダムソング」が収録された公演ではありませんが)私も聞いていますので、そんな意味でもちょっと思い入れがあります。しかしそうした個人的な感傷を抜きにしても、ここには60年代の活きのいいピーターソンとはまた別の、格調とか温かみとか包容力とか、人間としての大きさのようなものが感じられるように思います。

この『ナイジェリアン・マーケットプレイス』という曲は、とても叙情的でメロディアスな曲で、オスカー・ピーターソンは非常にしばしば演奏していますので、ほかのライヴ盤にもはいっていますし、この曲の名前をタイトルにしたアルバムもありますが、「フリーダム・ソング」での演奏には、上記のような部分が特に強く感じられ、感動をおぼえずにはいられません。まあ、ただの思い込みと言われれば、そうかもしれないんですけど。

江藤さんは私は生で聞いたことはなく、最初に録音(FM放送)で聞いたのも、なぜかヴァイオリンではなくヴィオラで別宮貞雄さんのヴィオラ協奏曲でした。この曲は71年の尾高賞受賞作で、今井信子さんのレパートリーとして有名です。
江藤さんのは74年N響定期公演のライヴ。なぜ江藤さんがヴァイオリンではなくヴィオラのための協奏曲を弾くつもりになったのか、しかもバルトークやベルリオーズではなくてこの曲を弾こうと思ったのかは知りませんが、非常に肉厚の艶やかな音色で、今井さんとはまた異なった魅力をひき出していたように記憶しています。当時オープンリールでエアチェックしたものはあるんですが、ぜひともCD化を期待したいものです。

映画界ではご承知のように市川崑監督も亡くなられましたね。ご冥福をお祈りいたします。

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コメント

復活おめでとうございます!
そうです。プレッシャーを気遣いあえてメールしませんでした(本当か?coldsweats01)でもTAROさんのブログを覗くのはもうほとんど日課になっていたので、新しい記事が無いといつもがっかりしていたんですよ〜。どうぞ無理のない程度に、これからもがんばってくださいね。

オスカー・ピーターソンの訃報は、ちょうどクリスマスの日にコンビニで買い物をしていたらレジに付いている電光掲示のニュースで流れていて、その場で一瞬固まってしまったのを覚えています。シュトックハウゼンの突然の訃報の後だったので、喪失感というのか、寂しさが更に募りました。シュトックハウゼンもピーターソンも私にとって原点のような存在です。シュトックハウゼンに初めて本物のアヴァンギャルドを見ましたし、ピーターソンを出発点として怒濤のようにjazzにのめり込みました。60年代の有名なアルバム「プリーズ・リクエスト(We Get Requests)」。それまで全くjazzを聴いてなかった訳では無いもののなぜかピンと来ず、前世紀の最後の最後に出会ったこのアルバムに完全にやられました。

年末には聞き納めとしてシュトックハウゼンの「グルッペン」や「トランス」、そしてピーターソンのソロアルバム「ソロ!!(My Favorite Instrument)」をかけました。音の喜びに満ちあふれるような1曲目"Someone To Watch Over Me" には聴くたびに心を揺り動かされます。

投稿: ayame | 2008年2月17日 (日) 02:05

僕は何回もまだかまだかとプレッシャーを与えてしまいましたが。TAROさんのブログ楽しませてもらっています。また楽しみが増えました。  

投稿: Bello | 2008年2月17日 (日) 08:52

おぉ、久々に"TARO'S CAFE" に"NEW"が点灯!飛んで来ました。

>セルゲイ・ラリン
基本的には、ルッジェーロ・ライモンディゆかりの歌手さんの訃報を記事にすることにしていますが、例外的に取り上げました。新国で彼の道化師を見るはずだったのにキャンセルだったこととか、以前ネット上で死亡説が流れたことがあったりしましたので.....

>江藤俊哉
NHK教育の「バイオリンのおけいこ」というタイトルだったか記憶が曖昧ですが、面白くて毎週見ていました。安川加寿子の「ピアノのおけいこ」も見てましたので、あの頃は、教育テレビをみるのが趣味だったのかなぁ....

投稿: keyaki | 2008年2月17日 (日) 10:05

祝!!復活bell!

投稿: Bowles | 2008年2月17日 (日) 15:06

“地味な復帰”おめでとうございます。って、おめでとうでいんかいな。
ま、ぼちぼちいきまっしょ。

>映画界ではご承知のように市川崑監督も亡くなられ・・・

それに、スザンヌ・プレシェット、ロイ・シャイダーですね。

最近は、仕事のBGMはオスカー・ピーターソンばっかりです♪

投稿: 十瑠 | 2008年2月17日 (日) 17:21

ayameさん

お気遣いありがとうございます。
シュトックハウゼン死去のニュースを見たときには、即ayameさんのことが頭に浮かびまし先生た。まさかシュトックハウゼンが亡くなるとはねぇ、、、ショックだったことでしょうね。
それにしてもリゲティや松村さん、伊福部さんなどここ2年ぐらい、20世紀作曲界の大物が次々と逝去してしまいましたね。

オスカー・ピーターソンが出発点というのは意外な気がします。ayameさんならもっと前衛的なものかなと思ってました。。。

投稿: TARO | 2008年2月17日 (日) 23:25

Belloさん

いえいえ、とても嬉しかったです。
今後はぜひともBelloさんの「つき」も、お裾分け戴きたいと。でも仙台ではあまりアンケートなんて見かけないし、やはりティッシュ程度でしょうか…

投稿: TARO | 2008年2月17日 (日) 23:32

keyakiさん

今後ともよろしくお願いします。
それにしてもラリンには驚きました。
私は彼のイタリア・オペラ歌唱は正直言ってあまり好きじゃないんですが、声そのものはとても素晴らしいものをもってましたよね。
唯一聞いた生の歌声はアバドの「ボリス」の時で、これは申し分なかったですが。

江藤さんや安川さんでは子どもの頃ですよね。教育TV少女だったんですね。

投稿: TARO | 2008年2月17日 (日) 23:50

Bowlesさん

ありがとうございます。こちらでもよろしく。
それにしても自分のブログだと言うのに、@niftyのコメント欄にフェイスマークが付いたなんて知らなかったので、すごく驚きました。confident

投稿: TARO | 2008年2月17日 (日) 23:55

十瑠さん

ご無沙汰しております。
ええっ!スザンヌ・プレシェットも!ロイ・シャイダーは知ってたんですが…
というわけでさっそく十瑠さんのサイトにお邪魔しました。

それでもう一人、今はじめて知ったんですが、「尼僧ヨアンナ」のイェジー・カワレロウィッチ監督も亡くなられてたんですか…。なんと…
もしかするとTVムービーかもしれませんが、カワレロウィッチ監督は2001年に「クオ・ヴァディス」のリメイクをしているみたいで、見てみたいなと思ってるんですが。

投稿: TARO | 2008年2月18日 (月) 00:05

お待ちしていました~ (*^_^*)
安川加壽子氏のピアノのおけいこ、私も見てましたYO!
この間古い楽譜を整理していたら、当時のテキストが出てきてビックリでした。

投稿: tsukune☆彡 | 2008年2月18日 (月) 00:48

>江藤さんや安川さんでは子どもの頃ですよね

もう、もう〜、もう〜TAROさんったら、そんなわきゃないっしょ。(笑
子供の頃からこんなの好きで見ていたら、今頃は....
とにかくヘタなリサイタルよりよかったですよ。おけいこというよりは、マスタークラスです。NHKもお金かけて新しい番組作るよりも再放送したら、かなりの反響だとおもいますよ。

それはともかく、最近、私の記憶の時系列がゴチャゴチャですし、いつ頃のことか気になったので、ちょっと調べてみました。それにしてもNHKアーカイブスは、まったく役にたちません。

tsukune☆彡さんは、おいくつの頃かしら?
もしかしたら、生徒で出演していたとか....

「○○のおけいこ」は、1962年から約20年間放送して、江藤俊哉は、1967年から1978年までNHKの「ヴァイオリンのおけいこ」に出演したとありますが、安川加壽子は、いつ頃なのかわかりませんでした。
tsukune☆彡さんがご覧になっていたのは、いつ頃だったのか教えて下さい。

投稿: keyaki | 2008年2月18日 (月) 10:02

私が見ていたのは、73年ごろから78年ぐらいまでです。
テキストを見たら、安川加寿子氏は77年10月~翌年の3月までの放送でしたYO!

投稿: tsukune☆彡 | 2008年2月18日 (月) 20:31

tsukune☆彡さん

ありがとうございます。ちょっと自信はないんですが、なんとか続けていければと思ってます。

こんな狭い範囲だけでも安川さんの番組、見ていた人が2人もいるとは!さすがは安川加壽子という感じですねえ。77年だとtsukune☆彡さんの場合はさすがに少年時代ということですよね。

投稿: TARO | 2008年2月18日 (月) 22:08

keyakiさん

あ、、、大人になってからなんですね。(汗
70年代のお二人って大巨匠で、テレビでレッスンってイメージがわかなかったもんですから、60年代の話だと思ったんですよ。
77~78年だと私は就職したてで、テレビどころじゃなかったかなあ。といっても就職したのはテレビ局だったんですけども…

投稿: TARO | 2008年2月18日 (月) 22:24

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