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2008年6月

2008年6月14日 (土)

岩手・宮城内陸地震、死者6人に

20080614akita いやあ、ホントに驚きました。
30年前の宮城県沖地震に比べれば、仙台市内の揺れはたいしたことがなかったものの、なんか朝の半分寝ぼけてる時にいきなりきたので、あわてふためいちゃいました。私が住んでいる仙台市宮城野区は震度5。まあ我が家はたまたま倒れたものも無かったんですが、必死でパソコンを押さえる程度には強力な揺れでした。

備忘のためにまとめておきます。

14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強、北海道から愛知県までの広い範囲で震度6弱から1の揺れを観測した。気象庁によると、震源地は岩手県内陸南部で、震源の深さは8キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.2と推定される。この地震で5人が死亡、155人が重軽傷。宮城県内で計11人が行方不明になっているとの情報があり、懸命の捜索・救助活動が続いている。
毎日新聞

死者はこの記事の時点からさらに一人増えているようです。

まだ被害の全容がわかっていませんが、空撮の映像を見ると、唖然とするほどの大規模ながけ崩れや道路の崩壊があったようで、震源近くの被害はかなり酷いようです。

また東北新幹線の仙台以北と秋田新幹線も終日停まっていて、私たまたま昨日まで秋田出張で、昨日の夜仙台に戻ってきたんですが、半日ずれてたら、新幹線に閉じ込められてしまうところでした。

月曜日に取材で栗原市の山の中に行く予定になってたんですが、道路が寸断されてるみたいなので、無理かもしれません。

写真:昨日の秋田市の空

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2008年6月11日 (水)

映画評論家の水野晴郎さんが死去 驚きの事実も!

20080611mizunojp ニュースでもやってましたので、すでにご存知の方が多いと思いますが、映画評論家でシベリア超特急シリーズの監督でもある水野晴郎さんが肝不全のため亡くなられました。76歳でした。

水野さんは2006年1月に自宅兼事務所で吐血して倒れ、一時は意識不明の重態に陥りました。このときは幸い回復して映画界に復帰。一度復帰後にテレビ出演したのを見ましたが、一気に老けた感じで往年の面影はまったくなくなっていました。
さらに昨年6月には階段を踏み外して背骨を圧迫骨折。12月にも自宅で転倒して肋骨骨折するなど、晩年は病気や怪我を繰り返していたようです。

私は基本的にテレビで映画を見ないので、水野さんは映画評論家の中でもわりと疎遠というか、関心が薄かった方かもしれません。
水野さんに関しては、むしろユナイトの宣伝部にいたときの活動の方に興味を惹かれるものがあります。

当時、というのは1960年代から70年代の初めにかけてなんですが、ユナイトが配給して大ヒットした外国映画の邦題は、水野さんがつけたものが多く、自他共に認める日本語タイトルをつける名手だったようです。

Wikipediaによればユナイト時代の水野さんが邦題と宣伝を担当した作品は、

    ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
    史上最大の作戦
    真夜中のカーボーイ
    夕陽のガンマン
    007/危機一発
    女王陛下の007
    夜の大捜査線
    チキ・チキ・バン・バン
    華麗なる賭け

などがあります。

もっとも「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」のダサさや、「夜の大捜査線」というほとんど映画の内容から離れてしまったタイトル(原題はIn The Heat of The Night『夜の熱気の中で』)、「危機一髪」じゃなくて「危機一発」とした国語的間違いなど、映画ファンの間からは水野タイトルには結構批判も多かったと思います。でもヒットしたんだから勝てば官軍ということで。

Midnight Cowboy は、そのまま訳せば「真夜中のカウボーイ」となるところですが、水野さんはカウ(牛)じゃなくてカー(車)にして「真夜中のカーボーイ」としました。これによって都会的なセンスが出て、映画はヒットしたというのが水野さんの自慢だったんですが、勿論これは映画ファンの批判の的でした。まあ、内容的に車とは何の関係もないし、カウボーイという単語に原作者は色んな意味を込めたわけですからねえ…

ところで訃報記事の中に驚くべき一行が!

 「映画って本当にいいもんですね」というあいさつで親しまれた映画評論家の水野晴郎(みずの・はるお、本名山下奉大=やました・ともひろ)さんが10日午後3時5分、肝不全のため東京都の病院で死去した。」(時事通信

なんだって!? 本名 山下奉大!???
山下奉大といえば、シベ超の主人公で、もともとは水野さんが映画「洛陽」の中で演じた山下将軍のフルネーム、山下奉文(ともゆき)の名前を一文字変えたもの。

顔がそっくりということで「洛陽」でこの役に起用された水野さんは、山下大将に対し強い思いを持っていたようで、その後自らが監督・主演した「シベリア超特急」シリーズの主人公にもした他、一文字変えた奉大(ともひろ)をペンネームとして2時間ドラマの批評活動までしていたのですが、あの・・・本名って???

解明しました。(<駄洒落じゃないから)
なんと驚いたことに水野さんは
「戸籍上の名前を改名していた!」
のだそうです(シネマトゥデイ

超ビックリです。
でもビックリはビックリですが、なんとなく水野さんなら、やりそうという気もしますね。やりそうというか、やったんですけど。

生前最後に見たDVDはポリス物の映画だったようです。いかにも警察マニアでもあった水野さんらしい最期といえるんじゃないでしょうか。ご冥福をお祈りします。

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2008年6月 8日 (日)

休日の秋葉原で通り魔、17人ケガ、うち7人死亡!

200806008akihabarajp (追記あり)

今日の昼過ぎ、休日の買い物客でにぎわう秋葉原で、
「車両が歩行者数人をはねた。(さらに)運転していた男が(車をおりて)、刃物を持って歩行者数人を切りつけた。警視庁は男の身柄を確保した。けが人は10人以上に上り、刺された6人のうち5人は心肺停止状態だという。」(毎日新聞)  

camera救護する救急隊員の写真>クリック

けが人のうち一人は警察官とのことです。(なお引用記事のカッコ内は筆者)

なにがどうなってるんでしょう。秋葉原は上京するたびに訪ねる定番コース。つい先日も出張帰りに寄ってパーツを買ってきました。私にとっては東京で一番馴染みで居心地の良い場所なんですが。こんな事件が起きるとは想像だにしませんでした。

   * * *

続報です。

「ナイフのようなもので次々と通行人らに切りつけた。警察官を含む17人が刺されるなどして負傷し、うち3人が死亡した。ほかに心肺停止の人もいる。警視庁は殺人未遂の現行犯で、本籍青森県、住所静岡県裾野市の職業不詳加藤智大容疑者(25)を逮捕。」
(以上共同通信

  * * *

死者の数が増えました。

「男女17人が負傷し、このうち男性6人と女性1人の死亡が病院で確認された。
 逮捕されたのは、静岡県裾野市富沢、職業不詳加藤智大容疑者(25)。警視庁捜査1課は同署に捜査本部を設置し、容疑を殺人などに切り替えて取り調べる。
 同容疑者は「人を殺すために秋葉原に来た。世の中が嫌になった。誰でもよかった」と供述。同日に静岡を出発したという。
 死亡した7人は19歳、20歳、29歳、33歳、47歳、74歳の男性と、女性(21)。」(時事通信

写真:秋葉原(先月)

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2008年6月 4日 (水)

iPhone は Softbank が獲得

20080604iphonejp 「この度、ソフトバンクモバイル株式会社は、今年中に日本国内において「iPhone」を発売することにつきまして、アップル社と契約を締結したことを発表いたします。」

Softbank のホームページからなんですが、心なしかわずか2行の発表がかえって誇らしげ(?)な気分を示してるような感じも。

Docomoかと噂されてたんですが、結局Softbank になったんですね。
もっとも INTERNET Watch によれば、NTTドコモはこの発表に関連し「引き続きiPhoneの発売に向けて検討を続けていく」とコメントしているそうです。

まあ私自身は今のところアメリカ製品は不買してるし、携帯はDocomoなので、どっちにせよあまりこのニュース意味は無いんです。せいぜい嫌韓厨のマカーが地団太踏むのが面白いくらいで。
どこか日本のメーカーがHDDを200Gぐらい積んで、無線LANとiモードが使えるスマートフォンを出してくれれば、すぐ買うんですけどねえ。

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2008年6月 3日 (火)

愛と哀しみのウギ

20080603geigekijp_2 指揮者のサヴァリッシュは、言うまでもなく世界の巨匠のなかでは、最も日本人におなじみの指揮者と言えるでしょう。同じ独墺系の指揮者でもベームやヨッフムなら曲のクライマックスに向けて白熱した演奏になることが多いのに、サヴァリッシュの場合そういうことはあまりないので、中には「常に水準以上の演奏を聞かせるというだけ」と酷評する人もいます。

確かにモーツァルトやベートーヴェンだと、そんな感じもなきにしもあらずですが、そんなサヴァリッシュの演奏の中で、絶対的な価値を持つのがブラームスとR・シュトラウス。

ブラームスという作曲家の管弦楽作品は、あの分厚いオーケストラを一塊にしてドライヴするやり方では、まったく魅力は出てこないのではないでしょうか。スコアを精密に分析してすべての要素をあまねく取り出し、最適のバランスで配置してこそ、あの複雑に織り成されたテクスチュアの隙間からブラームス特有の霧に煙るような叙情と憂愁が浮かび上がってくるように思われます。

そこがサヴァリッシュで聞くと完璧で、特に70年代のライブはいずれも最上級の名演奏で溢れています(ただし後にロンドンでスタジオ録音した交響曲全集などは、なぜかスカスカで魅力に乏しいものでしたが)。

私が中でも好きなのは、これもFMで放送されたものなんですが、スイス・ロマンド時代に演奏したシェリングとのヴァイオリン協奏曲。シェリングの気品あるヴァイオリンとともに、同曲中最高の録音ではないかと思っています。市販されてないのが残念ですが。

そしてそのサヴァリッシュがN響の定期でブラームスのヴァイオリン協奏曲を取り上げるとなったら、たとえヴァイオリニストが全然知らない人だったとしても、多大な期待を抱いてしまうというものではないでしょうか。

それはたしか1980年前後じゃなかったかと記憶してますが、ヴァイオリニストはイタリア出身のウト・ウギという青年。残念なことに私は生で聞くことは出来なかったのですが、FMで聞いたその演奏は予感がぴったり当たって、大変な名演奏となりました。

特に惹かれたのはウギの艶やかな音色。そして「さすがイタリア人!」と言いたいほどに、豊かに歌われる旋律。それでいながら決して野放図に歌いすぎない節度と落ち着き。
サヴァリッシュとの相性もよほどよかったのか、二人はその後ブラームスとベートーヴェンの協奏曲に加え、サヴァリッシュがピアノを弾いて「春」と「クロイツェル」なども録音しています。

イタリア人ヴァイオリニストの中でもより鋭くきびきびした演奏を行うアッカルドがコリン・デイヴィスと組み、よりリリカルなウギがサヴァリッシュと組むというのは、なんとなくうなずけるような気がしないでしょうか。         

          note    note    note

さてそれから約30年、そのウト・ウギが来日して円熟の境地で再びブラームスの協奏曲を弾くとなったら、これはもう期待せずにいられません。ちょうどうまい具合に土・日は東京に出張だったので、聞いてきました。オーケストラは大友直人指揮東京交響楽団(会場は東京芸術劇場)。もっとも実を言うとかすかに不安要素はありました。30年といえばかなりの時、もしかして、、、いや、まさかとは思うものの、もしかしてギトリス化してるんじゃないかという…

コンサート前半はイギリスの作品で、威風堂々第5番とマクミランの「イゾベル・ゴーディの告白」。イゾベル・ゴーディというのは魔女狩りの犠牲になった女性の名前で、曲は大変にわかりやすい面白いもの。オーケストラはこの曲に全力を傾けたようで、弦は透明感と力強さを兼ね備え、管・打楽器も素晴らしい表現力で応え、期待以上の名演になりました。

そして後半のブラームス。まずオーケストラが奏でる第1主題からして、前半のマクミランとはうって変わった濁った音色。やはりイゾベル・ゴーディーで力尽きたのでしょうか?大友さんの音楽作りも、上で私が否定した「オーケストラを一塊にしてドライヴする」やり方。なんだか厭な予感・・・

でもそこまでは序の口でした。ウギのヴァイオリンが入ってきた瞬間、衝撃が・・・
ショボイのです、音色が。音量も弱くオケにかき消される時もあって。いったいあの艶やかなウギの音色はどこにいったんでしょうか。

そして最も問題なのは、高音域になると音程がおかしくなり、全部の音がぶら下がってしまうことで、ちょうど年取った歌手が高音域だけ音程が取れずに、音痴状態になるのに似ています。そんなことがヴァイオリンでも起きるんでしょうか???

カデンツァになると大分持ち直してきましたが、やはり高い方の音程が駄目。第二楽章はまあまあ。終楽章は大変に情熱的な演奏で、それはそれで聞くべき部分も随分あったように思いますが、どうしても潤いを欠いた音色と音程が気になって、とても楽しめませんでした。
ウギは1944年生まれなので、まだ64歳。ギトリス化するにはいくらなんでも早いんじゃないかと思うんですが…。会場はブラヴォーも出て、万雷の拍手。私はあまりのショックで、全曲が終わってもちょっと立ち直れないほどでしたが、聞き巧者の聴衆の方々は個性を楽しんだということなんでしょうか。

東京芸術劇場の写真は東京発フリー写真素材集さまから

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