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2008年7月29日 (火)

ホルスト・シュタイン逝去

20080729steinjp また巨匠が一人・・・

指揮者のホルスト・シュタインが亡くなったそうです。80歳でした。
いまちょっと長い記事を書いている時間がとれないのですが、N響との数々の名演、そして私にとっては、ウィーン国立歌劇場初来日公演での、リザネックとの「サロメ」が何よりも忘れ難い思い出です。

どうぞ安らかにお眠りください。

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コメント

やはり氏の「パルジファル」を聴けなかったのが心残りです。

長くヴィーンの復活祭名物でしたから、「まあそのうち」などと吞気に構えてたのが間違いでしたね。

97年の復活祭にガル監督の尽力で、バスティーユの「パルジファル」新演出の指揮に予定され楽しみにしていたものの、「健康上の理由で」キャンセルされ、ジョルダン父が代役でした。
当時はまだ60代だったはずですが、そう言えばその後活躍をあまり耳にしないまま、この日になってしまいましたね。

折りしも今年のバイロイトは「パルジファル」新演出で、ガッティと藤村というから、一瞬感慨に捉われましたが、まだシュナイダー、ヤノフスキ、ティーレマンといった人達もいるし、ブーレーズだって60年代からバイロイトで「パルジファル」振ってたわけだから、特に時代の転換を云々するには及ばないですね。

個人的には「パルジファル」はブーレーズや先日のパリのヘンヒェンみたいな分析的タイプの演奏が好みですが、そういう趣味の人でもシュタインの「パルジファル」には感動してたもんで。
「指環」は見事だったヤノフスキでも「パルジファル」となるとちょっと薄っぺらかったですしね。

投稿: 助六 | 2008年7月30日 (水) 06:58

夏バテではなくお忙しいだけでしたか....安心しました。それにしても毎日蒸し暑いですね。
TAROさんもご存知のようにキューピーさんとライモンディは共演してますので、私も訃報を書かなくては。情報ありがとうございます。

投稿: keyaki | 2008年7月30日 (水) 09:43

指揮者という以外、どういう人物なのか全然知りませんが、写真とか映像を見ただけでも、一度見たら忘れない異形の人という感じです。

ホフマンもシュタインの指揮の公演にたくさん出ています。

投稿: edc | 2008年7月30日 (水) 20:27

助六さん

日本での最後の演奏もN響との演奏会形式「パルシファル」3幕でした(1998年2月)。私は生は聞けなくてFMで聞いただけですが、実際にステージを見た方によれば、もうほとんど棒の動きもなかったそうです。でも取り出してくる音は凄くて、N響の方もブログにこの音は録音では入らないとか書いてましたね。

この最後の来日のかなり前から、シュタインは相当身体の調子が悪いらしいという噂が伝わってましたが、パリのキャンセルを受けての話だったんでしょうね。
結局ナタリー・ドゥセが出演したウィーンの「無口な女」プレミエあたりがメイジャーどころではシュタインの最後の輝きになるんでしょうか・・・

80歳というのは指揮者としては若いとすらいえますし、クレンペラー、朝比奈、ベーム、ヨッフム、ヴァント、チェリビダッケ、カラヤンら、ほぼ亡くなる直前まで現役として活躍してた人たちを考えると、シュタインが70歳ぐらいで引退同然になってしまったというのは、なんだかとても不思議な気がします。
某様の mixi にも書いたんですが、引退して数年後に、ある筋から「シュタインのキャリア末期には指揮台上でも認知症のような感じになる時があってヤバかった」という話を聞きました。そういうことだったんでしょうかねえ…

投稿: TARO | 2008年7月31日 (木) 23:58

keyakiさん

ありがとうございます。ご心配をおかけしました。
RRとシュタインの共演といえば、ジュネーヴの「ドン・ジョヴァンニ」ですよね。これは録音で聞けるものの中では私のベスト「ドン・ジョヴァンニ」ですので、是非とも正規のライヴ盤が発売されて欲しいものです。(もちろん部分的に見れば、レポレッロはディーンよりもヴァン・ダムの方がとか、オケがウィーン・フィルだったらとか色々あるんですが。)

シュタインは本記事に書いたウィーン来日の「サロメ」とこの録音とを聞くまでは、勿論嫌いな指揮者ではありませんでしたが、本当の素晴らしさは判っていませんでした。このDGも聞く前まではサヴァリッシュのミュンヘン・ライヴのほうが、女声3人が揃ってるので、圧倒的に良いだろうと思ってたんですが、すでに序曲でノックアウト。

投稿: TARO | 2008年8月 1日 (金) 00:08

euridiceさん

名前もホルシュタインを連想させるので、相乗効果ですよね…。私の知り合いは「牛さん」と呼んでました。
シュタインの場合、オケから引き出す音の充実感、輝かしさ、力感といったものが凄いので、録音には入りきらないタイプの最右翼だったと思います。
ホフマンとシュタインによる録音って、聞いたことがないんですが、とても興味深いですね。まあホフマンの歌唱にはシュタインのような指揮者よりも、やはりカラヤンの繊細で精緻な音楽作りが一番合ってるような気はしますけども。

投稿: TARO | 2008年8月 1日 (金) 00:20

ライモンディとは一回だけの共演のようです。記事を書きましたので、記事中にリンクとTBをさせていただきました。音声ファイルもアップしましたので、お時間のある時に、覗いて下さい。

投稿: keyaki | 2008年8月 2日 (土) 20:38

keyakiさん

TBとリンク、ありがとうございます。
1回だけだったんですね。シュタインはモーツァルトのほかのオペラは勿論、イタリアオペラも振ってる人なので、もっと共演があってもよさそうなものですが。
では、続きはそちらで。

投稿: TARO | 2008年8月 3日 (日) 14:09

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» 訃報:指揮者のホルスト・シュタイン(1928.5.2 -2008.7.27 ドイツ) [ keyakiのメモ、メモ...]
 指揮者のホルスト・シュタインが、2008年7月27日、スイスの自宅で亡くなりました。満80才でした。1996年、病気のためバンベルク響を離任、1999年プラハの春音楽祭客演中に倒れ、活動休止状態となっていたそうです。ご冥福をお祈りします。 ルッジェーロ・ライモンディとの共演は、1980年9月ジュネーヴ大劇場での《ドン・ジョヴァンニ》一回だけです。ホルスト・シュタインは、1980〜1985年の間、スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督を務めていましたが、この公演は、ユーグ・ガル(Hugues R Gall... [続きを読む]

受信: 2008年8月 2日 (土) 20:30

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