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2011年3月21日 (月)

その時なにを聞くか

ネットのBBSで今回の震災についての発言で株を上げた人、下げた人みたいなのがあったので、フ~ンなんて思いながら読んでました。ま、いろいろですよね。下げた人の代表はもちろん石原ですが、上げた人の代表 多田あさみ というグラビア・アイドルを私は知りませんでした。20代前半でグラビアの他、女優とか他のアイドルのプロデュースとかバーの経営(!)とかいろんなことやってるんで、そもそも頭のいい人なんでしょうね。

この人が作った「大人の千羽鶴」という言葉が、大きな流れを生み出したようです。公式ブログを見ると文章もなかなかな感じ。(もし万一、若い女性のセクシー・ショット――というほどのものでもないが――が嫌いだと言う人がいたらクリックしないように。)

すごく長いイントロダクション

Photo_2さて、私も1年前ぐらいからでしょうか。遅ればせながら iTunes でのライブラリーの整理を始めました。もとになっているのはまずCD。そしてFMなどから録音したコンサートやオペラのライブ録音のコレクションのテープとCDR。別々のリストを作って整理しています。

それらはいずれもまずWAVファイルに変換して、オリジナルとして保存し、さらにロスレス圧縮したものをバックアップとして保存しています。で、そのロスレスのファイルを iTunes で整理しているわけですが(あくまでも整理だけ。どうも iTunes ――というか Quick Time は音が悪いような気がするので、実際に聞くのはロスレスのものはfoobar2000で、WAVはONKYOのソフトで聞いています)、その整理が遅々として進みません。

特にFMのエアチェックは高校生の頃からやってるので、とんでもない数のテープがたまっていて(幅一間の押入れの上半分全部)、ちょっと整理し尽くせるかどうか先が見えません。今のところ出来ているのは過去1年分ぐらいで、ということはあと40年分残っているので、多分私の寿命のほうが先に来てしまうことでしょう。

900900いま私は仕事の本数を抑えているので、朝から晩まで仕事してて休むのは年に3日ぐらいだった昔に比べると相当ヒマなんですが、にもかかわらずなぜそんなに進まないのかというと、ちゃんとコピー出来てるか一つ一つチェックしてる事の他に、エアチェックものにもいちいちCDジャケットのようなアルバムアートを作成して添付してるからというのがあります。

2最初は単にアーティストの写真や、オペラの舞台の画像に文字をのせてただけなんですが(例:上 クリックすると大きく)、だんだんそれでは物足りなくなって多少工夫を加えてみたり、小さな画像しか見つからないときは組み合わせてデザインしてみたり(右上 クリックすると巨大に)、ついには演奏家の写真にも飽きてなんかいろいろやってみたりと(左 同)、こんなことをしてるのでなかなか進まないのでした。

それでもCDの方は結構順調で、CDリストとエアチェック・リストと合わせれば基本的なレパートリーは iTunes に入りました。一通りの曲はPCを起動すれば聞けるという状態になっています。

その時なにを聞くか

数日間の停電が終わりPCが起動できたとき、たしかに私は音楽に飢えていたように思います。FirefoxよりWebメールのチェックより先に、iTunes をクリックしていました。(その後インターネットに接続するものの、断線していることを知ってガックリする。)

しかし私の中には、妙に冷静で外から自分を俯瞰しているもう一人の自分もいました。いったい私はこの非常事態のさなか、音楽から遠ざけられた数日間のあと、最初に何を聞きたがるのだろうか?自分自身の選択にとても興味があったのです。

答えは我ながら全く意外だったのですが、最初に選んだのはオーレル・ニコレが演奏するバッハのフルート・ソロのためのパルティータBWV1013でした。
そのCDからニコレとリヒターによるバッハのフルート・ソナタを少し聞いたあと、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番(アンネローゼ・シュミット)と13番(エマール)を聞きました。

ロマンティックな音楽は聞きたくない気分でしたし、現代音楽もお呼びじゃない感じはしてました。でもバッハというのはあまりにも意外でした。私はモーツァルトは好きですが、バッハは特に好きな作曲家ではないのです。(もちろん嫌いではありません。)

翌日はショパンを聞いて(ダン・タイ・ソンとユンディ・リ)、そのあとエディット・マティスの歌う「エクスルターテ・イゥビラーテ」を聞きました。別に踊りたい気持ちや喜びたい気持ちはありませんでしたが。

ブラームスやマーラーのような濃厚な音楽は、いまだにあまり聞きたくありません。

それにしてもなぜバッハなのでしょう?
これは<私がバッハを選んだ>というんじゃなくて、<バッハが選ばせた>と考えたいと思います。でもバッハの音楽のうちのどんな要素が?となると、バッハの音楽はあまりに広くて深く、考えるにもなんかお手上げ状態です。

※ 神尾と諏訪内の画像は近日中に消します

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コメント

電気が通じて以降もソファで仮眠するような生活が続いていて、まだじっくり音楽を聴き込もうという体制が整えられないのが実状です。やはり音楽には飢えてきますね。NHK-BSで名曲探偵アマデウスという番組があるのですが(ご存知ですか?)昨日の放送ではBCJのマタイ受難曲を取り上げていて、なんとも心が洗われる思いがしました。バッハの音楽には確かになにかがありますね!

投稿: ayame | 2011年3月21日 (月) 20:29

私も、エアチェックしたカセット・テープをどうしようか悩んでいます。現在、OPPOのユニヴァーサル・プレイヤーを使っているので、MP3も再生可能なのですが、デジタル・ファイルに変換するのが面倒なので、放置したままです。

 ><バッハが選ばせた>と考えたい

私も、「少しだけ聴きたい」という時に、バッハの録音を選ぶことが増えました。特に、器楽曲。
どうしてでしょうねぇ。

投稿: ももんが | 2011年3月21日 (月) 22:09

ayameさん

あたふたしているうちに、そろそろ受難曲の季節になるんですね。今年の復活祭は来月下旬のようですが。BSは映らないんですが、その番組名だけは聞いたことがあります。

私はなぜか地震以後ヘッドフォンで聞くことをやめてしまいました。もしかすると一人の世界に入り込んでしまうことに、不安感を覚えるようになっちゃったのかも。

>バッハの音楽には確かになにかがありますね!

感情にまつわりついてくるような音楽を選ばないだろうことは、十分に予測がついてました。でも例えば同じバロック音楽ならヘンデルもテレマンもシュッツもあるのに、なぜバッハか?う~む、その「なにか」は何なのか…

投稿: TARO | 2011年3月21日 (月) 22:20

ももんがさん

>OPPOのユニヴァーサル・プレイヤー

こういう製品があるんですね。凄いですね。もう何でもOKな感じでしょうか。
デジタル化って面倒なんですけど意外と楽しいですよ。あのコンサートはアンコールにこんな曲を演奏してたのかとか、前はかったるい演奏だと思ってたけど、ちゃんと聞くとすごくスケール大きくていい演奏だとか、いろいろ発見があって。

全部HDに入れちゃえば、災害で逃げるときにもハードディスク1個持てばOKだし。

ただmp3で整理するのは止めたほうが。
WAVだとギャップレス再生出来ない可能性があるので、オペラを聞く方はロスレス圧縮がメインにならざるを得ないと思いますけど、幸いこのプレーヤーはFLACに対応してるみたいですし。

>どうしてでしょうねぇ。

そう。謎なんです・・・

投稿: TARO | 2011年3月21日 (月) 22:39

24日に佐渡裕氏が仏国立管の定期に登場し、冒頭にバッハの組曲3番の「アリア」が演奏された後、灯りを落として楽員は起立し一同黙祷となりました。

私には災害後最初のコンサートでしたが、常連さんによるとかなりのコンサートで同様の黙祷が行われてたようです。

平凡な選曲とも言えますが、この辺に落ち着くのは良く分かります。
何でかは分かりませんが、バッハにはヘンデルやテレマンはおろか、シュッツにさえない、感性を通り越して深奥に平安をもたらしてくれるような包容力がありますもんね。

投稿: 助六 | 2011年3月26日 (土) 12:03

助六さん

小澤さんも誰かの追悼のような時は、必ずこの曲ですね。
今回各地のオーケストラが哀悼の意を表してくださっているようですが、ベルリン・フィルの選曲はちょっと意外でハイティンク指揮でルトスワフスキーの「弦楽のための哀悼曲」(もともとのプロのウェーベルン「夏風の中で」にかえて)でした。

>感性を通り越して深奥に平安をもたらしてくれるような包容力

いまシェリングとヴァルヒャのヴァイオリン・ソナタを聞いていますが、私の心は地震から2週間たってもまだ平安を必要としてるのかもしれません。

投稿: TARO | 2011年3月26日 (土) 14:02

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