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2011年4月17日 (日)

桜が満開

20110417_1 仙台は桜が満開になりました。気象庁発表は15日が満開日だったのですが、昨日16日が一時小雨が降った上、やたら風が強く、お花見にはイマイチの天気。今日は晴れて気温も高かったので、花見客がどっと繰り出した模様です。

この写真は仙台市の代表的な桜の名所の一つ、榴岡(つつじがおか)公園。桜の名所なのに榴ケ岡とはこれいかにといった感じですが、これは単にそのあたりの地名が公園の名につけられたのであって、ツツジの名所ではありません。ちなみに現在のこの公園の住所は宮城野区五輪。宮城野区榴岡は、この公園より仙台駅よりの地域になります。

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20110417_2 さてこんなショッキングなニュースが。

米国の名門オーケストラ、フィラデルフィア管弦楽団(The Philadelphia Orchestra)は16日、破産宣告を申し立てると発表した。米経済が低迷する中、大規模なオーケストラの破産は同国で初めてとなる。

 フィラデルフィア管弦楽団の広報は「今晩のものも含め、すべてのコンサートは予定どおり行う」と述べ、当面のプログラムには変更がないと発表した。
AFP BB Newsより

20110417_3_2 う~む。フィラデルフィア・オーケストラが破産ですか…
1970年代にクリーヴランド市が破産したときに、「市も破産するんだ」と驚いたものですが、オーケストラも破産するんですねえ。まあ、当然といえば当然なんですが。

それにしてもフィラデルフィアのような名門が、どうしたんでしょう?破産するほど観客動員数が落ちるとは考えにくいので、スポンサーが離れてしまったのでしょうか?
(A)リーマン・ショック以降の経済の低迷で、アメリカの企業に余裕がなくなった。
(B)音楽監督らに集金能力が不足していた。
(C)他の分野に投資して失敗した。
などの可能性が考えられますが、まあ(A)なんでしょうね。

20110417_4 フィラデルフィア管は現在のデュトワ(首席指揮者兼芸術顧問)に代わって、来年からヤニック・ネゼ=セガンが音楽監督になる予定です。これまでのフィラデルフィアの音楽監督は全員、巨匠指揮者またはスター指揮者だったので、ネゼ=セガンのような才能にあふれた若い指揮者を呼んで、オーケストラが新たな境地を切り開くのかと思ったら、なんとも…

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コメント

どう解釈したらいいのかと興味引かれ、少し検索してみました。

端的に言えば、オケそのものがすでに破産したというより、オケ財政がこのままではにっちもさっちも行かない状態に陥るため、最悪の事態(清算とオケ解散)を避けるためには、連邦破産法11条による破産手続きを開始するのが最も有効な解決手段と理事会が判断し、楽員もそれに同意したということみたいですね。

11条手続きを使えば、事業つまり演奏活動と給与支払いを継続しながら、債権者との交渉を進めて再建を図ることが可能になる。

現在の財務状態はどんなかというと、オケは負債は抱えていないものの、損益は大赤字で、運転資金はあと2ヶ月でつまり6月に枯渇し、今シーズンの赤字総額は1450万ドルに昇るということ。

それでこうした財務状態に至った理由は、
-入場券収入減
16日のジンマン指揮マーラー4番の演奏会も空席多かったとか。
-寄付減
-給与引き下げと人員削減にもかかわらず諸経費増、特に年金費用増
年金費用は08年から09年に980万ドルから1890万ドルに増、
一方歳入は5310万ドルから2940万ドルに減。

やっぱり危機でスポンサーもチケット売り上げも減る一方、年金費用は増えるばかりということですかね。

しかし、オケはなおかなりの寄付金と資産を有しており、資産評価の方法や本当に11条手続きに訴える必要があるのかという点については異論もあるようで、こんな資産(1億4000万ドルの寄付)を持ちながら倒産手続きを開始する例は見たことないなどと言う弁護士や、マーネジャーは新スポンサー開拓などの可能性を尽くしていないといった楽員からの批判もあるとのことです。

破産手続きで主な交渉対象になるのは、演奏会場を所有するキンメル・センターとの賃貸料と楽員・旧楽員との年金条件のようですから、この点での交渉を有利に進めるために敢えて取った選択という面があるのかも知れません。
最初は反対していた楽員も、結局反対投票をしたのは75人中5人だけだったということですから、多くの人はやむを得ないとの判断に至ったということなんでしょうが。

オケは近く、1億6000万-2億1000万ドル規模の資金収集キャンペーンに乗り出すとも報道されています。

まあとりあえず、定期演奏会が中止になったり、オケが解散に瀕することはないようですし、むしろ間近には破産手続き開始の結果、待遇見直しを嫌う優秀な楽員が、他のオケへの転出を図ることが懸念されてるとのことです。

破産手続きを使った米オケは既にあるそうですが、さすがに名門オケでは初めてだそうで、米オケと事情は異なるけれど、コンセルトヘボウやラムルーも一時危機が叫ばれながら存続してますから、「こけおどし」であることを祈りたいもんですね。

僕はオーマンディの実演は聴けず、フィラデルフィアはムーティ、サヴァリッシュで数回聞きました。ムーティの頃は「もの凄くうまい」と散々聴かされたほどじゃないななんて思いましたが(それでもちろん並みの欧州オケの比ではないうまさでしたが)、サヴァリッシュ就任後数年はたいへんよい状態だったと思います。最後に聞いたのは04年にエッシェンバッハ指揮のブルックナー7番ですからもうだいぶ前になりますが、依然優秀なオケでしたね。その後デュトワの指揮では聞いたことがありません。
ネゼ=セガンは、仏国立管で聞いた後、特に今シーズン初めにロッテルダム・フィルとやったマーラー2番には好印象を与えられました。マーラーのアクも出る一方精緻で透明さを保ってて。

投稿: 助六 | 2011年4月18日 (月) 14:13

助六さん、詳細な情報ありがとうございます。

う~むむむ。こんな倒産がありうるんでしょうか。なんか日本人の常識からだと、ちょっと考えられないような。

負債もなく、(枯渇しそうだとはいえ)資金もあり、1億4000万ドルの寄付があって、「倒産」を選択するって・・・@_@;;

>1億6000万-2億1000万ドル規模の資金収集キャンペーンに乗り出す

見込みがあるから乗り出すんでしょうけど1ドル80円で計算しても、160億… くらくらしてきました。

景気の低迷や、クラシック自体の人気薄、アメリカのオケはユニオンが強くてレコーディングなどにレコード会社が起用したがらない、etc.で収入減は予想できましたが、入場料収入も減というのは驚きでした。昔、まだアカデミーのオペラハウスを定期会場にしていた頃に定期を聞いたことがあって、全然無名の若手指揮者でも、ほぼ満員に近く客席は埋まってましたが、いまではジンマンのマーラーですら、空席が目立つんですか…

>マーラー2番には好印象を与えられました。

今年のはじめぐらいでしたか、NHK-FMでネゼ=セガンがカナダのオーケストラを振って、やはり「復活」を演奏したのを放送してました。カリーナ・ゴーヴァンのソロ目当てで聞いてたんですが、全体にとても素晴らしかったです。

投稿: TARO | 2011年4月18日 (月) 22:41

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