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2011年12月

2011年12月31日 (土)

大晦日

20111231 まもなく、今年も暮れようとしています。
ああ、、、、、、なんという年だったんでしょう。

はやかったのか、遅かったのか判らないような一年でした。「年が明ける」というのがこんなにも嬉しいものだったとは。どうか来年こそは良い年になりますように。――といっても、宮城県民にとってはどこをどう転んでも、今年ほど悪い年になることはないでしょうから、安心ですが。
(写真は荒浜海岸の堤防にたって海を眺める人。)

震災がらみを別にすれば、私にとっての極私的ビッグ・ニュースはブログの再開でした。いつもお読みくださってる皆様、そして暖かいコメントをくださる皆様にこころからの感謝を。

それでは、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

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2011年12月30日 (金)

荒浜の今

津波で壊滅的な被害を受けた仙台市・荒浜地区。過去にも写真でお伝えしていましたが、今月も2回ほど行く機会がありましたので、動画を撮ってきました。荒浜と蒲生の中間にある新浜地区の様子(これは10月)も冒頭にくっつけてあります。

ただし7分半もかかるので、暇を持て余してる方、もしくはホロヴィッツのショパンとバックハウスのシューマンを聞きたい方はどうぞ。

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2011年12月29日 (木)

「辛い別れ」アン・マレー ~思い出の名盤・47

20111229_anne_murray なんだか「思い出の名盤」と言うより、単なる「私の好きな曲」になりかけていますが。
オリヴィアが最初は嫌いだったのに対して、アン・マレーは最初のヒット曲「スノーバード」を聞いた時から、惹きつけられました。といっても「スノーバード」という曲自体は昔も今もあまり好きじゃないんですが、アン・マレーの声がなんとも魅力的だったのです。

彼女のアルトの声――あ、有名なイギリスのメゾ・ソプラノとは別人です。こちらはカナダのカントリー歌手――はメロウな心地よい響きを伴っていて、たぶんハ調長音階を歌っただけでも人をひきつけるだろうと思われますが、それに加えて歌がとてつもなく上手い。淡々と歌うタイプですが、その中に千変万化する心理の綾、感情の襞が表現され、そしてそれらを常に広く大きな人間性のようなものが包み込んでいるのです。

そんなマレーの特徴が100%出切ったのがこの「辛い別れ」でした。全米で第一位になり、グラミー賞の最優秀女性ポップ・シンガーを受賞しています。
「辛い別れ」は日本語タイトルがちょっとマズイと思いますが、原題は You Needed Me 。
I need You でも I needed You でもなく、 You Needed Me 。

歌詞は曲の主人公のストーリーを詳しく説明はしていないのですが、なにかで挫折しどん底にいた女性が、「あなたは私の涙を拭い、立ち直らせくれた。私を引き上げ、尊厳を与えてくれた。あなたが私を必要としてくれたから」

歌詞は一部を除いて、総て過去形で書かれていて、それが邦題の由来になってるのでしょう。なんらかの形で(死んだとか)二人は別れざるを得なかったのだと思いますが、歌詞からははっきりしません。途中1箇所だけ、I'll never leave, why should I leave? という歌詞が出てくるので、むしろ現時点での強い愛情を歌った歌と捉えるべきという説もあるようです。

今年は「回転木馬」の「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン」が有名になりましたが、この You Needed Me も、今年にふさわしい曲だったんじゃないかと言う気がします。

You gave me strength to stand alone again
To face the world out on my own again
You needed me, you needed me

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2011年12月28日 (水)

「フィジカル」オリヴィア・ニュートン=ジョン ~思い出の名盤・46

20111229_olivia_newtonjohn 最初はオリヴィア・ニュートン=ジョンのことが嫌いでした。声出てないし、歌も特に上手くないし、たんなるかわい子ちゃんアイドル歌手だと思ってたのですね。
グラミー賞を受賞した「愛の告白」は確かに名曲ですが、オリヴィアよりも例えばグレン・キャンベルの日本公演ライヴ盤(たしかCD化されてないはず)に入ってる歌唱のほうが、深みも情感も遥かに上と聞きました。

「グリーズ」「ザナドゥ」と続いた主演映画もあまり興味をもてず、どうでもいい歌手ナンバー・ワン。――と思ってたのですが、81年突如彼女は新しい路線を開拓。「あれえ、オリヴィア・ニュートン=ジョンってこんな歌も歌えるのか」と、私だけでなくファンも驚かせました。

それがアップテンポのノリの良いリズムに乗った「フィジカル」。同じディスコ調でもビージーズ系統のいかにも夜の街で踊り狂ってる雰囲気の曲には興味がなかった私も、健康的で明るさと伸びやかさを持ったこの曲にはすっかりはまってしまいました。
ジムでレオタード姿になった彼女が出演するPVもなかなかの作りで、特にヒーハーしながらエクササイズしてるオデブちゃん達が、曲の後半ではマッチョになって現れるという楽しさ。マイケルの「スリラー」のような巨額の制作費をかけなくても、アイディア次第で面白いクリップは作れるという見本のような出来でした。

「フィジカル」はアルバムの他の曲も高水準で、やはり80年代のポップスを代表する1枚なんだろうと思います。
すっかりオリヴィアを見なおして、初期の曲をあらためて聞くと、歌が下手というのは私の偏見で、実は彼女は歌がうまかったのですね。「カントリー・ロード」など、そこはかとない哀愁が胸にしみる実に良い歌です。この曲が帰りたいんだけど帰れない故郷をうたう、寂しい歌だったというのは、本家のジョン・デンヴァーよりもむしろオリヴィアの歌のほうが切実に感じられるように思います。

オリヴィアは1978年、2度目の日本ソロ公演を行う予定でしたが、壱岐の漁民がイルカを「虐殺」してることに抗議して、公演をボイコットしました。しかしその半年後に、壱岐のイルカ駆除の原因が、漁民の生活の糧であったブリ漁がイルカのせいで危機に瀕したせいであることを知り、考えを変えて公演を行いました。更にその際イルカと人間が共存できる研究の為にと、千葉県の海洋生物研究所に2万ドル寄付しています。

これをどう考えるかは人によって異なると思います。反対派の意見もちゃんと聞き、自分の考えに至らない所があれば改めることができる、柔軟な考えの持ち主という見方も出来ます。
所詮、一時の興奮でボイコットはしてみたものの、世界第二の市場である日本を失いたくない気持ちのほうが勝ったいい加減な人という見方もできるかも知れません。そういえば動物愛護発言の直後に、空港に待ちかまえていたカメラマンに豪華な毛皮のコート姿を撮られて顰蹙を買ったりという事件もありました。

どちらの立場をとるにしても、シーシェパードのような狂信的な人たちと一緒くたにするのはかわいそうでしょう。来日公演でも「ドルフィン・ソング」を歌ったりしてるようですから、彼女もイルカ保護の精神はずっと訴えたいと思っているんでしょうし、彼女のファンも立場と主張を十分に理解してコンサートを楽しんでいるのだろうと思います。

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2011年12月27日 (火)

美術館が寄付呼びかけ

20111227_bansuidori 仙台市に福島美術館という小さな美術館があるんですが、ここが震災後再開できなくて困っているそうです。

詳しくは地元紙の河北新報に載っていますが、それによれば鉄筋コンクリート4階建ての建物にヒビが入り危険な上、展示室・収蔵室は雨漏りなどもするようになったみたいです。現在は別の部屋に保管しているとのこと。
修繕には1000万円かかるらしいのですが、自前では捻出できず行政に援助を頼っているけれど、それでは足りないとのこと。

福島美術館は1980年にできたわりと新しいと言うか、個人美術館に近い施設です。小さな美術館で、展示物も伊達家関係のものが主なので、派手さはないのですが、郷土史関連で貴重なものが多くあります。

募金は郵便振替か美術館窓口で、1口2000円以上で受け付ける。募金した人には、収蔵作品の中から7作品を選んで作った絵はがきセット「七福絵はがき」 を贈る。七福神や折り鶴を折る子どもなどを図柄にしており、めでたいこと、幸せ、元気、絆といったメッセージを表したという。
 学芸員の尾暮まゆみさんは「多くの人に温かい支援をもらう以外、再開の道を見いだすことはできない。ピンチを好機と捉え、美術館のことを少しでも知ってもらう機会にもしたい」と話す。
 郵便振替の場合は郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、金額、口数、匿名希望の有無を記入。口座名は福島美術館。口座番号は02200―0―134324。連絡先は同美術館022(266)1535。

(河北新報)

私は別にこの美術館とはなんの関係もありませんが、一応お知らせまで。

なお写真は記事の内容とは関係ありません。仙台市青葉区の晩翠通りにあるギャラリーです。

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2011年12月26日 (月)

オタリアの書き初め ~ニュースの落ち穂拾い Watch What Happens

20111226_starbucks 今日の仙台は一日中小雪の舞い散る寒~い一日。夜になってから粉雪が本格的に降って参りました。
それにしても年末に来て本当に寒いです。もしこのブログがなんの断りもなしにプツンと更新されなくなったら、凍死した可能性があります。
(写真は近所のスタバ)

さて、昨日に続いて動物ネタなんですが――
八景島シーパラダイスのオタリアが書き初めの訓練中なんだそうです。

横浜市金沢区の水族館「横浜・八景島シーパラダイス」で元日から始まる書き初めイベントに向けて、アシカの仲間のオタリア4頭が筆をくわえて来年のえと「辰」の文字を書く特訓中だ。4頭は期間中、交代で腕前を披露する。普段のショーの合間に10月から練習を重ねてきた。一番“達筆”というのは9歳の雄「レオ」。墨をつけた筆をくわえ、飼育員に手伝ってもらいながら紙に一画ずつ書き上げる。
(共同通信)

拡大写真はこちら。
チョー上手くないですか。この辰という字。

ところでこのオタリア。なんだかオタクのイタリア人みたいな名前ですが、アシカの一種。詳しく知りたいと思って、Wikipedia を頼ってみました。
それによるとオタリアは、

ネコ目(食肉目)アシカ亜目(鰭脚亜目)アシカ科アシカ亜科オタリア属の海棲哺乳類である。オタリア属はオタリア1種のみで構成される。

とのこと。ん?ネコ目?ネコって・・・猫? アシカってネコ目なんですね。

典型的な雄の成体は2.6m程度、300kg程度である。雌は雄よりも小さく、体長は1.8mから2m程度、体重は雄の約半分の150kg程度である。

20111226_otaria で、オタリアは南米のペルーからアルゼンチンにかけての沿岸に生息するみたいです。右の写真はオタリアの群れ。集団で見ると、とても習字ができるほど頭がよさそうには見えませんが…
オタリアは1頭のオスが10頭の雌を集めてハーレムを形成するんだそうです。真ん中の凄そうなのがハーレムの主でしょうか。ちょっとムカつきますね。

ネーミングの由来は書いてありませんでしたが、日本では他に「おたる水族館」などにもいるらしいです。おたるだからオタリア?

ということで関係ないけど本日もYouTubeをリンクいたしましょう。サラ・ブライトマンのハーレム。5分半もかかる上に画質もいまいちなので、お暇な方だけどうぞ。

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2011年12月25日 (日)

最高齢のボンゴ死ぬ ~ニュースの落ち穂拾い Watch What Happens

20111225 与兵衛沼の白鳥から、メリー・クリスマスです。
私はキリスト教徒ではないし、宗教の中ではどちらかといえば仏教に共感を抱いていますが、それでもやはりイエスという人物には感嘆してしまいます。もちろん私達が抱いているイエス像というものはキリスト教会によって解釈され創り上げられたそれではありますが、それでもやはりなぜあんな時代のあんな場所であんな凄い人が生まれたのか、実に不思議に思います。

だいたい古来から最高の人物というのは、文化・文明が最高潮に達した時点で誕生するのではないでしょうか。芸術家はそのジャンルが社会の中で最も高く価値を認められた時に、最高の人物が生まれるかと思います。仏陀、ソクラテス、孔子、レオナルド、ベートーヴェン。まあ生誕に限らず、イエスは何かと例外な人だったに違いないとは思いますが・・・

さて喜ばしいクリスマスに死亡のニュースというのもなんですが、つい先日、国内最高齢のカピバラが死んだと思ったら、今度は世界最高齢のボンゴが死んだそうです。まあ順番で行けば若くして死ぬほうが変なわけで、最高齢が死ぬのはある意味当然なんですけども…

名古屋市の東山動物園は25日、飼育していた世界最高齢の雌のボンゴ「マツ」が老衰で死んだと発表。22歳で、人間だと100歳を超えるという。ボンゴはウシ科の草食動物で、同園で育った最後の1頭だった。ボンゴはアフリカに生息。音に極めて敏感に反応するため「森林の魔術師」の異名を持ち、四大珍獣に数えられることもある。国内で飼育されているのは富士サファリパーク(静岡県裾野市)の2頭だけになった。
(共同通信)

こちらが拡大写真

ボンゴってカッコいい・・・。マツさんなんてお婆ちゃんみたいな名前ですが、人間にして100歳ではお婆ちゃんそのものですね。
ちなみに四大珍獣とはボンゴの他にオカピジヤイアントパンダコビトカバの4つだそうです。

動物の名前のところをクリックするとYouTubeにとびます。映像は適当に検索で上の方にあったのを選びました。

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2011年12月21日 (水)

森田芳光監督が死去

20111221_sorekara 映画「の・ようなもの」でさっそうと日本映画界に登場し、「家族ゲーム」「ときめきに死す」「メイン・テーマ」「それから」「失楽園」「黒い家」「阿修羅のごとく」などなど、日本映画を背負って立つ人気監督だった森田芳光さんが亡くなりました。61歳でした。

「家族ゲーム」「失楽園」などで知られる映画監督の森田芳光さんが20日午後10時15分、急性肝不全のため東京都内の病院で死去した。61歳。東京都出身。葬儀・告別式は24日午前11時から東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は妻和子さん。1981年に落語家の若者を主人公にした「の・ようなもの」で劇場映画デビュー。家族の崩壊など日本社会が抱える問題を独特のユーモアを交えてスクリーンにぶつけた。
(共同通信)

森田監督には「の・ようなもの」以前に「ライブイン・茅ヶ崎」という作品が1978年にあるそうですが、どんなものかはよく知りません。長編映画デビューは「の・ようなもの」で、シュールな笑いが話題になりました。
以後は御存知の通りで、ブルーリボン賞の監督賞は3回受賞。
「家族ゲーム」「それから」はキネマ旬報第1位。「(ハル)」は第4位、「39 刑法第三十九条」は第3位、「阿修羅のごとく」が第5位。キネ旬では意外と評価されてないんですね。

「家族ゲーム」から「それから」までの快進撃から行くと、そのまま巨匠への道を歩むのかと思えましたが・・・。

遺作は、瑛太と松山ケンイチ共演の「僕達急行 A列車で行こう」で、来年3月公開の予定になっています。

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2011年12月20日 (火)

ウィニー開発者の無罪確定!

20121220 これは昨日19日付の決定のようですが、ファイル交換ソフトの「Winny」を開発した元東大助手の金子勇さんの無罪が確定しました。

ファイル交換ソフト「ウィニー」を開発、公開し、違法コピーを容易にしたとして、著作権法違反ほう助罪に問われた元東大助手金子勇被告(41)の上告審で、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は19日付で、「多数の者が著作権侵害に利用する可能性が高いと認識していたとはいえない」として、検察側上告を棄却する決定をした。一審の有罪判決を破棄し、ほう助罪成立を認めず逆転無罪とした二審判決が確定する。
(時事通信)

この事件は一審判決が出されたときにも取り上げましたが、二審で逆転無罪になったときには、ブログを休んでいる時だったので、ここで事件と裁判の内容をごくかいつまんで振り返ってみたいと思います。

この「Winny」は、P2P方式を利用したファイル交換ソフトで、一時大流行しました。
このプログラム自体は数あるP2Pソフトの中でも、匿名性やファイル共有の効率の良さなどで、当時としては極めて優秀なものと位置づけられていました。

しかし、
コンピュータ・ウィルスに感染したPCから、企業や官庁の機密情報・個人情報が Winny のネットワークに流れでてしまう不祥事が続発したこと。
著作権団体が Winny があたかも著作権侵害の元凶であるかのような印象を与えようと努めたこと。(「Winny による著作権侵害の被害額は、6時間で推定約100億円にのぼる」などという発表をしたことがありましたが、これについても過去に記事にしました。)

などから Winny の存在そのものが社会問題化していきました。
事件が起きたのは2003年のことで、Winny によって違法なファイル交換をしていた二人が捕まり、それに関連して翌年5月、この「Winny」というソフトを作った金子勇氏も幇助の疑いで(著作権法違反幇助罪)逮捕されてしまったのです。

これは非常に問題のある逮捕でしたが、一審の京都地裁は、「著作権侵害をしても安全なソフトとして広く利用されていることを知りながら、不特定多数に入手可能にした」として、金子氏に罰金刑(150万円)を言い渡しました。この一審判決については過去に記事にしています。

その時も書きましたがこの京都地裁の判決は、「金子被告に著作権侵害助長の意図はなかったことは認定され、Winnyの技術が有用であり、価値中立的であることも認めた」にもかかわらず有罪という、非常にわかりにくいものでした。

双方が上告しましたが、二審大阪高裁は2009年9月「ソフトの提供者が著作権侵害の幇助と認められるためには、ソフトの利用状況を認識しているだけでは条件として足りず、ソフトの主要な用途として違法行為を勧める形でソフトを提供していることが必要だという条件を示し、金子氏はこれにあたらない」として、一審判決を破棄。逆転無罪を言い渡していました。

ということで今回のニュースにつながるわけです。詳細にお知りになりたい方は、Internet Watch に詳しい記事が載ってますので、そちらを御覧ください。弁護団長のコメントを引用しておきます。

「本件は、Winnyの技術や価値を全く検討せず、偏見で捜査を進め、立件した事件であり、2004年の逮捕から7年以上経過しており、失われた7年という期間は、金子勇だけでなく我が国のソフトウェア技術者にとって非常に大きな損失でした」(中略)
「警察、検察が基準のあいまいなところに乗り込んできた。こうした姿勢については猛省を促したい」として、捜査を行った京都府警についても「ハイテク犯罪対策室ができたことで、手柄を立てようとする勇み足がなかったのかということを考えなおしてほしい」と指摘。報道機関に対しても、捜査段階では金子氏に対する正しい評価が得られなかったとして、事件全体についてもう一度検証してほしいと訴えた。

※最高裁判所の写真は Wikipedia より

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2011年12月19日 (月)

宇宙に赤い薔薇! ~ニュースの落ち穂拾い Watch What Happens

20111219_jr_sendaist さすがに今日のTVは北朝鮮一色。解説ではもっぱら後継者の金正恩が実力をアピールするため、日本・韓国に対し強硬な手段に出るであろうという話。いったい何がどうなるのでしょうか。一方、正男氏も北朝鮮に向かうためにマカオを発ったとか。
でこの三男が(反乱の類がなければ)正式に後継者の地位につくのは、3年間喪に服した後になるという話もあって驚きです。金正日が後継になった時もそうだったとのことですが。

昔の中国では父親が死ぬと孝行な息子は3年間、家(服喪用の)にこもって喪に服すというのが習わしだったらしいのですが(しかしそれが偉人伝で語り伝えられてるということは、3年もやる人は滅多にいなかったということを示すのでしょう)、そうした古代中国の伝統が朝鮮の儒教に伝えられて残っているということなのでしょうか?
今の北朝鮮で3年篭ってたらあっという間にクーデターを起こされるでしょうから、正恩自身が実際的に篭りはしないでしょうけど、国家としては3年喪に服すようですね。社会主義国家といえど精神的な部分ではそういう儒教的なものに縛られてるのですね。――あの国はマルクス主義と言うより金(キム)主義なんでしょうけれど。

ま、北朝鮮ニュースがなかったら今日のTVの主役になるはずだった、別の意味での金主義(キムじゃなくてカネと読む)の人の顔を見ないですんだので、それだけは良かったかも。

Puppis_anasa さて私に半島情勢など語れるわけも無いので、タイトルの話題に移りますが、右の写真はなんと超新星(たしかそんな韓流のグループがいたような)の残骸なんだそうです。

以下ナショナル・ジオグラフィックからの引用です。

星の墓場に花開いたこの赤いバラは、超新星残骸「とも座A(Puppis A)」の姿だ。NASAの広域赤外線探査衛星WISEが撮影し、先ごろ公開された。
 約3700年前の地球の人々は、この星が爆発的な死を迎えたときの光を、空に新たな「星」が生まれたと思って眺めたことだろう。現在、とも座Aのガス状の残骸は膨張する衝撃波によって熱せられているため、この残骸を赤外線でとらえると赤いバラのように見える。

驚きですね。宇宙の神秘としか言いようがありません。

※ 画像はNASAのHPより引用しました。

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2011年12月18日 (日)

東北の歴史・序 ~失われた時を求めて

20111218 2000年11月5日は日曜日でしたが、その朝に毎日新聞をみたすべてのマスコミ関係者は――新聞・テレビを問わず――想像を絶するほどのショックに声を失ったはずです。
あの日本中を騒がせた前期旧石器遺跡捏造のスクープ記事が3枚の生々しい写真と共に、一面を飾っていたのでした。私は家で毎日は取っていなかったので、テレビの昼ニュースでそれを知りました。

私は勤めていたテレビ局をやめてフリーになってから10年余りが経っていて、その間報道とは無縁に過ごしてきましたが、それでもやはりショックを隠せませんでした。80年代には私も記者として幾つかの前期旧石器遺跡を取材したことがあったからです。
遺跡に石器を埋めていた かの藤村新一さんは、当時はまだテレビに取り上げられることもなくスターにはなっていませんでした。大柄で髭を生やした、山奥から降りてきた熊みたいな人で、一度お会いしたことはありますが、特にこれといった話はしなかったように思います。(80年代には遺跡関連の発表は県の教育庁経由で行われ、たいがい大学か多賀城にある東北歴史資料館のスタッフが説明を行っていました。)

藤村さんは捏造した遺跡は当初2つだけと言ってたのですが、検証によって次々と暴かれていき結局宮城県内の前期旧石器遺跡はすべて捏造されたものと見做されることになります。北京原人などの原人の時代に日本列島にも原人が存在した証として教科書にも載った遺跡を含め、すべての遺跡は捏造だったのでした。

(藤村さんはこのあと精神障害を理由に、精神病院に入院することになります。このような場合通常なら本名は出しませんが、現在は再婚し名前も変えて第二の人生を送っているとのことなので、下手に仮名にするよりは旧名のまま出すべきと考えました。)

日本考古学協会は特別委員会を設置して、この事件の検証に当たったのですが、そのやり方がいかにもまずく、特に特別委員会委員長の戸沢充則氏(元・明治大学学長)が精神病院に入院中の藤村さんに数回面会し、藤村さんから入手した自白文書(メモ)を部分的に黒塗りの非公開にして提出したことが、事態を複雑にしました。そこに何が書いてあったのかは現時点でも戸沢氏しか判らないわけですが、それらの箇所は共犯者の名前が書いてあるとも読める部分で、今もその疑惑はくすぶり続けています。

この事件については皆さんも詳しくご存知でしょうから、あえて繰り返すまでもないと思います。しかしこの事件の何が今もなお考古学の世界に深刻な影響を及ぼしてるのかについては、やはり触れておかなければなりません。しかし今日は時間が無いので次回に書きたいと思います。

ニュース原稿というのは普通に正確な日本語がかけて、ある程度の要領をつかめば誰にでも書くことができます。実際ポイントさえ押さえれば遺跡発掘の原稿など電話取材でも書けてしまうのです。ローカル・テレビ局のきわめて限られた人数で、多くのニュースを放送するためには、行政が発表する事柄など、右から左へ流すようにサラサラ書いてしまわないといけないという状況は、はっきり言って常です。

しかしこの事件は、そのような批判を欠いた報道姿勢がいかに重大な事態を引き起こすかということを、マスコミ関係者総てに突きつけたのでした。ここでは特に書きませんが、もちろん私自身にも限られた件数とはいえ、一時期遺跡報道に携わった者として反省はあります。――そしてなぜこんなことを書いているかといえば――これは実に今日的な問題でもあるからなのです。

ところで「東北の歴史」などと大きく出てしまいましたが、実は1980年代まで東北には歴史がありませんでした。もちろん折々のトピックはありました。奥州藤原氏の栄華とか、伊達政宗の登場とか、白虎隊とか。でもそれだけでは歴史にはなりません。

東北にも歴史があったのだということを人々が認識したのは、1990年代の二つの出来事がきっかけだったと思います。

6 一つは言わずと知れた青森県の三内丸山遺跡。1994年に大型の6本の柱の跡の発見により、巨大な建物が建っていたのではないかという推測が成り立ちました(右の画像は復元されたもの:Wikipediaより)。さらに数多くの建物跡や、ストーンサークルのようなものの跡も発見され、ここには縄文時代の前期中頃から中期末葉(約5500年~4000年前)まで大規模な集落、大げさに言えば都市ができていたのではないかと想像されたのです。他のどの地域にもまして、最も進んだ文化が青森で栄えていたという可能性は、日本の歴史を東北から書き始めるべき大きな根拠であり、東北独自の歴史が書かれるべき、その一の理由とすら言えるものでした。

そしてもう一つは、1999年に出版された高橋克彦さんの小説「火怨 北の燿星アテルイ」です。蝦夷というものに対する認識は、すでに歴史研究の分野では東北大学の高橋富雄名誉教授などの著書によって、50年代~60年代から見直しが行われてきてはいました。
しかし蝦夷こそは現在の東北人の祖先であり、それなくしては東北の歴史は語れないのだということを、一般に訴えたのは、アテルイ(阿弖流爲)をレジスタンスの若きリーダーとして描いた高橋さんの小説あってではないかと、私は考えています。

で、私が何を書きたいのかというと歴史ではありません。歴史学者でもない私に通史が書けるわけはありませんし、そんなしんどいことをブログでやってたら死んでしまいます。
物語を書きたいのでもありません。それは小説家におまかせです。
やろうとしてるのは新聞のコラムみたいのに、写真と動画をくっつけて、東北の歴史案内の入門編のようなものです。多分なかなか進まないと思いますが。

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2011年12月17日 (土)

八戸線は来年3月に全線復旧

20111217rikuchuyagi JRグループはきのう、来年3月に予定しているダイヤ改正の概要を発表しました。

八戸線3月に全線運転再開

まず、現在代行バスの運転が行われているJR八戸線の種市~久慈間が運転再開。八戸線は震災から1年を経てようやく全線復旧となります。

三陸沿岸の鉄道路線は現在もまったく復旧できてない区間が多く、宮城県内の仙石線の一部区間、石巻線の石巻-女川間、気仙沼線の一部区間、岩手県の山田線、大船渡線&三陸鉄道の南北リアス線の一部区間、そして宮城から福島県の沿岸部を経由して上野に向かう常磐線の一部区間など、見通しがたっていません。(常磐線の原町―相馬間は今月21日に運転再開予定。)
こうした中、なんとか八戸線だけでも全線復旧できて良かったです。

※画像は八戸線の陸中八木駅、Wikipediaより。

東北新幹線にE5系追加投入

20111217e5 そして東北新幹線は「はやて」と「なすの」にE5系が追加投入。「はやて」は15往復のうち7往復がE5系となり、東北新幹線全体では11往復運転されることになります。

といっても『何がなんだか』の方が多いかと思いますが、E5系とは東京ー新青森間を走る「はやぶさ」に投入された最新鋭車両のことです。営業運転の最高速度は320kmが可能ですが、現在は最高300kmで運行されています。
E5系は今年3月に東北新幹線「はやぶさ」に投入されましたが、すぐに東日本大震災が発生し、直後は営業運転中止、その後も300km運転が不可能な状況となっていました。
しかし9月には「はやぶさ」だけでなく「はやて」「やまびこ」にも、このE5系が投入。300km運転も再開され、東北新幹線の顔となりつつあります。

E5系の一番の売りはもちろん速度ですが、次に話題になったのはグリーン車の上にあたる「グランクラス」の採用でしょうか。私はまだグランクラスには乗ったことがありませんが――一生乗らないような気がしますが――どんなもんなんでしょう。たかだか1時間40分程度の仙台―東京間に、飛行機のように毛布だの食事だのが出てくるというのも、ちょっとウザいような気がします。駅弁買ったほうが楽しいような。・・・って、貧乏人の僻みでしょうか。すっぱい葡萄ってヤツ?

※ E5系の画像はWikiより。

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2011年12月16日 (金)

ゴールデン・グローヴ賞の候補が発表に

20111216_anyoji 今日の日本列島は冬型の気圧配置が強まって、各地ともこの冬一番の寒さとなりました。宮城県地方も軒並み最低気温が氷点下。仙台では初積雪を観測しました。

仙台は12月中に雪が降ることはあまりありません。まして積もる雪はめったにないので、今日のように積雪2センチでもちょっと嬉しくなったりします。積雪5センチまで行くと、今の時期まだタイヤを変えてない人もいて、交通渋滞で大混乱になったりするんですが。

気象台によりますと明日・明後日も真冬並みの寒気が流れ込んで、厳しい寒さになるとのことです。これだけ寒くて「真冬並み」もないもんだって感じもします が、まあ気温はともかく学校が冬休みにはいらないと真冬感はでないですかね、このあたりでは。関東になるとまた違うんでしょうけど。

20111216_yoheinuma

さて現地時間の15日、アメリカのゴールデン・グローヴ賞(以下GG賞)の候補が発表になりました。

GG賞は作品賞と主演男女優賞が、ドラマ部門とコメディ・ミュージカル部門にわかれています。

ドラマ部門の作品賞候補は――
「ファミリー・ツリー」(アレクサンダー・ペイン監督、クルーニー主演で来年4月公開予定)
「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」(ケイト・テイラー監督、来年3月公開予定) 
「ヒューゴの不思議な発明」(スコセッシ監督で来年3月予定))
「The Ides of March」(ジョージ・クルーニーの監督作品)
「マネーボール」(ベネット・ミラー監督、公開済み、ブラピの野球のやつ)
「戦火の馬」(スピルバーグ監督で来年3月予定)

コメディ・ミュージカル部門は――
「アーティスト」(ミシェル・アザナヴィシウス監督、来年4月予定)
「Bridesmaids」(ポール・フェイグ監督、クリステン・ウィグ主演)
「50/50 フィフティ・フィフティ」(ジョナサン・レヴィン監督で公開中。人生、あきらめるには早すぎる)
「Midnight in Paris」(ウッディ・アレン監督)
「マリリン 7日間の恋」(サイモン・カーティス監督、ミシェル・ウィリアムズ主演でブラナー、デンチ、エマ・ワトソン、ジュリア・オーモンド等)

ドラマ部門の主演男優賞が、マイケル・ファスビンダー、ライアン・ゴズリングにブラピ、ディカプリオ、クルーニーとビッグなメンバー。

同主演女優賞も、グレン・クローズ、メリル・ストリープ、ティルダ・スウェントンの出ればノミネートの人たちにヴィオラ・デイヴィス、ルーニー・マーラ。

コメディ・ミュージカル部門の主演女優賞は一段と華やかで、ジョディ・フォスター、シャーリーズ・セロン、ミシェル・ウィリアムズ、ケイト・ウィンスレットにクリステン・ウィグ。

同主演男優賞は、ジャン・デュジャルダン、ブレンダン・グリーソン、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ライアン・ゴズリング、オーウェン・ウィルソン。ゴズリングはドラマ部門とWノミネート。
なおジョージ・クルーニーはThe Ides of Marchで監督賞、ファミリー・ツリーで主演男優賞とWノミネートされています。

その他の部門を詳しく知りたい方はこちらを御覧ください

今回はスピルバーグ、イーストウッドの両巨匠がともに監督賞候補にならなかったこと、外国語映画賞候補にイーモウやアルモドバルなど有名外人監督と並んでなんとアメリカ人のアンジェリーナ・ジョリー監督作品がノミネートされたのが話題です。アンジーが映画監督をやるというのは聞いてましたが、なかなかの作品に仕上がってるということですよね。ボスニア紛争に取材した話で、彼女が脚本も書いてるようです。
そしてもう一つ、カンヌを制したテレンス・マリックの「ツリー・オブ・ライフ」が一部門も候補にならなかったことが注目です。前哨戦と言われるGG賞で完全無視で、アカデミー賞は う~ん どうなるんでしょうか。

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2011年12月15日 (木)

ギーレンのマーラー10番(後) ~思い出の名盤・45

20111214_gielen ミヒャエル・ギーレン指揮の10番は、1998年に第1楽章アダージョを南西ドイツ放送響と録音したものが、ヘンスラーから発売になっていました。このCDは他に「亡き子をしのぶ歌」とウェーベルンのパッサカリアOp.1、「夏風の中で」を併録するという実にセンスの良い選曲で(私が好きな曲というだけなんですが)、私も持っています。もっとも購入した目的は10番ではなく、コルネリア・カリッシュの歌う「亡き子」の方でした。

もちろん買ったからには聞いてみたわけですが、しかしこの10番は、私にはまるで訴えるものがありませんでした。ついでに書くと「亡き子をしのぶ歌」はカリッシュの心のこもった丁寧な歌いぶりに好感はいだきましたが、彼女の声は生で聞くともっと深みがあり、特に宗教音楽などはじわじわと心に染み入ってきます。CDでは少しソプラノ的に聞こえますし、彼女の良さは録音に入りにくいのかもしれません。ウェーベルンの2曲もブーレーズ(パッサカリア)やシャイー(夏風の中で)の方が格段に魅力的で、いつしか取り出すこともなくなりました。

ところがこの録音が行われた1998年と2005年の間のどこかで、ギーレンの心理になんらかの変化が起きたらしく、2005年にギーレンは再び南西ドイツ放送響とともに、こんどはクックによる全五楽章版の録音に挑みます。

以下はHMVのサイトから引用したギーレンの言葉です。
「驚くべきことに、ファクシミリスコアに目を通して得た私の最初の印象は正反対に変化した。つまり、最初に見たときよりもはるかに多くのマーラー的なものがここにはあると感じられるのだ。かつては要らないとまで考えていたフィナーレが、今ではとても普通でないくらいに焼きついている。明らかにクックの仕事はマーラーの精神によって引き起こされたものだった!」

私はこのCDは聞いてませんが、ネットでちょっと評判をさぐったらまず例外なく絶賛のようです。

で、このCD録音の4年後、ギーレンは今度はハンブルクのライスハレで北ドイツ放送響を指揮して、全曲(もちろんクック版)を演奏。翌年HNK-FMでそのライヴ録音が放送されました。

このエントリのタイトルにした「ギーレンのマーラー10番」というのは、この演奏のことのつもりです。ですから「思い出」でも「名盤」でもなく、ものすごく看板に偽りありなんですがそれはご容赦下さい。

この演奏は大変な名演ではないかと思います。まあ、曲をよく知らない人間が演奏を判断するというのもいかがなものかと思いますが、なんらの逡巡をともなわずにそう言い切れるほどの名演ではないかと。特筆すべき美点は2つあると思います。
ひとつはオーケストラのクリアな――なんというか透徹した響きと、ヴォルテージの高さ。オケ自体が優秀なのは北ドイツ放送響ですから当然のことであえてあげるまでもないでしょう。
そして正に眼光紙背に徹するという言葉がピッタリな指揮者の読み。私のように曲をあまり理解できてなかった人間にも、この難解な曲の構造がハッキリと見えてくるような明晰な表現、すべての細部はひとつの遺漏もなくすくい上げられ、完璧なバランスで再配置されているのが判ります。

同じ透明感のある演奏でもブーレーズやアバドのそれは、比喩的に言えばひとつの建築物を思わせます。それはスケルトンになっていて柱や配管、電線などがくっきりと見え、建物がどのようにしてできているのかが全て顕になるような。
小澤は前にも書いたように、建築物ではなく、薄い絹織物が幾重にも重なりあい流れていくさまを思わせます。
ギーレンはアバド、ブーレーズらと一緒で建造物を思わせる、いわゆる「スコアが見えるような」演奏です。でも違うのは彼の場合は全てが水晶でできているのです。時にはクリスタルを通して遠くまで見通せ、時にはクリスタルを通過した光が虹になって輝き、時には私たちの眼を直射します。
――そして終楽章のあの感動。

もっともギーレンによって理解に近づいたとは言えるのですが、私が言ってるのは非常に初歩的な部分のことで、この曲はたぶん短い第3楽章「プルガトリオ(煉獄)」を中心にしたシンメトリー構造だと思いますが、それらの一つ一つの楽章の内容がどうなのかとなるとやはり難解です。作曲者の書き込みの解釈や、前半の楽章と後半の楽章の対応――当然対応してるんだと思いますが――についても、十分に判ったとは言えません。いつか判る日がくるといいなと思います。

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2011年12月14日 (水)

ギーレンのマーラー10番(前) ~思い出の名盤・45

20111214_gielen マーラーの交響曲第10番に関する私の一番古い記憶といえば、「なんだか知らない音楽用語が出てきてる」という戸惑いでした。アダージョとプルガトリオ。アダージョとトリオは知ってるけど、プルガって何だ?

レコードの解説読んでビックリ…。ということで、私が最初に聞いた10番は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団のCBS盤でした。第1楽章のアダージョだけでなく第3楽章のプルガトリオも演奏したクルシェネック版。
この時は9番の終楽章に似た音楽だなあと思っただけで、あまり興味は持てませんでした。たしかせっかく買ったレコードなのに、1回か2回しか聞かなかったんじゃないかと思います。

その後だいぶたってバーンスタインが第1楽章だけ演奏したCBS盤を購入しましたが、これも一緒に入っているジャネット・ベイカーの「亡き子をしのぶ歌」が聞きたかったからで、10番の方はやはりほとんど聞かなかったような気がします。

この時期、既にクック版による五楽章の全曲録音は、オーマンディ指揮とウィン・モリス指揮によるものがあったはずですが、特に興味は持ちませんでした。どちらも果たして国内盤が出ていたものかどうか。
補筆というのがあまりのめり込めないと言うか、私の場合CDを聞くときには、モーツァルトのレクイエムだとジェスマイアーの補筆部分は聞かないことが多いですし、「トゥーランドット」の3幕もリューのアリアまでで、アルファーノの補筆部分はパスすることがほとんど。

でも10代の頃に全曲版を聞かなくて正解だったような気もします。そのころの私だったら第3楽章の音楽が第5楽章で展開されるなんて言われたら、超???な状態に陥ったに違いありません。

全曲版を聞いたのはすごく遅くて、80年代に入ってからだと思います。FM放送の音楽番組によってですが、誰の演奏だったかも覚えていません。漫然と聞き流してしまいました。

ということで聞いてもあまり興味も持たず(たしかその後ラトルのバーミンガムとの録音も聞いたはずです)、10番のというかクック版の良さは判らずじまいでずっと来てしまいました。
そのうちシャイー指揮ベルリン放送響のCDなどが発売になり、へえ~シャイーも全曲版をやるんだなどと驚き、そのうち聞いてみようと考えつつも聞かずに過ぎて…

その時は突然やって来ました。2004年の12月。ハーディング指揮のウィーン・フィルのコンサートの模様が、驚いたことにウィーンからFM生中継されたのです。
曲目はこの10番で勿論クック版。なんでもこの曲を取り上げろというのは、ラトルの勧めだったのだとか。ウィーン・フィルで全曲版という大胆さに尻込みするハーディングに対して、ラトルは「オーケストラは絶対受け入れる、大丈夫だ」と太鼓判を押したら、実際ウィーン・フィルは受け入れてこの日の演奏会になったのだそうです。

そしてこのハーディングの演奏を聞いていたら――最初は例によって漫然と――突然、この曲が名曲だったということに気づいたのです。誰の作曲だとか、誰の補筆だとかは関係なかったんですね。誰が作ろうと結果として優れていたら、それは名曲なのだという単純な真実にそれまでは気づいていませんでした。50歳すぎて気づくというのも遅すぎますが、それまでは目が曇っていたとしか言いようがありません。

この組み合わせの10番は、この後2007年になってあらためて録音され、DGから発売になりましたので、お聞きになった方も多いのではないかと思います(私はCDは聞いてません)。

しかしそのハーディングの生中継の演奏で曲の魅力は感じられたものの、ちゃんと理解できたかというとやはりいきなりは無理で、まだまだ難解さは感じていました。
(続く)

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2011年12月13日 (火)

部屋が汚いとウツ?

20111213 告白すると私の部屋は実に汚いのです。仕事の資料はいたるところに散乱し、本・雑誌も乱雑に積み上げてあり、そのうち直そうと思ってる機械類もそこいらに転がっていて、ハンダゴテなんかまでそのへんに突っ込んであります。コンピュータのパーツはいずれ中古屋かオクで売るときのために箱もきちんととってあるので――にもかかわらず、面倒くさくて一度も売ったことが無いので――どんどん増えて行ってます。

そんな私にとって見過ごせない記事が――

「人間は、所有物から離れることに不安を感じるもの。だから捨てることを怖がってしまうんです」
確かに物流が豊かになり、モノへの依存心が高まった現代ならではの症状といえる。モノが溢れた状態で生活することで、精神に異常をきたす恐れもあるというのだ。
「イライラした経験がある人も多いと思いますが、ひどければうつ状態になることも。そのまま片付けをする気力すら奪われて、症状を重くします。ただ、強制的に片付けることで治るケースも」
医者がもっとも注意深く診るのが、寝室の状態だという。
「うつ病の患者さんで、精神状態がよくない人はベッドの周りが散らかっています。本来、安眠する場所なのにそこにモノが多いと治るものも治りませんから」

(日刊SPA!)

ガ~ン!
これはきょう付けのネット配信にのったものなんですが、実は9月13日号の「SPA!」に掲載された記事らしいです。ですから3ヶ月前に雑誌の方で読んだ方もいらっしゃるかも知れません。

上の記事の「」内は、東京医科歯科大学の学内講師で医学博士の西多昌規さんという人の言葉。

そういえば私は体の調子が非常に悪く、でも原因が判りませんでした。脳梗塞の後遺症的なものは特になく、病院の検査等でも悪いところは見つかっていません。それで「これは欝ではないだろうか?」とひそかに思っていたのです。正確に言うと、ひそかにではなくやたら皆に言ってたのですが(そうそう以前にヨネサンズさん宛のコメントにも書いたことが)、「そんな欝、見たこと無いから」とか言われ誰もまともに相手にしてくれなかったのでした。
でももしかすると部屋の汚さが原因で、ウツ状態に陥ってたのかも。

>精神状態がよくない人はベッドの周りが散らかっています

確かに!散らかっていました。
ただ、震災前は仕事部屋にベッドがあってそこで寝ていたのですが、震災後は落ちてきた本やCDを片付ける気もしないので、そのままにして別の部屋で寝ています。で、以前に比べて少し精神状態が良くなってきたような気がしてるのです。

まあ、すべて気のせいかもしれませんし、この記事も素直に受け取っていいのかどうか判りません。よく読むと、どうも「鬱病の患者及び鬱状態が疑われる人を観察すると、これこれこういう現象が見られる」という話から出てきてるようで、それを週刊誌的にセンセーショナルにしただけという感じもしないでもなく。

写真:与兵衛沼の白鳥ですが、このアングルだとアヒルに見えますね。

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2011年12月12日 (月)

おやすみなさい

20111212 週末に少し無理をしたせいか、きょうはちょっと駄目みたいです。
ちょうどルビンシュタインの弾くショパンの子守歌Op.57を聞いてるので、このまま寝たいと思います。
おやすみなさい............zzzzzz

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2011年12月11日 (日)

震災から9ヶ月

20111211_91 が経ちました。
仙台市中心部は今もまだビルや一般の家屋の修理・修繕が、市内の至る所で行われています。緊急性の高いものから進められ、待てるものは待ってもらうという感じだったんでしょう。取り壊し中の家も、よく見かけます。お金のある人は建て替えればいいんでしょうけど、ない人はどうするんでしょう?うまく土地が売れればいいですが・・・。

沿岸部はなかなか復興が進まないようです。国の異常なもたつきぶりもあるし、地元住民側にも問題があり、そもそもこれだけの大災害で復興はもちろん復旧だけでも難事だというのもありますが、もうちょっとすみやかに行くものと思ってました。テレビのニュースで被災地の声を聞くと胸がつまります。

そうした中、これは先週のニュースなんですが、宮城県内の被災漁港の再編計画がまとまったようです。(被災漁港と書きましたが、被災してない漁港は無い。)

20111211_92_2 宮城県は8日、東日本大震災で被害を受けた県内の142漁港について、拠点漁港60港と拠点以外の漁港に再編する方針を決めた。2013年度までに加工場や海産物の処理場を拠点港に集約する一方、それ以外の港は必要最小限の復旧に限定する。
(河北新報)

拠点漁港60港のうち、「水産業集積」型の港として整備を優先するのが気仙沼、志津川、石巻、女川、塩釜の5港。(志津川は南三陸町)
55港は6次産業化を視野に入れて整備。
残りの82港は復旧最小限にということのようで、漁はしても水揚げや加工は拠点漁港に運んでということになるようです。

漁港を集約的に整備することについては、大筋を宮城県の村井知事が震災後に表明済みでした。しかし民間資本を導入し漁業の企業化を策する「水産特区構想」として表明し、しかもかなり唐突だったため、漁民の反発が大きく漁協との協議は難航していました。

しかし10月には特区構想撤回を求める請願が県議会で否決。漁協側にショックを与えていました。
いずれにせよ漁港の整備だけは急がなくてはならないわけで、この方針決定で漁港の復興はようやくスピードアップされることになりそうです。
――と同時に村井知事にとっては特区構想実現への最初の一里塚ともなるのかなと思います。

拠点漁港になった港と、もれた港で明暗がわかれたわけですが、新聞記事によれば「やむをえないけれど…」というのがもれた地元側の捉え方のようです。

20111211_93 ところで地震関連でちょっと気になるニュースが載ってました。

仙台・緑ヶ丘で地滑り今も 「異常、対策急務」京大調査
東日本大震災で地割れや家屋傾斜、擁壁倒壊が多発し、避難勧告が出ている仙台市太白区緑ケ丘4丁目で、震災から9カ月を迎えても地滑りが続いていることが、京都大防災研究所斜面災害研究センター(京都府宇治市)の調査で分かった。大きな余震や大雨で状況がさらに悪化する恐れがあるとして、早急な抑止対策の必要性を指摘している。
「阪神大震災では発生後3カ月でほぼ収まったが、仙台でいまだに続いているのは異常で対策が急がれる」

地滑りの原因については「もともと地下水位が高い地区。震動で急激に水圧が上がったことで、盛り土部分の地盤を形成する土の粒子の摩擦力が低下し、盛り土と元の地面との境界部分で起きている」と分析している。

(河北新報)

やはり盛土が問題なんですね。
私が住んでいる地区は平地と傾斜地とあるんですが、建物への被害が大きかったのは傾斜地の所で、おそらく造成する時に盛土にしたんじゃないかなあと考えています(我が家は平地のところに建っているので大丈夫でした)。

傾斜地に建てられた不動産を買うときには、そこが盛土なのか切土なのかを調べろと、よく不動産関連の本・雑誌などに買いてありますが、こういう時に効いてくるんですね。

なお写真は三つとも仙台市の荒浜地区。

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2011年12月10日 (土)

被災地に昇る満月

20111210 月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食が10日深夜、日本列島全域で起きた。月は午後9時45分から南東の空で欠け始め、午後11時5分には全て隠れる皆 既状態に。皆既は約50分間継続。国立天文台によると、今回は欠け始めから終わりまで、全ての経過が日本の上空で起き、2000年7月以来の好条件とい う。月食は、太陽と地球、月が一直線に並んだときに起きる。
(共同通信)

今日は夜ずっと仕事だったので、皆既月食も見れませんでした。今11日の午前3時半すぎなんですが、さっき帰ってきて10日付の記事を書いてます。月食は勿論撮影してないのですが、ヴァランシエンヌさんのサイトにすごく鮮明な写真が載ってますので Go!

上の画像はきょう(10日)の午後4時半か5時ぐらいでしょうか。被災地に昇る満月。

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2011年12月 9日 (金)

10日の夜に皆既月食

20111209 月が地球の影にすっぽりと隠れる皆既月食の現象が、明日10日の夜に(と言ってもこれをお読みくださってるほとんどの方にとっては「きょう10日の夜に」だと思いますが)日本全国で観測できるようです。
皆既月食は今年6月にも関東以西で起きたんですが、梅雨時で天気の悪かった所が多かったようですね。
今回は日本全国で観測できるとのことなんですが、なんとこのような好条件は11年ぶり。次にこうした好条件になるのは平成30年なんだそうです。

ただし今回も九州と日本海側は曇・雨の可能性が高いとのこと。太平洋側は大丈夫なようです。

今回の月食の開始と終了の時間は次の通り。
 部分食の始まり 21時45分
 皆既食の始まり 23時05分
 皆既食の最大 23時31分
 皆既食の終わり 23時58分
 部分食の終わり 01時18分

(読売新聞)

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2011年12月 8日 (木)

SENDAI光のページェント

201112081 定禅寺通りのケヤキ並木が、わずかな枯葉を残すだけになる頃、杜の都仙台は光の都へと変わります。今年で26回目を迎える「SENDAI光のページェント」が2日から始まりました。

と、情緒的に入りたいところですが、が、が、、、、

毎年12月になると青葉通りと定禅寺通りという仙台市の2つの目抜き通りを会場に行われる、光の祭典「SENDAI光のページェント」。ショックなことに並木に取り付けるLED電球を保管してる倉庫が津波にあい、55万個の電球が全部流されてしまったのです!

201112082 もう今年は無理かと思われましたが、なんと東京・表参道や広島など、全国各地から電球を借りたり、譲り受けたりして開催にこぎつけました。

画像をクリックすると拡大して、写真が自動的に変わっていきます。

電球の数はあわせて46万個。
先週金曜日に行われた点灯式での瀬戸実行委員長の挨拶です。
「震災で多くの命が失われ、多くの思い出も流されました。ケヤキ一本一本に鎮魂の光、復興の光、夢と希望の光をともして被災地に届けます」
(NHK News)

(なお写真のハートと星は加工したものです。ハート型や星型のイルミネーションではありません。)

作曲家の三木稔さんが敗血症のため都内の病院で亡くなられたそうです。81歳でした。
ご冥福をお祈りいたします。

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2011年12月 7日 (水)

Carrier IQ問題、日本のキャリアの状況/公衆無線LANでも問題が

20111207 スマートフォンにプライバシー情報を勝手に記録・送信しているソフトが埋め込まれていた問題で、日本のキャリアは調査結果を発表しました。

まずNTTドコモですが、

「弊社の開発仕様にCarrier IQ社のソフトを埋め込む設計はない」と説明。さらに、「一部の報道であるように、通信キャリア側からメーカーに対してソフトの実装を依頼した事実もない」としており、現在も引き続き調査を行っている。
(Internet Watch)

次にauですが、HTCを除く全端末でソフトはインストールされていないことを確認したとのことです。
HTCの端末については、ソフトが見つかったとの指摘がありますが、これについては実際に動作はしないとのことです。ソフトが見つかった理由については、「海外で先行販売されていたキャリア用のソフトを一部流用しているため」とのことで、ファイルとして残っていても、実際に動作しないことは確認済みという話です。

ソフトバンクは調査中とのことです。

一方、アメリカの有名なセキュリティ研究家のダン・ローゼンバーグ氏は、

自身のスマートフォンで詳細に解析した結果を公表した。収集されるデータは妥当な内容で、意図に悪意は感じられず、Carrier IQのサービスは結果としてユーザーの携帯サービス向上につながる種類のものではないかと分析。その一方で、携帯キャリアと端末メーカーに対しては、ユーザーにデータ収集を事前通告しなかった責任を指摘した。

ということです。詳しくは Internet Watch のページを御覧ください。

ええっと、少なくとも日本では大騒ぎする必要はなかったでしょうか。

あ、でも・・・ 今、恐ろしいことが頭に浮かびました。これ別の可能性もあるかもしれません。実はアップルのHTC攻撃の一つという。
Android の躍進を脅威に感じているアップルは、ノキアを抜いて台湾第二の企業に成長したHTCに対し、昨年マルチタッチで特許権を侵しているとして訴訟を起こしています。すでに今年7月アメリカ国際貿易委員会が特許侵害の仮決定を出し、HTCは苦しい立場に追い込まれています。
これは直接 Android を開発した Google を相手にしないで、端末を出している新興企業のHTCをターゲットにしたこすいやり方なんですが、まさかその第2弾では?エッカート氏は実はアップルの回し者で。考え過ぎでしょうか?

一方、これは別の話ですが、国内の問題です。すでに解決はしていますが、こっちの方が深刻かも。

有名飲食店や商業施設などでインターネットを利用できる公衆無線LANサービスを提供している「コネクトフリー」(東京都品川区)が、利用者に無断で簡易投稿サイト「ツイッター」のIDなどを傍受していたことが分かった。
通信の秘密の侵害を禁じる電気通信事業法に抵触する恐れもある。同社は6日、読売新聞の取材に「個人の情報を無断で集めていたのは事実で利用者におわびしたい」としたが、「情報は記録していただけで、第三者への提供など利用はしていない」と釈明した。
無断で集めていたのはこのほか、会員制交流サイト「フェイスブック」のIDや、端末の識別情報、サイトの閲覧履歴など。
同社ホームページによると、同サービスは昨冬から開始、複合施設「赤坂サカス」(港区)や繁華街、有名飲食店など約40か所に接続ポイントが置かれている。ノートパソコンやスマートフォンなどで無料でネットに接続すると、自動的に情報が同社のサーバーに送信される仕組みだった。

(読売新聞)

記録してただけで利用してないと言いますが、じゃあ何故ツイッターのIDを記録してたんでしょうか?現時点ではまだ利用してないというだけで、何かに利用するつもりだったから記録してたとしか思えませんが…
読売の記者さんはそこちゃんと突っ込んで下さい。

Internet Watch にもう少し詳しい記事が載ってました。

それによればこのコネクトフリーというのは普通の公衆無線LANサービスとは違って、無料でアクセスポイントを提供する代わりに、利用者の閲覧ページ中に飲食店の情報などを表示するバナーを自動的に埋め込むというやり方をしてるのだそうです。
で、驚いたことに、

利用者が閲覧したページに対してGoogle Analyticsのスクリプトの自動的な埋め込みや、Amazonのアフィリエイトリンクの書き換えを行なっていたとして、事態を説明するとともに謝罪した。

Google Analytics というのは Google が提供している無料サービスの一つで、サイト内に埋め込むと訪問者数やその時間・頻度、検索キーワード、広告クリック数、収益などの情報が入手できるというもの。それを埋め込んで、利用者の情報をコネクトフリーが収集できるようにしていたようです。

Amazonのアフィリエイトリンクの書き換えというのは、勝手にアフィリエイトのリンクをコネクトフリーのIDに書き換えていたのだそうです。ん~、つまりどういうことなんでしょう?
普通は閲覧したページのオーナーがAmazonのアソシエイトとして紹介料をもらうわけですが、それをコネクトフリーに行くように改ざんしてたということでしょうか??もしそうだったら凄いですね。
正しくどういうことなのかよく判りませんが、その他に勝手にアフィリエイトが組み込まれたという情報もあります。

Amazonアフィリエイトリンクの書き換えについては特定の1店舗のみで試験的に実施したものだと説明。これら取得した情報は第三者に開示したことは無く、その他の目的でも使用していないが、事前の承諾無しに情報を収集したことで利用者に不安を与えてしまったとして、謝罪した。

ということなんですが、やはり今後利用しようと思うからこそ、試験的に実施したものだと思います。注意の必要な会社ということかも知れません。

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2011年12月 6日 (火)

この冬初めての白鳥を見て

20111206 与兵衛沼にこの冬初めて、白鳥が渡来しました。
といってもすでにお伝えしているように、この沼は震災で堤が壊れて現在は水が抜かれた状態になっています。ほんの僅かに残った水たまりに白鳥があわせて6羽、かたまって泳いでいるというより餌を探していました。そのうちまだ羽が白くなってない子供の白鳥が2羽。
ここ2、3日雨が降ったので、少し水たまりが広くなっていたからよかったですが、ちょっと白鳥には狭すぎるような気がします。餌になるようなものも今の沼には無いと思いますし、白鳥にとっては困ったことです。でもやはり毎年来てるのに別の場所ともいかないんでしょうか?

20111206_2 バックナンバーを見てみたんですが、2005年のブログによれば11月下旬に、2006年は11月10日に飛来したようですので、今年はすごく遅いことになります。暖かいから北から降りて来なかったのか、水が少なかったから別の沼・湖にいたのかは判りません。県北の伊豆沼には11月中旬に、もう来ていたようです。寒くなると今の与兵衛沼の少ない水では簡単に凍ってしまうと思うので、雪になる前にもう1~2回ぐらい雨が降ってくれるといいんですが。

昨シーズンは15~16羽ぐらい来て、この沼で越冬していました。ところが前にも書きましたが、311の地震の前日には確かにいたのに、地震の翌日にはもう北に旅立ってしまい1羽もいませんでした。果たして震災の前に異変を察して逃げたのか、地震に驚いていなくなったのか、気候の変化などからそもそも北に帰る予定の時期だったのか、そこいらはわかりません。

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2011年12月 5日 (月)

Carrier IQが反論 他 ~ニュースの落ち穂拾い Watch What Happens

20111205 昨日のスマホにプライバシー漏洩ソフトが埋められている問題で、そのソフトを開発したCarrier IQが反論を発表したそうです。

声明によると、「われわれのソフトウェアは、SMSメッセージ、メール、写真、オーディオ、ビデオのコンテンツを記録、保存、送信することはない。例えば、SMSが正常に送信されたかどうかを確認するが、SMSコンテンツを記録または送信することはない。また、どのアプリケーションがバッテリーを消費しているかを確認するが、スクリーンキャプチャーすることはない。プライバシーは守られている」と反論している。
また第三者のコメントとして、セキュリティ研究者であるInfidel Inc.のRebecca Bace氏が「Carrier IQの実装を分析した結果、キーストロークの収集や、携帯端末のユーザーコンテンツの収集が行われているとの指摘は誤っている、というのが私の見解だ」とコメントしたとしている。

(Internet Watch)

一方この問題が日本に波及するのかですが、国内3キャリアは「確認中」だそうです。

NTTドコモは「発売済みの端末について確認している」、KDDIは「リリースしている端末について確認を取っている」、ソフトバンクモバイルは「詳細を確認中」と回答。3社は調査を続けており、詳細がわかり次第、弊誌でも続報を伝える。
(Internet Watch)

引用文中の弊誌というのは Internet Watch のサイトという意味です。

Carrier IQ の反論ですが、エッカート氏の実験で検索用の暗号化されるべきキー操作の記録がそのまま送られていることが判った以上、素直に信用はできないように感じます。
「SMSメッセージ、メール、写真、オーディオ、ビデオのコンテンツを記録、保存、送信することはない」とか「スクリーンキャプチャーすることはない」とか言っても、じゃあ他のことはしてるんでしょという感じですし、メールのコンテンツは記録・保存・送信してなくてもメールになる以前のキーストロークは送信してますとか、発言に裏がある可能性もまだ排除できません。

なお「キーストロークの収集が行われていない」と語っているレベッカ・ベイス氏という人は、FBI、NSA(国家安全保障局)、ロスアラモスのネットワーク・セキュリティ部門などを担当したことのあるネット・セキュリティの専門家のようです。

日本の状況が判ったら、このブログでもお伝えします。

インドの警察官試験に臨んだ若者が、身長制限で3センチ足りないために、身長を伸ばすためにカツラを着用したが、それがバレてしまい、逮捕されるという「事件」が起きていたことが5日までにわかった。
AFP通信によると、男性は28歳で身長1メートル65。しかし、身長の規定は1メートル68で、あと3センチ足りないことになる。ムンバイの警察署で行われた試験で、詰め物入りカツラを着用して臨んだものの、警察官に見破られて不正行為を働いたとして逮捕された。現在は釈放されているという。
インドでも警察官という仕事は、低賃金で長時間労働だと言うが、この男性はどうしても警察官になりたかったとしている。

(@niftyニュース)

なんてお気の毒なことでしょうか(笑)。不正行為には違いないけど、なにも逮捕まで…。
舞の海さんのように頭にシリコン入れればよかったのかも。

世界で最も過酷、両端が断崖絶壁の滑走路があるんだそうです。
ひえーっ!ですう。

場所はカリブ海に浮かぶオランダ領の島、サバ島でどうなってるかというと写真の通り。>クリック!

このファンチョ・E・ヨラウスクィン飛行場には非常に短い滑走路(396メートル)しかなく、「ボーイング737は着陸できない。ここを利用しているのは、ほとんどが小型のターボプロップ(プロペラエンジン)機だ」と、航空専門家のベネ・J・ウィルソン(Benet J. Wilson)氏は話す。「滑走路の両端は断崖で文字通り海に落ち込んでいるため、失敗は許されない。また左右に傾斜があって上昇気流や下降気流が生じうる」。
(ナショナル・ジオグラフィック)

カリブ海にオランダ領の島があったんですね。

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2011年12月 4日 (日)

スマートフォンで丸裸に!?

20111204 な、なんだって!スマートフォンで写真を撮影すると服が透けて丸裸に見えるんだって!?などと喜んだあなた。違います。ことはもっと深刻なのです。

これはアメリカでのニュースなんですが、非常に重大な問題です。日本での状況はどうなのか?メーカーと携帯キャリアはすぐさま自社製品についてこの当該ソフト(以下に説明します)が仕込まれていないかどうか、発表すべきと思います。

多数のスマートフォン端末にプライバシーを丸裸にするソフトが仕込まれていたことを、米国のセキュリティ研究者が発見し、その動作する様子を撮影した約17分の動画をYouTubeに投稿した。これがきっかけとなり、端末を販売する携帯キャリアや、このソフトの製造元である米Carrier IQへの批判が高まっている。
Carrier IQの目的は「携帯端末とキャリアサービスの品質管理のため」とされる。しかし、収集されているプライバシー情報の質・量が判明。Instapaperの開発で知られる著名プログラマーのMarco氏は、「品質管理のためと称して、新築の家のバスルームにカメラを設置するようなもの」と事態の重大さを例えた。

(Internet Watch)

記事は長いので、簡単にまとめますと、

まずこのソフトの働きですが、スマートフォンが動作するほとんどすべての情報を記録し、サーバーに送信するとのことです。その中には、押されたキーとその種類、開かれたアプリ、電話やSMSの送受信、位置情報、カメラや音楽プレーヤーの動作状況などが含まれる。また、ブラウザーで検索したURLも記録されているそうです。 そして、

このソフトウェアは、ユーザーが知らないうちに動作しており、しかも極めて除去が難しく、ユーザーが動作を止めることは実質上できない。しかも許可なしに情報が送信されているとのこと。

現在わかっているのは、このソフトが仕組まれているのは Android系端末で、ただしアマゾンの Kindle Fire には含まれていないとのこと。またノキア社は現時点でこのソフトを使用していないと表明済みです。
また Windows Phone はすべての端末で含まれていないとのこと。
iPhone については少し前にニュースが出回ったそうですが、この場合はちょっと事情が複雑で、ソフト自体はiOS3/4/5 に含まれているものの、iOS5では無効化できるほか、3/4でも機能が利用されている形跡は無いとのことです。アップデートで有効にすることが可能という意味でしょうか?ちょっとその辺は書いてないので判りません。

このソフトは押されたキーの種類を記録・送信するので、実際に電話が繋がるより早く、どの番号にかけたかが送信されるとのこと。まあ理屈上そうなりますよね、確かに。
さらに例えば Google検索などで、暗号化してアクセスするHTTPS版を使った場合、通常は端末とGoogleの間で、信号をスパイすることは出来ませんが、このソフトの存在によって暗号化が無意味になります。暗号化してGoogleに送られるより先に、押したキーの記録が送信されてしまうからです。
その他、テキスト送信の内容(相手先だけでなく)、位置情報なども記録・送信されます。単に端末やキャリアの品質向上のためというのであれば、このような詳細なかつ極めて個人的な情報を集める必要はないと思われます。

で、サーバーに送信されるとのことなんですが、そこのサーバーがどこのサーバーかというと、どうやらソフトを開発したCarrier IQというアメリカの企業のサーバーのようです。膨大なデータが集まってくると思うんですが、パンクしないんでしょうか?

Carrier IQ という会社はこのようなデータを収集して、何をするのか疑問ですが、チマチマしたことだったら色々お金儲けのアイディアは浮かびます。
まずFBIやCIAに情報を売ることができます。アメリカの連邦通信法に抵触するでしょうから、もちろん秘密裡に。テロリスト一人の電話番号さえ把握すれば、芋づる式に関係者が掴めそうです。
産業スパイに情報を売ることも可能です。電話番号さえ判れば、例えばある会社の技術責任者がどこに行ったかは、位置情報の記録をたどれば分かりますし、テキストが読めるということは、かなりの情報が取れそうな気もします。
うまくいけば金融関連のいわゆるインサイダー情報もとれそうです。
昔「スティング」という映画があって、ラジオ中継のちょっとした時間のズレを使ったトリックが出てきましたが、これからはそれのもっとミクロのオーダーでのトリックが可能になっちゃうかも。株の発注とかもキーを押した瞬間に、暗号化されない情報がダイレクトにサーバーに送られるわけですから。

もちろん預金口座と暗証番号なんか軽く筒抜けなんだろうと思います。
でもなんかこの程度の目的では、つまらないような気もしますね。想像だに出来ない何らかの目的があるのかも。

Carrier IQはこの情報を発見して公開したエッカート氏という人を「企業の内部情報を許可なしに公開した」として提訴しようとしたらしいのですが、EFF(電子フロンティア財団)がエッカート氏を擁護する構えを見せた結果、提訴を諦めた模様だとのことです。盗人猛々しいという言葉が浮かびました。

日本の場合はどうなんでしょうか?とりあえず上に挙げたような事情で、圧倒的なシェアを持つiPhoneに関しては現時点では心配しなくてもよさそうです。Androidについてはシェア一番のサムスンも2番のソニエリも世界標準で作ってるんでしょうから、ソフトが入ってると推測できますが、いわゆるガラスマは果たして・・・??

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2011年12月 3日 (土)

小澤のマーラー9番(後)~思い出の名盤・44

20111202_2 この小澤指揮ボストン響のCDは、よくあるようにライヴと言っても数回のセッションから編集して作られるものでしたが、会場では開演前に「フィリップスが収録するので協力して欲しい」旨のアナウンスがありました。

私は平土間中央より少し前の非常に良い席。ボストン響の定期公演は概してそうらしいですがチケットは完売、実はキャンセル待ちでようやく取れた席だったのです。
満員の客でビッシリと埋め尽くされた会場で、私の前の列で左に3席ぐらいずれたところにだけ空席があったのですが、楽員が席につき指揮者が登場しようかという時に、そこに一人の年配の男性が駆け込んできました。銀髪の背の高い紳士で、年配などと書きましたが、もしかすると50代か60代ぐらいだったかも知れません。その時は「ああ遅れたんだな」と思っただけで、何も感じませんでした。あるいは「間に合ってよかったな」ぐらいも思ったかも知れません。

演奏が進み、ついに最後の終楽章に入ってすぐです。この遅れて座った人がいきなり詠嘆調で「アダージオ…」と言い出したのです。つぶやいたのではありません。周囲にきこえるようにハッキリと。
い、い、いったい彼に何が起きたのでしょうか?そりゃ確かにこの楽章はアダージョですよ。でもボストン響の定期会員ならそのぐらい知ってるでしょうし、そもそも曲聞けばアダージョかアダージェットだってことぐらい分かります。なにか感極まったのでしょうか?でもそこまで自分を抑制できない人が、コンサートに来るでしょうか。
私をふくめて周囲の人もギョッとして彼の方を見ました。誰か「シッ!」と注意したように思います。

発売されたCDは少なくともここの箇所に関しては、私が聞いた日の録音は使われなかったようです。「アダージオ…」という客席のノイズは入っていませんでした。

後でちょっと思ったんですが、その頃すでにボストンでの小澤さんの任期は15年を越える長期政権となっていて、ボストンには批評家にも一般の音楽ファンにも根強いアンチ小澤が居るという話でした。もしかしてアンチ小澤派の嫌がらせ?という疑惑もチラリと脳裏をかすめましたが、真相は判りません。

2002年に30年のボストン響でのポストを終え、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に転身する、その最後のコンサートで小澤は再びマーラーの交響曲第9番を取り上げました。
その時の模様はNHKからテレビ放送されましたので、ご覧になった方も多いかと思います。

この時の演奏は基本的にはCDと同じ路線ながら、冒頭から凄い集中力。そして小澤さんには珍しく感情が溢れ出すような演奏で、特に終楽章は万感こもった感動的なものでした。
ところがその終楽章のそれも弱音のところに限って、やたら客席からせきが出るのです。ゴホンゴホンとあちらこちらで。ようやく終わったかと思うと、つぎはあちら。あっちが終わったかと思うと、次はこっち。
ここまでくると明らかに嫌がらせではないかと思います。組織だったものではないかもしれませんが、そうとしか思えないような酷さだったのです。

聞けばボストンという所は、アメリカの京都とも呼ばれるイケズな街として有名なのだとか。考えたくありませんが、でも嫌がらせというのはありそうな気がします。
もちろんここでも真相は判りませんが、でも私は確信してることが一つあります。このお別れコンサートの9番で咳をしてる人々の中には、絶対にあの「アダージオ爺い」が含まれていると。

小澤征爾はこのお別れコンサートの前年、2001年にサイトウキネンと9番の再録音をしています。これはボストン響との演奏とはちょっと違う解釈で、ボストンとのCDでは旋律の陰に隠されたと感じたすべての要素は、白日のもとに晒されています。たぶんこれがマーラーなのであろうと思います。

サイトウキネンはベートーヴェンやブラームスの録音が、少々オケの音色が薄く感じ、あまり興味をもつこともなかったのですが、この9番に関してはまったく音色や音の厚みで不満を感じることはありません。レパートリーのせいでそう感じるのか、オケが経験を積んだということなのか、指揮者の何かなのか、こちらの偏見なのか、それは判りませんけども。
ボストンとのCDが日本ではほとんど無視かおざなりな批評だったのに対し、このサイトウキネンのCDは大変に高く評価されたようです。私も全体的にはサイトウキネンが良いかと思いますが、終楽章だけはすべての要素を捨象してただ美しさだけが残ったボストン響との録音が捨てがたいかなと感じています。

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2011年12月 2日 (金)

小澤のマーラー9番(前)~思い出の名盤・44

20111202 最初に9番を聞いたのはFMの音楽番組だったと思います。誰の録音だったか…。なんか漫然と聞き流したような。

初めて曲と演奏者を意識して聞いたのは、FMで放送されたコンサート・ライヴで、森正指揮N響の演奏。調べてみたらこのコンサートが行われたのは1973年で、驚いたことにこれが日本人による9番初演だったのだそうです。びっくりです。
演奏の特徴などはもはや覚えていませんが、テープに録って何度か聞きかえしました。なので私は9番という曲はこの森さんとN響の演奏で覚えたということになりそうです。

LPで最初に買ったのはバルビローリ盤でした。これは「伝説の名演」とされるもので、バルビローリがベルリン・フィルの定期でこの曲を振った際、あまりの名演奏に楽員の側から録音を申し出たという逸話が残っています。バルビローリらしく情熱的にして叙情的、すみずみまで歌に満ちた演奏。第1楽章の冒頭などこの演奏を聞いた後にバーンスタイン盤を聞くと、まったく歌われてないような気分になってきます。まあ『歌う必要がない箇所だから、歌ってません』ということなんだろうと思いますが。
録音も60年代前半にしては悪くなく、聞けると思います。5番、6番の方が録音時期は後なんですが、より音質面での不満を感じるのは、5&6番のほうが9番よりも細部の明瞭さを求めるからでしょうか?

次に聞いたのはジュリーニ盤。ただし例によってFMで。
これも素晴らしい演奏でした。明朗で、清澄で、美しく。イタリアというのは情熱の国みたいですが、造型の国でもあるんですよね。ジュリーニもアバドも造型の人で、どんな曲でもフォルムを失わないというのが彼らの特徴、というより敢えて言えば彼らの本質であろうかと思います。遅ればせながらシカゴ響の凄さを認識したのもこの録音によってでした。アメリカのナンバー・ワン・オーケストラだというのは雑誌記事等で知ってはいましたが、ショルティの録音で聞くものと言ったらオペラなど声楽作品ばかりで、たいていウィーン・フィルなんですよね。
ジュリーニ盤を購入しなかったのは、単純に経済的な問題で、DGの2枚組は高かったのと、この時期は興味がオペラに向いていて、純器楽曲に割く予算がなかったせいでした。

その後、またまた放送録音になってしまいますが、バーンスタインのベルリン・フィルでのライヴがNHK-FMで放送になります。
もちろんエアチェックしました。この一期一会の演奏の記録はバーンスタインの死後にCD化されましたが、それまではテープは宝物でした。
バーンスタインではコンセルトヘボウとのCDも発売になり、こちらのほうが好きかもしれません。

そのバーンスタインの来日公演が85年。NHKホールの最前列に近い席で聞きました。まさにレニーの汗が飛んでくるような。

今も語り草となっているそのバーンスタイン/イスラエル・フィルの演奏の4年後、1989年の秋に、小澤さんのテレビ映像も含めれば3つあるマーラー9番のうち最初の録音が、ボストンでライヴ収録されました。で、実はそのコンサート会場に私もいました。

演奏は客観的というのか非常に整理された美しいもので、没入型のバーンスタインとは正反対ですが、聞いてるとだんだん説得されてくるというタイプのもの。
小澤さんの演奏を聞いてると、基本的に和声や曲の構造よりも旋律がまず前面に浮かび上がってくるようなきがします――と言ってもバルビローリ型の歌って歌って歌いぬくというのではなく、美しいけれどカンタービレという感じはしない、いわば節度ある歌わせ方――そこが多分、小澤よりも自分の方が音楽を良く知っていると言わんばかりの「2ちゃんねる」あたりのクラオタに酷評される理由ではないかと想像しています。まあこのボストンとの録音でも、会場では感じなかったのですが、CDで聞き直すと第一楽章など、曲の多様な要素が旋律の背後に隠れてしまってるような不満を持たなくもありません。

しかしその不満は徐々に少なくなり、終楽章では比喩的に言えば、まるで絹織物のような美しく透明な旋律の波が、幾重にも重なりあい、寄せては返し、返しては寄せるという、至福の時間を過ごすことができます。

小澤/ボストンの演奏は言うならばバーンスタイン/イスラエル・フィルの解毒剤的役割を果たしてくれたような気がします。私はその時ボストンではなくNYに行くのが目的(METでゼッフィレッリ新演出でクライバー指揮の「椿姫」を見るため)で渡米していたのですが、少ない時間を無理してボストン往復してよかったと思いました。

ボストンのシンフォニーホールも一度は体験しておきたかったし、ボストン交響楽団はさすがに一流の響き。演奏も上に書いたように楽章を追う毎に惹きつけられていきました。

ところが! あの美しい終楽章に入った時です。
(続く)

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2011年12月 1日 (木)

流行語大賞は「なでしこジャパン」

20111201 今年もまた、流行「語」というには微妙な選択でした。

世相を反映し今年話題になった言葉に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に1日、サッカーの女子ワールドカップ(W杯)で初優勝した「なでしこジャパン」が選ばれ、東京都内で表彰式が行われた。東日本大震災関連では「3・11」「帰宅難民」「風評被害」「」のほか、ACジャパン(旧公共広告機構)のCMで頻繁に放送された「こだまでしょうか」もトップ10入りした。
(共同通信)

共同の記事にある以外にトップテンに入ったのは、「スマホ」「どじょう内閣」「どや顔」「ラブ注入」。審査委員長は藤本義一氏。

人気者の固有名詞(愛称にしても)は「流行語」なのか?「流行」というには違うし、「語」というのも変じゃないか?――というのは、いつも感じます。年末恒例の流行語大賞ですが、この疑問と違和感もすっかり恒例になってしまいました。
まあ、もう随分前から純粋な「流行語」を選ぶという意志は放棄してるみたいですが。「どじょう内閣」なんてニュースでは聞くけど、一般の会話に登場した事無いですけどね…。世間では「あの『どじょう内閣』は云々」なんて会話が、(新橋の飲み屋あたりとか?)行われてるってことでしょうか?なんか考えにくいなあ…。「絆」ってのもよくわかりませんが、震災関連なんですねぇ。後はまあ妥当かなという感じがいたします。

一方「ネット流行語大賞2011」というのもありまして、こちらは、
金賞「ポポポポ~ン」 銀賞「なでしこJAPAN」 銅賞「僕と契約して、○○になってよ!
以下 マル・マル・モリ・モリヤシマ作戦いいね!#edano_nero(枝野、寝ろ)ダァシエリイェスブヒるアナロ熊スカスカおせちまんべくん

銅賞のは深夜アニメの台詞なんだそうです。
このネット流行語大賞は誰が決めたかというと、「ネット流行語大賞実行委員会」に参加する有名10サイトで11月18日から24日までアンケートが行われ、ユーザー計15万3516人の投票によって決定したとのことです。なんか知らない言葉ばっかり・・・。

「女子高生ケータイ流行語大賞2011」というのも発表されました。
金賞「リア充」 銀賞「てヘペロ」 銅賞「あげぽよ
以下 とりまからの~あーねかわうぃーねーきゃわたんオシャンティーマル・マル・モリ・モリ

知らない言葉もあるけど、でもこの女子高生のが一番「流行語」という言葉の意味をちゃんととらえてる感じが。
(以上は東京ウォーカーより

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