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2012年3月 7日 (水)

小澤さん一年間指揮活動休止、SKF松本およびウィーン・フィルとのヨーロッパ・ツァーは全面キャンセル

20120307_kokubuncho 今日の仙台はいきなりの春、暖かい一日でした。といっても実は最高気温は11度6分。3月下旬の気温なので、春というにはいまいちなんですが、なにしろ今までが酷寒の日々だったので。
それにしても街を歩いてても全然寒くないって、なんて楽なんでしょうか。
明日も晴天の予報ですが、残念ながら気温は平年並みまで下がりそうです。

指揮者の小沢征爾さん(76)が今後1年間、指揮活動を中止すると7日、小沢さんの個人事務所が発表した。予定していた国内外の公演をすべて降板。今夏のサイトウ・キネン・フェスティバル松本には総監督として参加する。復帰は13年3月の予定。(<オリジナルの記事の文章、少し編集しました)
小沢征爾音楽塾が17日から全国4か所で予定していたオペラ「蝶々夫人」公演は中止し、販売済みチケットは払い戻す。
小沢さんは2010年の食道がん手術後、3度にわたり肺炎を発症したため、体力回復への専念が必要と主治医が判断した。2013年2月末までに指揮を
小沢さんはファクスで「大変つらい決断だが、また皆様の前で指揮をさせていただくため、主治医の指示に従いリハビリに励みたい」とコメントした。

読売新聞

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトのHPによりますと、「現在の体力のままで決まっているスケジュールに合わせて準備を行い指揮をすれば、再度体調を崩す可能性が極めて高く、まずは1年間を目途とし体力回復に専念できる環境を整えるべきだ」との主治医の指示があったそうです。

音楽塾の「蝶々夫人」は先月、舞台上演における全曲の指揮は無理なため、演奏会形式にしてピエール・ヴァレーが前半を振り、小澤は第2幕第2場だけ指揮すると発表されていました。それも中止ということになったわけで、これはかなり心配される状況ではないでしょうか。

サイトウキネンフェスティバル松本を全面キャンセルするのは、音楽祭が始まって以来初めてのことで、どうなるのでしょう?
オーケストラ・コンサート2公演は、当初からダニエル・ハーディングの指揮ということで発表されていましたが、問題はオネゲルの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」です。

小澤に匹敵するネームヴァリューの持ち主で、この曲をレパートリーにし、かつ8月~9月のスケジュールを空けられる人を探さないといけないということになります。なんか極端に難しい課題ですね。音楽祭シーズンでスター指揮者は全員予定入ってるでしょうし、そもそもオネゲルをレパートリーにしてる人なんてあまりいそうもないし…。秋のウィーン・フィルとのヨーロッパ・ツァーは、自薦他薦やりたい人は山ほどいるでしょうけど。

昨年の松本は小澤が後半の「青ひげ公の城」、沼尻竜典が前半の「中国の不思議な役人」を振るという形で最初の公演を行い、2回目の公演では降板したもののヴァレーが代役に立ち、一応なんとかクリアしました。今回は当日になっての急な代役とは違いますから、困りましたね。――って、別に私が困るわけじゃありませんけども。

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コメント

パリで「火刑台上のジャンヌ・ダルク」は2回ぶつかったことがありますが、指揮はデュトワとチョンでした。

デュトワは日本好きだし、条件揃えばホイホイという噂も。

2人ともやっぱり忙しいかな。

投稿: 助六 | 2012年3月 8日 (木) 09:03

助六さん

そうか、デュトワとチョンがいましたね。デュトワはN響でもセミ・ステージ形式でやりましたから、チョンが新鮮さがありそうですね。
ルツェルンもいつ代理が必要になるか分らないわけで、スター指揮者はそっちにも備えないといけないから大変ですね。

サイトウキネンも場合によっては今後の松本を任せられる人ということも考慮しなければならないわけで、私はケント・ナガノやアラン・ギルバート級が確保できたら最高だと思うんですが、きっと無理でしょうね。

投稿: TARO | 2012年3月 8日 (木) 13:49

「ルツェルンもいつ代理」ってアバドの代理ですか?なにか最近の健康状態を聞かれましたか?術後十年以上経ってかなり健康状態は安定しているように認識しています ― どうやら胃がんだったそうですが。

皆が小澤に期待するのは ― 本人もそうでしょうが - 正しくこのライヴァルのように新たな活躍なのでしょうが、さてその進行度合いを度外視しても食道全摘出による栄養補給等のQOLでかなり劣るのでしょうか。腰や嘗ての首の具合はなんとも想像できませんが。

投稿: pfaelzerwein | 2012年3月 9日 (金) 14:33

pfaelzerweinさん

ええ、アバドのことなんですが、一昨年の2010年にガン治療のためということでドイツの病院に再入院しましたよね。24年ぶりのスカラ座復帰が流れて、かなり話題になったかと。単なる検査入院ではないらしいということで、非常に心配したんですが。
最近のニュースはまだ何も聞いてないんですが、今月下旬にオーケストラ・モーツァルトでシューマンの交響曲を振る予定で、それが今年最初のお目見えかと思います。夏のルツェルンはマーラー8番でツィクルス完結ですから、なんとしてもやり遂げるでしょうけど。バンゼ、プロハスカ、ラルソン、ミンガルドとアバドお気に入りの歌手を集めてますし。

小澤さんはいったいどんな状態なんでしょうね。以前の医師の発表だとあたかも「術後も良好で何の心配もありません」的なものだったのに…。おっしゃるような状況かもしれませんね。
ウィーンでの相当なストレスだったに違いないポジションを終えて、伸びのびと新たな活躍をして欲しいと誰もが思っていたと思うのですが。

投稿: TARO | 2012年3月 9日 (金) 20:01

「2010年にガン治療のためということでドイツの病院に再入院」は知らなかったです。しかし昨年の10月にロンドン客演を大成功していて完全に復活しているようです。治療の必要はあったのかも知れませんが、致命的な転移ではなかったのでしょう。八番は出来れば行きたいと思っているので関心を持ちました。

投稿: pfaelzerwein | 2012年3月10日 (土) 06:53

pfaelzerweinさん

胃がんだと一応5年間再発がなければ完治ということになっているので、一昨年の再入院には私も非常に驚きました。(たしかこの前後の時期だったと思いますが、ラヒェル・ハルニッシュがイタリアの劇場で「フィガロ」に出演する予定になってたのがキャンセルで、おやおや?と思ったこともありました。まさかアバドの容態が悪くて付き添うためにキャンセルでは…などと邪推して。)
でもその後「フィデリオ」のような大曲も振ってますし、大丈夫だったんでしょう。

夏の8番は楽しみですね。スカラ座復帰もマーラー8番の予定だったのに流れちゃいましたから、周囲の期待もかなり大きいと思います。私はもちろん行けませんが、放送かソフトの発売を楽しみに待ちたいと思っています。

ロンドン公演というのはグリモーの代役で内田さんがシューマンの協奏曲を弾いたコンサートですね。今月下旬のモーツァルト管とのコンサートではシューマンの2番が予定されていて、アバドはシューマンは協奏曲はよくやるし「ファウスト」のような曲まで取り上げてるのに、交響曲はほとんどやりませんから注目しています。

投稿: TARO | 2012年3月10日 (土) 13:21

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