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2012年4月

2012年4月30日 (月)

裏町の虎舞

20120430_toramai1 この中新田の「火伏せの虎舞」は毎年必ずニュースで取り上げられ(昨年は震災の影響で中止になりましたが)、宮城県の視聴者にはおなじみの行事となっています。しかしそうしたTVニュースなどに写る部分(左の写真)というのは、あくまでも虎舞の民俗芸能としての側面であって、この虎舞のもつ役割の半分の面でしかありません。

火伏せの虎舞は初午祭りという神社のお祭の一環として行われるものであって、実は虎舞を踊る中学生達はいくつものチームにわかれて町中(旧・中新田町内)の家を一軒ずつまわっては舞を踊り、神社の御札を配っていきます。このあたりは獅子舞や秋田のなまはげと似ています。こうしたいわば宗教的な部分を担うのが、虎舞のニュースには出ないもうひとつの側面です。
20120430_toramai2 何十チームもお囃子を鳴らしながら町を回っているので、この日の中新田はまさしく『町内には一日中祭り囃子が鳴り響きました』状態になります。右の写真はそうした町内を回っているチーム。

ちなみに虎舞が来た家は当然ご祝儀を出さなければならないので、多少の出費を覚悟しなければなりません。ということで普通の個人宅には一頭だけが、大きな商店などには2~3頭の虎が揃って出向くようです。
20120430_toramai22 この地域に昔から住んでいる人たちはもし虎舞が来なかったりすると「今年は抜かされた」などと怒るんだそうで、その一方で新しい住民の中にはご祝儀出すのは嫌という人もいるでしょうし、行事の主体となっている消防団(火伏の祭りなので)の人たちも気を使うところなのかも知れません。

それとともに町の中心部を3台の山車が華やかに練り歩きます。引っ張るのは子供たちですが、もちろん大人の消防団員も前後についていて船だったら舵取りみたいな役目を果たすんだと思います。山車の中には幼稚園児ぐらいの年齢のお稚児さんが乗って太鼓を叩いたりしています。この山車にも虎舞のチームが数頭ついて、やはり一軒ずつ訪問しては舞を披露し、神社の御札を渡していきます。

20120430_toramai3 なお書き忘れましたが、現在は(旧)中新田町は(旧)小野田町、(旧)宮崎町と合併して加美町となっていて、中新田という住所は存在しません。

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2012年4月29日 (日)

火伏せの虎舞(加美・中新田)

20120429_hibusenotoramai_2 昨日、前夜祭の写真を載せた加美町の火伏せの虎舞。今日は本番の日でした。私はただ見てただけでしたが、天気が良くすごく暑くてそれだけで疲労困憊してしまいました。踊ってる中学生の元気さに唖然・・・

なので本日も写真だけにしたいと思います。とても気力が…

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2012年4月28日 (土)

火伏せの虎舞の前夜祭/最古の弦楽器

20120428_toramai 明日は宮城県加美町・中新田地区のお祭り「初午祭り」の日です。県の重要無形文化財にもなっている「火伏せの虎舞」が行われるのですが、それに先立って今日は前夜祭として、地元の稲荷神社と八幡神社に虎舞の奉納が行われました。(この写真は八幡神社で撮ったものです。)

が、今日はちょっと疲れてるので、詳しくは明日の本番分も含めて後日書きたいと思います。

●●●

青森県八戸市にある紀元前1000年ごろ(縄文時代晩期)の是川中居遺跡から出土した木製品が、現存する世界最古の弦楽器の可能性があることが、弘前学院大(青森県弘前市)の鈴木克彦講師(考古学)らの研究で28日までに分かった。鈴木講師は、弥生時代の登呂遺跡(静岡市)などから出土した原始的な琴と似 ていることから「縄文琴」と命名し「日本の琴の原型ではないか」と話している。
(共同通信)

写真はこちらです>クリック!

確かに楽器のような感じはいたしますね。でもなんかこれだけでは何がなんだか判らないので、詳しい記事を探しました。東京新聞にありました。(というか最初の2段が文章一緒なので、@niftyニュースが共同のリード部分だけしか載せなかったんですね、きっと。)

木製品は長さ約五十五センチ、幅約五センチ、厚さ約一センチの細長いへら型。上部に四角い突起、下部に直径約一ミリの穴や刻みがあるのが特徴。杉かヒバのような材質でできている。
 鈴木講師らによると、毛髪や麻などを素材とする弦を数本、穴に通して張り、指や木の枝ではじいて演奏したとみられるという。


 世界最古の弦楽器は、中国湖北省随県で出土した紀元前四三三年ごろのものとされている。この木製品が弦楽器なら、それより五百年余りさかのぼることになる。

 是川中居遺跡では一九二六年以降、同じ形状の木製品が計二十本発見されている。同様の木製品は、いずれも縄文時代の忍路土場(おしょろどば)遺跡(北海道小樽市)、松原内湖遺跡(滋賀県彦根市)、亀ケ岡遺跡(青森県つがる市)でも見つかっている。

 鈴木講師は七八年に弦楽器説を発表。滋賀県の発掘チームは機織り具と主張し、見解が分かれていた。鈴木講師は二〇〇八年夏ごろから再び研究を開始。機織りに役立たない突起や、作業の妨げになる穴があり、機織り具とは考えられないと結論づけた。
 その上で弘前学院大の笹森建英特任教授(音楽学)とともに復元品を作製。笹森特任教授が実際に演奏し、弦楽器として使えることを証明した。二人は今年二月、報告書にまとめた。

(東京新聞)

それでその復元品を演奏してる写真がこちら>クリック!

単純に私が音楽好きだからでしょうか。やはり機織り具よりも楽器のほうが夢があっていいような気がします。

(なお、記事中に出てくる忍路土場遺跡などの発掘品はWikipediaを見たら、すでに縄文琴としての扱いがなされていました。また滋賀の松原内湖遺跡に関しても、滋賀県教育委員会のページで、弦楽器の可能性が述べられています。)

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2012年4月27日 (金)

日記

20120427_sakura1 ちょっと体調が悪く昨日は更新を休んでしまいました。
今日もこれで終ります。

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2012年4月25日 (水)

ヨドバシの新店舗が26日オープン

20120425yodobashi1 宮城と近県の人以外にはなんの役にも立たない情報ですが――

前にも建設中の写真を載せた「ヨドバシカメラ仙台第2ビル」が完成。
明日26日(木)に「ヨドバシカメラ・マルチメディア仙台」の新店舗がオープンします。別に私が告知する筋合いもないんですが、朝9時30分の開店で「仙台店限定 大特価商品をご用意いたします」だそう。

駅東口のペデストリアンデッキを降りてすぐ、駐車場のところから新たに新店舗直通の専用エスカレーターが出来て、道路を横切る必要はなくなります。

20120425yodobashi2 また震災以来ずっと閉鎖されていた、東口から旧・農協会館前に出る地下通路が、再び通れるようになります。駅側から行くと地下通路はいったんヨドバシ新ビルの地下に入って、
▼まっすぐに行くとエレベーターでオフィス・フロアに、
▼右に行くと売り場行きのエレバーターに、
▼左に行くと階段で道路に出るみたいです。
それにともなってこれまで歩道を占領していた地下通路出口の構造物はなくなりましたが、けっこう通行の邪魔になってたのでこれはグッドかも。

旧店舗は引越しのため今日25日は臨時休業でしたが、あれだけの広い売り場からたった一日で全商品を移動しちゃうんですね。驚きです。
前にも書きましたが、現在の売り場は取り壊されて跡地には新たにヨドバシカメラの新ビルが立てられます。2014年予定のそのビルの完成と同時に売り場は再び戻り、明日からの第2ビルの店舗部分は別に利用されるということです。

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2012年4月24日 (火)

仙台で桜が満開と聞いて

20120424_sakura5 街なかに出てみましたが、満開と言うにはもう一息でした。特に仙台の桜の名所として知られる榴岡公園は、枝垂れ桜ですが、まだ5部咲きぐらい。
それでも仙台は最高気温が今年最高の21.8度まで上がり、ウイークデイにもかかわらず公演はお花見の人達でいっぱい。例年のような楽しいお花見シーズンが やってきました。去年は「ああ、こんな時でもいつものように桜は咲くんだ…」などという、感慨というか思いに駆られたものですが・・・

20120424_sakura4 ところで東京クヮルテットが解散するんだそうです。

世界的に著名な弦楽四重奏団で、ニューヨークを拠点に活動してきた「東京クヮルテット」が来年6月に解散し、約44年にわたる演奏の歴史に幕を閉じることになった。同楽団が23日までに公式サイトで発表した。4人の奏者のうち、昨年11月に第2バイオリンの池田菊衛さん(64)とビオラの磯村和英さん(66)が13年6月の退団を表明。残る2人の外国人奏者が解散の道を選んだという。
(共同通信)

20120424_sakura6 東京クヮルテットは第1ヴァイオリン以外は比較的メンバーの交代が少なく、特にヴィオラの磯村さんは1969年の結成以来のメンバーでした。その磯村さんと、1974年以来のメンバーである池田さんが来年6月をもって勇退、この春に新メンバーを決めて、磯村さんらが脱退する来年6月から新たな活動を始めることになっていました。
でもこのニュースを見ると、1stヴァイオリンのビーヴァーとチェロのグリーンスミスは、それをやめて解散を選んだようですね。

東京クヮルテットの登場はひじょうに衝撃的なもので、その評判は最初は外電で伝わって来ました。ミュンヘン国際音楽コンクールでの優勝、アメリカでの高い評価、DGへの録音。クラシック音楽の奥座敷とも言うべき室内楽の分野、なかんずく弦楽四重奏という分野で日本人奏者が世界的な存在となるというのは、一般のクラシック・ファンに相当な驚きを与えたのではないかと思います。

20120424_sakura7_2 60年代から70年代初めの日本の音楽批評の世界では、スメタナ四重奏団に代表される東欧・ロシア系の団体が高く評される一方で、ジュリアード弦楽四重奏団などアメリカに本拠を置く団体は実力通りの評価を受けなかったのではないかと思います。そうした傾向を一蹴したのも東京クヮルテットとクリーヴランド四重奏団の活動でした。

残念といえば残念ですが、でもオリジナル・メンバーとは全く関係のない人たちで名前だけ続いていくよりも、解散で良かったんじゃないかという気もします。

20120424_sakura3_2 マイクロソフトは新しいOSの Windows 8 のリリース・プレビュー版を6月第1週に提供するそうです。このプレビュー版というのは昔のRC版のことですから、一般のユーザーが試用するのに適したやつですね。詳しくは PC Watch の記事を御覧ください。

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2012年4月23日 (月)

日記

20120423_saiwaicho1 こんばんは。
ちょっとモチベーションが保てなくて、なかなかブログ更新の気力がわきません。
でも今日はささやかながら、良いことがひとつありました。

2週間ほど前にデジカメをぶつけて壊してしまいました(それでこのところWikipedia素材の画像が多かった)。自分で壊したんだからたぶん保証はきかないですよね。買ったほうが安いかなあなんて思い、修理に出すか否かをちょっと迷っていたのですが、思い切って自分で分解修理することにしました。
なんと成功!一昨日の花見とか今日の解体工事の写真とか、全部携帯のカメラで撮っていたのですが、明日からようやくデジカメに戻れます。よかった…

1枚目の写真は解体中の東仙台マンション。工事が進んでいます。爆破なんかしなくても、ショベルカーみたいなやつだけであっけなく壊れていくもんなんですねえ。

20120423_saiwaicho2 右はそのすぐ近くにある宮城野区幸町の仙台市営住宅。非常に大きな建物ですが、これも《倒壊の危険性がある》ということで赤紙が貼られました。取り壊しが始まっているのか準備中なのかよく判りません。仙台市の計画を見ると建て替えになるみたいで、全体の工期は16ヶ月を見込んでいるようです。

宮城野区にはこの他、建って2年しか経ってないのに、損傷が激しく赤紙扱いになったマンションがあります。竣工してわずか2年です。。。。姉歯マンション事件でもう欠陥マンションなど立たなくなったと思い込んでいましたが、どうやらそうではないみたいですね。このマンション、分譲マンションじゃなくて賃貸マンションで、全員いったん退去させられたようなのですが、引越し費用とかちょっと大変です。

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2012年4月22日 (日)

漢字が読めない動物ランキング、1位は「鼬」

20120422_the_lady_with_an_ermine えーっ、そうかなあ?鼬、読めるでしょ…わりと有名だと思うけど。…まあ、書けと言われたら、書けませんけど。

このランキングは何かというと、NTTドコモのi-modeサイト「みんなの声」で行なっているアンケート結果。難しい漢字が当てられて、特に読めない漢字表記はということで募ったものです。

1位は《鼬/イタチ》。読むのも書くのも難しい「鼬」という漢字の部首は鼠(ねずみ)ですが、イタチは鼠の仲間ではなくネコ目・イタチ科の動物。テンやオコジョ、フェレットやカワウソなどはイタチの仲間で、難しい漢字からは連想しづらいしなやかな体つきが特徴的です。

1位のイタチは2726票で、2位が1169票ですから、ダブルスコアどころじゃなく飛び抜けて難しいということになるんですねえ。なんか納得いかない漢字…じゃなくて感じ。

なお、画像はレオナルド・ダ・ヴィンチの Dama con l'ermellino。ポーランドのクラクフの美術館にある作品。日本語では「白貂を抱く貴婦人」が定訳となっています。白貂というのはオコジョのことなので、「オコジョを抱く貴婦人」でもよさそうな気がしますが、なんとなく貴婦人には相応しくないと考えられたのでしょうか。なおこの動物は正確にはオコジョじゃなくて白いフェレットだと言われています。

虫偏が使われているので虫の名前かと思いきやそうではなく、飛ぶ哺乳類の《蝙蝠/こうもり》が2位にランク・イン。コウモリと日本人との付き合いは長く、平安中期に詠まれた『和泉式部集』では「人もなく鳥もなからむ島にてはこのかわほり(=コウモリ)も君もたづねむ」と歌われています。中国では蝙蝠という漢字の二字目の「蝠」は幸福の「福」と発音が同じため縁起がよく、コウモリ自体が福の気をもたらす縁起の良い動物とされているそう。

これも読めると思いますけどねえ。
まあ、コウモリは漢字じゃないほうが良いかもしれませんね。J・シュトラウス作曲の喜歌劇「蝙蝠」とか書かれたら、ちょっとまがまがしい感じかも。(戦前はたぶん漢字で書くほうが普通だったことと思いますが。)

海の獺(かわうそ)と書くのは3位の《海獺/ラッコ》、海の象(ぞう)は4位の《海象/セイウチ》です。
(gooランキング)

ラッコの方がイタチ、コウモリよりも難しい気がしますが、私が変なんでしょうか。5位が小熊猫でレッサーパンダ。

以下読めないランキングの6位からです。

6位 海鼠
7位 守宮
8位 土竜
9位 駱駝
10位 海豹
11位 栗鼠
12位 海豚
13位 子守熊
14位 熊猫
15位 河馬

14位が103票で、15位が41票ですからカバからは結構みんな読めるということですか。
読みは順に、ナマコ、ヤモリ、モグラ、ラクダ、アザラシ、リス、イルカ、コアラ、パンダ、カバ。

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2012年4月21日 (土)

桜は開花したものの

20120421_sakura1 なんだか寒い日が続いています。
今日の仙台は晴れて気持ちのいい日だったんですが、最高気温は12度3分と平年より4度以上も低く、4月上旬並み。明日朝の最低気温は5度だそうで、今も寒くて暖房をつけてます。

普段ならとっくに満開になってるはずの桜も、仙台市の代表的な桜の名所でやや小高い山の上にある三神峯公園では3分咲きぐらいだそうです。
ここ仙台市中心部にある錦町公園は、5~7分咲きぐらいにはなってるように思いますが、土曜の午後とは思えないほど人出は少ないようです。やはり気温のせいですね、きっと。(他の市内の名所に比べると桜の本数は少ないので、もともとお花見で賑わうという場所ではないんですが)

仙台での今年の桜の開花は18日。去年より6日、平年より7日も遅く、平成になってから一番遅い開花となっています。冬も寒かったですが、春も寒く、このまま夏も寒いんでしょうか?

20120421_sakura2 関東以西は夏がどんなに気温が低くても「寒い」などという単語は使わないと思うんですが、東北で気温の低い夏は「涼しい」をこえて本当に「肌寒い」のです。しかもコメの作柄にダイレクトに影響してきます。農業も漁業もセシウム問題でなにかと打撃を受けてるので、せめて天候の打撃は受けたくないものです。まあ、暑すぎても今度は電力不足問題が起きて、それはそれで困るわけですが。

気象庁によれば今年はエルニーニョもラニーニャも発生していない状態。このまま夏にかけても平常の状態が続く可能性とのこと。平年並みの夏になりそうということでしょうか。、

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2012年4月19日 (木)

PC関連の面白グッズ

20120419 今日はパソコン関連のユニークなグッズを、AKIBA PC Hotline の記事からご紹介します。

まずこちら>クリック!

鳥が3羽、仲良く並んでますが、実はこれはスピーカー。3羽じゃなくてスピーカー3台。
内部の形はこうです。
なぜこんな形にしたのかは判りませんが、実はこのスピーカーのユニークなところはデイジーチェーンが可能な所。つまり専用のケーブルで接続すると、全部のスピーカーから同じ音が出るのです。
部屋の4隅にセットして鳥の鳴き声なんか流すのもいいし、メシアンにもぴったり。
思わず買いたくなりますが、1個6980円と玩具にするにしては「でもお高いんでしょう?」レベルの金額ですねえ。充電式で最大8時間持つそうです。
ラウタヴァーラの「カントゥス・アルクティクス」の鳥の声部分だけ、これで流せたら超ナイスかも。
なお詳しくはこちらの記事を

※写真はフィンランドのラップ地方。Wikipediaから。

これは2月発売なので、大型店ならとっくに店頭に出回ってるかと思います。>クリック
見た目はごく普通のUSBハブなんですが、上下どちらでも挿せるというもの。USB端子の上下っていちいち確認して挿すのがなかなか面倒だったりします。ましてやノーパソ背面などのように目隠し状態で挿さざるをえない場合においておや。こういうの、欲しいと思ってました。

20120419usb 発売会社はバッファローコクヨサプライだし、値段も1280円前後と「あら、お安いのね」レベル。ただし――
コネクタ部分に金属シールドが施されていない機器の場合は、破損することがあるということです。写真の左が普通のUSB端子、金属シールドが施されてないのは右の形のものです。最近わりと増えてきました。
詳しくはこちらの記事を。

おしまいはコレ>クリック 

フィギュアとかを座らせておくミニチュアの椅子らしいんですが、スマートフォンのスタンドにどうぞと言うことみたいです。800円。
興味のある方はこちらを

なお明日は更新を休みます。

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2012年4月18日 (水)

鈴木雅明さんにバッハ・メダル/SONYが台湾の大手と提携

20120418leipzig_thomaskirche ライプツィヒ市のバッハ・メダルが、今年はBCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)の活動で知られる指揮者・チェンバリスト・オルガニストの鈴木雅明さんに贈られることになりました。

ドイツ東部ライプチヒ市は16日、ドイツの大作曲家バッハのすぐれた演奏家をたたえる今年の「バッハ・メダル」を日本の指揮者、鈴木雅明さん(57)に授与することを決めた。ライプチヒはバッハが後半生を過ごして数々の傑作を生んだ町で、バッハ・メダルはこれまでも傑出した音楽家に贈られてきた。日本人への授与は初めて。
 鈴木さんは朝日新聞に電話で「バッハの音楽の持つ国境を超えたメッセージを日本人である僕が伝えることに意味があると思ってやってきた。そのことが評価されてたいへんうれしい」と話した。
 
(朝日新聞)

受賞おめでとうございます。

2003年から始まったバッハ・メダルの歴代受賞者はすごい顔ぶれで、
2003 グスタフ・レオンハルト
2004 ヘルムート・リリング
2005 ジョン・エリオット・ガーディナー
2006 トン・コープマン
2007 ニコラウス・アーノンクール
2008 ヘルマン・マックス
2009 フリーダー・ベルニウス
2010 フィリップ・ヘレヴェッヘ
2011 ヘルベルト・ブロムシュテット
2012 鈴木雅明

記事の年齢をみて驚いたんですが、鈴木さんってまだ57歳だったんですね。2009年のベルニウスと2010年のヘレヴェッヘがともに1947年生まれですから、歴代受賞者の中で鈴木さんが一番若いんじゃないでしょうか。
ブロムシュテットは私達日本の聴衆には、ベートーヴェンとブルックナーの指揮者というイメージですから、ちょっと意外の感を受けますが、ドイツではきっとバッハの演奏家としても高く評価されているのだろうということが想像付きますね。

※写真はライプツィヒのトーマス教会。Wikipediaから。

20120418_aou 家電大手のソニーが、次世代の主力薄型テレビと期待される有機ELテレビの量産化に向けて、台湾の液晶大手の友達光電(AUO)と提携交渉を進めていることが明らかになった。
 合弁でパネル製造会社の設立も視野に入れている。ソニーの技術力とAUOの効率の良い生産体制を組み合わせて、韓国・サムスン電子に対抗する。
 ソニーは2007年に11型の有機ELテレビを発売したが、業績不振で研究開発が遅れ、大型の商品を発売できていない。その間にサムスンとLGエレクトロニクスの韓国勢が55型の有機ELテレビを年内に発売すると発表している。
 ソニーは有機ELテレビの研究開発は続けている。だが、薄型テレビは価格下落が激しいため、単独で製造・販売するにはリスクが大きすぎると判断し、提携先を探していた。

(読売新聞)

ちょっと驚きのニュースです。
AUOこと友達光電(写真はWikipediaから)というのは、ネットブックや液晶ディスプレイでおなじみの台湾のAcerグループの液晶パネル製造の会社。
2001年に誕生して以来凄い勢いで成長した会社で、世界三大液晶パネル製造会社の一つなのだそうです。英語だとAU Optronics Corp.という名前なんですが、これはAcerディスプレイ(碁科技)とUnipacオプトエレクトロニクス(聯光電)の合弁で出来た会社なので、その頭文字でしょう。漢字はそれぞれの「達」と「友」をとったわけですが、さて日本語の読み方は・・・?トモダチ?

それにしてもシャープに続いてソニーも台湾の会社と組むというのは興味深い話です。特にソニーの場合は韓国サムスンとの液晶の会社から手を引いてのこれですから。

ただ有機ELの大型テレビなんて、現状で意味あるんでしょうか?
サムスンとLGの有機ELテレビは共に400W超の電気食いと伝えられていて、今の時代それではとても商売にならないように思うのです。ソニーがなんらかの技術的なブレイクスルーを果たしたという話も聞かないし、単に韓国勢に対抗するためというのなら、CLEDのほうがはるかに将来性があるようにも思うのですが・・・

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2012年4月17日 (火)

平安遷都の年に南海地震? ~ニュースの落ち穂拾い Watch What Happens

20120417tojitemplekyoto 南海地震は100年程度の周期で起きているとされるが、この地震の前後約200年間の記録はこれまでに見つかっておらず、その「空白期間」を埋める地震だとしている。
 今津勝紀准教授(岡山大・日本古代史)によると、日本の正史の一つ「日本後紀」などの内容を抜粋した「日本紀略」(平安時代に編纂)に、延暦13年7月10日、「宮中並びに京畿官舎及び人家震う。或いは震死する者あり」との記述があった。その2年後には、四国の海沿いを巡る古代の街道「南海道」を廃止し、後に新たに道を設けたと記されていた。
 今津准教授は、街道の廃止は、巨大地震による大津波被害のためだったとし、その震源域が太平洋側と推定されることから、南海地震だったと判断した。

(読売新聞)

南海地震の過去の記録では、以下の様なものが残されています(Wikipediaによる)。

684年11月26日(11月29日)
887年8月22日(8月26日)
1099年2月16日(2月22日)
13世紀前半頃
1361年7月26日(8月3日)
1498年6月30日(7月9日)
1605年2月3日
1707年10月28日
1854年12月24日
1946年12月21日

20120417haitaka_jinja_shrine_steps なるほど、こうして見るときっかり100~150年の間隔で起きているのに、684-887と887-1099の間だけ欠けてます。たしかにこの684-887の間に794年が入るとぴったりおさまりますね。これらの地震のうち1946年の昭和南海地震はM8.0。それ以外はあくまでも推定ですが、M7.9~M8.6と非常に大きな数字が考えれています。

間隔の一番短いのは1854-1946で、92年。ということはとりあえず2038年からが山ということでしょうか。あと26年。地震調査委員会によると、地震発生確率は10年以内は20%程度、20年以内は60%程度、30年以内は90%程度ということになっています。
でもその前に東海地震が単独で起きないとも限らないし、もちろん油断は出来ません。

20120417chikyu_1 地球深部探査船「ちきゅう」がいま、震災の震源地で断層の調査を行ってるんだそうですね。

東日本大震災で起きた巨大津波のメカニズムを探るため、海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」(5万6700トン)が、地震の摩擦熱が残る海底断層を掘削する世界初の調査を進めている。
読売新聞社機「てんくう」で16日、宮城県・牡鹿半島の約220キロ沖に停泊してドリルパイプを海底に下ろす「ちきゅう」の上空を飛行した。
(中略)
調査海域は水深6910メートル。大震災の震源域を含む、海底下1000メートルまで2本の穴を掘って温度計を設置。岩石に残った熱から、巨大津波の原因となったとみられる断層のずれがどのように起きたのかなどの解析を行う。調査は5月24日まで実施する。
(読売新聞)

前にとある放送局のニュースデスクに「被災地は今はずっとやってきたから、潜水艇をチャーターして震源地は今をやりましょう」と言ったら、すごく《可哀想な人》扱いされたんですが、ホラァ、ちゃんと震源地でも動きがあるんじゃないですか。

読売新聞のサイトで映像も見れます。と言っても船だけで、深海の様子が見れるわけではありませんが。

※最初の写真は京都の東寺。2枚目の写真は江戸時代の津波の記録が残る高知県宿毛市のはいたか神社の石段。3枚目は地球深部探査船「ちきゅう」。いずれもWikipediaから。

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2012年4月16日 (月)

NHKの4月編成はどうでしょう

20120416nhk FMとテレビの音楽番組。大変身&小変身して、2週間が過ぎました。ご覧にあるいはお聞きになった方はどんな感想を持たれたでしょうか?

鳴り物入りで登場した『ららら♪クラシック』。既に3回放送されていて、最初の2回だけ見ました。意外にも(失礼!)なかなか良かったように感じました。
放送前は入門番組は総合でやるべきと思ってましたが、実際の番組は必ずしも入門者向けということでもないようです。それに石田衣良&加羽沢美濃というMC陣のノリも完全に教育向けで、これを総合でやったらちょっと数字的に苦しいんだろうなと言う気もします。

今度の日曜日22日はタイトルが『N響スペシャル(1)巨匠たちとの名演の軌跡』。あれ?なんだか『N響アワー』と全然変わらないような??

1)歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲 ヴェデルニコフ
2)「管弦楽のためのラプソディー」 外山雄三
3)ブラームス 交響曲第3番~第3楽章 サヴァリッシュ
4)「道化師の朝の歌」 デュトワ
5)ベートーヴェン 交響曲第1番~第4楽章 ノリントン

巨匠たちとの名演に間違いはないだろうと思いますが、ちょっと散漫かなあという気がします。

一方FMですが、一番の大きな変化は日曜日午後の4時間枠が金曜日に移ったこと。番組名も『オペラ・ファンタスティカ』となったわけですが――
私は最初の金曜日、バレンボイムとスカラ座の「ドン・ジョヴァンニ」の放送をうっかり聞き逃してしまいました。ああ、もう・・・まあ、これは他のメディアでも視聴できるでしょうから、いいですけど。

今週の金曜日は、残念ながらライヴではなく、なぜかカルロス・クライバー特集。
DG盤の「魔弾の射手」全曲にベートーヴェンの7、4番(オルフェオのCD)。ニューイヤーコンサートのCDから「こうもり」序曲と「春の声」って…??『オペラ・ファンタスティカ』の看板に偽りありな気が。

かつての『オペラアワー』でもライヴ録音だけでなく、LP音源のものを放送する回がありましたから、昔に戻ったとも言えます。昔はオペラの全曲盤を買うのは一大決心がいりましたが、いまは古い録音はかなり安く買えます。クライバーの「魔弾の射手」ほどの有名な録音なら、図書館などでも所蔵してるところも多いでしょう。CDの放送でもいいんですが、出来たらなかなか聞けない演奏家とかレパートリーとか、何かもう一つ工夫が欲しいところ。

震災以後片付けるのが面倒で、以前の部屋は使わないことにしたんですが、床に落ちてるFMfanを2冊ほど拾って来ました。
2冊とも2000年ですから12年前のものですが、日曜の午後はどんな番組をやっていたのでしょうか?

6月11日 海外クラシックコンサート《ロイヤル・オペラ新シーズンの公演から》ということで、
モーツァルト/歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」ニコラス・マッギガン指揮
ヴィンソン・コール、カサロヴァ、P・シューマン、エルツェ、ドノーゼ、レガッツォとなかなかなキャストです。FMfanにアンダーラインが引いてあるので、録音してると思うんですがなんか記憶が…

7月8日 海外クラシックコンサート《ヴェルディ没後100年記念/パリ・シャトレ座公演》
ヴェルディ/歌劇「オテロ」チョン・ミョンフン指揮
クーラ、マッティラ、マイケルス=ムーア。マッティラだから確実に録音してるはず。でもこれまた記憶が…

※画像のバックのNHKの写真はWikipediaからです。

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2012年4月15日 (日)

ウォルドマン指揮のフォーレ レクイエム ~思い出の名盤・55

20120415faure_requiem このLPは1970年代の前半に、クラシックとはあまり縁がないように思えるMCAレーベルから発売されました。当時は指揮者フレデリック・ウォルドマンも演奏団体のムジカ・エテルナ管弦楽団&合唱団もまるで知らない名前だったので、ひたすらヘルマン・プライとマーティナ・アーロヨという二人の独唱者が目当てで買ったのですが、これが大当たり!

プライのあたたかみのある歌声が素晴らしいのは勿論ですが、全体に大変な名演奏だったのです。押入れの中を捜索してみたのですが、残念ながらLP見つけられませんでした。手放してはいないのでどこかにはあると思うんですが。というのもこの録音、少なくとも国内では一度もCD化されていないと思うんです。ソリストも有名どころなのになぜでしょうね?

録音は1970年ですから、当然オリジナル版ではなくフル・オーケストラ版(シンフォニック版)で演奏されています。
ムジカ・エテルナ管弦楽団は室内オーケストラの規模で演奏しているようで、フォーレに必要な軽みとか透明感はしっかり確保しています。それでいて薄っぺらにならず、じっくりと音楽を聞いたという充実感も与えてくれるという、この曲では珍しい演奏かと思います。指揮者も目新しい解釈などは何一つやってないのですが、必要にして十分なだけ音楽を引き締め、時には豊かに時には慎ましやかに旋律を歌わせています。
当時一番人気だったコルボ盤が透明さや純粋さの表出に傾きすぎているような気がして、あまり好きでなかった私には、かなり長い間最もしっくりくる演奏でした。

その後オリジナル版による名盤が次々と発売になり、シンフォニック版もヘレヴェッヘ指揮の新校訂による演奏のCDが出たりして、古い録音はあまり顧みられることが無くなりましたが、このウォルドマン盤はクリュイタンス盤とともに、後世に残るべき録音だと考えています。(後世どころかまだ録音から40年しかたってないのに、もう入手不可なわけですが…)

フレデリック・ウォルドマンは日本ではあまり知られていませんが、米国ではかなり有名な指揮者らしく、マンハッタンを拠点に自ら組織したムジカ・エテルナとの演奏活動が、特によく知られているようです。

アメリカで活躍しましたがもともとは1903年ウィーンの生まれ。当初はドイツの歌劇場でコレペティトーアをやっていました。なんとR・シュトラウスやトスカニーニが振るときの上演でもコレペティの仕事をしたことがあるそうです。

1936年にイギリスへ、41年にニューヨークに渡ります(理由は不明です)。
ニューヨークでは教師としてジュリアードなどで教える傍ら、伴奏者としての仕事も続けていたようです。この時期共演した歌手の中にかのアリス・タリーがいて、その縁でウォルドマンは彼女の後援を受けることになりました(アリス・タリーは音楽のパトロネスとして知られる有名な女性で、リンカーン・センターの中にアリス・タリー・ホールという室内楽ホールがあります)。

50年代にアリス・タリーの援助でオーケストラを組織。61年にはムジカ・エテルナ管弦楽団と改名し、カーネギー・ホールなどでの演奏も行うようになります。私はこのフォーレ以外は全く聞いたことがないのですが、特に現代モノの初演を得意としていた他、シュッツやモンテヴェルディなどのバロックの作曲家、それに有名作曲家の知られざる作品などの紹介も積極的に行ったようです。

ウォルドマンとムジカ・エテルナの特筆すべき活動としては、メシアンの「峡谷から星たちへ」の世界初演があり、その他多くの作品の初演を行なっています。また指揮者としてはシュトラウスの「カプリッチョ」やコダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」(オペラの方だと思います)、ダラピッコラの「囚われ人」の米国初演なども行なっているそうです。

1995年に92歳で亡くなりました。

※ 画像はフォーレが楽長をしていたパリのマドレーヌ寺院。Wikipediaから。

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2012年4月14日 (土)

ピンクの豹 ~ニュースの落ち穂拾い Watch What Happens

20120414 昨日のシャープの IGZO パネルのニュースですが、その後 AV Watch に続報も入ってました。少し誤解がありましたので、訂正方々詳細を追加しておきます。

まず液晶モニター向けの32インチと、ノートPC向けの10インチはいずれもサンプル出荷だそうです。今月中にはサンプル出荷による試作品が一般の消費者の目に触れるかもということです。楽しみです。

でもなんかおかしいとは思ったんですよね。ノートPCの10インチなんて、昨日も書いたパナのJシリーズを除けば、ほぼネットブックの規格。安さが売りのネットブックでこんな高級パネルを使うわけがないので、もっと多様なサイズを揃えなかったら商売にならないんじゃないだろうかと思ってました。サンプル出荷ですから引き合いがあったらカスタマイズするということなんでしょう、きっと。
また今年度中にはシャープ製のタブレットと液晶モニターに IGZO パネルを使ったものが出てくるそうです。

意外なことに IGZO は32インチより大きなパネルには向かないのだそうです(技術的には可能)。一つは大型テレビの視聴距離の問題で、そんなに高精細でなくてもよいというのと、もうひとつはタッチパネルの高精細化も IGZO の特色ですが、それも大画面テレビでは生かせないということのようです。
シャープは60インチ以上のテレビを北米ではエリート・ブランドで発売して、シェアをほとんど握っています。将来的にこれらは4Kに置き換わることになると思われますが、発売が待たれる60インチの4K2Kテレビは、IGZO ではなく普通の液晶(アモルファス)になるということですね。

すでにタブレット端末向けの IGZO パネルは量産出荷を開始しているそうですが、今回のサンプル品とは使用が異なっており、仕様および外販先については公表できないとのこと。つまり「公表できない」というのが公表になっていて、 iPad の Retina ディスプレイと言うことですね。

南アフリカで、ピンクの豹が発見されたそうです。

こちらが写真>クリック!

ちょっと期待はずれでしょうか…
ナショナル・ジオグラフィックによれば、このピンクの豹は、南アフリカのマディクウェ動物保護区(Madikwe Game Reserve)で発見されたもの。「アフリカヒョウの体表は黄褐色の毛に黒い斑点が一般的」だそうで、この豹だけがなぜピンクになっちゃったのかについて、

(アメリカの動物保護団体)パンセラのリーダー、ルーク・ハンター氏は、いわゆる赤髪症ではないかと推測する。遺伝子疾患の一種で、赤い色素の産生過剰または黒い色素の産生不足を引き起こすと考えられているが、詳細は解明されていない。
(中略)
ハンター氏によると、肉食動物の赤髪症は非常にまれであり、確認例のほとんどはアライグマ、アナグマ、コヨーテだという。
「博物館に保管されている斑点模様のヒョウの皮膚や、黒色素過多症の個体(黒ヒョウ)の中には、うっすらと赤みがかっているケースがいくつかある。だが原因は単なる色あせの可能性が高い」とハンター氏は述べる。
黒色素過多症とは、動物の皮膚や体毛、羽毛などで黒やそれに近い色の色素が異常に多くなる状態を指す。

写真が公表されたヒョウは健康状態が良好そうで、特異な毛色で病弱だという可能性も低いとハンター氏は推測する。「どこから見ても健常だ」。
ヒョウは狩りをする際、獲物に4メートル前後まで忍び寄ってから奇襲をかける。カモフラージュの役割を果たす毛柄がそれを可能にしている訳だが、淡いピンク色でも問題ないようだ。
心配なのはむしろ、マディクウェ動物保護区の周辺の狩猟場だとハンター氏は話す。保護区の外へ出た動物は保護対象から外れ、合法なスポーツ狩猟の標的になってしまうのだという。「多くのヒョウがこの運命をたどっている」とハンター氏は語る。

(ナショナル・ジオグラフィック)

とのこと。

ブレイク・エドワーズ監督の映画「ピンクの豹」の話だと思った方には、ごめんなさい。

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2012年4月13日 (金)

シャープはいま

20120413_sharp_kameyama ソニー同様に赤字幅の拡大が半端じゃないシャープですが――

シャープ株式会社は、酸化物半導体(IGZO)を採用した高精細液晶パネルの生産を開始したと発表した。
従来に比べ、薄膜トランジスタの小型化が可能で、画素あたりの光の透過量を高め、低消費電力化も図れるという酸化物半導体の採用について、同社では2011年から実用化を予告していたが、このたび3つの製品の本格的生産が発表された。
液晶ディスプレイ向けとして、32型が解像度3,840×2,160ドットで、画素密度が140dpi。高精細ノートPC向けとして、10型が2,560×1,600ドットで、300dpi。タブレット向けとして、7型が800×1,280ドットで、217dpi。

(PC Watch)

IGZOパネルについてはすでに去年、実用化の発表がされていて、多くの人が具体的な製品を待っていました。この3月から生産が開始され、4月から本格生産に行ぐぞーということのようです。

IGZOパネルがなぜIGZOなのかというと、使用される酸化物半導体というのが
In インジウム
Ga ガリウム
Zn 亜鉛
から構成された
Oxide 酸化物だから。
なんでもこれまでの液晶パネルを作ってきたアモルファスの製造設備を少し改良すればOKなのだそうで、その結果テレビ不振でお荷物になっていた亀山工場が活用でき、さらに新規設備投資もしないですむということで一石二鳥のようです。

シャープの高精細ディスプレイは、きょう発表されたものの他にアップルの新型iPadへの提供があるはずです。ただアップルはどこの社にどれだけ発注したかというようなことは明らかにしませんし、供給した社も決して発表しません。――なのでアップル関連は何がどうなってるのか本当のところ判らないのですが、シャープのパネルが本格的に使われるのは4月中旬からという噂が駆け巡ってはいました。今日の発表に Retinaディスプレイに該当するものはありませんが、いろいろ考え合わせると、やはり噂は正しいのかも知れません。

いずれにせよ今回発表されたのは自社ブランドでのIGZOパネル製品化ということですから、かなり興味深いものになりそうです。iPad用のRetinaディスプレイは9.7インチで、2048×1536ピクセル、264ppiですから、スペック的にはタブレット向けはiPadより劣り、ノートPC向けはiPadを上回る高精細ということになります。なかなか上手い商売ではないかと思います。

惜しいのはノートPC向けパネルのサイズで、12~13インチぐらいの大きさがよかったと思います。実際今売れてるのは13.1~13.3インチと15.6インチですから。もろにタブレットと競合するサイズというのは不利でしょうし、そもそも10インチで有名な製品と言ったらパナソニックのLet's Note Jシリーズぐらいしか思いつきません。売れるんでしょうか?

タブレットはAQUOSで出てくるんだと思いますが、ノートPCと32型の液晶ディスプレイもシャープのブランドなのか他社への供給なのかは判りません。

※亀山第二工場の画像はWikipediaからです。

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2012年4月12日 (木)

SONYはいま

20120412_sony600450 ソニーは12日、平井一夫CEOら新経営陣による経営方針説明会を開催。「ソニーを変える。ソニーは変わる。」と切り出し、2012年度にエレクトロニクスで売上高6兆円、営業利益率5%を実現し、グループ全体で売上高8兆5,000億円、営業利益率5%以上、ROE 10%を達成することを経営目標に掲げた。
(AV Watch)

巨額の赤字で注目されているソニーとあって、各新聞社のニュースサイトに記事が載っていましたが、AV Watchの記事が一番詳しく、発言もちゃんと解釈されてるようです。
で、この説明会全体の内容について、関心がおありの方はリンクした記事をお読みください。私が興味があるのはただ一点。テレビ、なかんずくクリスタルLEDです。

液晶テレビのBRAVIAは「当面の主力。しっかりビジネスに勝ち抜いていく」とし、高画質、音質の追求とともに、地域ニーズを取り入れた商品投入を行ない「確実な収益につなげていく」。一方で、有機ELについては「他社との協業も視野に入れていく」とし、Crystal LED Display(CLED)など次世代ディスプレイ開発、商品化にも取り組む。Crystal LEDの実用化時期については「これ以上申し上げる段階ではない」とした。また、モバイル機器連携、ネットワーク連携などでソニーのテレビの魅力を高めていく方針。
(同)

「これ以上申し上げる段階ではない」としながらも、こういう公的な場でCEOの口からはっきりと「商品化に取り組む」と明言されてます。これによって現場の技術者レベルからの情報提供が、出やすくなるかも知れません。

最初に発売されるのは業務用モニターでしょうから、普通に入手できる金額ではないはずですが、買える買えないは別として、とにかく一度画面を見てみたいものです。なにしろ1月のラスヴェガスでみたAV評論家の中には、「全く弱点がない完璧なディスプレイ」と言ってる人もいるのですから。まあ、業務用さえ販売されれば、いまのスピードだとすぐに民生用におりてくるかもしれません。

一方民生用のテレビは東芝が先行して発売したものの、苦戦しているという噂の4K2K(現在のテレビの約四倍の画素数のテレビ)については――

圧倒的な映像体験は、ソニーが最も得意とすること。4Kを軸に技術開発し、業務から民生用ハイエンドまで広げてきた。ソニーのAV技術を結集した4Kは、ソニーの大きな技術資産。業界最高画質のカメラ『F65』から民生用のプロジェクタなども用意した。今後も順次拡大していく」とした。
(同)

4Kは現在、パッケージソフトもないし、配信でもほとんどありません。何を見るんだということで、必然的に現在のフルハイビジョンをアップコンバートした映像が中心となります。

以前はアップコンバート技術は文句なしにソニーが世界最高だったのですが、ストリンガー体制下で高画質研究の部門が解体され、技術者が散り散りになってしまいました。一部は他の部署に異動になり、一部はサムスンとLGにヘッドハンティングされたという話です。
そしてアップコンバート研究の中核的存在だった近藤哲二郎氏が、独立してアイキューブド研究所という組織を立ち上げたのですが、アイキューブド研究所はいまNHK、シャープと共同でアプコン技術の洗練に取り組んでいます。そのおかげだと思いますが、(雑誌の記事ですけど)シャープの4Kは凄く良くなってきつつあるという話です。

アイキューブドはソニーもシャープと同額を出資していてこの研究所の成果を自社製品に搭載できるのですが、シャープの話題だけで、あまりソニーの話は聞こえてきません。どうなっちゃってるのでしょうか。

ということでソニーが自信満々に語る4K技術、「さすがSONY」といえるものになるのかどうか少し未知数なところもありますが、一応期待したいところです。本音はクリスタルLEDの4K2Kに期待したいわけですが、さすがにそこまで行くと私の乏しい財力では手がでないだろうと思います。

これは10日のニュースだったのですが、考古学者で元・明治大学学長の戸沢光則さんが亡くなられたそうです。79歳でした。

旧石器捏造事件の際に日本考古学協会の特別調査委員長を務めました。東北の歴史の項目で書いたように、一般には公表されず戸沢氏だけしか知らない調査結果があったわけですが、結局胸に秘めたままあの世に持っていかれたのでしょうか?

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2012年4月11日 (水)

もはや脱力する力も残らず…壊れゆく大阪

20120411 馬鹿すぎる・・・あまりにも馬鹿すぎる・・・

大阪市の橋下徹市長は10日の大阪府・市統合本部会議で、在阪の交響楽団などが1億円の公的支援を競うコンテスト案を提示した。
起伏のある未舗装のコースをバイクで走るモトクロス場を大阪城公園内に特設し、レースイベントを開催する構想も提案した。今後、実現性を検討するという。

補助金見直しを進める市の改革プロジェクトチームは大阪フィルハーモニー交響楽団(大フィル)への年1億1000万円の補助金の25%カット案を打ち出している。橋下市長は「補助金をもらうのが当たり前になっている。賞金1億円のコンテストを開き、楽団同士で競わせてはどうか」と提案。音楽イベントの開催など優勝楽団への特典にも言及した。

また、大阪の知名度を世界的に高めるイベントとして、国特別史跡の大阪城公園西の丸庭園でモトクロスレースを開催する案も明かした。市教委によると、特別史跡の現状変更には文化庁の許可が必要だという。

(読売新聞)

市の財政がぎりぎりで待ったなしの状態というのであれば、文化予算にお金をさけないというのも判ります。明日食う米にも困ってる人に、千円のコンサート・チケットを買えと言ってもそれは無理な話です。でも、な~んだ1億円も無駄金があるんじゃないですか。

賞金1億円に加えてコンテストとやらの準備の費用、会場使用料、音楽イベント開催のための(告知等も含む)費用。巨額の出費が予想されます。そんな金、どこから捻出してくるんでしょう。

20120411osaka_castle_2 大阪城公園西の丸庭園でモトクロスというのも馬鹿げていて、無形文化だけでなく有形文化にまで敵意を持っているとは。どこまで文化を壊せば気がすむんでしょうね、この人は。

しかし実はそんなことより重大な疑惑があります。産経新聞によれば、

>大阪市の橋下徹市長は、民間企業からモトクロスの世界選手権を大阪城の西の丸庭園で開催したいという打診があったことを明かし、

とのこと。民間企業というのは当然なんらかのイベント会社であろうと思います。○○興業というやつ。この手の業界は暴力団と密接な関係のある会社が多いと思いますが、どうなのでしょうか。(もちろん○○に吉本が入る可能性もあります。)おじさんの建設会社に儲けさせるチャンスでもあり、橋下氏にとっては一石二鳥の名アイディアなのかもしれないですね。

文化庁が許可出すわけないでしょうが、それでまた逆ギレするんでしょうね。せっかく面白いアイディアを出しても、国の役人が足を引っ張る的な。

先日たばこを吸って火災報知器を鳴らした地下鉄駅の助役を、橋下氏が懲戒免職にするよう指示したというのがニュースになってましたが、この方はどんどん異常になっているように思われます。

橋下氏にとっては自分が市役所に乗り込む以前からいた職員は全員敵。その一方でこの春採用になった新規の職員には「「皆さんはきょうから公務員です。市民に対し命令する立場となり、非常に重いが、ものすごくやりがいのある職務です。大阪市役所は大阪府庁とタッグを組んで今まで日本政府ができなかったことにも挑戦しています。市民のため、大阪のため、日本国家のために頑張りましょう
などと挨拶しています。

これほど話題になっていて、なおかつ大阪市役所に入るということは橋下氏の方針に賛成の人が多いのだろうと思います。橋下氏の議会軽視から考えて――そして漏れ伝え聞く議員の質の低さから考えて――、維新の議員たちではなく、今年度から市に入ってくる若い職員たちが、これから手足となり橋下氏のために動くようになるのかなと思います。

いうならば橋下公務員ユーゲント。

ひたすら背筋が寒くなるばかりです。

※画像はいずれもWikipediaから。2枚目は西の丸庭園にある大阪迎賓館。

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2012年4月10日 (火)

ケーキの苺をいつ食べるか?

20120410 という話題がなぜか@niftyニュースに載ってました。All About というサイトの記事のようです。

もちろん嫌いな人だったら残すでしょうから、あくまでも苺が好きだという前提です。苺が嫌いな人は何か別の果物に置き換えて考えればOKです。

好きなものは真っ先に食べる
ちょうど真ん中くらいのタイミングで食べる
好きなものは一番最後までとっておく

の3つのどれを選ぶかで、性格が判ると言うんです。
で、ちょっと待て!と最初思いました。私の場合はどちらかといえば「ちょうど真ん中ぐらいのタイミングで食べる」です。正確にはちょうど真ん中より、ほんの少し後でしょうか。
でもそれは途中でアクセントを加えたいからで、苺の好き嫌い(苺が好き=相手の人が好きという方程式だと思うので)とはなんの関係もない筈。蕎麦を食べる時に、ネギや山葵を途中で足していくのと同じで。それにそもそも苺も好きだけど、生クリームも大好物。どっちがより好きかなんて選べないほど。などと懐疑的になりつつ、読んでみたら――

▼ ちょうど真ん中くらいのタイミングで食べるあなたは……?

物事に対してあまり執着心を持たないタイプか、よほど自制心が強いタイプかのどちらかでしょう。いろいろなものを満遍なく食べる、というマナーや常識を重んじているのかもしれません。
恋愛においては比較的冷静で、極端に熱を上げたり、周囲が見えなくなるほど執心したりすることはありません。付き合い方や人との接し方も穏やかですが、少々理屈っぽいところがあります。恋人とけんかをした場合なども、相手を理論攻めにして打ち負かす、少しイヤミなところがあるかもしれません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

合ってる・・・完璧に合ってる・・・ような気がする。
まあ、自己分析というのは練達の精神分析医でも難しいのだそうで、自分の事というのは誤解してることも多いと思うのですが、でもこれはさすがに自分でも認識できる程度にわかりやすい事柄。

他のを選んだ人はどうでしょうか?

◆ 好きなものは真っ先に食べるあなたは……?

自分の欲に対して非常に素直な性格です。好き嫌いや上機嫌か不機嫌かなど、感情をストレートに表に出しやすく、周囲には「わかりやすい人」と思われていることも多いのではないでしょうか。
恋愛においても、それ以外の人間関係においても、あなたの思いは態度に表れやすいはず。それがプラスになる場合もあれば、「単純」「子どもっぽい」など、マイナスになってしまう場合もあるので要注意です。特に、嫉妬心などをあからさまに意思表示してしまうことが、相手に嫌な思いをさせ、恋を早く終わらせる原因になってしまうこともあります。

◆ 好きなものは一番最後までとっておくあなたは……?

好きなものを一番最後までとっておくあなたは、少々現実離れした、夢見がちな性格の持ち主かもしれません。小さなことに喜びを見い出したり、観察力が鋭かったり、感性の豊かな一面もありますが、思い込みが激しすぎて、空回りして失敗することもしばしば。
恋愛においては、相手が何とも思っていないような、小さなことをうじうじと気にして悩んでしまう傾向があります。例えば、フラれるくらいなら告白はしないで、ずっと友達関係を続けていられるほうがいい、と考えるような消極的な、弱気なところもあるでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

なのだそうです。

でも微妙に「最後までとっておく」タイプも入ってるかも。
ハッ!・・・たしかに苺は真ん中より少し後に食べるし・・・
でもまあ今は恋愛なんて全然関係ないから、どうだっていいんですけどね。

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2012年4月 9日 (月)

オペラのあらすじ・7~「三王の恋」(後)

20120408900  第2幕

心をひらいてくれない妃のフィオーラに、マンフレードはせつせつと愛を訴えます。しかしフィオーラの冷たい心を自分に向けることはできません。
「せめて一つ頼みたいことが…」
「私に何をお望みなのです?」と問う妃にマンフレードは、「私が出陣する時に塔の上から白いヴェールを振ってほしい。これがあなたへの頼みです。ただそれだけです」とフィオーラに願います。

けなげなマンフレードの言葉にさすがにフィオーラも心を動かされます。
出陣してゆくマンフレード。(マンフレードはバリトンの役で、RCA盤ではパブロ・エルビラが歌っています。)

すると入れ違いに衛兵に扮装したアヴィートが現れます。フラミーニオの手引きで衛兵の衣装を入手したのです。
しかしフィオーラは「もうあなたに逢えません。あなたを愛することはできないのです」とアヴィートを拒絶します。すがるアヴィート。足音が聞こえアヴィートがサッと姿を消すと、そこに侍女がマンフレードからだと言って、白いヴェールを運んできます。フィオーラは受け取って、塔に上っていきます。

フィオーラは出陣していく男たちを見つけ、塔の上から白いヴェールを振りますが、そこにまたもやアヴィートが姿を現します。一度はアヴィートを拒絶したフィオーラですが、その姿にうたれ衣装のすそにくちづけすることを赦します。しかしそれだけですむわけはなく、愛しあう二人は、激しく求め合うのでした。

「フィオーラ!」と呼ぶ老王アルキバルドの声が聞こえます。逃げ去るアヴィート。しかし盲人の王はそこに誰かがいた事を悟り、フィオーラを問い詰めます。
しらを切っていたフィオーラは厳しいアルキバルドの追求に、ついに「そこにいたのは愛する人。しかし名前は命にかけても申しません」と答えるのでした。

逆上したアルキバルドはついに彼女の首を絞めて殺してしまいます。

そこにマンフレードが戻ってきます。愕然とするマンフレード。
フィオーラの亡骸を抱いて老王が退場し、2幕が終わります。

 第3幕

フィオーラの棺が置かれた礼拝堂。聖歌隊と彼女の死を嘆く人々の合唱に続いて、アヴィートがやって来ます。

アヴィートはフィオーラへの愛を歌うモノローグのあと、彼女の亡骸にくちづけします。しかしフィオーラの唇には猛毒が塗ってあったのです。フィオーラの密会の相手が誰かを知るために、アルキバルドが企んだのでした。

そこにマンフレードがやってきます。マンフレードはフィオーラの不倫の相手がアヴィートだと知り、彼にもうすぐ死ぬことを告げますが、最後に「彼女は君を愛していたのか?」と問いかけます。
「奪われた命ほどに。いや、もっと!もっと!」

マンフレードは死にゆくアヴィートを支えながら、悲嘆にくれます。
「私を深い孤独の淵に、見捨てないでください。フィオーラ、私に力を貸して!永遠にあなたのもとに戻れるように――」
マンフレードもフィオーラにくちづけし、ゆっくりと棺のそばに倒れます。

「つかまえたぞ、盗人め!」
手探りで棺の方にやってくる老人の姿。
「死にゆくお前の心臓の音を聞いてやりたい」
アルキバルドはフィオーラの不倫相手と信じきって、いままさに絶命しつつある息子の腕をつかむのです。
「いいえ、父上、違います」
「マンフレード!」

ああ、マンフレード、お前も私のように取り返しのつかぬ闇におちたとは――

 カーテンコール

このオペラは初演当初はともかく、いまではめったに上演されることはありません(最近だと2007年にトリノで上演してるようです)。勿論それには原因があります。

原作はセム・ベネッリという人の韻文による戯曲で、オペラ用の台本もベネッリが書いています。構成はほとんど原作と変わってないのだそうで、そのせいか全体が対話劇的で、登場人物が揃いそれぞれの心情を歌うといった盛り上がる場面はなく、人物がパネルを組み合わせるようにつぎつぎと色々な組み合わせで出てくるだけという、非オペラティックな作りになっています。

決定的にかけてるのは「情熱」で、どろどろの愛の世界を描いていながら、ヴェルディでもプッチーニでも一瞬たりとも欠けたことのない、燃え上がる情熱をこの作品は欠いています。

人物の造形も浅く、特にアヴィートは小国とはいえアルトゥーラ国の国王なのに、恋愛以外のことはまるで頭に無いのが少し変です。フィオーラの役割も誰よりもよく認識しているはずなのに、お馬鹿な行動ばかりとっている、かなり残念な人物といえるでしょう。

(ちなみにアルトゥーラ Altura という地名は、調べたらトリエステの近郊にありました。はっきりはしませんが、他には見つけられなかったので多分そこじゃないかと思います。)

音楽も特にプッチーニやマスネのような、一聴聞く人をとりこにする美しいメロディに溢れているというわけでもありません。レスピーギやR・シュトラウスのような管弦楽法の大家というわけでもありません。もちろんドビュッシーやラヴェルの斬新さはありません。オーケストラだけの部分はしばしばニーノ・ロータの映画音楽(「戦争と平和」とか「山猫」とか)のように響きます。

――にもかかわらず、このオペラは非常に美しく魅力的なのです。
一体この作品の何がこんなにも心を惹きつけるのかまるで分らないのですが、何か聞き手を捉えて離さないものを持っています。すべてが薄明の中で繰り広げられるような、まとわりついて離れない朝霧のような、いわく言いがたい何か…
私はこのオペラを舞台でも映像でも見たことがなく、音でしか聞いてないのですが、にもかかわらずこの数十年間、私の最も愛するイタリア・オペラの一つであり続けています。

CDはメイジャー・レーベルのものはネッロ・サンティ指揮ロンドン交響楽団によるRCA盤だけですが、申し分なく素晴らしいものです。モッフォ、ドミンゴ、エルビラ、シェピの四人の主役に加え、脇にライランド・ディヴィスやエリザベス・ベインブリッジなどの後に主役級になる若い歌手たちを配しています。残念ながら今は廃盤みたいです。YouTubeにモノーラルのものなどが上がってますが、録音がよくないと楽しめないタイプの作品だと思うので、RCA盤が再発されるか、新録音が出たらお聞きになるのをお勧めします。太る前のネトレプコだったら声といい、ヴィジュアルといいぴったりだったと思うんですが。

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2012年4月 8日 (日)

オペラのあらすじ・7~「三王の恋」(前)

20120408900 中世のヨーロッパで強大な勢力を誇ったフランク王国。その歴史の前半についてはこのシリーズの「エスクラルモンド」の項でふれました。

そこでは711年の西ゴート王国の滅亡から、叙事詩「ローランの歌」のネタ元になった778年のシャルルマーニュのスペイン侵略までを年表にしましたが、このシャルルマーニュことカール大帝は勢力をどんどん広げ、フランスとドイツ西部、ベネルクス、イタリアの中・北部までという西ヨーロッパのほとんどを勢力下におさめます。
しかし814年、カール大帝の死去にともなって、フランク王国は東・中・西の3つの王国に分裂してしまいます。

分裂ということは当然、国力は低下します。特に中・北部イタリアを含む中フランク王国は、領土の割譲やら何やらを繰り返し、支配者もくるくる変わる苦難の時代を迎えます。この時期のイタリアをイタリア王国といいますが、19世紀に成立するイタリア王国と区別するために、中世イタリア王国と表記されることが多いようです。

中世イタリア王国は王国とはいっても、帝権が衰退したため実際には各地に少君主国が乱立するという状態でした。このためローマ帝国時代のような国軍による強力な防衛体制などは望むべくもなく、イタリア各地は10世紀頃まで北からはゲルマン、東からはマジャール、南からはサラセンと、ローマ帝国時代から続く異民族の侵入と略奪にあいかわらず悩まされ続けたのです。

やがてルネサンスを生むことになるミラノやフィレンツェ、ヴェネツィアなどの都市国家が発展するのはもうすこし後のことで、イタロ・モンテメッツィ(1875-1952)のオペラ「三王の恋」はこの暗黒時代の北イタリアを舞台にしています。

 オペラの前史

イタリアの小国に攻め込んだ蛮族の王アルキバルドはその地を征服し、一帯の支配者となります。その治世は40年におよび、年老いて盲目となった彼はすでに息子のマンフレードに王位を譲っていました。

近隣のアルトゥーラ国はアルキバルドに恭順を誓い、その証として美女フィオーラをアルキバルドの宮廷に差し出していました。アルキバルドは息子の王マンフレードとフィオーラを結婚させますが、実はフィオーラはかつてはアルトゥーラ国の王アヴィートの婚約者であり、二人は今も愛し合っていたのです。

 第1幕

――深い闇に包まれた夜の城。
オーケストラの短い導入部に続いて、テラスに盲いた老王アルキバルドが従者フラミーニオを伴って現れます。フラミーニオはアルキバルドに仕えてはいるもののアルトゥーラ国の出身、決して主従共に心を許したという間柄ではないようすが二人の会話から判ります。

このオペラには独立したアリアはありませんが、二人の会話の後、アルキバルドは長いモノローグを歌います。これはアリアに相当するもので、ここで老王は若き日のイタリアへの憧れや、征服したイタリアの地の素晴らしさを歌います。(アルキバルドはバスの役で、RCA盤ではチェーザレ・シェピが歌っていますし、最近ではスカンディウッツィが持ち役としてるようです。)

二人が私室に去ると、美しく繊細なフルートの音色に導かれて、テラスにアルトゥーラ国王のアヴィートが、やがて王マンフレードの妃フィオーラが現れます。夫のマンフレードは戦いに出て城を留守にしているのです。
二人は別れがたく愛の言葉を口にしますが、まるでトリスタンの二幕のように夜は短くやがて空が白み始めます。(アヴィートとフィオーラはテノールとソプラノです。RCA盤ではドミンゴとモッフォが歌っています。)

アヴィートが去り、一人残ったフィオーラの前に、入れ替わりに舅のアルキバルドが現れます。アルキバルドは盲人特有の鋭い勘で、そこに誰かがいた事を感じ取りフィオーラを問い詰めます。
フィオーラはしらを切りますが、アルキバルドは疑います。

フィオーラが去った後、フラミーニオが戦場からマンフレードが帰ってきたことを告げます。
息子の帰還を喜ぶアルキバルド。
無邪気にフィオーラへの愛情を歌うマンフレードに、アルキバルドはフィオーラの不倫への疑いを胸に秘めておくことを決めます。

二人の前にフィオーラが登場します。
フィオーラはマンフレードに対し《残酷なほど冷淡に、しかし見かけは優しそうに》、
「あなたがお帰りになるのではないかと思い、夜の間ずっとテラスで待っておりました。そうですわね、お父様」
「そうだこの人を捕えた。お前を待っているところを――」

フィオーラ!フィオーラ!甘い香りの私の宝…
マンフレードの愛の歌で1幕が閉じられます。

 幕間

20120408italo_montemezzi モンテメッツィはヴェローナ近郊の生まれ。1875年ですからラヴェルと同い年ということになります。(右の写真はWikipediaから。)

ミラノ音楽院出身で、1905年に発表した最初(上演されなかった処女作を別にすれば)のオペラ「ジョヴァンニ・ガルレーゼ」という作品が好評で、一躍有名になったようです。第二作目の1909年に初演された作品は、イルリカの台本にもかかわらず、あまり好評ではなかったようです。

しかし1913年にスカラ座で初演されたこの第3作目のオペラ「三王の恋」で、モンテメッツィは爆発的な評価をえます。翌14年にはメトロポリタン歌劇場でアメリカ初演が行われ、1940年代まで再演が続いたようです。

スカラ座での初演はセラフィンが指揮を担当し、METでのアメリカ初演はトスカニーニの指揮、ルクレツィア・ボーリがフィオーラを歌いました。

モンテメッツィはムッソリーニのファシスト政権を嫌って、1939年にアメリカに移りますが、46年にはイタリアに戻っています。52年に亡くなりましたが、翌年5月のモンテメッツィの一周忌を記念するスカラ座公演では、デ・サバータがこのオペラを指揮しました。

この「三王の恋」の音楽は非常に独特で、20世紀のイタリア・オペラ以外の何者でもないのですが、どの作曲家とも似ているようで似ていません。プッチーニよりもさらに耽美的で、しかしザンドナイのような出口のないずぶずぶの泥沼に堕ちるようなこともなく、特にオーケストレーションには、ある風通しの良さが感じられます。

モンテメッツィについての記述には必ず、ワグナーとドビュッシーの影響を受けていると書いてあります。でもストーリーはともかく音楽そのものには、私はそんなにワグナーは感じませんでした。ドビュッシーの透明感とは微妙に違いますが、でも「トリスタン」の重さよりは確かに「ペレアス」の世界の方に近いように思われます。
実際METでの再演の際にはメアリ・ガーデンがフィオーラを歌ったこともあるのです。
(続く)

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2012年4月 7日 (土)

遅ればせながらラジー賞

20120407_razzie_award アメリカ映画界で最低・最悪の映画や俳優に与えられるラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)。昔はアカデミー賞の前日に発表されてたんですが、今は4月1日発表になったようです。でもすっかり忘れてました。かなり遅くなりましたが本日はちょうどネタもないので、晴れの受賞作をご紹介します。

今回はアダム・サンドラー主演の「ジャックとジル」が圧勝。全部門を制覇しました。サンドラーは1999年度の「ビッグ・ダディ」(例のテレビ番組じゃありません)に続く二度目の主演男優賞受賞です。

ワースト作品賞
 「ジャックとジル」
ワースト主演男優賞 アダム・サンドラー「ジャックとジル」(「ウソツキは結婚のはじまり」に対しても)
ワースト主演女優賞 アダム・サンドラー「ジャックとジル」

ここでお気づきのように、この「ジャックとジル」という映画、アダム・サンドラーが一人二役で、男性と女性役を演じわけます。もしくはワースト主演男優賞を獲ったということは演じ分けられてないのかも知れません。ジャックとジルは双子の兄妹という設定で、この妹のジルに一目惚れするのが、俳優本人の役で出演している大物の――

ワースト助演男優賞
 アル・パチーノ「ジャックとジル」
ワースト助演女優賞 デヴィッド・スペード「ジャックとジル」
ワースト監督賞 デニス・デューガン「ジャックとジル」(「ウソツキは結婚のはじまり」に対しても)

デヴィッド・スペードは「ウソツキは結婚のはじまり」でノミネートされたニコール・キッドマンを破っての助演女優賞受賞です。デヴィッドですから勿論男です。

ワースト脚本賞 「ジャックとジル」
ワースト・スクリーン・カップル賞 「ジャックとジル」アダム・サンドラーとケイティ・ホームズ、アル・パチーノ、アダム・サンドラーのいずれか
ワースト・アンサンブル演技賞 「ジャックとジル」
ワースト前編・リメイク・盗作・続編賞 「ジャックとジル」

アダム・サンドラーは脚本にも関わっているので脚本賞でも受賞しています。マット・デイモン並の才能と言えます。
この映画ソニー・ピクチャーズの製作で、日本でもこの1月に公開されているようです。私は見てません。

「なまいきシャルロット」や「伴奏者」などで知られるクロード・ミレール監督が、4日パリで亡くなったそうです。70歳でした。ご冥福をお祈りいたします。2007年製作の「ある秘密」が今月21日から公開予定です。

ついに!「暗殺の森」と「1900年」のブルー・レイが発売になるようです。6月23日。

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2012年4月 6日 (金)

大フィルへの大阪市の助成金問題

20120406osaka_philharmonic_kaikan 大阪フィルに対する大阪市の助成金問題ですが、昨日発表された改革プロジェクトチームの「施策・事業の見直し」試案によれば、今年度から25%カットするということになったようです。文楽協会への助成金も同じく25%のカットということになりました。

※画像は大阪フィルハーモニー会館。Wikipediaから。

新聞記事はすぐにWeb上から消えてしまうので、備忘のために音楽と関係ない部分もコピペしておきます。

大阪市の橋下徹市長が発足させた改革プロジェクトチームは5日、住民サービスを中心に104事業を見直し、今年度から3年間で総額548億円をカットする「施策・事業の見直し」試案を発表した。
 70歳以上の市民が市営地下鉄・バスを無料利用できる「敬老優待乗車証」(敬老パス)制度を見直したほか、高齢世帯などへの上下水道基本料金減免(年約40億円)の廃止、新婚世帯への家賃補助(年約48億円)の新規募集停止などを盛り込んだ。海外事務所3か所の廃止など大阪府との重複事業を整理し、市内全24区にある温水プールやスポーツセンターなどは9か所に集約する。
 21万世帯を対象とする上下水道基本料金1576円の減免は、試案では2013年度から廃止。最長6年の新婚世帯への家賃補助は今年度から新規募集を打ち切る。
 大阪フィルハーモニー協会と、文楽協会への助成金は12年度から25%カットする。

(読売新聞)

公明党と選挙協力して以来、橋下氏の文化攻撃はかなり舌鋒が鈍ってきたように思いますが、25%カットという妥協案(?)もその一環でしょうか。とりあえず大フィルも文楽協会も、しばらくはなんとか活動を続けて、嵐をやり過ごすしか無いでしょう。

新聞はこれだけなのですが、大阪フィルのHPにもう少し詳しいことが載ってました。

本日発表の「試案」の中身は大阪市のホームページでも公表されておりますが、大フィルへの補助金につきましては、
 ・助成金を25%削減
 ・執行にあたっては、設立されるアーツカウンシルの意向を最大限踏まえる。
 ・アーツカウンシルの本格稼動前の平成24年度については、府の外部委員による評価を踏まえ、芸術文化の支援策を本格予算までにまとめる。
との内容であります。

とのこと。しかし今までが1億1000万円ですから2750万円減らされるということでしょうね。これではギャラの高い客演指揮者やソリストなんかますます呼べなくなりますね。来年2月にセーゲルスタムが振るみたいですが、自作の交響曲第248番(!)を振らせてもらえるので、ギャラ少しおまけしたんでしょうか?

一方、大阪市が公務員として抱えている吹奏楽団の「大阪市音楽団」ですが、今年初めに廃止の意向を表明して以来、団員の処遇が注目されてきました。通常の場合、組織が解散となったら公務員は別の部署に配置転換になるわけですが――

大阪市の橋下徹市長は5日、市が同日発表した施策・事業の見直し試案で「2013年度に廃止」とされた市音楽団の音楽士36人の処遇について「単純に事務職に配置転換するのは、これからの時代、通用しない。仕事がないなら、分限(免職)だ」と述べた。
 市改革プロジェクトチームの試案では、音楽団を「行政としては不要」としつつ、市が正職員として採用してきたことから、「配置転換先を検討」としていたが、橋下市長は「分限(免職)になる前に自分たちでお客さんを探し、メシを食っていけばいい」と述べ、配置転換を認めない意向を示した。
 市音楽団は1923年に発足。国内唯一の自治体直営の吹奏楽団で、市公式行事での演奏や有料公演などを行っている。市は公演収入などを差し引いた運営経費や人件費として年約4億3000万円(2010年度)を負担している。

(読売新聞)

吹奏については無知なので、大阪市音楽団についても私はよく知らないのですが、東京佼成やシエナと並ぶ日本有数の吹奏楽団という話です。大阪市の公務員とはいっても、クラブ活動じゃないので、当然音楽大学を出た優秀な奏者を雇っているわけです。

Wikipediaによれば、その前身は大正12年に誕生した大日本帝国陸軍第4師団軍楽隊で、日本で最も古い伝統を持つ吹奏楽団なのだそうです。2003年から秋山さんが芸術監督、2007年から小松一彦さんが首席客演指揮者に就任してるようです。

それにしても公務員をこういう形で免職にするというのは、法律的に可能なんでしょうか?

ところで・・・橋下氏といえばろくに仕事もしないでツイッターばかりしてるような印象ですが、大丈夫なんでしょうか?なんだか完全にイッちゃってるみたいなんですけど…

そういう民意をバカにする連中は北朝鮮に行け!偉そうに民意をバカにする輩ほど北朝鮮では獄中行きだ!僕は危うくても、移ろいやすくても、不安定でも、不合理でも選挙で示された民意をとことん大切にする。そして民意がより良くなるよう国全体で国民のレベルを上げるよう努力する。それが民主政だ。
2012年4月6日 - 11:39

北朝鮮に行けというのは以前も書いてたけど、好きなフレーズみたいです。
論理も何もないので解読に苦労しますが、彼の頭の中では《民意=選挙の結果=自分の言うことを100%認めろ》という図式になってるので、何か橋下批判の勢力やメディア――と言っても週刊誌と一部の新聞ぐらいしか無いわけですが――に不愉快なことを書かれて、逆上したのでしょうか。「民意を口にする政治家ほど危険」というような発言は、橋下氏がらみでしばしば見かけるので、心に憎しみがたまり抑えきれなくなったのかもしれません。

日本は思想・言論の自由があるので、民意をバカにしようが何しようが、日本から出ていく必要はありません。逆に「北朝鮮に行け!」などという発言は、憲法への挑戦であるとみなせます。他の政治家がこんな発言をしたら大問題なのに、この人の場合だけ許されるというのも不愉快の極みです。まったく。

「偉そうに民意をバカにする輩ほど北朝鮮では獄中行きだ!」という発言も唖然。これどういう意味なのでしょう?この文章を素直に読むと(素直にしか読めないと思うのですが)、北朝鮮で獄中につながれてる政治犯は、民意をバカにした人達だということになります。ん??こんな珍説、生まれて初めて聞きました。

>選挙で示された民意をとことん大切にする

具体的に何に怒ってるのか見えないのですが、いつもの彼の論だと《民意=自分》なので、――なにしろ選挙で当選した人は白紙委任と同じだそうですから――自分をとことん大切にしろと主張してるんでしょうか?

たぶんそうなのです。

それだと「偉そうに民意をバカにする輩ほど北朝鮮では獄中行きだ!」という発言も納得できます。
民意=自分=独裁者という式が成り立つので、
「偉そうに独裁者をバカにする輩ほど北朝鮮では獄中行きだ!」と読み替えができるからです。それならたしかに北朝鮮では投獄されることでしょう。

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2012年4月 5日 (木)

全身羽毛のティラノサウルス ~ニュースの落ち穂拾い Watch What Happens

20120405 左の写真はシカゴのフィールド自然史博物館にあるティラノサウルスの全身骨格化石標本ですが、恐竜の王ティラノサウルスに羽毛が生えてるのが見つかったと言うんです。
マ・ジ・で~!

中国遼寧省の約1億2千万年前(白亜紀前期)の地層から、全身が羽毛に覆われていたとみられる新種の大型肉食恐竜ティラノサウルスの化石を見つけたと、中国科学院などのチームが5日付の英科学誌ネイチャーに発表した。ティラノサウルスのイメージを覆す成果。体長9メートル、重さ1.4トンと推定され、羽毛を持つ恐竜としては最大。

(共同通信)

これは凄いんじゃないでしょうか。「NHKスペシャル 恐竜VSほ乳類 1億5千万年の戦い」によれば羽毛を持つことによって、体温を高く保ち俊敏さを増した肉食恐竜の登場こそが、哺乳類を絶滅させる可能性もあった、人類の祖先にとっての最大の脅威だったらしいのです。もちろん羽毛恐竜の化石はこれまでにも発見されてきました。しかしいずれも小さいもの。こんな大きな羽毛恐竜の化石は初めての発見です。
これがその化石の写真です。>クリック

とはいえ・・・

ティラノサウルスといえば、恐竜の王。巨大で獰猛なハンターというティラノサウルス像はこの骨格からも伝わってきます。美しい羽毛に覆われていたというのはどうもイメージわきません。
20120405_2 一応作ってはみました。イメージ図>右
う~ん・・・時代劇で雨の日に着る蓑みたいで、我ながら少し情けない感じ。
もしかすると記事がいけない可能性もあるので、別のを探してみました。

ナショナル・ジオグラフィックの本日配信の記事に詳しく載ってました。引用すると長いので簡単にまとめますと、

まず発見されたのはティラノサウルスではなく、ティラノと同じ大型の獣脚類に属する新種
新たにユウティラヌス・フアリと命名されました。ラテン語と中国語の組み合わせで「美しい羽毛の王」を意味するのだそうです。ナショナル・ジオグラフィックが正しいとすると、共同通信の記事は簡略化などというレベルではなく、完全に間違いということになりますね。なぜこんな間違いが発生したのか疑問です。

羽毛があったか否かを判断するためには、軟組織が化石となって残っていなければならないわけですが、そういうケースは非常にまれで、これまでは大型獣脚類に羽毛があったかどうか判断するデータを欠いていたということです。

発見されたのは成体1、幼体2つの計3体の化石で、「成鳥の硬い羽毛というよりヒナの軟らかい綿毛に近い」ということです。体重が1.4トンというのはこれまでに発見された羽毛恐竜の40倍ぐらいになりますが、ティラノサウルスの5分の1から6分の1ぐらいですから、大型といってもティラノに比べるとかなり小型なんですね。

ヒナの綿毛ですか。せっかく作ったイメージ図が完全に無駄に…

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2012年4月 4日 (水)

「マッカーサー・パーク」リチャード・ハリス ~思い出の名盤・54

20120404_macarther_park_2 俳優のリチャード・ハリスが1968年に出したこの曲は、当時としては珍しい7分半もかかる大曲でしたが、全米第2位まで上がるなどアメリカでは大ヒットしました。なのに、なぜか日本ではさほど話題にはならず、多分10年後にドナ・サマーがカヴァーし全米1位となったディスコ・ヴァージョンの方がよく知られてるかと思います。

作詞・作曲はジミー・ウェッブ。67年に発表したフィフス・ディメンションの「ビートでジャンプ」とグレン・キャンベルの「恋はフェニックス」でグラミー賞を独占、天才ソング・ライターとして一躍時の人となったウェッブですが、その彼にしても冒険的な曲でした。

歌詞は分かりやすい英語で書かれているにもかかわらず、象徴的で難解。ハリスの歌唱は俳優の歌らしく台詞の朗誦にも似て、きわめてドラマティック。伴奏はビートルズ全盛時代にもかかわらず、大時代なオーケストラ。いったい斬新なのか時代錯誤なのか判らないきわめてユニークな曲でした。

ジミー・ウェッブの曲は、後の「クリスティアン・ノー」(クリスティアンはウェッブの子供の名前)などに代表されるように、彼の個人的な世界を歌ったものが多く、初期のヒット曲ももちろんその例外ではありません。しかしフィフス・ディメンションが「ヘアー」のカヴァー曲を出すように、またグレン・キャンベルの「ガルヴェストン」や「ウィチタ・ラインマン」がラヴソングの枠を越えた社会性も獲得しているように、60年代後半のヒット曲の数々はやはりフラワー・チルドレン、アメリカン・ニューシネマ、そしてその終焉という、いわば「時代の申し子」とでも言いたい側面は無視できないように思います。
しかしその中でこの「マッカーサー・パーク」は、ぽつんと孤立しています。Tシャツとジーンズの世界から、重量のあるコスチュームを着た演劇かオペラの世界へ。一方でロッド・マッケンの繊細な詩の世界に近づいているような感じもあって、一筋縄ではいきません。
.

春はどうしても僕らを待ってはくれなかった。
踊りながら追いかけてた時には、ほんの一歩前にいたはずなのに。

本のページの間に、僕らはぴったりとはさまれてた。
まるで愛という熱いアイロンでプレスされたストライプのズボンみたいに。

マッカーサー・パークは夕闇に溶けて、
上を覆った甘い緑の砂糖が流れ落ちて消えていく。
誰かが雨の中にケーキを忘れていったけど、
僕にはもうケーキは手に入らない。
だってケーキは焼きあげるのに時間がかかるし、
僕にはもう決してレシピは思い出せないから。

20120404_macarthurparkla 英語に詳しい人には大激怒されるかもしれないほど、大胆に意訳してみました。
マッカーサー・パークはロサンゼルスにある公園で、前は違う名前だったのがマッカーサー元帥にちなんでこの名前に変更されたのだそうです。(画像はWikipediaから。)

色々と比喩的表現に富んだ難しい歌詞ですが、情景が浮かんでくるような美しい歌詞でもあります。

YouTube はこちらからどうぞ

この曲を歌ったリチャード・ハリスはアイルランド出身で、1930年生まれですからこの時38歳。
2002年に亡くなっていますが、古い映画ファンには「ジャガーノート」や「カサンドラ・クロス」で、若い映画ファンには「ハリー・ポッター」シリーズのアルバス・ダンブルドア役、「グラディエイター」のマルクス・アウレリウス帝の役でおなじみかと思います。ロンドン音楽演劇アカデミーの出身で、舞台と映画双方の名優として知られています。

彼の名前を一躍有名にしたのは1963年のリンゼイ・アンダースン監督「孤独の報酬」で、アカデミー主演男優賞にノミネートされました。その他にも「ナバロンの要塞」や「天地創造」(カイン役)などの有名作品を経て、この曲を出す前年の67年にはミュージカル映画「キャメロット」にアーサー王役で主演しています。もしかするとここでの歌が「マッカーサー・パーク」に繋がったのでしょうか?当然ですが、同じ路線の歌い方――ドラマティックではあるけれど、朗々と歌い上げるのではなく――になっています。

この「キャメロット」で、ハリスはゴールデングローヴ賞のコメディ・ミュージカル部門の主演男優賞を受賞していますが、私はあまり良いとは思いませんでした。もちろん演技は上手いんですけども、完全なミス・キャストだったように思います。

「キャメロット」は「マイ・フェア・レディ」と同じアラン・J・ラーナーとフレデリック・ロウのコンビによるブロードウェイ・ミュージカルで、これまた「マイ・フェア・レディ」と同じくワーナー・ブラザースが映画化権を獲得していました。
舞台ではジュリー・アンドリュースとリチャード・バートンによって演じられたのですが、ワーナーは「マイ・フェア・レディ」に続いてまたもジュリー・アンドリュースを起用せず、リチャード・バートンとエリザベス・テイラー夫妻で映画化すると発表します。
ところが「メリー・ポピンズ」と「サウンド・オブ・ミュージック」でジュリーは瞬く間に興収ナンバーワン女優になってしまいます。あわててワーナーはリズを降ろして、ジュリーにオファーしたのですが、当然ジュリーはこれを蹴ってしまいました。
さらにリチャード・バートンも降りてしまいます。バートンが降りた理由は私は知らないのですが、どう考えても奥さんのリズが不当に下ろされたのだから、怒ったんだろうと思います。

結局「キャメロット」の主演は、リチャード・ハリスとヴァネッサ・レッドグレーヴになりました。そしてワーナーは曲中の歌を吹き替えにせず、俳優本人に歌わせるという大胆な策に出ます。アカデミー賞を意識したのかも知れません。
でもこれは失敗でふたりとも上手くないのです。それでもハリスはまだレックス・ハリスン系のミュージカル歌唱と思えば我慢も出来たのですが、レッドグレーヴは比較対象がジュリーなので、失望の極みとしか…。(まあ当初の予定通りエリザベス・テイラーを起用したとしても、すでに太ったおばさんになっていたリズに、処女のまま見知らぬ王のもとに嫁に来る純情な乙女なんか出来るわけが無いので、やってもパロディになっちゃったことでしょうが。同じ事はハリスにも言え、年齢的にもアーサー王の役には老けすぎていて駄目でした。)

そんなわけでリチャード・ハリスの魅力は「キャメロット」では全く発揮されずに終始したのですが、うっぷんを晴らすかのようにこの「マッカーサー・パーク」の録音では、彼にしかできない独自の領域を切り開いています。
歌がうまいか下手かといったら、当然ドナ・サマーの方が圧倒的に上手いし、その他この曲をカヴァーしているシナトラはじめ数多くの名歌手にかなうわけはないのですが、でもどんな名歌手よりもハリスの方が味があるのです。

「これがオリジナルである」という意識からの偏見もあるかもしれませんが、これは多分時代のせいじゃないかと思います。深く内面に入り込んでいながらも自閉的にならず、自由にどんな冒険でも許される。60年代後半という時代。
最初に「ぽつんと孤立」しているなどと書きましたが、実はここにもやはり時代の刻印ははっきりと押されていたのではないか。他の「上手い歌手」達によるカヴァーも、それだけは表現出来なかったのではないかと思います。

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2012年4月 3日 (火)

インターネットがなかったら3時間以内に禁断症状に!~ニュースの落ち穂拾い Watch What Happens

20120403 いま夜の11時をまわったところです。暴風雨による死者の数が凄いことになっていますが、関東はそろそろ落ち着いてきたでしょうか。東北はこれから明日の朝にかけて、風、雨ともにピークになる模様で、すでに1時間ほど前からゴーッという風の音が、聞こえては止み、聞こえては止んでいます。
なんとか被災地に大きな被害がでませんように。画像は4日(水)午前9時の予想天気図です。

追記:4日の0時半になりました。さっきから不気味なほど静かです…

ウイルスソフトのノートンは、「日本人のインターネット依存、個人情報の重要性、インターネットセキュリティに対する理解などについての調査」結果を発表し、5人に1人 (19%) が、インターネットがなかったら3時間以内に禁断症状を覚えるだろうと回答していることがわかった。
 日本のユーザーは平均して週に49時間インターネットを利用。これは起きている時間の3分の1以上で、ほぼ全員となる90%がインターネット上でメールをチェックしている。
 その一方、ウエブの閲覧は週13.2時間で、ソーシャルネットワーク上の交流は週6.8時間を費やしている。
 また、日本ユーザーの10人中8人が見知らぬ人に、自分のパソコンにアクセスされるくらいなら、1億円をあきらめると回答した。
 それだけの高額な価値を見出しているの理由として、個人情報を詰め込んでいるということもありそうだ。
 インターネットを使う日本のユーザーのうち3分の1以上(38%)が、自身のクレジットカード番号や銀行口座などの金融関係情報が最も価値があるとし、続いて28%が連絡先や名前などの個人情報に最も価値を見出している。だが、4人中1人以上 (27%) が、書類や写真、連絡先、音楽などの個人情報をバックアップしていないと回答している。

(@niftyニュース)

そう確かに覚えました、禁断症状。去年の3月11日以降です。でも最初のうちだけで、段々慣れてきましたね。ライフラインが全部止まって、生活するだけでも大変だったというのもありますし、ラジオ・ニュースで次々と判明する事態がショッキングすぎて、ネットどころじゃなかったというのもあります。
停電でテレビが見れなかったので、ネットでどんどん情報が入ってきたら、どんなに良いだろうかというのはありましたが、それは禁断症状というのはまた別の話ですよね。

この調査結果はノートンが実施したもので、3月29日に発表されたもののようです。
このniftyのニュースだけでは、詳細がよく判らなかったので、シマンテックのHPにもいってプレス・リリースをチェックしてみましたが、やっぱりよく判りませんでした。

なにが分らないって、アンケートの方法も回答者の人数も全然載ってないのです。そんなプレス・リリースなんてありかいなと…。まあ、それはともかく、

>日本のユーザーは平均して週に49時間インターネットを利用。これは起きている時間の3分の1以上で、

週に49時間という書き方もちょっと…だけれど、それはともかく平均して1日7時間インターネットを利用しているということのようです。たしかに画面をみてる時間はそう多くはないですが、ブラウザをたちあげてる時間という意味だったら、私も自宅で仕事をする日に限れば1日平均10時間以上になるかもしれません。仕事をしてる最中は、すぐになんでも調べられるようにいつも、どこかの関連サイトを開いてますから。

起きてる時間の3分の1以上というのは、おそらく24時間から寝ている時間を6時間として差し引き起きている時間が18時間。3で割って一日6時間が寝ている時間という計算でしょうか?だから起きている時間の3分の1以上ということに?

ちょっとよく分らないのが49時間の内訳で、

>ウエブの閲覧は週13.2時間で、ソーシャルネットワーク上の交流は週6.8時間を費やしている。

足して20時間ちょうど。残りの29時間は何に費やしてるのでしょう?メールチェックなんて数分で終わるだろうし、クラウドにあげた音楽ファイルを再生とか、まだそんなには普及してないように思うのですが…

>10人中8人が見知らぬ人に、自分のパソコンにアクセスされるくらいなら、1億円をあきらめると回答した。

なんだかワケわかんない質問です。無意味な質問の典型じゃないでしょうか。目の前に1億円つまれて、パソコンに自由にアクセスさせろと言われたら、10人中8人がOKしそうな気がします。

引用したniftyの記事には乗ってませんが、プレス・リリースにはこんなことも書いてあります。

この調査によると、インターネットに依存している現在、ネット犯罪や脅威に対する基本的な知識および保護の必要性への理解は比較的高いという結果が出ています。一方で、4 人に 1 人が基本的なセキュリティソフトやウイルス対策で事足りると考えています。しかし、先述の約 8 割の回答者がコンピュータ上の情報に 1 億円の価値を見出しているにも関わらず、基本的なウイルス対策製品で十分であるという考えは矛盾した結果といえます。

「基本的なウイルス対策製品」というのはmicrosoftの(無料の)セキュリティ・エッセンシャルズなどのことを言うんだろうと思いますが、4人に3人つまり75%がそれでは十分じゃないと思ってるというのは、この引用文にもかかわらず結構セキュリティ意識は高いとみなして良いと思います。

1億円諦めるほどPCの中を除かれるのが嫌な人は80%。市販のセキュリティ・ソフトが必要と考える人は75%なわけですから、単純に考えれば『セキュリティを重要視してるのに、基本的なウィルス対策製品で十分と考えてる人』は100人中わずか5人しかいないわけです。これはかなり優秀な結果であろうと思われます。

このあとプレス・リリースではパソコンに加え、スマートフォンやタブレットなども含めた包括的な保護をするセキュリティ・ソフトの宣伝が続くのですが、チョー驚いたことにアメリカでは今年中に発売になるものの「日本での発売時期は未定」なんだそうです。商売っ気がないですね。

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2012年4月 2日 (月)

サンスイが民事再生法

20120402_sansui エルピーダに続いて、今年に入って2件目の上場企業の倒産です。
それがいずれも半導体、オーディオというかつての日本のお家芸だった業種であるところに、時代の流れを感じます。

東京証券取引所第1部上場の音響機器メーカー、山水電気は2日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表した。5月3日付で上場廃止となる予定。同社によると昨年12月末時点の負債総額は約2億円。山水は1944年の創業。「SANSUI」ブランドの名門メーカーとして知られたが、オーディオブームの衰退などで経営が悪化。2001年にグランデ・グループ(香港)の傘下に入り経営再建を目指していた。
(共同通信)

サンスイといえば私達が子供の頃は日本を代表する名門オーディオメーカーでした。私は山水製品は持っていませんでしたが、ブッラクフェイスの重量級アンプと木材で格子柄に組んだエンクロージャーのスピーカーは、今もサンスイの代名詞として記憶に残っています。

またJBLの総代理店だった時期もありました。JBLのスタジオモニターを日本のコンシューマーの間に大ヒットさせたのは、サンスイの功績かも知れません。特に4343は黒田恭一さんが使っていて、そのせいでクラシック・ファンにも急激に知名度を高めていきました。それまではアメリカのスピーカーはJAZZ向け、クラシックにはタンノイといったような偏見があったかと思います。(その後日本人の――というより世界的にだと思いますが――スピーカーの好みはB&Wに代表されるイギリス製に移っていくわけですが。)

どうしてでしょうか?80年代前半か半ばぐらいからサンスイの製品は急激に色あせていったような印象があります。
1990年に英国のポリーペック・インターナショナルに買収されているので、やはり80年代に経営悪化の道をたどっていたのかもしれません。
ちなみにこのポリーペック・インターナショナルも1991年に倒産するのですが、ロンドン証券取引所の上場企業だったにもかかわらず、経営内容が不透明で、倒産後に経営者による株価操作などが明らかになり、英国に《企業財務に関するガバナンス委員会》が設置されるきっかけとなりました。

ポリーベックの倒産後、香港のグランデ・ホールディングスとの関係ができ、2001年に完全にグランデ・ホールディングスの傘下に入ります。しかしこのグランデ・ホールディングスも昨年5月に事実上の倒産。現在は音響製品の事業は全く行ってなくて、過去の製品のアフターサーヴィスに専念していたようです。

不景気、オーディオ・ブームの衰退、デジタル化への対応の遅れなどなど、色々理由はあったのかもしれませんが、当時のオーディオ界のライヴァルであったパイオニア、SONY、テクニクス(現パナソニック)、ONKYO、YAMAHA、マランツ、アキュフェーズ、ラックスマン、TEAC、Denon そしてケンウッドと日本ビクター(この2社は経営統合して現在はJVCケンウッド)といったメーカーが今も健在であることを考えると、なぜにサンスイだけが早い段階でジリ貧になっていったのか、不思議な気がします。経営者が時代を見誤ったのでしょうか?

※ 画像は「ステレオ・サウンド」84年秋号のサンスイの広告を加工したものです。

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2012年4月 1日 (日)

今日から四月

600600 今日は4月1日。新年度です。心新たに・・・なんて書いてたら、いきなり強い地震が(23時04分)。福島の沿岸部では震度5弱だったようです。ある意味、被害がでない程度の大きな地震がチョコマカと起きるということは、どんどん歪が是正されてることなので、まとめてドカーンと来るよりはずっと良いわけですが、それでもやはり慣れないですねえ。これだけは全然慣れないです。

でも揺れた瞬間にその後が予想つくようになりました。アプリケーションを閉じて、ウィンドウズも正規の手順でシャットダウンするか、電源長押しで緊急に電源を落とすか。判断つくようになってきたと自分では思ってるんですが、世の中そういう妙な自信は裏切られることに決まってるのが、辛いところです。

まもなく4月7日の地震からも1年になりますが、宮城県沖を震源とする巨大余震はその後起きていません。福島沖、茨城沖は頻繁に起きていますが、なければないで不気味なんですよねえ。ずっと無ければありがたいんですが。

宮城県といえばフィギュア・スケート、鈴木明子と羽生結弦が共に初めて世界選手権のメダルを手にしました。いまさら書くまでもありませんが、鈴木は東北福祉大出身、羽生は現役の東北高校生と、共に仙台ゆかりのスケーターです。鈴木は27歳、日本選手の中では歴代最高齢のメダリストだそうです。女子の優勝はカロリーナ・コストナーで、もちろん初優勝。本当に良かった。

明日2日からは東芝、日立、ソニーの3社による中小型の液晶パネル製造の新会社「ジャパンディスプレイ」がスタートします。中・小型ですからテレビ用ではなく、携带、スマートフォン、タブレット、デジカメのタッチバネルなどになります。
会社発足前から3社合計で1200人ものリストラが発表され、負け組連合などと揶揄されつつのスタートではありますが、中小型では3社のシェアを合わせると20%を超え、世界トップになります。
売却先を探していたパナソニックの茂原工場を譲り受けたほか、今後3社の既存の製造ラインを、目的別に最適化していくことになります。

つまり、これまではそれぞれの会社が多品種の液晶パネルを作っていたのを、それぞれ工場によって生産するパネルの種類を決め、3社が集中購買するという形。昔だったら東芝製品も日立製品もソニー製品も似たような物になっちゃうんじゃないかと心配するところですが、今はそもそも何処の製品でも似たデザインだから、個性などと言うものはあまり関係ないんですね。
現在アップルのRetinaディスプレイはシャープが作っていますが、次のアップルの製品はより高精細になるとも噂されていて、これに対応可能でかつ受注できるかが「ジャパンディスプレイ」の未来を決めそうな気がします。

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