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2012年11月 6日 (火)

エリオット・カーター死去

Elliottcarter_part なんと!ヘンツェに続いて、今度はアメリカの作曲家エリオット・カーター死去のニュースが。
ニューヨーク・タイムズによれば昨日5日(現地時間)、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジのアパートメントで亡くなったとのことです。103歳でした。

カーターについては私はあまり詳しいことは知りません。アメリカを代表する作曲家で、すごく難しいということぐらい。
とはいえそんな私ですら、調べてみるとかなりのライヴ録音を所有していました。アルディッティ四重奏団による弦楽四重奏曲は当然としても、ニコレによる「スクリーボ・イン・ベント」やホリガーによるオーボエ協奏曲、ブーレーズとニューヨーク・フィルによる「管弦楽のための協奏曲」(記憶が定かじゃないのですが、来日公演のライヴかも)。アバド指揮でソプラノのウォームズリー・クラーク(S) による「その中に住むための鏡 A Mirror on Which to Dwell」なんて作品もありました。

カーターは90歳を過ぎてから、はじめてのオペラ「What's Next?」を作曲してるのですが、これは私は聞いたことがありません。カーターの作風でオペラってどんなことになってるのか、想像もつかない感じ。リンデンで世界初演された40分ぐらいの1幕もののオペラのようですが。

ニューヨーク・タイムズの記事を検索していたら、100歳のバースデイを記念してのコンサートの写真を見つけました。カーネギーホールでピアノとオーケストラによる協奏作品のニューヨーク初演が行われたようで、バレンボイムのピアノ、レヴァイン指揮ボストン響という豪華なメンバーによる演奏だったようです。バースデー・ケーキはピアノの鍵盤と音符の模様に「100」と大きく。カーターもうれしそうですね。

100歳を過ぎてからもなお What's Next? と次回作を期待された作曲家でしたが、これで永遠にネクストはなくなったことになります。ご冥福をお祈りいたします。

※カーターの写真はWikipediaからです。

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コメント

いやはや、
カーターはメシアン世代だけれど、ブーレーズも「デュティユーを除けば、いよいよ俺一人になったか」と寂しさを感じているでしょうね。

ブーレーズは頭も耳もしっかりしているし、指揮も立ったままですからほんとに頭下がりますが。

デュティユーも杖こそついているものの、つい数年前まではかくしゃくとし、一人でしっかりした足取りで、音楽家としては例外的な頻度で現代・古典レパートリーにかかわらずコンサート会場で盛んに姿を見る人でしたが、最近は見かけなくなった気がするのが、ちょっと心配です。

ブーレーズはカーターを高く評価してたようで、83年のコレージュ・ド・フランスの講義では、「ゲルマン系大伝統」である「展開」という形式原理に「反復」という新しい原理を対置した革新家としてカーターの分析に多くを費やしていました。

私が聴いたカーターというと、ブーレーズの他はやはりアルディッティということになります。

何と6日発売7日付版でようやくヘンツェの追悼記事を出したルモンド紙も、カーターは早業でもう電子版に自前の追悼記事を出していました。

投稿: 助六 | 2012年11月 7日 (水) 10:49

速報有難うございました。現存する作曲家で最もオートグラムの欲しかった作曲家です。生誕百年で元気矍鑠としていたのは知っていたのですが、歳が歳ですからね。

デュテューユは、ハイデルベルクで同席してから数年になりますが、その時は全く年齢を感じさせませんでした。

投稿: pfaelzerwein | 2012年11月 7日 (水) 22:43

助六さん

私が音楽を聴き始めた頃、解らないながらも「これが新しいんだ、これが前衛なんだ」と納得させつつ聞いた人たちが、次々と亡くなっていくというのはなんとも…。カラヤン、バーンスタインと大指揮者が相次いで死んでいった時期も、時代の終わりを実感したものですが、なんかそれよりもっと強く何かの終焉を感じずにはいられません。本当にブーレーズにはいつまでもお元気でいてもらいたいものです。

デュティユーは96歳になるんですね。ブーレーズもですがなんか凄いですね。はじめてデュティユーの名前を知ったのは、70年代の半ばにロストロポーヴィッチがチェロ協奏曲の録音を出した時で、ブーレーズやシュトックハウゼンらより名前を認識するのが遅かったんですよね。なのでなんとなくいつまでも若いような錯覚にとらわれていました。

そういえば朝比奈さんも最後まで立ったままでしたね。

投稿: TARO | 2012年11月 8日 (木) 22:47

pfaelzerweinさん

>現存する作曲家で最もオートグラムの欲しかった作曲家

あ、そうだったんですか。それでは本当に残念でしたね。
それにしても100歳を過ぎてもまだ新作を作るエネルギーがあるというのは、凄いものですね。もちろんエネルギーだけじゃなくて、知性・感性の部分も衰えなかったのでしょうから。

それにしてもこのところ続いた大物の死去には、なんとも…

投稿: TARO | 2012年11月 8日 (木) 23:08

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