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2013年1月11日 (金)

ラトル、2018年にベルリン・フィル退任へ

20130111_rattle ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者サイモン・ラトル氏が10日、現在の契約が満了する2018年夏で退任すると表明した。カラヤンやフルトベングラーらが率いたベルリン・フィルはオーケストラの最高峰の一つ。後任選びがクラシックファンの注目を集めそうだ。 (中略)
 ラトル氏は「ベルリン・フィルとの共同作業は18年で16年間になる。私も64歳の誕生日が近づく。だれか別の人がこの偉大なオケを引き受けるべき時だ」とコメントした。同郷のビートルズの曲にちなみ、「『僕が64歳になっても、まだ僕を必要としてくれるかい』と自問せざるをえない」とも述べた。

(朝日新聞)

ラトルの後任は15年以降に選任するとのことです。

優れた若手・中堅は大勢いますが、果たして2018年の段階でどの指揮者が、誰もが認めるベルリン・フィルのシェフにふさわしい存在となってるのでしょうか。ラトルの時にはもちろん好き嫌いはあっても、誰もが納得する人選で、驚きはなかったと思います。でも今は当時のラトルほどに決定的な存在というのはいない、あるいは沢山いすぎるので選べないという感じが…。

2013年段階だとネルソンス、ハーディング、ドゥダメルなどが一番人気、ソヒエフ、ネゼ=セガンあたりがそれに次ぐかと思いますが、2018はもちろん2015年の段階でもすごい成長株が出てきてるかもしれないし、わかりませんよね。個人的にはギルバートが良いと思うんですけど。

最近の音楽会には全然詳しくないのでよく知らないのですが、ラトルのように地方オケを国際的レベルにしたという実績を持ってる指揮者なんているんでしょうか?いれば有力候補かなと思いますが(シモン・ボリバールはバーミンガムのケースとはちょっと違いますよね?)。あと先日FM放送でテアトロ・レアルの「リエンツィ」(※)を振ってたアレホ・ペレスがすごい良かった。

まあ、場つなぎで巨匠クラス(2018年段階での)ということもありうるでしょうけど。

※ 関係無いですがFMの「リエンツィ」、NHKのサイトでも番組中のアナウンスでも、ブルクハルト・フリッツがタイトルロールを歌ってるとされてましたが、多分間違い。Andreas Schagerが歌ったようです。

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コメント

新聞の文化欄に見落とすほど小さく載ってました。辞めたがっているのはここ数年来の話題でしたから全くニュースヴァリューは無かったのです。後任については全く分りませんが、常任指揮者と言うよりも主席客演指揮者というような感じになるのではないでしょうか?

つまり誰がやってもベルリンのやり方は変わりませんから、皆嫌気がさしたのです。現在は売券率は落ちていないようですが、聴衆も徐々に楽団に嫌気がさしてきていると思いますね。ラトルは音楽的能力以上にある程度知的な面もあって構造的に興行方針が変わると期待されましたが、結局はそこまでは行かなかった。

今後は寧ろ楽団の歴史が朽ちるまで使い放題の楽器となるような気がしますね。チェリビダッケ風にいうと売女です。否、ドイツ語は中性名詞ですから売オカマ?

投稿: pfaelzerwein | 2013年1月12日 (土) 07:31

ラトルもほんとに18年までやればベルリンで16年ですか。ちょっと長すぎますよね。どんなに素晴らしい指揮者でも10年超えると聴衆も楽員も飽きてしまうから、10年目で惜しまれつつ辞めるのが最高、リミットは13年目というのが私の印象です。増してラトルはスペクタキュラーな面はまるでない人だし。
オケ代表のリーゲルバウアーとドーアは「残念だ」と言ってるそうですから、オケとの関係は悪くないんでしょうが。

小沢さんのボストン29年もすごかったけれど、気が付いてみると今でもゲルギエフはマリンスキーでもう25年目に入ってますね。

私はラトル指揮ベルリンは2010年にプレイエルで一度聞いただけで、ベルリン・フィルを聞いたのさえ同じプレイエルでの95年のアバドとのマーラー・ツィクルス以来15年振りでした。15年をはさんで2階の同じような席で聞いたんですが、最初の一音から「随分変わっちゃったなぁ」と思いました。アバドの時は特に93年のブラームスではまだまだ十二分に北独風の重厚な響きが残ってたんですが、ラトル下でのヴァーグナー、シェーンベルク、ブラームはスリムというか正直なところ薄っぺらに響いたのはラトルの意識的選択でもあるんでしょう。
でも技術的な瑕疵が耳についたのは、以前はどんな条件下でもそんなとこは絶対見せない文字通り一頭抜けた世界最高のオケだっただけにガックリきました。同じ頃聞いたシカゴに技術では劣り、響きの質でもコンセルトへボウやバイエルン放送よりはっきり上とは思えなかったくらい。
一昨年18年ぶりに聞いたバイロイトのオケにも同じ感想を持ちましたから、私のノスタルジーや擦れもあるのかも知れませんが。

さて後任は世代的にバレンボイムやヤンソンスはもちろん、ゲルギエフやティーレマンだってもう古狐で音楽のタイプ含め新鮮味がないと思うので、私が個人的に面白いのではと思うのは、ネルソンス、ジョルダン、フランク、サロネン、中でもずばりネルソンスです。技術・独系スタイルとの相性・若さ・新鮮味・将来性のすべてで。

でも現時点で噂に昇ってるのは、そのバレンボイムとティーレマンだそうな。

私はデゥダメルは2度聞いただけで、クライバーさえ思わせるような瞬発インスピレーションのある天才なのか、サーカス踊り屋なのかはもう少し聞いてみないと分かりません。20年ほど前仏放送フィルで3回立て続けに目覚しい指揮を聞かせてくれた佐渡さんにも当時同じようなことを感じたんですが。
ソヒエフ、ネゼ=セガン、ギルバートは優秀な才能であることは疑いないけれど、決め手になる輝きに今のところ接したことがありません。ただ確かにギルバートは奥行きを感じさせる音楽をやる人ですね。
私がやや過大評価と思うのはハーディングでピリオド含む色んなオケ、色んな音楽で聞きましたが、感心したのは「ねじの回転」一度のみ。

>地方オケを国際的レベルにしたという実績を持ってる指揮者

ゲルギエフあたりになっちゃうのかなぁ。マリンスキーを「地方オケ」扱いしたら怒られるだろうし、彼の就任以前だって相当なオケだった可能性はあるわけですが。
私が地道な活動で大きな成果を上げたと思うのは、ケルンのシュテンツやバルタザール=ノイマンのヘンゲルブロックですけど。

>すごい成長株が出てきてるかも

評判を耳にする若手で聞いたことがないのは、そのぺレスや、ロビン・ティッチャーティ、ディエゴ・マテウスあたり。

あと大野さんにそろそろ大ブレークを遂げて欲しいです。
もちろんマネージメントの問題も大きいでしょうが、私は7回聞いてしっかりした優等生的演奏以上のわくわくさせてくれる音楽に一度もぶつかってないので、もうカネ出して付き合うのには疲れ始めてます。80年代後半のリヨン国立管への代役客演でルモンド紙が「notre petit génie japonais」と、02年のモネ音楽監督就任公演では南ドイツ新聞が「ブリュッセルの奇跡」とブチ上げた才能ですから、時々突き抜けた演奏をしてるんだろうとは想像するんですが。

それよりすごい美人かすごいダンゴで目覚しい才能の女性指揮者が忽然と現れてベルリンを取ってくれるのが一番ですけどね。

投稿: 助六 | 2013年1月12日 (土) 09:57

pfaelzerweinさん

そうだったのですか。お膝元のドイツでは大騒ぎかなどと勘違いしてました。ラトル、ずっと辞めたがってたんですか。

>常任指揮者と言うよりも主席客演指揮者というような感じになるのではないでしょうか?

たしかにレコード会社に力があって「新常任指揮者○○による××交響曲全集の新録音」とかが売り物になる時代でしたら、商業的には是非とも常任が欲しいところなんでしょうけど、そういう時代じゃないですもんね。
でもウィーン・フィルと違って、「音楽監督のいないベルリン・フィル」というのは、力量を保てるんだろうかと少々不安になりますね。(私が不安になる必要は無いですけど。)

>楽団の歴史が朽ちるまで使い放題の楽器となるような気がしますね。

ああ…そうなったら、急速に凋落していくことでしょうね…

投稿: TARO | 2013年1月12日 (土) 21:19

助六さん

考えてみるとカラヤンの三十数年というのはすごいことだったんですね。録音方式の発達や映像の登場などというテクノロジーの転換期にいちいち恵まれたとは言え、全く飽きさせなかったわけですし。
小澤さんは飽きられてたでしょうし、ゲルギエフは商業的な理由で劇場が離さないんでしょうね、きっと。

>技術的な瑕疵が耳についた

それは驚き…そうなのですか、あのベルリン・フィルが…

>現時点で噂に昇ってるのは、そのバレンボイムとティーレマンだそうな。

そ、それは… さすがにちょっとという感じですね。
ティーレマンはマーラーと20世紀の音楽に極端に縁遠いような気がしますが。時々客演してブルックナー振ってるほうが、人気が持続すると思いますけど。
バレンボイムも20年ベルリンで音楽活動やってきて、オーケストラ変えただけでまた同じ事を繰り返すのもどうなんでしょ。2018年じゃ76歳だし。

名前を出された中では、私もサロネン、フランクは大好きです。サロネンはヴィジュアル的にも抜群だし、レパートリー的にベートーヴェンやブラームスがどうなのかなという所でしょうか。ミッコ・フランクは病気さえなければ、それこそベルリン振ってても不思議ない才能の持ち主だと思います。録音でしか聞いたことありませんけど。

やはりネルソンスが助六さんのイチ推しですか。ベルリン・フィルでもワン・シーズンに複数回登場するという、若手の中では破格の待遇ですし、一番ポスト・ラトルに近い場所にいる感じですね。

ギルバートは現代モノも得意だし、一方でハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなんかでもとても充実した演奏を聞かせてくれるのが長所かなと。非常にスッキリとした音楽づくりなんですが、アバドのスッキリ感が時に覇気の無さに結びついたり、ハーディングのスッキリ感が時にただの薄味と感じさせたりってあると思うんですが、そういうことがないんですね(あくまでも私が聞いた限り)。そのへんが好きです。
大野さんはちょっと足踏みしてる感じなんでしょうか。今年ウィーン響と来日するんですけど、庄司紗矢香でブラームスやるし出来れば聞きたいなと思ってるんですが。このオケとは相性が良さそうですし名演を期待したいですけどね。

>すごい美人かすごいダンゴで目覚しい才能の女性指揮者

美人でしたらなかなかの美貌の持ち主が日本に一人いるんですが。才能はともかく。

投稿: TARO | 2013年1月12日 (土) 22:23

バレンボイムとティーレマンの名前を出していたのはベルリン発のAFP電だったんですが、独紙報道を見たらさすがにバレンボイムの名はまるで出ておらず、噂に昇ってるものとしてまず18年にロス・フィルの契約が切れるドゥダメル、続いてネルソンスの名が繰り返し触れられてますね。両人に加えて執筆者の個人的予想としてネゼ=セガン、ティーレマン、サロネンを加えてる記事が一つありました。
誰が考えてもこの辺に落ち着くみたいですね。

バレンボイムも考えてみたら、リンデンのGMD21年目に入ってますね。
メータとフィレンツェも28年目。まあこれは拘束時間が短いですけど。

バレンボイムがベルリン・フィルに執心してるのは事実のようですが。
リンデンの総監督だったクヴァンツが退任後に「ラトルにベルリン・フィルを取られてから、それまでオケ給与引き上げには興味を示さなかったバレンボイムにリンデンのオケ嵩上げが最大関心事となり、バレエ予算を削ってオケに回せとか言ってきた。自分が抵抗しなければバレエはとっくにツブれていた」とか言ってますから。
バレンボイムはその後もオケ給与引き上げを優先する予算配分問題で衝突して総監督ムスバッハを追い出してますね。

>非常にスッキリとした音楽づくりなんですが、(…)そういうことがないんですね。

同感。ギルバートはケレン味ゼロで、オーケストラ的美感を整えかつ内容的に空虚感のない音楽やる人ですね。

投稿: 助六 | 2013年1月13日 (日) 10:56

助六さん

さすがにバレンボイムはもう有力候補からは落ちてますか。
バレンボイムでベルリン・フィルだと、なにか逆戻りという感じですよね。一つひとつの演奏会が非常に高い水準になることは間違いないにしても、ワクワクするような新しい展開とかは、まったく期待できない。勿論ティーレマンやゲルギーでも同じなんだろうと思います。(それならいっそブーレーズとハイティンクのお爺ちゃんコンビとかで当座をしのぐほうが楽しいかも。)

2チャンネルの話題だとベルリン・フィルの常任はハゲ・薄毛系とフサフサ系が交代するんだそうで、ハゲ>フサフサ>サラサラ>モジャモジャと来たので、次はハゲか薄毛になるらしいです。
そうすると第1候補はパーヴォ・ヤルヴィ、第二候補は井上道義、第三候補はゲルギエフといったあたりでしょうか。現職と同じモジャモジャ系のレヴァインとドゥダメルは無理な模様(笑)。

投稿: TARO | 2013年1月13日 (日) 23:03

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