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2013年1月29日 (火)

ルツェルン・フェスティヴァル in 松島

20130129claudio_abbado 今年の9月27日から10月14日にかけて、宮城県の松島でアバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団などが参加する「ルツェルン・フェスティヴァル」の引越し公演が実現することになったようです。

東日本大震災の後、ルツェルン・フェスティバルはすぐに犠牲者への哀悼の意を表すると共に、被災地支援のプロジェクトを立ち上げました。これは可動式のコンサートホールを建設して、ルツェルン祝祭管弦楽団などが被災地で演奏するという計画で、 プロジェクトはARK NOVA(アルク・ノヴァ)と名付けられました。たしかその年の夏のフェスティヴァルの開幕前日に立ち上げの(?)セレモニーがあって、犠牲者への追悼にアバドとルツェルン祝祭管がマーラーの10番の第1楽章(クック版で)を演奏したように記憶しています。しかしその後、ハタとそれに関するニュースがなくなり、どうしたんだろうと思ってました。

この秋にルツェルン祝祭管が来日公演をやるというのだけは、既に知られていたわけですが、このほどようやくダヴォスの世界経済フォーラムにおいて公演地・期間等の詳細が明らかにされたようです。詳しくはノーマン・レブレヒトのサイトを御覧ください。(でもこれダヴォスで発表されたのは25日かその前だろうと思うんですが、いまだに梶本からなんのアナウンスもないってどうなってるんでしょう。)

プログラム・参加者等は未定のようですが、坂本龍一とのコラボレーションが目玉企画の一つのようです。また、期間の長さを考えると前回のルツェルン来日公演のように、室内楽コンサートなど多彩なプロが組まれるものと思われます。まあ私は地元にアバドがきてくれるというだけで感激ですが。

ちなみにこの夏のルツェルンでのアバドと祝祭管のプログラムは2つで、まず藤村実穂子をソリストにブラームス、シェーンベルク、ベートーヴェン。もう一つがシューベルトとブルックナー。
その他内田光子が今夏のアルティスト・エトワール(アーティスト・イン・レジデンスのようなもの)に選ばれています。

20130129 唯一残念なのが、沢山の音楽ファンが松島を訪れると考えられるのに、一番の観光スポットである瑞巌寺の本堂が解体修理中なんですよね。本堂は築400年も経って大地震が来たら耐えられないんじゃないかという心配があったため、数年前に解体が行われました。今土台の工事をしているんですが(しっかりした基礎工事をしてそこに元の姿通り復元する)、もし解体が少し遅れていたら東日本大震災で、倒壊しちゃったんじゃないかとも噂されています。

瑞巌寺は海岸のすぐそばで、特に標高が高いわけでもないのですが、津波は参道は襲ったものの、ぎりぎり境内には水は流れ込みませんでした。松島の多くの島々が天然の防波堤になって、津波の勢いが削がれたというのが一番大きな理由なんですが、それにしても奇跡のような話で、「さすが政宗!」ということになっています。

※アバドの写真は Wikipedia英語版から。2枚目の写真は雪の瑞巌寺中門。奥で光ってるのは2009年の初日の出。

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コメント

10月の松島でアバドとルツェルンですか!
考えただけでも飛んで行きたくなりますね。
でも本当に500席程度なら切符が大変でしょうね。
アバドの宮城来演は初めてですか?

スイス通信社電では、当初は昨年春の開催が予定されていたものの法的・財政的問題で遅延したとされてます。

ヒルデンブラントは今度限りではなく今後もシーズンを組みたいと言ってるそうですから、仮にルツェルンが引いても松島の地に音楽祭が定着することを期待したいものですね。

http://www.luzernerzeitung.ch/nachrichten/zentralschweiz/luzern/Lucerne-Festival-unterstuetzt-Japan;art92,233994

アバドはここ数年、ルツェルン祝祭管、モーツァルト管、マーラー室内管と毎シーズンプレイエルに来演してるんですが、やはり安いチケットの入手は至難で、考えてみると私は01年のパルマの「シモン」を最後に彼は聞いてません。

近年はオペラ、特にイタリア物はあまりやってくれなくなってしまったけれど、死ぬ前に(!)もう一度「ドン・カルロ」とか振ってほしいものです。

投稿: 助六 | 2013年1月30日 (水) 08:40

助六さん

500席のオーディトリウムというのがなんか不安を煽ります。結局チケットが入手できず、指を加えて見てるだけということにもなりそうな…
まあその時は祝祭管のメンバーによる現代音楽のコンサートにでも(たぶんやると思うので)行きますか。

>仮にルツェルンが引いても松島の地に音楽祭が定着することを期待したいものですね。

第2の松本になってくれたら嬉しいですね。ただその場合は小澤さんのような求心力のある人が欲しいですよね。(もしくはグラインドボーンのような強力なお金持ちか。)
音楽祭が定着すれば「震災からの復興」を世界にアピールする催しになりうるんですが、福島の件があるためにどうしても「被災地からの発信」になり続けてしまうのが悔しいかも。

>アバドの宮城来演は初めてですか?

初めてです。といっても今のアバドの場合、いつキャンセルになるかわからないので、成田に到着するまでは安心はできないですけどねぇ・・・
かの「シモン」から三十数年間熱烈なファンを続けてきたものとしては、仮に聞けなかったとしても来てくれるだけで感涙モノです。

投稿: TARO | 2013年1月30日 (水) 13:03

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