東日本大震災

2012年3月11日 (日)

震災から一年、感謝のキャンドル

20120311_1 震災から1年が過ぎました。
宮城県は昨日から今日にかけて各地で追悼の催しが行われました。テレビでも関連番組がずっと放送されていましたので、ご覧になられた方は多かったのではないかと思います。仙台市は午後2時20分から、国際センター大ホールで追悼式典を行ったほか、市内各地で催しが行われました。

その1つとして夕方からは市役所前の市民広場で、仙台青年会議所の主催により、国内外からいただいた大きな支援に対して感謝の気持ちを伝える「キャンドルナイト」の催しが行われました。

3.11 わたしたちは忘れない ~世界中に伝える〝ありがとう〝~

というのがイヴェントの名前。
被災した小中学生が支援に対する感謝の言葉を紙コップに書き、コップの中に水を入れろうそくを浮かべます。紙コップは市民広場に「ありがとう」の文字を作るように並べられました。

私は被災者ではありませんが、地元に住む者の一人として皆様のご支援に、こころからの感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

画像はパラパラ動画になってるので、クリックしていただくと拡大して変わっていきます。

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2012年3月10日 (土)

明日で一年

20120310_saiwaicho 東日本大震災から明日で1年になります。今日から明日にかけて、各地で追悼のための行事が行われています。

それにしても1年たつとは、なんとも不思議な気持ちです。前にも書きましたけど、1年はおろか1ヶ月先さえ想像できませんでした。今日は仙台市以外の沿岸部に行って動画を撮ってこようと思ってたのですが、ちょっと頭痛がするうえ、血圧もやや高めなのでやめました。

更新も今日はこれで終わります。おやすみなさい…

※画像は解体中の東仙台マンション(宮城野区幸町)

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2012年3月 5日 (月)

シンディが被災地に桜の苗木/レーダーで到達15分前に津波情報

20120305_odawarahirocho ギャッ!朝起きたらすごい雪がボタボタ、ボタボタと降っているではありませんか。たしかに予報は雪だったのでそれ自体は驚かなかったんですが、なんと午前中に積雪はこの冬最高の17センチとなりました。今日は虫も這い出る啓蟄だっつーのに。
ところが昼頃から雨に変わり、道路は一面美味しそうなシャーベット状態に。歩きにくいったらもう・・・

ところで今シンディ・ローパーが来日してるんですが、なんと今日、石巻市の小学校を訪れて、桜の苗木をプレゼントしたそうです。
シンディが訪れたのは石巻の大街道(おおかいどう)小学校。「被災地を訪ねたい」という本人の強い希望で実現したものだそうで、桜の苗木10本を送り、ヒット曲を披露したり子供たちと握手をしたりして楽しい時間をすごしたそうです。

シンディといえば311の時がまさに日本公演中で、アメリカに帰国するようにという周囲の説得を振りきって、日本に残りコンサートを続けたことは有名なエピソードです。その時の「トゥルー・カラーズ」はYouTubeで見ましたが、彼女の真心が伝わってくる感動的な歌唱でした。単に親日家というだけではなく、メータのように勇気と使命感を持ってる人なんでしょうね。

NHKニュースによれば、「堤防を造って、その上に桜を植えてもらって、子どもたちを守るとともに復興につながればいいと思います」と話していたとのことです。

NHKニュースの動画はこちら>クリック!

気象情報会社ウェザーニューズ(東京)は5日、青森―茨城の沿岸9カ所に設置したレーダーで沖合の津波を捉え、契約している企業や自治体に伝えるサービスを始めたと発表した。最大で沿岸に到達する約15分前、約30キロ沖合の3メートル以上の津波を監視できる見通し。今回は東日本大震災の被災地が対象だが、将来的には東海・東南海・南海地震などに備え全国展開も検討中という。
(共同通信)

これは大変に役に立つように思われますが、ただどうやって伝えるのでしょうか?
311クラスの津波が来るということは、311並みの揺れも来ると思わなければなりませんから、携带の基地局含めインフラ全滅は前提にしておかなければなりません。
レーダーがキャッチした津波情報がウェザーニュースに届くのは、おそらく衛星経由なのでしょうから問題ないとして、レーダー倒壊とか電源喪失などということは容易に考えられますが、当然このへんは考慮されてるんでしょうね。

問題はウェザーから契約企業・自治体への情報の受け渡しですが、どうするんでしょう?衛星電話回線などが利用できるのでしょうか?もちろん受け取った情報をどうやって住民に伝えるか、自治体の側も考えなければなりませんが。レーダーによる津波情報をカーナビを利用してドライヴァーに伝えるシステムなんかも、あったら面白いのではないかと思いますが、難しいでしょうか?沿岸の道路を走っている車でも、15分あったら完全に安全地帯に逃げられますし。

あといまさら東北でやるよりも、一刻も早く東南海に対処したほうが良いかと。

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2012年2月26日 (日)

多重防御と瓦礫の処理のこと

20120226_1 NHKのローカルニュースによりますと、県南地域の沿岸を防潮堤と道路の嵩上げで多重防御した場合、海岸から2キロの地点で津波の到達を3分ほど、さらに道路二本で守られる海岸から3キロの地点では10分以上遅らせる効果があることが、宮城県が行ったシュミレーションでわかりました。

宮城県は、南部など平地の地域について防潮堤の整備や道路のかさ上げで、津波の被害を軽減させる「多重防御」によるまちづくりを進めていて、南部の岩沼市を例にシミュレーションを行っています。今回は防潮堤を整備するとともに南北に通る2本の道路をいずれも3メートルの高さにかさ上げしたという設定で津波の到達時間への影響を調べました。
その結果、防潮堤と1本の道路で守られる海岸から2キロの地点では津波の到達時間が3分ほど遅くなることがわかりました。
また、防潮堤と2本の道路で守られる海岸から3キロの地点では、津波の到達時間を10分以上遅らせることができ、さらに避難時間を確保する効果が期待できるということです。

(NHK Online)

20120226_jpeg 311と同程度の津波の場合という想定だと思いますが、多重防御をすれば時間が稼げるということの他に、昨年家が流されるような被害を受けた場所でも、1階浸水程度でおさまるかもしれません。また現実的にはあれほどの津波が今後の余震で来るとは考えにくく、より小さな津波だったら被害ゼロの可能性もあります。
予算の問題もあるでしょうが、なるべく早く嵩上げ工事に取り掛かってほしいものです。

ところで道路とは関係ないんですけど、防御で思い出しました。前にYouTubeにアップした荒浜の動画がありますが、あの動画を撮りに行って私が一番驚いたのは、実は海水浴場のトイレが流されてない事でした(右の写真)。
こんな小さな建物でも土台から総て鉄筋コンクリートだと流されないのですね。建物の下の砂はざっくりとえぐられているのに。沿岸に立ち並ぶ建物が総て鉄筋コンクリートのビルだったら良かったのと思わざるをえません。

一方、瓦礫の処理は全然進んでないようです。
一応ガレキ処理が終わらないと復興も復旧も始まらないとされてるので、本当に困った問題です。

で、私が提案したいのはこの辺で発想を変え、根本的な処理はあきらめてとりあえず仙台市の沿岸部を全部ガレキ保管所にしてはどうでしょうか?処理と言ったって地元(三陸の市町村)では無理だし、東北以外の市町村からは東京など一部以外拒否されてるし。仙台市は割りとガレキ処理が進んでる方ですから、この辺で沿岸部のガレキを全部仙台に移動し、10年計画ぐらいで少しずつ処理する。
漁業再興のためには港町の瓦礫――湾内に沈んでるガレキは特に――を早く処理しきらないと、どうしようもないので仙台市をガレキ仮置き場にしてしまうのが良いのではないかと思います。仙台市は沿岸部に住宅は建てさせない方針ですし。

20120226 これは12月に撮った貞山堀の写真ですが、右側が海のほう、左が内陸側です。左に文字通り山とつまれていた瓦礫もだんだん少なくなっています。
もちろん本当は一気に処理するのが、経費の点でも良いに決まってます。二重手間は二重に費用がかかってはしまうのですが。
もし今の段階で大きな余震があって津波が来たとして、三陸は必ず被害をうけるでしょうから、またまた瓦礫が散乱してしまうことになります。しかし311ほどの大きい津波になる可能性は少なく、まず仙台や仙南地域まではこないでしょうから、そういう意味でも良いと思うのですが…

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2012年2月16日 (木)

キリンビール仙台工場が完全復旧/東仙台マンションの解体

201202161 その前に、「切れてな~い」のCMでもお馴染みの格闘家マイク・ベルナルドが14日、ケープタウンで死去したそうです。42歳でした。自殺とのことですが、いったいなぜ?

夕刊フジの記事には
>「多くの人に取り囲まれていたが、同時に孤独にもさいなまれていたようだ」(カラコダ氏)。別のK-1関係者は「ベルナルド氏は、精神的に不安定な面があった。敬けんなクリスチャンで、心の隙間を信仰心で埋めていたようだ」

という関係者の話が紹介されています。もちろん人の心の中のことは他人には判りませんけども、なんともとまどうばかりです。ベルナルドは2006年に引退して、トレーナーとして後進の指導に当たっていました。

キリンビールは15日、東日本大震災で被災した仙台工場(仙台市宮城野区)で、瓶ビール製造ラインの操業を再開し、同工場を完全復旧させた。昨秋に新たに地震計を設置するなど、防災態勢も強化している。復旧を記念し、3月上旬まで「元気! 東北デザインラベル」の瓶ビールを製造し、東北6県などで限定販売する予定だ。
 同日開いた会見で横田乃里也工場長は、「ようやくここまで来られたと感慨深い。これからも地域貢献、供給責任を果たしていきたい」と述べた。同工場は、震災でビール貯蔵タンクが倒壊するなど大きな被害が出たが、昨年9月下旬に生産を始め、11月に缶ビールの出荷を再開していた。
 同工場では昨年10月、敷地内に地震計を3つ設置するなど緊急地震速報システムを整備。また、同工場は周辺住民の避難場所にもなっていることから、これまで200人2食分だった乾パンや水などの備蓄品も700人2食分に増やした。発電機や照明設備などの防災備品も増強した。

(産経新聞)

キリンビールの仙台工場は震災当日10メートル以上の津波が襲った仙台港にもろに面していて、当然浸水したほか地震でビールタンク4本が倒れるなど大きな被害を受けました。ようやくという感じですが、全面復旧して良かったです。
「元気! 東北デザインラベル」のビールというのは、一番搾りとラガーの瓶の肩部分に「元気!東北 仙台工場謹製」と記したものだそう。3、4月に東北6県で販売したビール類やチューハイなどで、売り上げ1本につき1円を被災した農業・水産業の復興支援に活用する
とのことです。

20120216_2 一方、写真は二枚とも、5月11日の記事でご紹介した宮城野区のマンション。震災(地震のみ)で大きな被害を受け、市の「要注意」の指定を受けていたマンションです。
ここが結局取り壊されることになりました。ツイン・マンションなんですが2棟とも取り壊しで、12月いっぱいで全住民が立ち退き、正月明けから解体工事がスタートしています。

住んでいた人達にはお気の毒なことです。支援金や義援金、一定期間無利子の融資とかはあるんでしょうけど、新たなマンションを買うだけのお金には、とても足りないでしょうし…。津波の被災地で仮設住宅に入居してる人達のためには、600戸の復興公営住宅の建設が予定されてるんですが。

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2012年1月 4日 (水)

震度5弱以上、過去最多 ~ニュースの落ち穂拾い Watch What Happens

20120104_odawara 今日の仙台は夕方から雪が降り出し、一瞬積もりそうな気配にも。今は止んでいますが、この分では明日朝は道路が凍結しそう…

昨年1年間に全国で震度5弱以上の揺れを観測した地震は68回に上り、気象庁が統計を取り始めた1926年以降で最多となったことが4日、同庁のまとめで分かった。東日本大震災の巨大地震により地震活動が活発になったことが主な理由という。ただ、震度観測地点は統計開始時から大幅に増えており、単純な比較は難しいという。
 気象庁によると、震度7の地震は大震災当日の巨大地震の1回。震度6強は4回、震度6弱は4回、震度5強は17回、震度5弱は42回となった。 

(時事通信)

3月12日の長野県北部が震度6強。
3月15日の静岡県富士宮市が震度6強。
4月7日の宮城県栗原市と仙台市宮城野区が震度6強。

311の本震の影に隠れちゃいましたけど、普通ならこれだけで特番が組まれるような地震ですよね。今年も元日からちょっと強い地震がありましたし。なんかもう揺れは沢山ですけどねえ…

20120104_arahama このブログでも何度か写真や動画でお伝えしている仙台市の荒浜。
ここは砂浜の内側(内陸側)に幅50メートル以上の松林が延々続いています。
これは防砂・防風林の役目をするもので、宮城県中南部の海岸線30キロにわたって続いています。

ここでも写真でご紹介したように、これが津波でほとんどなぎ倒され、まるで南国の椰子の木みたいな状態になっています。
しかし一部はそのまま残っていて、波の強さになんらかの理由(海底の形など)で違いがあったせいじゃないかと噂されていました。
それもあるのかも知れませんが、より重大な理由が判ったようです。

宮城県と林野庁は、東日本大震災で被害を受けた仙台湾岸の海岸防災林の復旧に際し、植林したクロマツの根が深く張るよう部分的に盛り土をする方針を決めた。大津波で根が浅かった木が軒並み倒れ、流された教訓を踏まえる。一部では2012年度に工事を始める。
 (中略)
東北学院大の宮城豊彦教授らの調査の結果、通常は地中2~3メートルに達するマツの根が浅かったことが判明。激しい揺れによる液状化や地盤の軟弱化で根元がぐらついたところに津波が押し寄せ、高さ20メートルに及ぶ体を支えきれなかったという。
根の深さは地下水の水位に関係がある。仙台平野の沿岸部はもともと湿地で、地表から0.5メートルに地下水脈がある場所もあり、根が深く伸びなかったとみられる。
林野庁は11~20年度、国の直轄事業として、仙台湾岸の防災林を復旧させる事業に取り組む。12年度以降、宮城県と協力して地表近くに地下水がある場所を調べ、1~2メートルほど盛り土する。
宮城県は「根こそぎ倒された一部のマツが住宅にぶつかるケースもあった。根をしっかり張らせ、津波の減衰効果を確実にしたい」と話している。

(河北新報)

海底の地形の違いなどを理由にするには、あまりにも狭い範囲で、残っている部分と根こそぎ流されてしまった部分とクッキリ分かれているため、必ずや何か他の理由があるんだろうと思っていましたが、このような理由が隠されていたんですね。

1~2メートル盛り土するというのは、1~2メートルの堤防を作るのと一緒ですから、そういう意味でも有効かもしれません。できるだけ早く取り組んで欲しいものです。何しろ松が成長するのには時間がかかりますから。

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2011年12月30日 (金)

荒浜の今

津波で壊滅的な被害を受けた仙台市・荒浜地区。過去にも写真でお伝えしていましたが、今月も2回ほど行く機会がありましたので、動画を撮ってきました。荒浜と蒲生の中間にある新浜地区の様子(これは10月)も冒頭にくっつけてあります。

ただし7分半もかかるので、暇を持て余してる方、もしくはホロヴィッツのショパンとバックハウスのシューマンを聞きたい方はどうぞ。

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2011年12月11日 (日)

震災から9ヶ月

20111211_91 が経ちました。
仙台市中心部は今もまだビルや一般の家屋の修理・修繕が、市内の至る所で行われています。緊急性の高いものから進められ、待てるものは待ってもらうという感じだったんでしょう。取り壊し中の家も、よく見かけます。お金のある人は建て替えればいいんでしょうけど、ない人はどうするんでしょう?うまく土地が売れればいいですが・・・。

沿岸部はなかなか復興が進まないようです。国の異常なもたつきぶりもあるし、地元住民側にも問題があり、そもそもこれだけの大災害で復興はもちろん復旧だけでも難事だというのもありますが、もうちょっとすみやかに行くものと思ってました。テレビのニュースで被災地の声を聞くと胸がつまります。

そうした中、これは先週のニュースなんですが、宮城県内の被災漁港の再編計画がまとまったようです。(被災漁港と書きましたが、被災してない漁港は無い。)

20111211_92_2 宮城県は8日、東日本大震災で被害を受けた県内の142漁港について、拠点漁港60港と拠点以外の漁港に再編する方針を決めた。2013年度までに加工場や海産物の処理場を拠点港に集約する一方、それ以外の港は必要最小限の復旧に限定する。
(河北新報)

拠点漁港60港のうち、「水産業集積」型の港として整備を優先するのが気仙沼、志津川、石巻、女川、塩釜の5港。(志津川は南三陸町)
55港は6次産業化を視野に入れて整備。
残りの82港は復旧最小限にということのようで、漁はしても水揚げや加工は拠点漁港に運んでということになるようです。

漁港を集約的に整備することについては、大筋を宮城県の村井知事が震災後に表明済みでした。しかし民間資本を導入し漁業の企業化を策する「水産特区構想」として表明し、しかもかなり唐突だったため、漁民の反発が大きく漁協との協議は難航していました。

しかし10月には特区構想撤回を求める請願が県議会で否決。漁協側にショックを与えていました。
いずれにせよ漁港の整備だけは急がなくてはならないわけで、この方針決定で漁港の復興はようやくスピードアップされることになりそうです。
――と同時に村井知事にとっては特区構想実現への最初の一里塚ともなるのかなと思います。

拠点漁港になった港と、もれた港で明暗がわかれたわけですが、新聞記事によれば「やむをえないけれど…」というのがもれた地元側の捉え方のようです。

20111211_93 ところで地震関連でちょっと気になるニュースが載ってました。

仙台・緑ヶ丘で地滑り今も 「異常、対策急務」京大調査
東日本大震災で地割れや家屋傾斜、擁壁倒壊が多発し、避難勧告が出ている仙台市太白区緑ケ丘4丁目で、震災から9カ月を迎えても地滑りが続いていることが、京都大防災研究所斜面災害研究センター(京都府宇治市)の調査で分かった。大きな余震や大雨で状況がさらに悪化する恐れがあるとして、早急な抑止対策の必要性を指摘している。
「阪神大震災では発生後3カ月でほぼ収まったが、仙台でいまだに続いているのは異常で対策が急がれる」

地滑りの原因については「もともと地下水位が高い地区。震動で急激に水圧が上がったことで、盛り土部分の地盤を形成する土の粒子の摩擦力が低下し、盛り土と元の地面との境界部分で起きている」と分析している。

(河北新報)

やはり盛土が問題なんですね。
私が住んでいる地区は平地と傾斜地とあるんですが、建物への被害が大きかったのは傾斜地の所で、おそらく造成する時に盛土にしたんじゃないかなあと考えています(我が家は平地のところに建っているので大丈夫でした)。

傾斜地に建てられた不動産を買うときには、そこが盛土なのか切土なのかを調べろと、よく不動産関連の本・雑誌などに買いてありますが、こういう時に効いてくるんですね。

なお写真は三つとも仙台市の荒浜地区。

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2011年11月17日 (木)

EBeanS 明日18日に再オープン

20111117_ebeans1 仙台駅前の「イー・ビーンズ」のビルは、震災で大きく損傷し、改修工事が行われてきました。このほどおおむね終了し、明日一部を除いて新装オープンします。(1、2階のファッションフロアのみは来春のオープンになるそうです。)

解体工事については6月6日の記事でお伝えしましたが、その時は
>工事は本館(仙台駅側)の4階以上を完全に解体した上で建て替えを行い、また新館部分も全面的に改修するというもの。そこまでやるんだったら全部取り壊して新たに立てればいいのにとも思いますが、そういうもんでもないんでしょうか??

なんて書いちゃったんですが、私すっかり誤解してました。4階以上をいったん解体して、また建設するんだと思ってたんです。先日仙台駅前を通ったら、工事用の覆いがとれたイー・ビーンズのビルが姿を現してたんですが、4階以上は完全になくなっていて、本館は3階建ての低層の建物になっていました。
よく考えてみたら当然ですよね。取り壊しが必要なほど揺れたビルの上に、新たに建築物をくっつけたりしたら、こんどこそ大地震で倒壊しかねない訳で…。う~、、、考えれば判るものを、なんて馬鹿だったんでしょうか…

ま、そんなことで、このビル本来なら4階に当たる部分は屋上となって、新たに屋上ガーデンやイベント・ステージなどが設けられました。先ごろオープンしたEDENとあわせて、いま仙台駅前は低層ビル流行りです。

20111117_ebeans3 さて新館もふくめて新装オープンするビルの中身ですが、まず本屋さんのジュンク堂書店がなんと4フロアを使うことになりました。(これまでは2フロアだった。)そのうち1フロアには丸善も同居するようですが、こちらは本は扱わず文具専門になるようです。
ジュンク堂はこれで仙台駅前に3つの店を構えることになるんですが、こんな狭いところに所に集中的に3店舗も出すって、どういう戦略なんでしょう?

さらに喜久屋書店の漫画館が1フロアをつかいます。コミックの他にフィギュアやグッズ、画材なども扱うようです。
100円ショップとドラッグストアは撤退、楽器店は残り、なんだかちょっとした文化ビルに。
工事中の1階中央入り口の様子を覗いてみたんですが、いままでとはガラっと雰囲気が違います。ニューヨークのビルによくあるパブリック・スペースみたいなのを目指してるのかも。

もう一つ期待してるのはこれです>クリック!
しょぼくないといいんだけど…

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2011年10月11日 (火)

震災から7ヶ月

20111011_7 震災から7ヶ月がたちました。
発生当初5万人が避難していた宮城県石巻市では、ようやくすべての避難所が閉鎖されたそうです。

震災直後は約300人が避難した同市立蛇田中の体育館では、最後の朝を迎えた約20人が荷造りに追われ、段ボール箱や布団などの荷物を抱えて避難所を後にした。家族4人で避難していた主婦の大嶋みゆきさん(50)は「避難所生活は、短くて長かった。家族ぐるみの付き合いも生まれ、別れるのはさみしい。ただ、ずっとここにいるわけにもいかない」と話していた。
(読売新聞)

仙台市のバス路線はずっと途中で折り返し運転が行われていた新浜・岡田線が、先週の金曜日にようやく全線の運行再開にこぎつけました(路線名は正しくは 六丁の目岡田線<新浜系統>)。復旧・復興には時間がかかりますが、こうして徐々に被災地も日常を取り戻していくのですね。もっともバス路線の終点付近は多くの家が流されている上、残った家も損壊が激しく、ほとんど住民は居住していないようですが。

 

そうかとおもえばこんな記事も見つけました。書いた記者の主張がいまいちつかめないので、誤読してるかも知れませんが、なんとなく被災地への悪意を感じるような気が…

東北のセンター都市、仙台のデパートや専門店では高級腕時計、宝飾品、ブランド物バッグなどがバカ売れしている。東北全体の9月のベンツ、ボルボなど、輸入車新規登録台数は1439台で前年同期の2.1倍に上った。多くのお客さんは現金払いである。夜の繁華街も札束を持った工事関係者でにぎわっているとか。
 常日ごろはつましい生活を送ってきた被災者やその身内が、「癒やし」を求めて高額商品を買い求めるケースもあると聞く。だが、壊れた家に住み続けているお年寄りや、農地も家も津波で流され、仮設住宅にあてもなく住むことを余儀なくされている農漁業者、その他にも数えきれない被災者の苦難を思えば、何とも複雑な気持ちにさせられる、カネの仕業である。
 仙台へのカネの出所は地震保険支払い、義援金などがまず挙げられるが、8月以降は本格化したがれき処理の代金が高額消費へとなだれ込んでいる。何しろ、民主党政権はがれき処理を急ぐあまり、地元自治体のいい値を丸のみして法外とも見えるがれき処理費を100%出している。1995年1月の阪神大震災のがれき処理コストはトン当たり2万2000円。その後、人件費や資材価格が下がるデフレ時代が続いていることから、コスト上昇はないはずなのに、仙台周辺や岩手県ではトン当たり10万円もかかるケースがあるという。


これはZakZakのコピペなんですが、書いたのは産経新聞特別記者・田村秀男さんという人。

この人がこの記事で何を言いたいのか、よく分からないのですが、とりあえず前半部分の論旨を適当にまとめると「義援金、地震保険支払い、がれき処理の代金が、高額消費になだれ込んでいて、仙台は復興特需に湧いている」とでもいったところでしょうか。

そんな話は聞いたこともありません。

それどころか職を失って、いまだにハローワーク通いの人も多いし、震災以前に失職した人で、震災後は競争率が極端に高くなったため全然再就職できない人もいます。それはそうですよね。全く同じ条件で二人最終審査に残ったとして、もしそのうち一人が被災者だったら、普通はそっち採用しますよね。

がれき処理には全国から建設関係の会社が集まってきてて、当然働いてる人たちも全国から来ています。その人達は確実に給料を夜の街で散財してくれてるでしょうけど、まさかベンツは買わないでしょう。ユンボやダンプの運転者が三越仙台店のティファニーで宝飾品を買って身につけてるというのも、そりゃ中にはいるでしょうけど、なんとなく考えにくいものがあります。

それに全国から集まってるということは、がれき処理で儲かる金額がどんなに巨額であろうとも(金額の件については私は詳しくないのでなんともコメントできないのですが、一説に長引いた不況で技術者が少なくなっており、需要と供給の関係で値段がつり上がってるという話もあります)、それは仙台に集中するのではなく、全国各地の会社に分散していくはずです。

まあそれはともかくとして、気になるのはこの記者が地震保険や義援金でモノを買うのが顰蹙もののような書き方をしているように読めることです。不思議です。モノは流されて失くなったんだから、そのぶん新たに買う必要があるわけで、その意味で消費が活発になるのは当然なのです。

仮に地震保険がベンツを買えるぐらい出た人がいたとして、そういうのは家そのものが全壊で建てなおさなければならない人に限られるでしょう。新築費用にあてるはずです。(そもそも地震保険に加入している人の割合はそう多くはありません。)

輸入車はともかく車自体は新車・中古車を問わず売れてるかも知れません。当たり前です。20万台以上の車が流されてしまったのですから。東北は田舎に行くほど車社会、車なしで住むのは仙台市中心部ぐらいに限られると言っても過言ではありません。
津波の特約に入ってる人なんてほとんどいませんから、皆なくなく貯金をはたいて、あるいは再びローンを組んで買ってるのです。プリウスが流された人はまたプリウスを買うでしょうし、メルセデスを流された人はまた同じ物を買うでしょう。この記者さんは被災地のやつらは軽に乗れとでもいうのでしょうか。

>東北全体の9月のベンツ、ボルボなど、輸入車新規登録台数は1439台で前年同期の2.1倍に上った。

この数字の根拠も何処から出てきたのか不明です。
なぜならJAIAが発表した9月の県別の輸入車新規登録台数によれば東北6件あわせて、1573台(乗用車のみの数字。貨物・バスを合わせると1696台)。前年同期比は1.19倍だからです。
1439台とか2.1倍とか、どこから出してきたんでしょうか?JAIA以外の統計を使ったとしても、台数に若干の変化は出るかもしれませんが、倍率に大きな変化は出ないはず。
さすがに新聞記者が単純な足し算・掛け算の誤りはしないと思うので、何か異なるデータを見たんだろうと思うのですが…。日産やトヨタの輸入分を引いたとか??

それに8月は逆に前年比92.4%です。9月に入ってようやく生活が落ち着いてきて、新車を買おうという心の余裕が出てきたと考えることもできます。というよりそのほうが妥当だと思われます。(9月に入って保険金と義援金が出ていそいそと輸入車を買いに行ったと考えるよりは。)

ヨドバシカメラ仙台店は週末になるといつも賑わっています。津波で流されたり、地震で壊れたというだけでなく、1ヶ月以上も都市ガスが使えなくて困った経験から、暖房・調理家電などで電化製品を買おうとする人等が引きも切らないのかと思われます。(まあなぜか仙台は以前からヨドバシカメラの一人勝ちと言われるほど、ヨドバシだけが売れてるんですが。)でもこの記事には書いてませんが、おそらくこの田村さんという記者さんなら義援金はiPhone4sを買うために出したんじゃないとか、保険金が大型3D液晶に化けるなんてもってのほかなどと言い出すかも知れません。

おそらくですが、田村記者の主張の本筋はがれき処理の部分にあったのに、読者の目を引こうとして、自分で取材も確認もせず、夜の仙台の繁華街の話だの、高級品バカ売れの話だのを絡めてしまったために、記事全体が変になったのではないかと。そんな気がします。ちょっとした気の緩みで記事の信頼性が失われる、絶好の例かもしれません。

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