東北の温泉

2007年2月28日 (水)

いわき湯本温泉

20070228yumoto1jp この辺りでは普通に湯本温泉とだけ呼ばれていますが、ご存知箱根をはじめ栃木県や山口県、岩手県、その他数多くの『湯本温泉』があるので、全国区の話の時には区別するために、それぞれ上に「いわき」「箱根」「那須」「長門」 etc. と付けているようです。

いわきの湯本温泉は、もちろんいわき市(福島県)にあります。いわきで温泉というと、映画「フラガール」で再び脚光を浴びた「スパリゾート ハワイアンズ」(昔の名前は常磐ハワイアンセンター)を思い起こす人が多いでしょうが、こちらの湯本温泉は、その東側に位置し、千数百年の伝統を誇る老舗温泉です。

源泉は一緒で、昔ながらの湯治場的性格をもつ古い温泉街と、戦後に作られた大規模温泉リゾートとが、隣り合って共存しているというのは、かなり珍しいんじゃないでしょうか。

温泉街はJR常磐線の湯本駅(特急が停まります)から徒歩で行けます。というか降りるとすぐに温泉街という感じ。

ところが不思議なことに、この湯本という所、見事なほどに『湯の町情緒』が無いのです。ところどころから蒸気が湧いてるということもなければ、古く風格を感じされる建物が軒を連ねるということもなければ、硫黄泉なのに街が硫黄の匂いで満たされるということもなく。

もっとも硫黄泉とは言っても、ここのは<含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉>というのだそうで、全国的にも珍しいのだそうです。無色透明で無味、臭いはしますが町中に流れるほどには強くなく、浴室の戸を開けるとようやく匂いが鼻をつくかな?という感じ(ただし最近、鼻が悪いので自信なし)。

20070228yumoto2jp 珍しいといえばここは非火山性の温泉で、これも日本ではわりと珍しいものかと思います。なお『美人の湯』などと言われてて、入ると美人になれるらしいです。

温泉街に1ヶ所、由緒のありそうな立派な建物がありました(右の写真)。「さはこの湯」というんですが、共同浴場でした。去年が開設10周年だったみたいです。江戸時代の建物を模して建てたとのことで、由緒はないみたい。

20070228yumoto3jp 入浴料が220円なので、地元の人たちが沢山来てるっぽくて、中に入ったら狭い場所に人がうじゃうじゃ。ほとんど銭湯のりで、残念ながらゆっくり温泉を楽しむという感じにはなりませんでした。

露天のある温泉旅館とかにいけば良かったのかもしれませんが、仙台に戻る特急待ちのほんの1~2時間の間に行ったので、そうもいかず。

あとJR駅前など何箇所かに無料の足湯もあります。

| | コメント (4) | トラックバック (2)

2007年1月21日 (日)

銀山温泉

20070121ginzan1jp山形県に行ってたんですが、午前中で仕事が終わったので、銀山温泉まで足をのばしてみました。

銀山温泉は西瓜の産地としても有名な、山形県尾花沢市にあります。市街地からは相当山奥に入ったところなんですが、それでもバスで25分ぐらい。

銀山温泉の名前の由来はまさにこの周辺の山から銀が採れたから。

奥羽山地のこの辺は、金・銀が出たことで有名で、平安時代に宮城県北部から産出された金が、奥州藤原氏の栄華をささえたのはよく知られています。
それに比べるとこの銀山温泉の銀鉱は、発見されたのがわりと新しく550年前ごろだそうです。1450年ぐらいということでしょうか。江戸時代には幕府直轄の銀山になっていました。

で、その銀鉱で働いていた鉱夫が、温泉がわいているのを発見したという話です。寛永年間ということですから1600年代の前半ということですね。

しかしこの銀山温泉が有名なのは、そんなに遡った話ではなくて、大正時代の建物がそのまま残されていることによります。

それまでは湯治場として賑わっていた銀山温泉が、洪水にあったのが1913年ですから大正二年。
温泉街は壊滅したらしいのですが、その後地元財界の援助で復興し、その時にいまの温泉街の建物が作られたようです。

20070121ginzan2jp木造3階建て、4階建てのバルコニー付きの建物が軒を並べ、当時は相当にモダンな雰囲気だったはずです。
景観はいまもそのままに保存され、ガス塔が燈されて、建物も昔ながらの趣を保っています。

確かにレトロというよりは懐旧と漢字を使って書きたい気分にもなる、この儚げにして心落ち着く日本情緒は、なかなか他には求めがたいもののように思います。

なかでも有名な能登屋は国の有形文化財に指定されています(右上の写真)。

車で行く場合の注意点は天気と道路。山形市内が全く雪がなくて晴れていても、尾花沢近くまで来るといきなり吹雪いてたりします。今年は暖冬で雪も少ないんですが、通常の冬はこのあたりは、凍結と積雪がデフォルトだとおもって良いでしょう。

特に雪道に慣れてない関東以南のドライヴァーは注意が必要です。東北中央自動車道東根インターから国道13号線に出ていったん尾花沢市内に入り、そこから温泉街に向かうというのがポイントです。冬に宮城県から入る峠とかを行こうなんて考えたら、きっと泣くと思います。

公共交通機関で行く場合には、山形新幹線、在来線(奥羽本線)ともに大石田駅で降ります。
駅舎を出て地下道を通り線路の反対側に回ると、バス停があり尾花沢市内経由で銀山温泉までのバスが出ています(尾花沢市営バス)。時間は40分ほど(大石田~尾花沢が15分、そこから銀山まで25分。)

20070121ginzan3仙台からの場合は仙山線から奥羽本線に乗り換えますが、乗り換え駅の羽前千歳は無人駅で近所にコンビニもないので(普通の店はあるみたい)、早朝などは注意が必要です。尾花沢市営バスが結構在来線とうまく接続するようなダイヤになってるので、わざわざ新幹線を利用する必要はなさそうです。

温泉街から離れた高台に瀧見館という旅館があり、そこの日帰り入浴に入ってみました。露天風呂が二つあって、一つは滝を見下ろす絶景のポイントだという話で行ったんですが、残念ながら私が行った日帰り入浴の時間帯は、そこは女性用になっていました。
だからお風呂の写真はあっても、滝の写真はありません。ちなみに能登屋は日帰り入浴はやってません。

で、東北の温泉なんてカテゴリーを作ってみたんですが、第2弾がいつのことになるかは分かりません・・・

| | コメント (6) | トラックバック (1)